マネージャー不在のチームでのペアスクラムマスターの取り組み_橋本宙_倉澤茜合作

eureka x Nulab スクラム開発の現場 登壇資料
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Transcript

1. 初心者のふりかえり運営 株式会社オズビジョン 橋本宙/倉澤茜 マネージャー不在のチームでの ペアスクラムマスターの取り組み
2. 開発チームリーダー /Pollet 背中を見せて刺激を 与えるために修行中 橋本宙（HashimotoSora） 倉澤茜（KurasawaAkane） プロダクトマネージャー /Pollet みんなでいいものを つくりたいお年頃 株式会社オズビジョン http://www.oz-vision.co.jp/ ポイントコマース事業 http://hapitas.jp Pollet株式会社(ポレット)https://www.polletcorp.com/ ポイント等の休眠マイクロ資産をまとめて使える Visaプリペイドカードとスマホアプリ オズビジョンでの新規事業チームがスピンオフして立ち上げ
3. 今日のお話 当時マネージャー不在だった エンジニア＆デザイナーチームで、 わたしたちが行った取り組みと ひとりではなくペアだからできた と思っている事例の共有
4. ３年前、 チームは少々課題を抱えていた
5. 開発/インフラ、デ ザインの 総勢１６名 入社３年目 までの新卒が チームの４０% みんなで マネジメント
6. 事業や仕事に関する議題が 前進しない 巻き物のようなGitHub Issueができあがる 隣の席に座っていても、 Issueにコメント 一番盛り上がる投稿は 席替えの窓側争奪戦
7. 残業時間が多い割に、 欲しいものが作ってもらえない 新しい挑戦なんて もってのほか 要望　＞＞　開発スピード 整理、計画ができない
8. トラブル発生が常習化 毎日火消し 月２０件 え、毎日 恒久対策できてい ないまま また新たな火種
9. やばい・・・ photo　by　フリー素材ぱくたそ（ www.pakutaso.com）
10. 何とかしようにもうまくできず、 問題が積み上がっていく そんな状況にチームが疲弊気味… photo　by　フリー素材ぱくたそ（ www.pakutaso.com）
11. チームの今
12. 事業や仕事に関する議題が前進しない • プロジェクトを横断した　情報 共有と協力 • 朝会や夕会
13. 欲しいものが作ってもらえない • 企画者混合チーム • 細かく作りリリース
14. トラブル発生が常習化 • DLバックログの運用で積極 的に再発防止 • たまに月1−2件 取り組みの詳細はこちらのスライド「マイナスを0にもっていくまで」
15. 何より、 みんなが楽しそうに仕事をしている
16. 私たちのチームは 何をしたのか？
17. ふりかえり
18. ふりかえり って難しい photo　by　フリー素材ぱくたそ（ www.pakutaso.com）
19. 「ふりかえり」という名の会議はあったが、 学びも改善もされていなかった • 時間内に結論が出ない • 延長しがち • 改善案（TRY）の効果に懐疑的 • 見解の違いから口論 – もう喋りたくない…
20. 時間の無駄 ふりかえりって なんの意味があるの？ 作業したい MTG嫌い
21. まあまあ。 気持ちはわかるけど、ふりかえりの意味とか問う 前に改善したいってのは確かなこと。 このペースでの改善じゃダメだから 何か状況を変える必要がある ってことも確かなこと。（だと思う…！）
22. まだ全力で向き合ってないから やれることはあるはず 学んで良くするしかない 気がつけば巻き込まれていた人→
23. ふりかえりに全力で挑む
24. 最初の壁 参加者がお客さァん！
25. 今、なんの時間ですか？ 何すればいいんですか？ どうすればいいですか？
26. 時間内に結論が出ない、改善案の効果に懐疑的 メンバー • 何をするべきかの確認に時間を取られる • 表面的な参加になり、議論が十分にできない ファシリテーション • その場対応できるファシリ能力は持っていない TIME UP
27. シミュレーション • 不慣れなファシリだからこそ、結論がでるふ りかえりのパターンを探る – 基本に立ち返り本から勉強：「これだけ! KPT」 – 2人で実際に擬似的に会議を行い改善 – あまりにできないので、コーチにお手本を見せてもらい勉強 • チームメンバーやコーチからフィードバックを もらい数回修正することでいいパターンを作 る
28. • 消せる紙に油性ペンでタイム テーブル – 進行したところに架線を引いたり、メモ書きしてもタ イムテーブルは再利用できる • ふりかえりに不慣れなメンバー が迷わないように細かくステッ プを分けて書く – 進行の可視化で参加者同士でのサポートも行われ るように デカデカタイムテーブル
29. 全員 解決案の共有 と実施の合意 少人数のグループわけ • 3〜5人のグループでディスカッション • スクラムマスターは議論には参加せずファシ リテーターとしてサポート グループ 解決案を決める 全員 継続点＆課題の共有 と質疑応答 グループ 継続点＆課題だし と絞り込み いっぱい喋るパート
30. • 5人×3チームぐらいは分担して見れる • リアルタイムでファシリテーションの相談 →即座に手が打てる • 相談し決められる安心感→迷わない ペアだからできたこと
31. 「ほんで？」っていう付箋 壁その２
32. ソースを見直してどうよくなったのかわからない これによって何が困っているのかがわからない
33. 本当に解決したいことが時間内に話しきれない • フセン１枚１枚に確認が必要 • 何が問題か、何が良いか本人も整理できてない TIME UP
34. フセンの書き方の見本を用意
35. 全体共有の前にツッコミ深掘り 個人でフセン出す グループで共有しあう 全員で議論する
36. 全体共有の前にツッコミ深掘り ・少ない人数で話してい るときにツッコミ。
37. 全体共有の前にツッコミ深掘り ・全員で議論する時は整 理された状態に。
38. • ツッコミスキル不足を会話調でカバー ◦ さすがに「ほんで？」とは言えなかった ◦ 同調や説明下手の時の言いたいことのフォローなど • ツッコミのしかたのフィードバック ◦ 「こんなときどう聞く？」みたいな相談 ◦ 「あの引き出し方よかったね！」等 ペアだからできたこと
39. 目的が行方不明 壁その３
40. 「TRYやりました！」 「倒したい問題は解決したっけ？」 「そもそも問題ってなんだっけ・・・？」 「あれ？どうなってればいいんだっけ？」
41. やってることが無駄と感じ徐々にやる気なくなる • 何をしても良くなってると言える根拠がない ・結果出ないかもと思いながら参加
42. メトリクスを見て評価 • ふりかえりの最初に必ず数字の確認 • 過去からの推移も確認できるように記録 • それを元に今スプリントどうだったを ５フィンガーで評価
43. メトリクスを見て評価
44. • メトリクスの活用を相談しながらブラッ シュアップ 取り組みの工夫は随時行っていたが このあたりのころ、チームはすでに会話し 自分たちの取り組みを決める術を持っていた ペアだからできたこと
45. わたしたちが学んだこと
46. • お互いの強みを生かし、弱みをカバー できる • 厳しいフィードバックもなんとか受け止 められる • 一緒にやりはじめてくれる人が最低1 人いるなら、とりあえずやってみようと 行動できる ペアの良さ
47. • ペアだからこそ自分だけではでき ないことができる • ペアだからこそやったことのない 未知のチャレンジができる • ペアはすごく心強い 学んだこと
48. ひとりでやっていたらつらくて諦めていたかも… 約２年間ペアスクラムマスターとしてやってきた ふたりでやっていても 厳しいフィードバックやうまくいかないことがつらいときがあった
49. きっかけは やる気満々というより、 今より良いチームにしたい 自分たちのふるまいを変えたい… 何かしなくては… という 焦り
50. • ポジティブ • 粘り強い • 本番に強い • 突破力 タイプの違う2人 • 慎重 • 浮き沈み激しい • 念入りに準備 • 観察力 まあ、ぶつかり合うことも多々… しかし、やっていくうちに自分にないものをカバーし協力できるように 誠実・信頼・飲みにけーしょん
51. 今よりマシにしたい… 何かしなくては… そこにあったのは共通の切実な想い
52. 切実な同じ課題感をもつ仲間は たとえタイプが少し違って ぶつかることがあっても 最強の仲間になる 学んだこと
53. 今の自分では自信がなくても 仲間と一緒に立ち向かおう
54. 仲間募集中！ 興味がわいたらお声かけいただけると嬉しいです！ 感想やフィードバックも喜びます！