Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
フィードバックされやすい人になろう
Search
Ryuya Nakamura
September 03, 2024
Business
32
23k
フィードバックされやすい人になろう
2024/9/2 LayerX 全社週次定例
LayerX 部門執行役員 AI・LLM事業部長 中村龍矢
https://x.com/nrryuya_jp
Ryuya Nakamura
September 03, 2024
Tweet
Share
More Decks by Ryuya Nakamura
See All by Ryuya Nakamura
AIオンボーディングとAIプロセスマイニング
nrryuya
5
2.4k
アルファを作る人になる
nrryuya
0
360
学生時代のキャリア探索の心がけ
nrryuya
0
250
間違いが許されなくてもLLMが使えるユースケースとは @GenAI Playground Meetup #01
nrryuya
13
6.3k
20240725 LLMによるDXのビジョンと、今何からやるべきか @Azure OpenAI Service Dev Day
nrryuya
4
2.6k
「知的単純作業」を自動化する、地に足の着いた大規模言語モデル (LLM) の活用
nrryuya
9
13k
20240130 エンプラDXにおける2024年の生成AIトレンド予測 @生成AI新年会2024
nrryuya
2
2.4k
20240125 開発側・ビジネス側という壁を作らない LLMアプリ開発 @生成AI Conf
nrryuya
8
4k
抜擢されるには
nrryuya
19
14k
Other Decks in Business
See All in Business
ユーザー数10万人規模のアプリで挑んだトップ画面のUI刷新
tochi86
0
450
FY2025.6 Impact Report EN
mercari_inc
0
5.4k
FABRIC TOKYO会社紹介資料 / We are hiring(2025年10月07日更新)
yuichirom
36
350k
15 分で学ぶ Cloud Run のユースケースと代表的なアーキテクチャパターン
googlecloudjapan
3
500
SASアピールブック(Web公開版)
sas_si
0
1.2k
スクラム再始動 〜場づくりで透明性を促進し、『形骸化』から脱出しよう!〜
nato
0
140
社内LTで醸成する開発組織のアウトプット文化
tonegawa07
0
240
【UMed】Company Deck_250923
ryushu
0
120
新規投資家向け資料
digitalgrid
0
1.2k
あつまれ_POの森_プロダクトオーナー初心者のためのやさしいQ_Aセッション.pdf
nolick1219
3
1.2k
ワンキャリア 会社説明資料 / Company Deck
onecareer
7
240k
malna-recruiting-pitch
malna
0
10k
Featured
See All Featured
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
KATA
mclloyd
32
15k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
9
590
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3.1k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1371
200k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
57
5.9k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
16k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
9
620
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
280
24k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
Transcript
1 © LayerX Inc. LayerX Inc. フィードバックされやすい人になろう 2024/9/2 LayerX 全社週次定例
LayerX 部門執行役員 AI・LLM事業部長 中村龍矢 (@nrryuya_jp)
2 © LayerX Inc. 本日のトピック 反省型 • 振り返り、KPT 指導型 •
FBをもらう • 怒られること 観察型 • 見て真似する(盗む) 学問型 • 本を読む 自分の経験から学ぶ 他人の経験から学ぶ 他人の考えから学ぶ 自分で考えて学ぶ 周囲(上長、同僚)から受けるフィードバックをうまく活かそう 『キャッチアップ速度が速い #とは』 より、学び方の四象限 https://speakerdeck.com/nrryuya/kiyatutiatuhusu-du-kasu-i-number-toha
3 © LayerX Inc. フィードバックの分類 本当に自分の課題なこと (true) 自分の課題ではないこと (false) 周りから指摘されたこと
(positive) 適切な指摘 (図星) (true positive) 過剰な指摘 (false positive) 指摘されなかったこと (negative) 見落とし (false negative) 適切なスルー (true negative) フィードバックが間違っていることもある • 自分もマネージャーとしてよく反省 (半分くらいしか正しくできていない気がする、、、)
4 © LayerX Inc. フィードバックを素直に受け入れるのは難しい 本当に自分の課題なこと (true) 自分の課題ではないこと (false) 周りから指摘されたこと
(positive) 適切な指摘 (図星) (true positive) 過剰な指摘 (false positive) 指摘されなかったこと (negative) 見落とし (false negative) 適切なスルー (true negative) 多くの人は、false positiveを気にする • 「いや、自分はちゃんとできている」 「正しく評価されていない」 などの不満
5 © LayerX Inc. フィードバックを素直に受け入れるのは難しい しかし、見落とし (false negative) の方に不満を持つ人は少ない •
こちらの方が、はるかに損失が大きいのではないか? 本当に自分の課題なこと (true) 自分の課題ではないこと (false) 周りから指摘されたこと (positive) 適切な指摘 (図星) (true positive) 過剰な指摘 (false positive) 指摘されなかったこと (negative) 見落とし (false negative) 適切なスルー (true negative)
6 © LayerX Inc. 見落とし (false negative) がもたらす大きな損失 • 過剰な指摘をされても、少し嫌な気持ちになるか、評価が数%変わるだけ
◦ しかし、課題に自覚できず失った成長機会は、キャリアを数倍変えたかもしれない • 過剰な指摘が本当に誤解なら、時間が経てば見直されて「成長したね」と評価されるので儲け物 ◦ 一方、課題が気づかれず放置されると、永遠に変わらない (また、リーダーになるほど、上長もメンターもいなくなり、社外や市場から好き勝手に評価される) フィードバックを素直に受け入れるのは難しい
7 © LayerX Inc. フィードバックをもらいやすい体質に 周りが必ずしも上手くフィードバックできるとは限らない 自分の課題では ないこと 過剰な指摘 適切なスルー
理想のフィードバックの割合 本当に自分の課 題なこと 適切な指摘 見落とし 実際にはこんなに綺麗にならない → フィードバックする側のスキルに関係なく、false negativeを減らしたい
8 © LayerX Inc. フィードバックをもらいやすい体質に 「なんでも言って下さい!」 スタンスで、周囲に対してフィードバックの敷居を下げたい • フィードバックに嫌な顔をされていたら、周囲も気を遣うので、指摘の量が減ってしまう 本当に自分の課
題なこと 自分の課題では ないこと 周りから指摘さ れたこと 適切な指摘 過剰な指摘 指摘されなかっ たこと 見落とし 適切なスルー フィードバックされにくい人 本当に自分の課 題なこと 自分の課題では ないこと 周りから指摘さ れたこと 適切な指摘 過剰な指摘 指摘されなかっ たこと 見落とし 適切なスルー フィードバックされやすい人 指摘全体の量は増えるが 気づきも増えるはず あまり指摘されないので楽 しかし成長機会を失う
9 © LayerX Inc. そもそも、本当に間違ったフィードバックだったのか? 誰かが違和感を感じたら、その周辺に何かしらの課題がある (火のないところに煙は立たぬ) → フィードバックは振り返りのきっかけでしかない (正しいのかどうかばかり気にしても、あまり意味がない)
根本的な 課題 表面化した 課題 原因 対策 フィードバックで語られる “仮説” の範囲 コレを発見できれば十分
10 © LayerX Inc. 補足 間違った評価に反論するな、というわけではない • マネージャー側は、日常的なフィードバックと人事評価を分け、査定前にしっかり認識のすり合わ せをすることが大事
11 © LayerX Inc. 以上