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初心者のふりかえり運営 株式会社オズビジョン 橋本宙/倉澤茜 マネージャー不在のチームでの ペアスクラムマスターの取り組み

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開発チームリーダー /Pollet 背中を見せて刺激を 与えるために修行中 橋本宙(HashimotoSora) 倉澤茜(KurasawaAkane) プロダクトマネージャー /Pollet みんなでいいものを つくりたいお年頃 株式会社オズビジョン http://www.oz-vision.co.jp/ ポイントコマース事業 http://hapitas.jp Pollet株式会社(ポレット)https://www.polletcorp.com/ ポイント等の休眠マイクロ資産をまとめて使える Visaプリペイドカードとスマホアプリ オズビジョンでの新規事業チームがスピンオフして立ち上げ

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今日のお話 当時マネージャー不在だった エンジニア&デザイナーチームで、 わたしたちが行った取り組みと ひとりではなくペアだからできた と思っている事例の共有

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3年前、 チームは少々課題を抱えていた

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開発/インフラ、デ ザインの 総勢16名 入社3年目 までの新卒が チームの40% みんなで マネジメント

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事業や仕事に関する議題が 前進しない 巻き物のようなGitHub Issueができあがる 隣の席に座っていても、 Issueにコメント 一番盛り上がる投稿は 席替えの窓側争奪戦

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残業時間が多い割に、 欲しいものが作ってもらえない 新しい挑戦なんて もってのほか 要望 >> 開発スピード 整理、計画ができない

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トラブル発生が常習化 毎日火消し 月20件 え、毎日 恒久対策できてい ないまま また新たな火種

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やばい・・・ photo by フリー素材ぱくたそ( www.pakutaso.com)

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何とかしようにもうまくできず、 問題が積み上がっていく そんな状況にチームが疲弊気味… photo by フリー素材ぱくたそ( www.pakutaso.com)

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チームの今

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事業や仕事に関する議題が前進しない • プロジェクトを横断した 情報 共有と協力 • 朝会や夕会

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欲しいものが作ってもらえない • 企画者混合チーム • 細かく作りリリース

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トラブル発生が常習化 • DLバックログの運用で積極 的に再発防止 • たまに月1−2件 取り組みの詳細はこちらのスライド「マイナスを0にもっていくまで」

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何より、 みんなが楽しそうに仕事をしている

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私たちのチームは 何をしたのか?

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ふりかえり

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ふりかえり って難しい photo by フリー素材ぱくたそ( www.pakutaso.com)

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「ふりかえり」という名の会議はあったが、 学びも改善もされていなかった • 時間内に結論が出ない • 延長しがち • 改善案(TRY)の効果に懐疑的 • 見解の違いから口論 – もう喋りたくない…

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時間の無駄 ふりかえりって なんの意味があるの? 作業したい MTG嫌い

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まあまあ。 気持ちはわかるけど、ふりかえりの意味とか問う 前に改善したいってのは確かなこと。 このペースでの改善じゃダメだから 何か状況を変える必要がある ってことも確かなこと。(だと思う…!)

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まだ全力で向き合ってないから やれることはあるはず 学んで良くするしかない 気がつけば巻き込まれていた人→

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ふりかえりに全力で挑む

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最初の壁 参加者がお客さァん!

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今、なんの時間ですか? 何すればいいんですか? どうすればいいですか?

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時間内に結論が出ない、改善案の効果に懐疑的 メンバー • 何をするべきかの確認に時間を取られる • 表面的な参加になり、議論が十分にできない ファシリテーション • その場対応できるファシリ能力は持っていない TIME UP

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シミュレーション • 不慣れなファシリだからこそ、結論がでるふ りかえりのパターンを探る – 基本に立ち返り本から勉強:「これだけ! KPT」 – 2人で実際に擬似的に会議を行い改善 – あまりにできないので、コーチにお手本を見せてもらい勉強 • チームメンバーやコーチからフィードバックを もらい数回修正することでいいパターンを作 る

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• 消せる紙に油性ペンでタイム テーブル – 進行したところに架線を引いたり、メモ書きしてもタ イムテーブルは再利用できる • ふりかえりに不慣れなメンバー が迷わないように細かくステッ プを分けて書く – 進行の可視化で参加者同士でのサポートも行われ るように デカデカタイムテーブル

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全員 解決案の共有 と実施の合意 少人数のグループわけ • 3〜5人のグループでディスカッション • スクラムマスターは議論には参加せずファシ リテーターとしてサポート グループ 解決案を決める 全員 継続点&課題の共有 と質疑応答 グループ 継続点&課題だし と絞り込み いっぱい喋るパート

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● 5人×3チームぐらいは分担して見れる ● リアルタイムでファシリテーションの相談 →即座に手が打てる ● 相談し決められる安心感→迷わない ペアだからできたこと

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「ほんで?」っていう付箋 壁その2

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ソースを見直してどうよくなったのかわからない これによって何が困っているのかがわからない

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本当に解決したいことが時間内に話しきれない • フセン1枚1枚に確認が必要 • 何が問題か、何が良いか本人も整理できてない TIME UP

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フセンの書き方の見本を用意

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全体共有の前にツッコミ深掘り 個人でフセン出す グループで共有しあう 全員で議論する

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全体共有の前にツッコミ深掘り ・少ない人数で話してい るときにツッコミ。

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全体共有の前にツッコミ深掘り ・全員で議論する時は整 理された状態に。

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● ツッコミスキル不足を会話調でカバー ○ さすがに「ほんで?」とは言えなかった ○ 同調や説明下手の時の言いたいことのフォローなど ● ツッコミのしかたのフィードバック ○ 「こんなときどう聞く?」みたいな相談 ○ 「あの引き出し方よかったね!」等 ペアだからできたこと

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目的が行方不明 壁その3

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「TRYやりました!」 「倒したい問題は解決したっけ?」 「そもそも問題ってなんだっけ・・・?」 「あれ?どうなってればいいんだっけ?」

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やってることが無駄と感じ徐々にやる気なくなる • 何をしても良くなってると言える根拠がない ・結果出ないかもと思いながら参加

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メトリクスを見て評価 • ふりかえりの最初に必ず数字の確認 • 過去からの推移も確認できるように記録 • それを元に今スプリントどうだったを 5フィンガーで評価

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メトリクスを見て評価

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● メトリクスの活用を相談しながらブラッ シュアップ 取り組みの工夫は随時行っていたが このあたりのころ、チームはすでに会話し 自分たちの取り組みを決める術を持っていた ペアだからできたこと

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わたしたちが学んだこと

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● お互いの強みを生かし、弱みをカバー できる ● 厳しいフィードバックもなんとか受け止 められる ● 一緒にやりはじめてくれる人が最低1 人いるなら、とりあえずやってみようと 行動できる ペアの良さ

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• ペアだからこそ自分だけではでき ないことができる • ペアだからこそやったことのない 未知のチャレンジができる • ペアはすごく心強い 学んだこと

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ひとりでやっていたらつらくて諦めていたかも… 約2年間ペアスクラムマスターとしてやってきた ふたりでやっていても 厳しいフィードバックやうまくいかないことがつらいときがあった

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きっかけは やる気満々というより、 今より良いチームにしたい 自分たちのふるまいを変えたい… 何かしなくては… という 焦り

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• ポジティブ • 粘り強い • 本番に強い • 突破力 タイプの違う2人 • 慎重 • 浮き沈み激しい • 念入りに準備 • 観察力 まあ、ぶつかり合うことも多々… しかし、やっていくうちに自分にないものをカバーし協力できるように 誠実・信頼・飲みにけーしょん

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今よりマシにしたい… 何かしなくては… そこにあったのは共通の切実な想い

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切実な同じ課題感をもつ仲間は たとえタイプが少し違って ぶつかることがあっても 最強の仲間になる 学んだこと

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今の自分では自信がなくても 仲間と一緒に立ち向かおう

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仲間募集中! 興味がわいたらお声かけいただけると嬉しいです! 感想やフィードバックも喜びます!