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岡山から飛入り!! ~建設業界もAIが欲しいぜ!!~ ㈱ウィジット 西江 克修 (SORAサクライ 櫻井 敏明) withIT,inc. 1

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弊社紹介及び自己紹介 西江 克修(にしえ かつのぶ) ・建設会社で11年間 現場監督という仕事 ・副業で 建設系の施工図作図業務(CAD)を5年 ・独立したい気持ちはあったが、日々の忙しさに追われ、方向性が決まらずフラフラ。 ・いろいろな方の話を聞き、広い世界の片鱗を知る。 ・建設業のさまざまな会社と向き合い、ITでより良くしていくために。 ・平成30年4月に株式会社ウィジットを設立 ・会社の名前の由来は with と IT 建設業にITを推進していきます。 withIT,inc. 2

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建設業の今 • 2,020年に東京オリンピックを控える中で、 超建設ラッシュ。 • 人材はどんどん東に流れていき、仕事はどれ だけでもあるのに、人がいないために仕事を 受注することが出来ないのが現状。 • いろいろな建設・計画が先延ばしにされて いっているために、東京オリンピック後も 建設工事は、減っていかない。 建設途中の新国立競技場 withIT,inc. 3

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深刻な人材不足 • 1997年→2017年の20年間で 労働者数700万人→500万人に減。 2025年に100万人足らなくなる予想。 • 29歳以下の建設業労働者が10%以下 • 55歳以上が4割を占める。 建設業 労働者数グラフ withIT,inc. 4

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労務単価の上昇 • 人が減っているのに、仕事量が減らない為、 技術を持った人が引っ張りだこ。 • 労務単価がグングン上昇中です。 • このグラフは公共工事の表なので、 • 現実ではグラフの1.2倍~2.0倍の 日当で推移している。 建設業 労働者賃金グラフ withIT,inc. 5

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建設業は製造業と比べ完全に遅れている⁉ • 建設業界は、未だにほぼ全ての作業を手作業で行っているのが現状。 • 建築設計時のほとんどのCADは、1から線を引いて書いているだけです。(またはコピペです。) ビル建築の設計においてはフォーマットがなく、設計図→積算→見積もり といった流れを、 未だに手作業で行っているために、生産性がまったく上がっていきません。 これが建設業と製造業の一番の大きな違いで、完全に遅れています。 多くの一次下請負業者は、未だに手書き+FAXです。 一般的なIT導入でさえ、まだまだ市場が残されています。 withIT,inc. 6

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建設業におけるBIMとAI • 近年、BIMという言葉を聞いたことがあるとは思いますが、先ほど話をした 設計~見積までの一元化を目標としたものがBIMという国土交通省が作った指標です。 【Building Information Modeling ビルディングインフォメーションモデリング】 こちらは、全てを3Dで属性を持たせて、モデリングを行い、見える化する事で、 いろいろな業種の取り合いをわかりやすく形にして設計を進めていく。 さらには、3D→2D~設計数量書までを手計算することなく、表そうというものです。 • こういったおおきな流れが大手建設会社を筆頭にやっと動き始めているというところです。 こちらが浸透していくには、まだまだ長い年月がかかります。 withIT,inc. 7

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本当にAIが必要なのは建設現場 • 人が減っているのに、仕事量が減らない為、海外からの人材も多くなってきています。 (中国・フィリピン・ベトナムが多い) • そういった流れの中で重要になってくるのが、 技術の伝承です。 • たとえ、若い新しい人材が入ってきても、仕事を覚え、育ってくれなければ 仕事が進みません。日に日にしっかりとした技術を持った職人さんは引退していって います。その繊細な技術力というものを残していく必要があります。 • 熟練の技術を見える化するために、 AI技術が必要なんです。 withIT,inc. 8

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技術を伝承していくために 職人さんの今 • 建設業界で培われ、使われている熟練の技術は、8割は人間の感覚(5感覚) 視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚で行われている部分が大きいです。 何かを教えるにしても【こういった感じ】とか【これぐらいの感覚で】とか 見て覚えなさいという事がほとんどで、今でもその流れが変わっていません。 でもその意見を一概にないがしろにはできません。 そう育ったから、どう日本語で表現できるのかがわからないのです。 そういった部分も技術と経験で今はまだ受け継がれてきています。 職人さんの奥ゆかしい知識と技術を文字や文章で表す難しさを 痛感しております。 withIT,inc. 9

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技術を伝承していくために 今後の展開 • 自分の体がどう動き、何を感じ、何を行っているのか。 • どう思い、どう判断を行っているのかという事を 見える化する必要があります。 • まずはその部分において、技術の特徴点を見いだし、 技術を伝えていくという事が、今後の課題になっています。 専門業種としては27種の業種があります。 その中のほとんどの業種においてそういった事が必要になります。 人材不足という事もあり、業界全体が困っています。ITに変われるものは変えていく。 技術が必要なものを人間がしていくという流れが必要です。 そういった流れの中でも、最終的に管理をして、判断していくのは人間なので、 人材を育てていくという事については、いつまでも終わることがないと思っています。 withIT,inc. 10

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~ 具 体 的 な 例 ~ • 熟練の技術・感覚が必要になっている作業 ①材料の熱による変化の感知。(コンクリートの硬化・現場溶接作業) ②材料の加工による変化・ひずみ。(曲げ・カット) ③湿気によるひずみ。(木材・外壁ALC・外壁セメント板) ④品質管理における上限と下限の曖昧さ (色の具合・塗料・ビニールクロス・木材などの仕上げ材) • 上記に上げたものは、ごく一部の例です。困っている人がたくさんいます。 withIT,inc. 11

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~ 建設業 × AI ま と め ~ • 現場の品質管理や工事の作業をできるだけ簡単にできるように AI技術を建設業界にもどんどん浸透させ、皆さんの様々なアイデアを用いて、 盛り上げていきたいです。 • 人材の確保及び育成が急務です。今まで培ってきたとても良い技術があります。 その技術を無くさず、紡いでいく。さらには早急に伝承していく。 大企業には出来ない、ニッチな需要がたくさん溢れています。 そのために AI技術が必要です。 ぜひ私が!!と思う方、お声がけをお待ちしております。 withIT,inc. 12

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愛知県の皆さん!東ではなく、西も向いてほしい!! 地方の建設業界にもどうかお力添えを!! withIT,inc. 13 ご清聴ありがとうございました