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1P 1P OpenStreetMap概要説明 坂ノ下 勝幸 諸国・浪漫 / OpenStreetMap Foundation Facebook: K.Sakanoshita Twitter: @K_Sakanoshita

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2P 2P 世の中には様々な地図があります

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3P 3P 絵地図からナビゲーションまで様々

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4P 4P 普通の地図は「主題」があります ● 地図は「一般図」と「主題図」の2種類あります ✔ 一般図:縮尺に応じて地形を正確に表した地形図・白地図 ✔ 主題図:目的に応じてある特定の主題を表した地図 ● 主題の例 ● 人口などの統計データや経済状態を地図にしたもの ● 自然や気象を地図上で色分けや円グラフで表現したもの 大抵の地図は目的(主題)を持って作ります それでは、OpenStreetMapの主題とは?

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5P 5P OpenStreetMapに主題はありません ● 地図そのものを作るのではなく、地図を作るために必要な情報を みんなで集めて、全人類の共有財産にする活動だからです ● もし、何か作りたい地図を思いついた時、地図を作るのに必要な 情報が誰でも自由に使えるよう公開されていたら便利ですよね ● OpenStreetMapは、誰でも自由に使えるデータを集めて公開し、 全人類で地理空間情報を共有するプロジェクトです OpenStreetMap 観光マップ ランチマップ ゲームの地図 Wikipedia 防災マップ みんなで整備

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6P 6P 改めてOpenStreetMap(OSM)とは ● みんなで自由な地図(地理情報)を作る活動 ● 2004年、英国Steve Coast氏が初めた国際プロジェクト (日本は2008年頃に伝播) ● 人々が創造的・生産的・革新的に地図を利用することを 目的として、プロジェクトを開始 ● どんな方達が地図を描いているの? ● 普通の方達。小学生からお年寄りまで様々 ● 地図を描く方達を「マッパー」と呼びます ● 定義は無いので、自分でマッパーと名乗ればOK OpenStreetMapのロゴ画像 ※3単語をまとめて1単語(スペース無し)

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7P 7P ● 地図は著作物。著作権を守って利用する必要があります ● 大抵の地図は、好き勝手に使える利用規約ではありません ● なので自分で描くかデザイナーに依頼する必要があります あまり知らない地図の著作権 お祭りのご案内 日時:*** / 場所:*** 会場地図 お祭りのご案内 日時:*** / 場所:*** 会場地図 ここ 小学校 ここ OpenStreetMap contributors © OpenStreetMapの Copyright表記 OpenStreetMapはCopyrightを 付けるだけで自由に活用出来る

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8P 8P 実は、色んな所に使われています まち歩きマップ ランチマップ 各種グッズ Wikipedia ポケモンGO 自由な地図なのでアイデア次第で 何にでも利用することが出来る

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9P 9P Google Mapsで十分だよね?  みなさんから、良く質問されます  Google Mapsは非常に便利でみんな使います 普通に使う地図なら、Google Mapsで十分です  行動履歴を元に興味があるとGoogleが判断した ものを地図に表示したり、しなかったり便利ですね  ただ、突き詰めて考えると、単に便利な地図の話 では無く、私たちはどんな社会で生きていきたいか に繋がっていくと思います。

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10P 10P どんな社会で生きていきたい?  場所の概念はみんなの財産  地図の無い場所へ行くのは探検家ぐらい  地図に何を載せるかを決めている組織は、 あなたの周囲を形作る力を持っている ○ あなたの行き先は自分で決めたもの? ○ 地図に表示された選択肢はそれで全て?  特定の組織だけで独占しても良いの?  世の中、色んな地図が必要  バリアフリー、防災、防犯、歴史、施設など 地元の事情や目的に合う地図が欲しい  地元のことは、地元の方たちが詳しい  自分たちで地図を描くという方法もある

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11P 11P OpenStreetMapが実現したいこと 店舗情報 背景地図 店舗情報 背景地図 経路情報 交通情報 投稿情報 経路情報 大手地図サービス(Googleなど) 企業、団体、コミュニティ、個人 会社、コミュニティ、個人が 必要な層だけを追加出来る (車いす、アレルギー、保育園、 防災、防犯、歴史など…) OpenStreetMap ビジネス~地域活動などの 様々な活動で自由に地図を 使える世界にしたい

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12P 12P 少し別の視点で見たOpenStreetMap

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13P 13P 「普通の地図」に残らないもの  例えば、滋賀草津の「立木神社」 • 石碑、灯籠、消火器 など、普通は描かな いものも描ける • 実体はデータなので 検索や集計も出来る • 地図の編集履歴は全 て記録される • 100年後に100年前 の地図も再現出来る OpenStreetMap contributors © まちの移り変わりを記録して 将来へ伝えることが出来る

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14P 14P この辺りは、まだ全然描けてない OpenStreetMap contributors ©

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15P 15P みんなで地図を描きませんか?  地元のことは、地元の人が詳しい  普通の地図は、祠やお地蔵さんも書かれていない、 正確だけど味のない地図に見えませんか?  味のある地図を描けるのは、地元の人だけ  地元も、店や家が少しずつ変わっていきます  観光名所ならともかく、地元のささやかな変化を 国や企業がしっかり記録&公開してくれますか? 地元の変化を地図に記録していくことで 「未来の古地図」という“宝物”になります 歴史や文化も記録されないと伝わらないよね P.15

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16P 16P そして地図を活用してみませんか?

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17P 17P 実際に地図を描いてみよう! P.17  楽しんで地図を描くことが一番  まち中には、美術品、歌碑、 ベンチ、街灯など、色んな ものがある  興味持ったものを描こう!  間違えても誰かが直す!  正確さより、みんなで描く ことが大事です  色んな視点で地図を描ける  他の地図から情報をコピー さえしなければOK