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© 2023 Rakus Co.,Ltd オープニングセッション 株式会社ラクス 執行役員 兼 開発本部長 公手 真之

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アジェンダ 1. 株式会社ラクスについて 2. ラクスのエンジニア組織について 3. CTOが取り組んできたこと 4. ラクスのエンジニア組織のこれから 2

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#RAKUSTechCon 自己紹介 公手真之(くで まさし) 執行役員 兼 開発本部長 50歳(1972年生まれ) グラフィックデザイナー ⇒ Webデザイナ ⇒ Webプログラマ とキャリアチェンジ、 2002年、ラクス(当時アイティーブースト)に入社。 プレイングマネージャーとしてメールディーラー・配配メールといった 初期のSaaS開発に従事。 2008年、企画開発部長として開発とマーケティング部門を統括。 2016年、再び技術部門専任としてSaaS開発を統括。 趣味はボクシング、Jazzを聞くこと

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1. 株式会社ラクスについて 4

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#RAKUSTechCon ITサービスで企業の成長を継続的に支援します 5

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#RAKUSTechCon 楽楽シリーズ(バックオフィス向け) 経費精算システム 累計導入社数No.1 ※1 顧客満足度No.1 ※2 ※1:デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と 展望」(ミックITリポート2022年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/)より ※2:日経コンピュータ2022年9月1日号 顧客満足度調査 2022-2023 経費精 算ソフト/サービス部門 1位(本調査は、製品ではなく企業を対象にしたものです) WEB帳票発行システム 売上シェアNo.1 ※デロイト トーマツ ミック経済研究所「2020年10月号 クラウド帳票発行 サービスの市場の実態と展望」より 販売管理業務システム 2021年 ITトレンド年間ランキング 販売管理部門1位 勤怠管理システム 2021年下半期 「ITトレンド Good Product」受賞 電子帳簿保存システム 6 ラクスシリーズ(フロントオフィス系) メール共有・管理システム 13年連続 売上シェアNo.1 ※ 出典:ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市 場2022」メール処理市場:ベンダー別 売上金額推移およびシェア2009-2021年度(予測値)※各種デ ータから当社調べ Webチャットシステム メルマガ配信システム 費用対効果が高いメールマーケテ ィングサービスNo.1 ※配配メールのみ ※株式会社ショッパーズアイ調べ(2021年4月20時点) メール配信システム利用者(274名)が選ぶ「費用対効果 が高い」メールマーケティングサービスNo.1を獲得 国内メール配信システム市場 売上高シェア3位 ※子会社のblastmailを含んだ合算売上 ※各種データから 当社調べ メルマガ配信システム ラクスのサービス 2022年リリース

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#RAKUSTechCon 累計導入社数 実績 7 ラクスライトクラウドのクラウドサービスは除く。 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 利用者数(累計)

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当社のこれまでの成長 8

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2. ラクスのエンジニア組織について 9

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開発拠点 東京、大阪、ホーチミンの3拠点で開発 (札幌・名古屋・広島・福岡は営業所のみ) 200 80 60 10 札幌営業所 広島営業所

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11 エンジニア組織人員数の推移 1 3 7 17 25 32 33 37 38 48 56 61 64 82 95 121 159 186 243 278 0 50 100 150 200 250 300

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組織図(概要) クラウド事業本部 メールディーラー事業部 楽楽販売事業部 楽楽精算事業統括部 楽楽明細事業部 営業 企画 CS 営業 企画 CS 営業 企画 CS 営業 企画 CS 開発本部 メールディーラー開発課 楽楽販売開発課 楽楽精算開発部 楽楽精算開発課 ラクスベトナム 子会社 ビジネス部門 エンジニア組織 12 プロダクト開発組織

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開発本部 〇〇開発課 メールディーラー開発課 楽楽精算開発部 楽楽販売開発課 会社または事業本部 メールディーラー 事業部 楽楽明細 事業部 楽楽精算 事業部 UI/UX インフラ 現状の組織構成 営業 企画 CS 営業 企画 CS 営業 企画 CS EM EM EM 管理部門 PdM PM PG PdM PM PG PdM PM PG UI/UX UI/UX UI/UX インフラ インフラ インフラ 各種開発ルールの策定、品質管理、情報共有 カルチャー 醸成 ・ 技術広報 ●●事業部部明 細 事業部 EM PdM PM PG UI/UX インフラ 13 事業単位のプロダクト開 発組織を作り、ビジネス 要求の実現をミッション としたEMを配置 開発本部の縛りを強く するとビジネス要求と のコンフリクトが起こる ため、縛りは緩め。 プロダクト開発の最速 化を支援をする組織 へ。 FEE FEE FEE FEE FEE 研究開発

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3. CTOが取り組んできたこと 14

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ラクスが遭遇してきたさまざま課題 ※2015年頃~現在まで • エンジニア不足(採用計画未達) • レガシーシステムとの闘い 巨大なモノリシックアーキテクチャ 1~2世代前の技術スタック。古臭いUI/UX • 新しい技術の習得 学習稼働の確保が難しい 新しいサービス立ち上げ以外では導入の機会が少ない オンプレ ⇒ クラウドへの移行難易度 • ストリームアラインドチームとの対立 • 車輪の再発名 • 新規サービスの立ち上げの罠 ・成功したproductを踏襲しすぎてしまう ・最初から確実なモノづくりをしてしまう ・Agileの罠 • Developer eXperienceの向上 • プロダクトマネジメント機能 • 大規模プロジェクトの開発の難しさ。 • 若手エンジニアの育成 • マネジメント層の育成 • 専門人材の獲得・育成 プロダクトマネージャー UI/UXデザイナ 法要件エキスパート/ドメインエキスパート SREエンジニアの育成 コードの掛けるインフラエンジニアがほぼいない • エンジニアの評価制度 • 縦割り組織化 • カルチャー醸成&浸透 • プロダクト開発組織ごとのばらつき 解決したものもあれば、継続中のものもあります。

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#RAKUSTechCon 課題①. プロダクト開発組織ごとのばらつき  プロダクト開発組織に裁量権を与え、自由度を高めたほうが速度がでるが、、 ・同じ問題の解決(いわゆる車輪の再発名)。 ・セキュリティ対応方針(脆弱性や古いブラウザへの対応方針)、品質に対する考え方にばらつき。 ・非エンジニアリング業務の増加・業務品質のばらつき(予算作成、ライセンス管理、稼働管理等)。 総務的な役割を持つ管理部門(開発管理課)をつくり、全体最適部分を任せた。 • セキュリティ対応方針の策定(EOL対応ルール、ブラウザ対応ルールなどを策定) • 障害対応ルール、リリース判定会議の実施 • 非エンジニアリング業務の巻取り ・生産性指標の策定&測定(標準見積、稼働管理、工数管理) ・予算管理(予算作成、実績管理、人員計画、ライセンス管理など) ・テスト環境・テスト端末の管理など。

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#RAKUSTechCon 課題②. 新しい技術の獲得  ビジネスを優先し、顧客要望を最速でリリースするということを繰り返してきた結果、、 ・巨大なモノリシックなシステムに成長 ⇒ アーキテクチャ刷新、リファクタリング難易度が高い。 ・新しい知識の獲得意義が薄い(既存システムへの導入が難しいため)。 ・エンジニアのフラストレーション 研究開発部門(技術推進課)という組織を作り、新技術・新手法の獲得を組織として推進。 • 技術ロードマップの策定。計画的な技術習得。 • 各プロダクト開発組織メンバの稼働(興味のあるメンバに手を挙げてもらって)を借りて実施。 • 研究成果のプロダクトへの導入。 • 最近はプロダクト課題ありきで、それを解決するための技術探るというアプローチ。

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#RAKUSTechCon 課題③. カルチャー醸成 ウェルビーイングな組織へ  組織が大きくなるにつて縦割りへ、組織の一体感が薄れてきた、、 ・情報伝達に差異が出て、行動に差が出だす。 ・複数のプロダクト開発組織間での交流が少ない。(情報共有度 低)。 ・横断組織とプロダクト開発組織間の対立。 CTOとEMでカルチャー醸成に取り組み、技術広報チームやカルチャー醸成担当を配置 • ミッション、ビジョン、バリューの策定 • 「エンジニアが楽しく自然と成長できる組織を目指す」ことを宣言 • カルチャー醸成担当、技術広報チームの配置によるMVVの浸透、横つながりの強化 ・ 自己学習の支援強化(勉強会開催支援) ・ 社内イベント企画(社内ラジオ、ビアバッシュ、表彰制度) ・ 社外への情報発信強化(RakusMeetUP開催、外部イベント登壇、テックブログ運営) • 満足度から幸福度へ(ウェルビーイングな組織)

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ラクスのエンジニア組織のこれから 19

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ラクスの中期経営計画 20

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○ 新サービス or 大型オプション機能の立ち上げ ○ 大規模ターゲットに耐えうるシステムへの変革 ○ サービス間の連携機能の開発 ○ オフショア開発の強化 ○ 開発組織のモダナイズ(DX: Developer eXperienceの向上) 中期経営計画支えるこれからのチャレンジ(継続中) 21

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1 3 7 17 25 32 33 37 38 48 56 61 64 82 95 121 159 186 243 278 0 100 200 300 400 500 エンジニアの推移 完成された組織ではない。むしろ遅れている部分がたくさんある。 22

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23 https://saiyou.rakus.co.jp/visit_engineer/?=techcon_2023 カジュアル面談申し込みフォーム ご清聴ありがとうございました! CTOとの面談希望