Transit Gatewayを使わなければならない場面を改めて考えてみる #dx_osarai

by のんピ

Slide 1

Slide 1 text

Transit Gatewayを使わなければならない場面を改めて考えてみる    クラスメソッド株式会社のんピ  1

Slide 2

Slide 2 text

2 自己紹介 { "本名": "山本涼太 (覚えなくていいです)", "部署": "AWS事業本部コンサルティング部", "前職": "インフラエンジニア in データセンター", "興味のあること": "面白そうなブログネタ探し", "好きなAWSサービス": [ "AWS Transit Gateway", "AWS Step Functions" "Amazon FSx for NetApp ONTAP" ], "称号" : [ "2023 Japan AWS All Certifications Engineer", "2023 Japan AWS Ambassador", ] }

Slide 3

Slide 3 text

3 Transit Gatewayっていつ使うんだっけ?

Slide 4

Slide 4 text

4 そもそも Transit Gatewayっていつ使わなければならないんだっけ?

Slide 5

Slide 5 text

5 というか Transit Gatewayは使わなくても良い場面っていつ?

Slide 6

Slide 6 text

6 よくあるTransit Gatewayの紹介のされ方 Transit Gatewayはリージョナルなルーターのようなリソースで数千ものVPCや Site-to-Site VPN、Direct Connectを接続することが可能なすごいサービス！

Slide 7

Slide 7 text

7 要するに各ネットワークリソースを柔軟に接続するサービス

Slide 8

Slide 8 text

8 再掲 Transit Gatewayっていつ使わなければならないんだっけ?

Slide 9

Slide 9 text

9 よく言われる理由その1 DXGWにアタッチできるVGWが20個までだから

Slide 10

Slide 10 text

10 正直20個もオンプレミスネットワークと接続したい VPCある??

Slide 11

Slide 11 text

11 ポイントはそのVPCは本当にオンプレミスネットワークと接続させる意味がありますか?

Slide 12

Slide 12 text

12 想定されるリアクション 1 だ、だってよ... オンプレからRDP/SSHしたいじゃんかよ！！

Slide 13

Slide 13 text

13 はい SSMセッションマネージャーの使用はできないですか?

Slide 14

Slide 14 text

14 マネジメントコンソールからもRDP接続できるよ　

Slide 15

Slide 15 text

15 特定のEC2インスタンスのみへの接続許可も可能　　

Slide 16

Slide 16 text

16 想定されるリアクション 2 ADがオンプレにあるんだよ！！！

Slide 17

Slide 17 text

17 はい AD DCをAWS上にも建立できないですか?

Slide 18

Slide 18 text

18 つまりはオンプレと大量のVPC間とで直接通信を行う必要がありますか?

Slide 19

Slide 19 text

19 ここで疑問に思われる方がこいつはなんでオンプレミスとの接続にTransit Gatewayを使おうとしないんだ?

Slide 20

Slide 20 text

20 ズバリは Transit VIFがサポートされておらず、 Transit Gatewayで接続できないことが多い

Slide 21

Slide 21 text

21 Direct Connectは使っているWANから接続することが多い

Slide 22

Slide 22 text

22 つまりはそのWANのプロバイダーがTransit VIFを提供しているかが重要 Transit VIFをサポートするプロバイダーへの接続コストをどう見るかがポイント

Slide 23

Slide 23 text

23 再々掲 Transit Gatewayっていつ使わなければならないんだっけ?

Slide 24

Slide 24 text

24 よく言われる理由その2 複数のVPC間を相互に接続したいため

Slide 25

Slide 25 text

25 それはとっても良いと思う！！！！

Slide 26

Slide 26 text

26 　 ※ 条件付き

Slide 27

Slide 27 text

27 そのVPC間相互に通信できる必要ありますか?

Slide 28

Slide 28 text

28 ここでTransit Gatewayの料金をご覧ください　 https://aws.amazon.com/jp/transit-gateway/pricing/

Slide 29

Slide 29 text

29 VPC10個全てをTransit Gatewayに接続する場合毎月 511.00 USD (通信料金を除く)

Slide 30

Slide 30 text

30 はい良いお値段

Slide 31

Slide 31 text

31 一方VPC Peering ピアリングしているだけなら無料 & 同一AZ間なら通信料も無料

Slide 32

Slide 32 text

32 相互接続するVPCの数が少ないならこんな構成だって良いじゃないか (1つのVPCあたりの最大接続は125なので注意)

Slide 33

Slide 33 text

33 Transit Gatewayの出番は VPC Peeringがメッシュ状になる場合 = 運用管理コスト > ランニングコスト = 構成をスッキリさせたい場合

Slide 34

Slide 34 text

34 加えて VPC間、VPC-オンプレ間の通信を捻じ曲げたい時にも使う

Slide 35

Slide 35 text

35 例 : インターネットに出る時はVPCを経由する

Slide 36

Slide 36 text

36 例 : VPC間の通信をNetwork Firewallで検査する

Slide 37

Slide 37 text

37 個人的Transit Gatewayを使わなければならない場面 1. オンプレと大量のVPCとが直接通信を行う必要(可能性)がある 2. 相互に接続する必要(可能性)があるVPCの数が多い ○ 要するに構成をスッキリさせたい 3. 通信を捻じ曲げる必要(可能性)がある他にもSite-to-Site VPNでECMPを使いたい場合やSD-WAN製品と連携したい場面でも使用するぞ