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生成AIを活用し、属人化した 業務の負荷を改善した取り組み ACES, Inc. AIソフトウェア事業部 奥田 真也

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2 CONFIDENTIAL 自己紹介 奥田 真也 masaya okuda 所属: 株式会社ACES / AIソフトウェア事業部 ポジション: フロントエンドエンジニア / テックリード 出身: 福岡 最近始めたこと: テックカンファレンスのスタッフ その他: 人生初LTなので緊張してます...

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3 CONFIDENTIAL AI研究と社会実装をリードする東大松尾研究室メンバーを中心に創業。 AIアルゴリズムという独自の視点から事業を創出 東大松尾研AIベンチャー …

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4 CONFIDENTIAL 活用が困難だったお客様とのやり取りをデータベース化し、 営業力を強化する活動に活用できる営業支援AIツールです。 ACES Meetとは お客様とのやり取り お客様とのやり取りをDB化・活用する 営業支援AIツール 営業力の強化 DB 人材育成・OJT 商談記録・引継ぎ 勝ちパターン 活用

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順調に新規契約が増えるにつれて... 5

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順調に新規契約が増えるにつれて... 6 セキュリティチェックシートの回 答依頼がどんどん増える 😇

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セキュリティチェックシートとは? 7 サービスを導入する企業がそのWebアプリケーションのセキュリティ要件 やリスクを評価するためのチェックリスト。 企業間取引において、アプリケーションのセキュリティ対策が十分であるこ とを確認し、企業のデータやシステムの安全性を担保するために重要な役 割を果たす。(by ChatGPT) 例 ● ISO27001を取得しているか? ● データセンターの所在地はどこか?

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前職でもコストの高い作業だった 8 ● サービスの成長に伴って依頼は増えていく ● 多い時は100問以上の回答が必要なことも ● 古参の同僚が1人で担っていたため、回答が秘伝のタレに ● 古き良きスプレッドシートQ&Aを作るしかないのか...?

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どうやって解決したか? 9 自社開発のサービス ACES ChatHubで解決する

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ACES ChatHubとは? 10 ● 用途ごとにチャットボットを作成できるサービス ● デフォルトのプロンプトに加え、社外秘のファイルなども安全に参照データとするこ とができる ● これまでのチェックシートの回答を元にQ&Aファイルを作成し、そのファイルを参照 しつつチャットでの質問に回答する

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ACES ChatHubとは? 11

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業務フローを整理する 12 1. BizメンバーがSlackでエンジニアに依頼 2. 担当エンジニアがチェックシートの内容をざっくりチェック 3. 回答できるところからどんどん埋めていく 4. 過去のチェックシートの回答を探し、同様の質問がないかを調べる 5. 過去に事例がない or 探し切れない場合は自分で調べる、わかる人を探して聞く 6. 回答を提出

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問題点を整理 13 1. BizメンバーがSlackでエンジニアに依頼 2. 担当エンジニアがチェックシートの内容をざっくりチェック 3. 回答できるところからどんどん埋めていく 4. 過去のチェックシートの回答を探し、同様の質問がないかを調べる 5. 過去に事例がない or 探し切れない場合は自分で調べる、わかる人を探して聞く 6. 回答を提出 毎回いつまでに提出する かの擦り合わせが発生し てる... どのSlackスレッドで話 してたか忘れる... エンジニアじゃなくても できる?

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改善後の業務フロー 14 1. Bizメンバーはフォームで希望納期や注意事項と合わせて回答依頼 2. 担当エンジニアがチェックシートの内容をざっくりチェック 3. 業務委託のメンバーに1次回答を依頼(非エンジニア) 4. 業務委託のメンバーがChathubを使ってAIに質問する => 回答を転記 5. エンジニアがチェック&手直し 6. 回答を提出 7. 業務委託のメンバーにこの回答を元にQ&Aファイルを作成してもらいChathubに学 習させる => 次回より回答精度が上がる!

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実践しての効果 15 ● 正答率は体感5割〜6割程度 ● 設問に対して0から回答を考えるのではなく、「記入された回答で提出 できるかどうかを考える」になったことで心理的負担は大きく軽減 ● 期限ギリギリに提出することが多かったが、依頼から1日〜3日以内で 提出できるようになった!

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まとめ 16 ● エンジニア職や特定の従業員しか遂行できない業務は生成AIを取り入 れるチャンス ● まずは現在の業務フローをしっかり整理することが大事。人が遂行す る仕事とAIが遂行する仕事を見極める