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そのプランニングに
 意思、乗せていますか?
 2022/06/16 アジャイルをゆるく語りたい! #アジャイルLT Jun Nakajima

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自己紹介
 なかじま(@jnuank_)
 ● 前職でスクラムを実践
 ● ユーザベースにJoinしてからXPを実践してます
 ● モブプロ/ペアプロ/DDD/TDD/アジャイル好き
 ● 前職から日々の開発のカイゼンを率先してやってた
 ● 社内でKAIZEN 和尚と呼ばれることがあります
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今日話したいこと
 ● プランニング、雰囲気でやってた
 ● プランニングの強度を高めるためにやったこと
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私が経験したよくあるリリース計画
 ● 今あるベロシティをベースに考える方式
 ○ PdMからこんな機能を作りたいとなる
 ○ ストーリーを出して、見積もる
 ○ チームのベロシティを元にどのくらい掛かるか見積もる
 ■ ビジネスサイドと話し、リリース日を決める(スコープ の調整もする)
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進捗が悪くなったとき
 5 ※画像はイメージです

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こう考える
 6 このままだとリ リース日に間に 合わない エンジニア スコープ小さくす るかリリース日を 延期してもらおう

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実際に提案をする
 7 スコープ小さくするかリ リース日を延期ってできま せんか じゃあスコープを小さくし ましょうか

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何度かやって、営業から刺さる一言
 8 何度も何度もスコープを小さくし て極限まで削っている中で、更 にスコープを小さくしてと言われ るのは正直辛い セールス 進捗が良くない時に、他 の選択肢ってないので しょうか?

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意思が弱いプランニングになってないか
 ● チームのベロシティを元に、優先順にバックログを当てはめ るやり方だけだと、そこに自分たちの意思が乗りにくいので は?(もしくは意思が弱い)
 ● 計画に対する意思が弱いから、ビジネスサイドに辛い二択を 何度も迫ってしまっているのでは?
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もやもやした状態で別のチームへ


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新規チームでの計画づくり
 ● 既存のプロダクトに新機能を開発するチームに入る
 ○ 新規チーム
 ■ 見積もりで参考にするベロシティはない
 ○ 1イテレーション=1週間で動く
 ● 1stリリース日は事業計画の都合から、動かせない
 確実に終わらせるために、プランニングの強度を高める必 要があった
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計画の強度を高めるために
 ● 目標を達成するために、どう進めるかを言語化する
 ○ いつまでに何を終わらせるか
 ○ 何を諦めるか、何を諦めてはいけないか
 ○ ゴールを達成するために、どう進めるか
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いつまでに何を終わらせるか


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いつまでに何を終わらせるか
 ● リリース日から逆算し、いつま でに何ができていないといけな いかを洗い出す
 ● そのマイルストーンを達成でき るようにストーリーをプロットし ていく
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バーンダウンを引く
 ● 計画線には、傾きが緩やかな箇所と急な箇所を作る
 ● 新規チームのベロシティは最初安定しない
 ○ チームは日々学習し、成長する
 ● イテレーションごとに成長する自分たちを考慮し、達成すると いう意思を込める
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何を諦めるか、何を諦めてはいけないか


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諦めてはいけないものの認識を揃える
 ● 各イテレーションで、必ず達 成することの認識を合わせる
 ● このイテレーションで達成した い本質は何とするかという意 思を込める
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諦めたものは早いうちに回収する
 ● 諦めると言っても、品質を犠牲にしたままリリースをするわけ ではない
 ● 次のストーリー(2周目など)でしっかりやることが前提
 ● 機能の骨子となる1週目を作るのは重いため、それを優先す るという意思を反映している
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ゴールを達成するために、どう進めるか


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イテレーションプランニングにも意思を込める
 ● バーンダウンで計画したポイント分をToDoに乗せるだけでは なく、どうやれば全てを完全Doneできるのか
 ● 進め方に意思を込める
 ○ 一部技術的なリスクがあるなら最初に優先したり、ペア・モ ブで認識を揃えながら進める、など
 
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デイリーは今日のゴールを話し合う
 ● 今日どこまで終わらせたいかチームで認識を揃え、障害とな るものがあれば共有する
 ● イテレーション開始時に計画したToDoを全て完全Doneでき なそうであれば、一旦何かを諦めることも考える
 ○ 各イテレーションで認識を揃えた「必ず達成すること」を 指針にする
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実際にやってみての感想


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思い通りにはいかないが、変化に適応できる
 ● ここまでやっても、状況は容赦なく変化する
 ● 諦めてはダメな箇所の認識を揃えることで、やりたいことの 本質は守りつつ、計画を適応させていった
 ○ 実際に進捗が遅れたときも、一旦諦めることで挽回をす ることができた
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まとめ


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まとめ
 ● 究極的には成果を出すことが大事
 ○ 成果が無ければビジネスサイドの信頼が得られない
 ● プランニングの強度を高めるには、成果を出せるよう計画を 適応し続けること
 ● 強度を高めるには、何をやり遂げる必要があるかをはっきり させ、計画に意思を込めること
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Thank you!