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Snowflakeで実践する、生成AIを活用した 「自然言語によるデータとの対話」 2025/10/31 データ事業本部 鈴木那由太

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目次 ⚫データ分析の課題とAI機能でどう解決できるか ⚫SnowflakeのAI機能のご紹介 ⚫AIでデータを活用するために 2

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3 鈴木 那由太 ● 2021年〜 入社 ○ データ分析基盤構築・運用 ● 2023年〜 データ活用側の支援も経験 ○ 機械学習システム構築 ○ BIダッシュボード構築 ● 2024年〜 生成AI活用の支援も経験 ○ Snowflake Cortex AIを使った データ分析アプリ開発 ● 部署 ○ データ事業本部 ● 所属 ○ 大阪 ● 受賞 ○ 2025 Japan AWS Top Engineers (AI/ML Data Engineer) ○ APJ Snowflake Partner Champions AI & ML

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データ分析の課題とAI機能でどう解決できるか

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データ分析における生成AIの効果 5 Snowflake社の公開したレポート「 Radical ROI of Generative AI(生成AIの劇的なROI (投資対効果))」では、 データ分析への生成AIの効果が報告されている。 • 89%で、分析の生成が加速された • 87%で、ユーザーが分析をよりよく理解することが助けられた • 86%で、分析がよりセルフサービス化された 一方で、88%が生成AIのユースケースを網羅した、データ戦略とツールが必要であると断言している。 <対象> • 世界9ヵ国 • 1つ以上のユースケースでAIを積極的に 活用している企業 • 1900人のビジネスおよびITリーダー • 2024年11月21日から2025年1月10日の 調査期間 https://www.snowflake.com/ja/news/press-releases/snowflake-research-reveals-that-92-percent-of-early-adopters-see-roi-from-ai-investments/

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データ分析における課題 6 分析担当者 売り上げの推移が見たいです。 順番に対応しますね。 できました! ありがとうございます、 でもこの分析は今回だけでいいかな…。 〜数日後〜 生成AIなし 施策担当者 分析担当者(= ITエンジニア)による高品質な分析業務にはリードタイムや工数がかかる。 たとえ単発の分析でも、数日の待ちが発生してしまうことが多い。 施策担当者 分析担当者 障害などが起こった場合にはさらに遅れてしまうケースも……

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AIによる解決イメージ 7 AI 7 ちょっと気になるので、 売り上げの推移をください。 有用そうだ! しっかり作ってもらって、 今後も継続して確認したいな。 できました。 分かりました。 手直ししてダッシュボードに 追加しておきますね。 生成AIあり 分析担当者 施策担当者 施策担当者 施策担当者はAIを使い、最高品質ではないかもしれないが、素早く分析結果を得られるようになった。 分析担当者への依頼が、より品質を高くしたい場合や、モニタリングが必要な場合に限定できる。 ITエンジニアも重要な分析に専念でき、データ分析基盤やAIツールの改善にも取り組める。

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SnowflakeのAI機能のご紹介

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Snowflakeについて 9 データからより多くの価値を引き出すことができるAIデータクラウド。 データサイロの解消・アーキテクチャの簡素化ができるクラウドサービス。 <ポイント> • コンピュートとストレージを分離し、コストパフォーマンスを最適化 • データ活用の主要課題(メタデータや品質管理・データ処理・データセキュリティ・外部データの調達)に 対応したアプローチを持つ • データの80~90%を占めるといわれる非構造化データも処理・活用できる • ネイティブな機械学習・生成AI・AIエージェント機能を持つ

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Snowflake Intelligence 10 ※分析は2分ほどかかったため適宜飛ばしています QuickStartのサンプルを使っています。→

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Cortex Agents 11 • SnowflakeのAIエージェント機能で、Snowflake Intelligenceのエンジンとしても使われる。 • Cortex Analyst・Cortex Searchおよびカスタムツールを設定できる。 • REST APIを使って各種アプリケーションから呼び出すことも可能。 https://www.snowflake.com/en/blog/ai-data-agents-snowflake-cortex/

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Streamlitアプリからの利用例 12 Cortex Agents Streamlit in Snowflake ユーザー 質問 回答 リクエスト 回答 Cortex Search Cortex Analyst ツール Cortex Agentsによるチャットアプリ例 • Cortex AIの機能を利用するプログラムをStreamlit in Snowflakeで作成することで、 AIエージェントを搭載したデータ分析アプリを自分でも作成できる。

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Streamlitアプリからの利用例 13 上から順に 実行される Cortex Agentsへの リクエスト https://quickstarts.snowflake.com/guide/getting_started_with_cortex_agents/index.html#0

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Snowflake Cortex Analyst 14 14 ▼以下のブログで詳しく紹介しました • Snowflakeのデータを自然言語で分析 • テーブル・ビューがデータソース • セマンティックモデル(ビュー)に 分析に必要な情報を記載 • マルチターンの会話も可能 • REST APIから利用する

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Snowflake Cortex Search 15 ▼以下のブログで詳しく紹介しました https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/snowflake-cortex/cortex-search/cortex-search-overview • Snowflakeのネイティブなデータ検索機能 • テーブルのクエリ結果を検索対象とする • SnowflakeのLLMと組み合わせてRAGで カスタマイズしたチャットBotなどを作成 • REST APIから利用する https://quickstarts.snowflake.com/guide/getting-started-with-snowflake-intelligence/index.html?index=..%2F..index#0

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活用のためのコツ(データの持ち方) 16 • 生成されるSQLができるだけ簡単になるようなデータの持ち方にする • 整然データなど、人間が分析しやすい持ち方はAIも分析しやすい • SQL文を簡単にすることで生成ミスを減らせる、トークン数が減れば生成速度向上のメリットも • カラム名はアルファベットにするなど、SQL生成をしやすいテーブル定義にする • 結合を含む分析を実行させる場合はリレーションの情報も準備する • AIが自分に結合・分析ができるテーブル設計になっていると、データマートを作る必要がなく、より旨みを引き出せる • 最初は結合済みのテーブルやデータマートに対する分析から始めると手軽に検証できる

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活用のためのコツ(データの管理) 17 • AIに渡すテーブルの情報に対して、データの品質を維持する • SQL生成は上手くできても、データの不備で実行時にエラーが発生したり、意図しない分析結果になりうる • 指標に対する集計ロジックを定義する • 質問中に登場する指標の集計ロジックはAIに与える必要がある • 人間も組織内で指標の定義を揃える • 分析のためのメタデータを準備する • 質問中に登場する分析対象データの別名や用語はAIに与える必要がある

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AIでデータを活用するために

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求められる要素の例 19 基本的には、これまでのデータ分析基盤の仕組みづくりの延長線上にある。 • エンジン • AI機能・インターフェース • 分析実行エンジン • データカタログ • ビジネスロジック・ビジネス用語の定義 • データ品質・メタデータ管理・データリネージ • データ間の関連

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エンジン 20 • SnowflakeはSnowflake IntelligenceまたはStreamlitアプリでインターフェースを公開できる。 • 生成AI機能はCortex AIで実現できる。 • Cortex AIから分析を行う際はウェアハウスを使うことで高速に処理できる。 https://www.snowflake.com/en/blog/ai-data-agents-snowflake-cortex/

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データカタログ 21 • Snowflake Horizon Catalogでデータの検索と発見ができる。 • 社内マーケットプレイスで、公開設定をしつつ、ほかのチームにデータプロダクトを共有できる。

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データカタログ 22 • セマンティックビューでビジネスロジック・ビジネス用語・関連をデータに対して設定可能。 • データリネージも作成できる。データ品質の計測も可能。 ~略~ ビジネス用語を登録可能

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まとめ 23 • AIをデータ分析に活用することで、各専門家がより業務に専念でき、組織全体の改善サイクルが 回しやすくなることが期待される • SnowflakeはCortex AIを通じて自然言語によるデータ対話を可能にするネイティブなAI機能と 強力なデータ処理エンジンを提供する • AIでデータを活用するためには、従来の延長線上にデータ分析基盤が必要不可欠である

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