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◉ 人に優しい組織マネジメント

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◉ ある日のyamanecoの会議 参加者 Andrea (Facilitator) JB (Circle Lead) リョー (Role member) 目的 現在空席のSecretary選挙 Agenda 1. 記名投票 2. 投票結果発表 3. 変更したい人は変更 4. 反論ラウンド Andrea, JB 「新人Vini, いい経験を詰める のでは?」 リョー 「M, 慣れた人がいい」 新人Viniが仮当選。次に反論ラウンド リョー「反論あり、このCircleで扱われる 内容はセンシティブな内容が多く、 Secretaryが不慣れだと、うまくいかな い」 Andrea「では反論テストをしましょ う!」

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反論テスト(超簡易版) 提案はマイナスの被害がある? or 必要ない?不完全? 提案はあなたの役割を制限する? or 他の役割もしくは全体を助けようとしている? 提案による被害は必ず起きる? or 予想している? 被害は対処する間もなく起きる? or いつでも話し合える前提で安全?

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本日の流れ 1. Hello, Holacracy! 2. Why Holacracy? 3. How to play Holacracy? 4. Welcome Holacracy to yamaneco!

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Hello, Holacracy!

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◉ ホラクラシーの歴史 1957年5月 ホラクラシーという用語は、Collège de 'Pataphysiqueの書物で、形容詞形の「holocratic」として初めて印 刷物に登場した。 1967年 ホロン(holon)という用語がアーサー・ケストラーの著書『The Ghost in the Machine』で定義される。 2007年 ホラクラシーシステムは、ペンシルベニア州エクストンのTernary Softwareで開発された。Ternaryの創業者 であるブライアン・ロバートソンは、同社のベストプラクティスをホラクラシーとして知られるようになった 組織システムに凝縮した。[1][2] ロバートソン、システムの中核となる原則と実践を定めた「ホラクラシー憲章」策定 HolacracyOne設立 2011年 ホラクラシーのManifesto 16を発表 2015年6月 ロバートソン書籍『Holacracy: The New Management System for a Rapidly Changing World』出版 1. ロバートソンは初めソシオクラシーをベースに会社運営をしていたが、改善を重ねるうちにホラクラシーとして提唱するに至った。 2. ロバートソンは、ホラクラシーという用語はホラーキー(holarchy)という用語に由来すると主張している。

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◉ どこで流行ってるの? https://www.holacracy.org/services/holacracy-coaching/ オランダ(5) フランス(4) ドイツ(2) ロシア(2) イギリス(2) オーストリア(1) イタリア(1) ポルトガル(1) ベルギー(1) スペイン(1) スイス(1) 日本(3) インド(1) アメリカ(2) オーストラリア(1) アルゼンチン(1)

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◉ holacracy 憲章の翻訳から Holacracy-Constitution-5.0-HEBREW Holacracy-Constitution-5.0-CZECH Holacracy-Constitution-5.0-DUTCH Holacracy-Constitution-5.0-RUSSIAN Holacracy-Constitution-5.0- JAPANESE Holacracy-Constitution-5.0-FRENCH Holacracy-Constitution-5.0-SPANISH Holacracy-Constitution-5.0-GERMAN Holacracy-Constitution-5.0-CHINESE Holacracy-Constitution-5.0- PORTUGUESE Holacracy-Constitution-5.0-ITALIAN Holacracy-Constitution-5.0- VIETNAMESE Holacracy-Constitution-5.0-POLISH 参考: https://github.com/holacracyone

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Why Holacracy?

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Greenの段階から脱出するため

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Green? Greenはインテグラル理論における発達段 階(ミーム)の一つ。 インテグラル理論はティール組織の基礎理 論になっている。

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インテグラル理論 人・組織・社会・世界の全体像をより正確 につかむフレームワークについて書いてあ る本。 この中で発達段階をレベル分けしている が、そのうちの一つ、ティールの一個前が グリーンにあたる。

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発達とは? ここはあくまでインテグラル理論内に書いてある、ケン・ウィルバー の言葉をかります。本公演でもこの意味で使っていきます。 発達とは自己中心性の減少である。 自己中心性の減少は自他への理解で進む。 発達のプロセスは「差異化」と「統合」で行われる。 発達にはレベル・ライン・ステート・タイプなど様々な視点がある。[1] 1. 本公演では、冗長になるため、レベルに注力して話します。

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◉ インテグラル理論ミームの紹介

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◉ 世の中色んなミームの組織がある!

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◉ それぞれのミームにはこんな風に聞いて欲しい

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二層にいくための準備 状態 1. それぞれの段階での「到達」 2. 到達と次への期待から生まれる「不協和」 行動 1. Greenであることによって生まれた差異化を 2. 統合のプロセスで進めていく。

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Q&A

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How to play Holacracy?

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ホラクラシー憲章から学ぼう ホラクラシー憲章はwebpage[1]で公開されているホラクラシーにおけ るスクラムガイドみたいなものですが、ホラクラシーの場合はかなり 踏み込んだ内容になっています。 また現在のバージョンは5.0です。バージョン間の差にも注意して下 さい。 1. https://www.holacracy.org/constitution/5-0/

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◉ 用語説明 ロール ホラクラシーの最小構成単位 サークル 内部にロールを持つロール テンション ロールが感じる「ひずみ」、 「もやもや」 アクション ロールが実行、完遂するホラ クラシー組織内の行動 プロジェクト 複数のステップが必要なアク ション タクティカル・ミーティング ホラクラシーMTG① 各ロールの状況確認とテンシ ョンの解消を行う ガバナンス・ミーティング ホラクラシーMTG② 組織構造の変更を行う

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◉ 基本① ロール

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◉ 基本② サークル

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◉ 基本② サークルに紐づく特殊なロール Circle Lead サークルの内部を健全に保つ。 Circle Rep サークルの外部に向けて内部でおきたテンションを解決する。 Version5.0では必須ではありません。 Facilitator Tactical Meeting と Governance Meeting を進行する。 Secretary Tactical Meeting と Governance Meeting をスケジュール、記録す る。 また憲章の解釈における決定権を持つ。  Circle Lead の仕事は軽量であるべき、 Circle Leadがいっぱい仕事をしている状態は不健全

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◉ コンセプト① ロールとソウルを分離してコンセントを可能にする コンセンサス コンセント 会議体が主導権を持つ。 全員の意見を聞く。 起案者が主導権を持つ。 反論が無いかの確認をす る。 全員の意見をきちんと聞 けるが、時間がかかる。 素早く起案者の課題を解 決するが、それ以外の課 題が残る可能性。  ロールだけなら、明確さがあるので高速なコンセ ントでの合意が可能になる。

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◉ コンセプト② テンション駆動運営 ロールが何かのストレス(かなり広義の意 味)を感じてる状態を 「テンションを感じている」 と表現します。 テンションとはホラクラシーの構造の中に あるロールが感じる歪みや圧力などです。 テンションをベースに組織がロールの赴く まま伸びていくのを調整していく 簡単な例 家庭システムの掃除ロールが ゴミ箱のゴミが捨てられてい ないことに対してテンション を感じている

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◉ タクティカル・ミーティング チェックインラウ ンド 各参加者は順番に自身の現況 の共有、またはミーティング の開始にあたってのコメント をする。 チェックリスト レビュー ロールに関して、チェックリ スト項目が完了しているかを 確認する。「CHECK or NO CHECK」 メトリクスレビュ ー 自身のロールに関して、定期 的に共有しているメトリクス を伝える。 プロジェクト更新 ロールが持つプロジェクトの 進捗を共有する。ない場合は 「NO UPDATE」 トリアージ それぞれが持つテンションを 短い言葉にして、アジェンダ を生成する。 クロージングラウ ンド 各参加者は、順番に、ミーテ ィングの終了にあたっての振 り返りを共有する。 簡単な例 「ゴミが集積所に捨てられていない!」 「どのロールからですか?」 「掃除ロールです。」 「自分で何かしたい?」 「他のロールにしてほしいことがある?」 「それとも継続的に期待していることがある?」 「掃除はアカウンタビリティですが、ゴミを収集 所に持っていくのは別にやって欲しい。今それを担 っているロールがない.。」 「では、ガバナンス・アイテムにしましょう」

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ガバナンスとは?

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◉ ガバナンス・ミーティング 提案 提案者が抱えているテンションを説明 し、それを解決する案を提案する。 質問 参加者が、提案者に対して明瞭化の質 問をする。このときに議論を行った り、参加者は意見を述べてはいけな い。 リアクシ ョンラウ ンド 参加者が1人ずつ、提案に対してリア クションをする。リアクションとは率 直な 感想。自分の番以外では発言しな い。 変更&明 瞭化 提案者が参加者のリアクションを受け て変更を行うことができる。提案者は 自分自身の立場に立って利己的になっ てよい。 反論 ラウンド 提案に対して反論がある場合は1人ず つ反対意見を述べる。この間、反論者 とファシリテーター以外は発言が許さ れない。ファシリテーターは反論をテ ストし、有効か無効かを振り分ける。 統合 反論がなければ提案が通る。有効な反 論がある場合、その反論を解決するよ うな新しい変更案を検討する。 簡単な例 「掃除ロールは掃除をするのが仕事で、ゴミ箱が いっぱいだとゴミが捨てれなくて困る。定期的にゴ ミを集積所に持って行くロールが欲しい。」 「それでは、提案を作成してみましょう。パーパ スは何でアカウンタビリティは何になりますか?…​ 」 (提案作成中…​ ) 「提案に対して、質問をお願いします。」 「掃除ロールが捨てればいいんじゃないの?」 「明瞭化の質問のみでお願いします。」

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反論恐怖症 反論すると、相手がやる気を失う 反論すると、代案を出せと言われる 反論すると、妄想で反論するなと言われる 反論すると、ため息をつかれる

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◉ 反論テスト

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Q&A

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Welcome Holacracy to yamaneco!

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yamaneco導入小話 なぜ yamaneco はホラクラシーをスタートしたのか? それまでどうやって経営してたのか? うまくいってたのか? うまくいってなかったのか?

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導入前のyamanecoの状況 社長依存状態 運営機能不全 経営不振

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社長依存状態 yamanecoは社長が個人で始めた会社 財務・経理・庶務・総務・営業 = 社長 なんならオフィスの掃除も 負担を減らすために皆でやっていくことに

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運営機能不全 年一回の新しい方針決め 四半期に一度の状況の確認 週一回のスクラム的な運営 過度な合議制

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経営不振

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会社がつぶれる前に変えよう

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◉ ホラクラシー導入の旅

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◉ 実際にやってみておきた変化と学び 社長依存状態 → ロールでの自己決定へ 知らないところで知らない決定がされている 会議のファシリをしたくなかったメンバーがファシリテータ ーをやるように 合議の沼 → コンセンサスからコンセントへ プロジェクトがどんどんできる ロールもいつの間にか生まれる 気楽にNOを言えるようになった 経営不振 → 脱出。 ホラクラシー関係あるような無いような。

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さらなる課題が見えてきた ロールが解決し始めたので、今 度はソウルに対して課題感を持 ちはじめた…​

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Q&A

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最後に

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アジャイルな組織作りに     新たな選択肢を 現状アジャイルな組織作りをする場合は、 大規模スクラムフレームワークが一般的です。 それがあってる会社もあれば、そうじゃない会社もあると思います。 そうじゃない会社はホラクラシーをやってみるのはどうでしょうか?

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どこか導入してみません?

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まずは にご相談を

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誰か一緒にやってみません? We are hiring!

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実際に見てみたい人におすすめ ↓のURLから申し込めるよ! https://peatix.com/event/4051014/view

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Thanks!