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【ラクステックカンファレンス2023】オープニングセッション/20230208_kude

 【ラクステックカンファレンス2023】オープニングセッション/20230208_kude

Rakus_Dev

March 31, 2023
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  1. #RAKUSTechCon 自己紹介 公手真之(くで まさし) 執行役員 兼 開発本部長 50歳(1972年生まれ) グラフィックデザイナー ⇒

    Webデザイナ ⇒ Webプログラマ とキャリアチェンジ、 2002年、ラクス(当時アイティーブースト)に入社。 プレイングマネージャーとしてメールディーラー・配配メールといった 初期のSaaS開発に従事。 2008年、企画開発部長として開発とマーケティング部門を統括。 2016年、再び技術部門専任としてSaaS開発を統括。 趣味はボクシング、Jazzを聞くこと
  2. #RAKUSTechCon 楽楽シリーズ(バックオフィス向け) 経費精算システム 累計導入社数No.1 ※1 顧客満足度No.1 ※2 ※1:デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と

    展望」(ミックITリポート2022年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/)より ※2:日経コンピュータ2022年9月1日号 顧客満足度調査 2022-2023 経費精 算ソフト/サービス部門 1位(本調査は、製品ではなく企業を対象にしたものです) WEB帳票発行システム 売上シェアNo.1 ※デロイト トーマツ ミック経済研究所「2020年10月号 クラウド帳票発行 サービスの市場の実態と展望」より 販売管理業務システム 2021年 ITトレンド年間ランキング 販売管理部門1位 勤怠管理システム 2021年下半期 「ITトレンド Good Product」受賞 電子帳簿保存システム 6 ラクスシリーズ(フロントオフィス系) メール共有・管理システム 13年連続 売上シェアNo.1 ※ 出典:ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市 場2022」メール処理市場:ベンダー別 売上金額推移およびシェア2009-2021年度(予測値)※各種デ ータから当社調べ Webチャットシステム メルマガ配信システム 費用対効果が高いメールマーケテ ィングサービスNo.1 ※配配メールのみ ※株式会社ショッパーズアイ調べ(2021年4月20時点) メール配信システム利用者(274名)が選ぶ「費用対効果 が高い」メールマーケティングサービスNo.1を獲得 国内メール配信システム市場 売上高シェア3位 ※子会社のblastmailを含んだ合算売上 ※各種データから 当社調べ メルマガ配信システム ラクスのサービス 2022年リリース
  3. 11 エンジニア組織人員数の推移 1 3 7 17 25 32 33 37

    38 48 56 61 64 82 95 121 159 186 243 278 0 50 100 150 200 250 300
  4. 組織図(概要) クラウド事業本部 メールディーラー事業部 楽楽販売事業部 楽楽精算事業統括部 楽楽明細事業部 営業 企画 CS 営業

    企画 CS 営業 企画 CS 営業 企画 CS 開発本部 メールディーラー開発課 楽楽販売開発課 楽楽精算開発部 楽楽精算開発課 ラクスベトナム 子会社 ビジネス部門 エンジニア組織 12 プロダクト開発組織
  5. 開発本部 〇〇開発課 メールディーラー開発課 楽楽精算開発部 楽楽販売開発課 会社または事業本部 メールディーラー 事業部 楽楽明細 事業部

    楽楽精算 事業部 UI/UX インフラ 現状の組織構成 営業 企画 CS 営業 企画 CS 営業 企画 CS EM EM EM 管理部門 PdM PM PG PdM PM PG PdM PM PG UI/UX UI/UX UI/UX インフラ インフラ インフラ 各種開発ルールの策定、品質管理、情報共有 カルチャー 醸成 ・ 技術広報 ••事業部部明 細 事業部 EM PdM PM PG UI/UX インフラ 13 事業単位のプロダクト開 発組織を作り、ビジネス 要求の実現をミッション としたEMを配置 開発本部の縛りを強く するとビジネス要求と のコンフリクトが起こる ため、縛りは緩め。 プロダクト開発の最速 化を支援をする組織 へ。 FEE FEE FEE FEE FEE 研究開発
  6. ラクスが遭遇してきたさまざま課題 ※2015年頃~現在まで • エンジニア不足(採用計画未達) • レガシーシステムとの闘い 巨大なモノリシックアーキテクチャ 1~2世代前の技術スタック。古臭いUI/UX • 新しい技術の習得

    学習稼働の確保が難しい 新しいサービス立ち上げ以外では導入の機会が少ない オンプレ ⇒ クラウドへの移行難易度 • ストリームアラインドチームとの対立 • 車輪の再発名 • 新規サービスの立ち上げの罠 ・成功したproductを踏襲しすぎてしまう ・最初から確実なモノづくりをしてしまう ・Agileの罠 • Developer eXperienceの向上 • プロダクトマネジメント機能 • 大規模プロジェクトの開発の難しさ。 • 若手エンジニアの育成 • マネジメント層の育成 • 専門人材の獲得・育成 プロダクトマネージャー UI/UXデザイナ 法要件エキスパート/ドメインエキスパート SREエンジニアの育成 コードの掛けるインフラエンジニアがほぼいない • エンジニアの評価制度 • 縦割り組織化 • カルチャー醸成&浸透 • プロダクト開発組織ごとのばらつき 解決したものもあれば、継続中のものもあります。
  7. #RAKUSTechCon 課題①. プロダクト開発組織ごとのばらつき  プロダクト開発組織に裁量権を与え、自由度を高めたほうが速度がでるが、、 ・同じ問題の解決(いわゆる車輪の再発名)。 ・セキュリティ対応方針(脆弱性や古いブラウザへの対応方針)、品質に対する考え方にばらつき。 ・非エンジニアリング業務の増加・業務品質のばらつき(予算作成、ライセンス管理、稼働管理等)。 総務的な役割を持つ管理部門(開発管理課)をつくり、全体最適部分を任せた。 •

    セキュリティ対応方針の策定(EOL対応ルール、ブラウザ対応ルールなどを策定) • 障害対応ルール、リリース判定会議の実施 • 非エンジニアリング業務の巻取り ・生産性指標の策定&測定(標準見積、稼働管理、工数管理) ・予算管理(予算作成、実績管理、人員計画、ライセンス管理など) ・テスト環境・テスト端末の管理など。
  8. #RAKUSTechCon 課題②. 新しい技術の獲得  ビジネスを優先し、顧客要望を最速でリリースするということを繰り返してきた結果、、 ・巨大なモノリシックなシステムに成長 ⇒ アーキテクチャ刷新、リファクタリング難易度が高い。 ・新しい知識の獲得意義が薄い(既存システムへの導入が難しいため)。 ・エンジニアのフラストレーション

    研究開発部門(技術推進課)という組織を作り、新技術・新手法の獲得を組織として推進。 • 技術ロードマップの策定。計画的な技術習得。 • 各プロダクト開発組織メンバの稼働(興味のあるメンバに手を挙げてもらって)を借りて実施。 • 研究成果のプロダクトへの導入。 • 最近はプロダクト課題ありきで、それを解決するための技術探るというアプローチ。
  9. #RAKUSTechCon 課題③. カルチャー醸成 ウェルビーイングな組織へ  組織が大きくなるにつて縦割りへ、組織の一体感が薄れてきた、、 ・情報伝達に差異が出て、行動に差が出だす。 ・複数のプロダクト開発組織間での交流が少ない。(情報共有度 低)。 ・横断組織とプロダクト開発組織間の対立。

    CTOとEMでカルチャー醸成に取り組み、技術広報チームやカルチャー醸成担当を配置 • ミッション、ビジョン、バリューの策定 • 「エンジニアが楽しく自然と成長できる組織を目指す」ことを宣言 • カルチャー醸成担当、技術広報チームの配置によるMVVの浸透、横つながりの強化 ・ 自己学習の支援強化(勉強会開催支援) ・ 社内イベント企画(社内ラジオ、ビアバッシュ、表彰制度) ・ 社外への情報発信強化(RakusMeetUP開催、外部イベント登壇、テックブログ運営) • 満足度から幸福度へ(ウェルビーイングな組織)
  10. ◦ 新サービス or 大型オプション機能の立ち上げ ◦ 大規模ターゲットに耐えうるシステムへの変革 ◦ サービス間の連携機能の開発 ◦ オフショア開発の強化

    ◦ 開発組織のモダナイズ(DX: Developer eXperienceの向上) 中期経営計画支えるこれからのチャレンジ(継続中) 21
  11. 1 3 7 17 25 32 33 37 38 48

    56 61 64 82 95 121 159 186 243 278 0 100 200 300 400 500 エンジニアの推移 完成された組織ではない。むしろ遅れている部分がたくさんある。 22