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【スライド版】 100本の記事を公開して辿り着いた 採用広報noteの6つの型

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はじめに 採用広報に取り組み中、これから取り組む方へ 本スライドは、noteの記事に基づいて作成されています 詳しくはぜひnoteをご覧ください すみだ@ベーシックCAO 株式会社ベーシック 執行役員 CAO コーポレート部門長 ▼Twitter @takeshisumida_ ▼note @takeshisumida_

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採用広報取り組み前の「3つの課題」 3  カルチャーマッチして いなかったことにより、 早期離職率が高かった 2  会社の魅力が伝わり切 らず、通過率・内定承諾 率が低かった 1  知名度が低く、採用候 補者の母集団形成が十分 にできていなかった 採用活動はしていたものの、既存の施策だけでは十分ではなかった

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採用広報の1つの施策として「note」の運用を開始  noteを選んだ理由    社員が各自で発信できる更新性    SNSでの拡散性 (採用色の薄さ)    会社公式ページとして使える運用性    プラットフォームとしての成長性 開始から2年で100本以上のnoteを公開 (およそ週に1本のペース)

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採用広報noteの「6つの型」 1  校正を徹底的に行う編集体制を設ける 2  現場の声を継続的に吸い上げる 3  編集部ではなく社員が発信する 4  採用プロセスに組み込む 5  成果を見える化し続ける 6  拡散手法を同時に確立する 2年間運用する中で、”成果”と”継続”の双方を最大化する手法を固めた

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1. 編集部ではなく社員が発信する 9割以上のnoteが、会社公式からではなく社員個人による執筆  背景とその効果    想いや熱量がより直接的に伝わる    SNSで拡散し易い (特にTwitter)    その後の取材や登壇に波及し易い     現在は社員の約1/3が何かしらのnoteを公開している     状態。結果的には会社全体のコンテンツ作成力の     底上げにも繋がっている。

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2. 校正を徹底的に行う編集体制を設ける 社員発信にこだわるからこそ、広報メンバーが公開まで徹底的に支援 構成検討 ドラフト作成 (Googleドキュメント) 広報校正 & ドラフト修正 note入稿 & note入稿版最終確認 note公開 社員 & 広報 社員 社員 & 広報 社員 & 広報 社員  広報が編集に入る意義    初執筆の際の心理的ハードルを下げる    単純な誤字脱字を防止する    会社の方針や制度等とのズレを無くす    採用広報効果を高める要素を盛り込む ※1本のnoteの編集に10時間以上かけることも少なくない

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3. 現場の声を継続的に吸い上げる 採用広報として行っている以上、採用現場との認識すり合わせは必須  吸い上げる仕組み    入社決定者にアンケートを取る    入社手続きにヒアリングを組み込む    採用の定例会議に広報も出席する      採用担当と採用広報担当は分かれていることも多い。    だからこそ常に認識を揃える仕組みを作っておかないと、    本来成し遂げたかった目的からずれてしまいがち。

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4. 拡散手法を同時に確立する  Twitter運用のポイント    Twitter自体はあくまで拡散手段    Twitterの活用自体は強制しない    投稿内容も指定はしない    SNSはあくまで楽しんで運用してもらうことが継続の鍵。    会社から何かしら強制された運用は、瞬間的には    盛り上がるが、どこかで疲弊してしまう可能性が高い。 合計フォロワー数6万超のアカウントが、noteをTwitter上でシェア

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5. 採用プロセスに組み込む  面接前にnoteを読んでもらう効果    会社側の自己紹介を省ける    より深い質問をしてもらえる    面接前に意向度を高めてもらえる    逆に合わない点も予め知ってもらえる    noteをただ公開しっぱなしにせず、届けたい人に    確実に届ける仕組みを作っておくことが肝要。 面談・面接前に、候補者に適切なnoteを必ず共有する仕組みに 社長や事業部長の 想いが伝わるnote 採用プロセスの前期 (カジュアル面談〜1次面接) 採用プロセスの後期 (2次面接〜最終面接) 業務の具体的な取り組み、 挑戦内容が分かるnote ※実際に面接を担当する人 のnoteが中心

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6. 成果を見える化し続ける 強制するのではなく、自主的にやろうと思える人をいかに増やせるかが鍵  ”成果”の種類    採用人数自体の進捗状況    通過率・内定承諾率等のKPI改善状況    SNS上での好意的なコメント    新入社員アンケートでの生の声    定量的な成果はもちろん、定性的なコメントも含め、    月次や四半期の全社会議などの場で、    採用広報活動の推進者から共有すると効果が高い。    

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目的の設定とそれに応じたコンテンツ戦略が肝 目的によってコンテンツの内容は変わる、闇雲に記事を量産するのは危険 ベーシックの場合は、「通過率・内定承諾率」→「早期離職率」→「母集団形成」の順で改善効果が高かった。 現在は、とにかく通過率・内定承諾率にフォーカス、候補者の意向度をいかに高められるかの観点で、以下3つの型でコンテンツを作成。 取り組み 部署・個人として取り組んだ結果、成果 が出たものについて、他社でも参考にし てもらうために、型やノウハウという形 で詳細を公開するコンテンツ。 決意表明 部署・個人として、どのような業務に取 り組んでいるのか、その面白さや挑戦の 内容について、新任の役職者や異動者に その想いを綴ってもらうコンテンツ。 入社エントリ これまでの経歴、その上でなぜベーシッ クに入ったのか、ベーシックで何に挑戦 しようとしているのか、新入社員にその 思いを綴ってもらうコンテンツ。

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(参考) コンテンツの棲み分けについて 目的 主なコンテンツ内容 文体 コンテンツで 重視するポイント 採用サイト 会社に対する安心、他社の情報との相対的な確認 会社概要、制度紹介、ミッション・ビジョン、社員イ ンタビュー 客観的 網羅性、一見した分かりやすさ note カルチャーマッチや共感の確認、より詳細な業務理解 入社エントリー、決意表明(就任・異動)、取り組み 主観的 熱さ、想い、深さ コンテンツを見る タイミング 初期 (応募〜一次面接) 中期以降 (二次面接〜内定承諾) ただ露出の面を広げるのではなく、前述の目的に応じた運用が効率的かつ効果的