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結果・考察
今後の展望
参考⽂献 [*1]橋本真⼀, 2013,『復興2年間の建築資材・⼯事費単価の推移と今後の動向』,建設物価調査会
[*2]⾼橋⻯也 ,2022,『炭素固定性を有する海洋⽣物殻廃棄物を⽤いた PCa コンクリート部材の開発 その 1 ほたて⾙殻使⽤モルタルのフレッシュ性
状・⼒学特性』,日本建築学会
[*3]井上晋,2008,『コンクリートなんでも⼩辞典』,講談社
[*4]富⼠物産株式会社,シュミットハンマー取扱説明書
①の結果 ➁の結果 ➂の結果
測定した値に0.63をかけて平均値をだす[*4]
渡り廊下 体育館横
特別教棟
横
中庭近くの
柱
1回目 42.2 43.8 45.0 37.8
2回目 48.1 41.7 39.7 39.6
3回目 41.9 40.0 37.9 41.5
4回目 40.1 43.8 43.7 42.3
5回目 41.3 44.5 41.9 37.5
6回目 47.7 44.7 40.0 36.2
7回目 46.0 42.4 48.0 37.9
8回目 48.5 43.9 43.5 40.1
9回目 43.0 42.3 35.9 39.8
平均 44.3 43.0 41.7 39.2
平均×0.63 27.9 27.1 26.3 24.7
↓ 測定した場所(例) ↓
牡蠣 普通
1回目 11.8 11.6
2回目 11.9 12.3
3回目 10.4 9.2
4回目 10.0 14.0
5回目 11.7 13.0
6回目 14.4 12.1
7回目 11.8 13.2
8回目 14.2 14.3
9回目 15.9 12.9
平均 12.3 12.1
・今回得られた結果は実験➂で得られた値よりも⼩さい
→ 作成⽅法に問題がある可能性
・普通コンクリートの値と牡蠣殻コンクリートがほとん
ど同じ
→ コントロールの強度が弱すぎるためか?
・結果に少しばらつきが出ている。
→圧⼒が分散した?
製造したコンクリートをコンクリートハンマーで
強度試験する。強度試験の⽅法は実験➂と同様。
①の実験から牡蠣殻コンクリートの強度はコントロールの砂利を⽤いたコンクリートと同程度の結果が得られた。しかし私たちが作成したコンクリート
は表⾯に気泡の跡が⽬⽴ち、実験➂で測定した校舎のコンクリートより値がかなり⼩さく、実⽤化されているコンクリートに⽐べて質がかなり劣ることが
分かる。今後はまず、コンクリート作成に⼯夫を加えて、コントロールと正確に⽐較できるコンクリート作成プロトコルを作り上げ、その上で、強度が⼗
分な牡蠣殻コンクリートの牡蠣殻配合割合を明らかにしたいと考えている。
牡蠣殻コンクリートはコントロールのコンクリートと⽐べて⼤変軽量で、強度をクリアできれば、実⽤化された場合のメリットを感じさせる。
牡蠣殻粉末は塩酸とよく反応し、薄ピンク⾊の溶液に
なった。念のため1週間静置した後、逆滴定を⾏った。
1 牡蠣殻 0.500g
結果なし
2 牡蠣殻 1.000g
CO2
・・・0.413g
3 牡蠣殻 1.501g
CO2
・・・0.652g
平均
牡蠣殻1.000gあたり
CO2
含有量0.424g
牡蠣殻が全てCaCO3
であれば、1.00gあたりのCO2
含
有量の理論値は0.44gであることから、牡蠣殻はほぼ
CaCO3
であると考えられる。
しかし、牡蠣殻内に塩酸と反応した弱酸塩が含まれて
いた可能性もあるため、今後焼成試験を考えている。