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Scrum Fest Sendai 2025 Product Ownerのつもりが Scrum Masterっぽいと言われた人の話 資料内でProduct Ownerは ”PO” とScrum Masterは ”SM” と表記します。

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⭐ 得られるもの    ☑ 私の情熱    ☑ 私との繋がり 期待値調整

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突然ですが!!

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POって、 どんなイメージですか? 皆さんもぜひ一緒に考えながら 聞いていただけると嬉しいです。

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自己紹介

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◼これまで経験した仕事 en-japan inc.   Corporate Sales Will of work Co., Ltd.   Network Engineer SBI FinTech Solutions Co., Ltd.   Infrastructure Engineer, Software Engineer, Scrum Master Credit card company   Product Owner (SysPO) ◼SNS  @nb_rady | X  / (Ha)rady | note ◼出身  岩手県盛岡市 原田 頌久(はらでぃ) はらだ    のぶひさ 東北サイコー !!

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社員/EM SysPO DevTeam1 社員 & BP DevTeam2 社員 & BP DevTeam3 社員 & BP SM1 社員 SM2 BP 社員 BP 私 社員 BP PO支援 BizPO BP 社員 社員 社員 社員 私の現在の立ち位置(体制)をご紹介 BP 社員/責任者

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第0章:ご紹介 第1章:閉ざされた盲点の窓 第2章:開きかけた盲点の窓 第3章:閉ざされた未知の窓 第4章:開いた未知の窓 本日のAgenda

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第1章 閉ざされた盲点の窓 バ バ ン! バ バ ン!

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私「POがんばるぞー!」

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原田さんって Scrum Master やりたい人なの? 若手からこんな質問が・・・

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大きい声がでます。 音量に注意 してください。 画像:いらすとや 


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画像:いらすとや 
 大きい声が出ています。

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ハラディ「そんなことは無いけど何でそう思った?」 若手「具体的なものは無くて、なんとなくですよ〜。」 画像:いらすとや 
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※1: コミュニケーションを円滑にするための心理学のフレームワークのこと。アメリカの心理学者であるジョセフ・ルフト と ハリー・イン ガム の2人が1955年にグループダイナミクス研究所での研究やトレーニングの文脈で発表。 1961年には論文『Group Processes: An Introduction to Group Dynamics』、1969年には書籍『Of Human Interaction』でも触れられている。 「ジョハリの窓 」※1 に当てはめて自分の頭の中と状況を整理してみた。

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ジョハリの窓で主観と客観を整理 未知の窓 (Unknown Self) 盲点の窓 (Blind Self) 開放の窓 (Open Self) 秘密の窓 (Hidden Self) 自己認知 している 自己認知 していない 他者が認知している 他者が認知していない POとして 意気込んでいる人 POとして 中途入社した人 SMムーブしている人

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・スクラムのカイゼン提案もしたから?  →ラインリーダーの観点で業務カイゼンのつもりだったが、 SMっぽかった? ・入社直後にSMの経験でふりかえりカンファレンス登壇したというインパクトが強かったから?  →過去にSMを経験しない方がむしろ PO的には良かった? ・自分の卒業アルバムの写真のスタンプ作って楽しい雰囲気を作ろうとしていたから?  ※写真はこの後のどこかで登場します!探してみてね ⭐笑 盲点の窓 SMムーブしている人 「盲点の窓」として SMのように見られた理由の仮説は複数上がったが、確信には至らず。

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※盲点の窓は自分1人では開けられない 画像:いらすとや 
 自己認知していない窓は1人で考えても開かない? 第1章 完

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画像:生成AI 
 第2章 開きかけた盲点の窓 バ バ ン! バ バ ン!

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逆にどんな人、何をすれば POっぽく見られるの?

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ジョハリの窓で主観と客観を整理 未知の窓 (Unknown Self) 盲点の窓 (Blind Self) 開放の窓 (Open Self) 秘密の窓 (Hidden Self) 自己認知 している 自己認知 していない 他者が認知している 他者が認知していない POとして 意気込んでいる人 POとして 中途入社した人 SMムーブしている人 POムーブとは?

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社員/EM SysPO DevTeam1 社員 & BP DevTeam2 社員 & BP DevTeam3 社員 & BP SM1 社員 SM2 BP 社員 BP BP PO支援 BizPO BP 社員 社員 社員 社員 BP 社員/責任者 同じプロダクトに関わるチーム内にも POが沢山。 社員 再掲

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社員/EM SysPO DevTeam1 社員 & BP DevTeam2 社員 & BP DevTeam3 社員 & BP SM1 社員 SM2 BP 社員 BP 部内にはモデルケースになりそうな人がもっと沢山! BP ・・・ 社員

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実際に行なっている 業務、行動、得意分野は十人十色 観察&ヒアリング結果

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他のPOはPOとして見られている!

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再び大きな声がでます。 音量に注意 してください。 画像:いらすとや 


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大きい声が出ています。 Why!?

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POに関するアンケートとってみた ◼対象  ・アジャイルに現在も関わっている方  ・過去に関わったことがある全ての方 ◼手法  ・現職、前職の同僚や面識ある方にユニキャスト  ・Discordのコミュニティでマルチキャスト  ・Xでブロードキャスト まだまだ募集中! 結果はGithubで公開中

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Product Ownerとは?(POとしての振る舞いとは?) 画像:いらすとや 
 PO、SM、DEVの方 面識がある方、ない方 沢山の方が回答してくださり感謝感激

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PO、DEV、SMの回答結果の《共通点》 1. プロダクトの方向性決定 「プロダクトビジョンを語る」「プロダクト(ビジネス)の方針決定」といった、 プロダクトの進むべき方向性や優先順位を決定する 役割を担っていると認識。 2. 関係者間の調整役 「調整する立場だと思います」「組織の上層部とチームをビジネス面で取り持つことができる中間管理職のような動き」といった、ビ ジネス側と開発チームの間に立って調整 を行う重要な役割であると認識。 3. 責任感とコミットメント 「プロダクトのあるべき姿に責任を持つ」「プロダクトのより良い未来を1番に大事にする振る舞い」といった、 プロダクトに対する強い責任感とコミットメント を持つという認識。 4. 管理職ムーブ 「中間管理職のような動き」「奢ってくれる」といった、日本企業の中間管理職としてのムーブ をするという認識。 POとしての振る舞いの回答の傾向

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ジョハリの窓で主観と客観を整理 未知の窓 (Unknown Self) 盲点の窓 (Blind Self) 開放の窓 (Open Self) 秘密の窓 (Hidden Self) 自己認知 している 自己認知 していない 他者が認知している 他者が認知していない POとして 意気込んでいる人 POとして 中途入社した人 SMムーブしている人 POムーブが見えてきた !?

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これができれば POっぽくなれる!? と、思った一方で、、。

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POとDEV/SMの回答結果の《相違点》 POとしての振る舞いの回答の傾向 POの回答 DEV/SMの回答 視点と役割 プロダクトの価値を最大化するための戦略的な視点 や、チー ムを鼓舞するリーダーシップ に注目。 多岐にわたる実務や調整業務 に焦点が当たってお り、その中で生じる苦労や多忙さに注目。 感情的な側面 POの回答は「情熱的」「心理的安全性は高かった」など、ポジ ティブでチームを鼓舞 する側面。 DEV/SMの回答は「ため息」「目の奥が笑っていない」 「死にそうな顔」など、責任の重さからくるネガティブな 感情や孤独 な側面。 実際の言動 「チームに任せる」「一緒に考える」といった、チームとの協調 性や信頼に基づく振る舞い。 「ずっと1人で何かやっている」「裏で事務作業沢山やっ てくれている」といった、単独での行動や目立たない 貢献の振る舞い。

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POの主観とDEV/SMからの客観 結構違うとこある!? 主観と客観がずれているのは みんな同じだった!? 第2章 完

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画像:生成AI 
 第3章 閉ざされた未知の窓 バ バ ン! バ バ ン!

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Product Ownerとは?(ガイドの回答) 引用:Schwaber, K & Sutherland, J (2020). 『スクラムガイド』 Scrum.org. 引用:Craig Larman & Bas Vodde(2024) 『スクラムガイド(LeSS版)』 LeSS Company B.V.

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Product Ownerとは?(ガイドの回答) 引用:Schwaber, K & Sutherland, J (2020). 『スクラムガイド』 Scrum.org. 引用:Craig Larman & Bas Vodde(2024) 『スクラムガイド(LeSS版)』 LeSS Company B.V.

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わかったこと スクラムガイドはあくまでガイド。 具体的な答えは載っていない。 第3章 完

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第4章 開いた未知の窓 バ バ ン! バ バ ン!

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という話をスクラムフェス神奈川(初心者編)で発表したところ・・・

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はらでぃは どんなPOになりたいの?

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ジョハリの窓で主観と客観を整理 未知の窓 盲点の窓 開放の窓 秘密の窓 自己認知 している 自己認知 していない 他者が認知している 他者が認知していない POとして 意気込んでいる人 POとして 中途入社した人 SMムーブしている人 アンケートで知ったPOらしさ 描けていなかった 「自分が思う理想の PO像」 猛省

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POがどんなイメージか? どんなPOになりたいのか? どんな振る舞いをすればPOに見られるのか? 自問を繰り返しました。 未知の窓を開けるために

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POがどんなイメージか? どんなPOになりたいのか? どんな振る舞いをすればPOに見られるのか? どんなPOと働きたいか ? この問いに対しての答えが 今の私にとっての理想だと思いました。 未知の窓を開けるために

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私は 可能性を守れる PO でありたい。

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プロダクトの可能性を守れる POでありたい。 ユーザーの可能性を守れる POでありたい。 メンバーの可能性を守れる POでありたい。

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前向きな言葉、攻めの言葉 「守る」という保守的な言葉

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プロダクトの 可能性を守る ユーザーの 可能性を守る メンバーの 可能性を守る セキュリティ 法知識 キャリア形成 ROI追求 プレゼンスキル マーケティング 会計知識 顧客理解 ピープル マネジメント 情熱 環境改善 経営知識 デザイン 心理学 守るためには何が必要か? 開発スキル PJ管理

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というか、ロールなんてどうでもいい!!

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大切なのは自分がどう在りたいのか。 信念/生き方 スクラム

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私たちの挑戦はこれからだ! 画像:生成AI 
 完 第4章 開いた未知の窓

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ご清聴ありがとうございました PO/SMアンケート