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Amazon Qとのより良い 付き合い方を考える 株式会社モリサワ 岡田 晃 目指せ!Amazon Q & KIRO マスターへの道

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自己紹介 岡田 晃 / @afooooil 所属: 株式会社モリサワ ポジション: データエンジニア / データサイエンティスト 好きなAWSサービス: CloudFormation / Athena 普段はPython, SQL, CDKを触っており、 HTML, CSS, JavaScriptは何もわからない...

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今日の内容 Amazon Qでつくったゲームの紹介 - どういうステップでゲームを作ったか Amazon Qを使ううえでの改善点 - 開発していくなかでうまく行かなかったところ - Agentを使う上で気をつけたいところ

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作ったゲーム 違和感のあるフォントを指摘し て絶対フォント感を養うゲーム リンク先からプレイ可能 ※ フォントを見分ける能力を絶 対音感をもじって絶対フォント 感というらしい

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Step1 仕様の決定 Amazon Qと話しながらどんなゲームを作るかを決めていく。 - ゲームの基本なコンセプトや使う技術スタック - 当初は8番出口のフォント版を作ろうとしていた - Amazon Qに3Dは難しいよと優しく止められる 基本的な方針をここで決定した。 - 違和感のあるフォントを指摘できた数をスコアとする - HTML, CSS, JavaScriptで作ってS3でホスティングする

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Step2 プロトタイプの作成と改善 最低限の機能を作って触りながら細かいところを決めていく。 - 異なるフォントをクリックすることで判定する機能 - 異なるフォントをランダムに混入する仕組み 触っているうちに出てきた課題を追加で対応してもらう。 - 異なるフォントは必ず1個だけ紛れ込ませる - 当初は異なるフォントの数もランダムだったがなかなかのクソゲーだった 実装をAmazon Qに任せてしまうことで、プロトタイプを高速に改善 することができる。

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Step3 難易度やアニメーションの調整 徐々に難しくなるように難易度を調整してく。 - 似ている種類のフォントを紛れ込ませる - 答えるまでの制限時間を短くする 最初はアニメーションがなかったので、ゲームっぽくするために追加した。 - 正解した時にポップ表示をだす - 次の問題が右から流れてくるようにする ああでもない、こうでもないと一番試行錯誤していた箇所。やっぱり前に戻 してといっても嫌な顔ひとつせずにAmazon Qは対応してくれる。

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Amazon Qを利用する上での改善点 1 指示は可能な限り具体的に行う。 - 〇 問題に正解した時のポップアップが表示される時間を20%短くして - △ 次の問題の表示されるまでの時間を少し短くして - × テンポよくゲームを進められるようにして 対象を明確にして(問題に正解した時のポップアップ) 定量的に(20%) 具体的に何を行うかを指示する(表示される時間を短く)

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Amazon Qを利用する上での改善点 2 git commitを指示のたびに行うように指示する。 - ⚪ ひとつ前のコミットにもどして - × ひとつ前の状態にして Amazon Qを使っているときに、ある変更をしてから急に動かなく なった...みたいなことは良くある。 ひとつ前の状態にして、だと元に戻ることはなかった。 最悪人力で戻せるように、変更履歴を保存するのが大事。

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Amazon Qを利用する上での改善点 3 チャットのサマリをlogに残してもらうようにする。 - 何かしらでセッションが切れてしまうと、これまでのコンテキスト を失ってしまう。 - セッションが切れてしまったときは、開発を再開する前にlogを読 んでもらうところの指示から始める - 開発の背景を理解してもらうとこから始めて、コードはいきなり 書かせない 新しい人に入ってもらう時のオンボーディングに近いのでは?

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Amazon Qをつかった所感 Amazon Qは入社したての、とても優秀な新人という感じ。彼/彼女が気持 ちよく働けるような職場環境を整えることが求められる。 - 暗黙知がなく、開発に必要なことはすべてドキュメントに書いてある - 開発におけるルールや決まりごとなど - やりたいことの解像度をあげて、可能な限り具体的な指示を出す - 機能開発の背景を共有し実装内容を明確にする - 権限を適切に管理して、危ないことは実行できないようにする ⇒ これらはAgent利用の有無にかかわらず重要なことでは???

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Amazon Qを試して変わった所 仕事の一部でAgentを使い始めた - リリース手順書やリリースノートの作成 - データ抽出用のSQL作成 自分用のための小さいツールを手軽に作成できるようになった - chrome用のプラグインとか ドキュメントに対する意識が変わった - ドキュメントへの投資がAgentをうまく使うことにつながるという意識