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freee 株式会社
 freeeのデザインリサーチについて
 2019.11.22

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デザイン会社ビジネス・アーキテクツで13年勤務したのち、 
 2017年10月にfreeeに参加。 
 UXデザイナー、プロダクトマネジャーを経て、 
 現在はデザインリサーチチームのマネジャーとして活動。 
 
 HCD-Net 評議委員、および認定人間中心設計専門家。 
 ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)WG委員。 
 
 著書に『デザイニングWebアクセシビリティ』、 
 監訳書に『コーディングWebアクセシビリティ』、 
 『インクルーシブHTML + CSS & JavaScript』がある。 
 Rikiya Ihara @magi1125 伊原 力也
 デザインリサーチチームマネジャー 
 UXデザイナー


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Mission 使命 スモールビジネスを、
 世界の主役に。
 生産年齢人口が劇的に減少し、慢性的な人手不足 となる日本で労働生産性向上は緊急の課題となって います freeeは「人工知能」と「統合基幹業務システム」をク ラウド技術を活用し、業務効率化のサポートを続け ることで、中堅中小企業のバックオフィス業務効率化 を目指しています

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Products 製品・サービス 1/2 中小企業の経理業務を効率化。 帳簿や決算書作成・請求業務に対応。リアルタイムに数字を把握できる 給与計算や労務管理を大幅に効率化。 給与明細作成や年末調整、入社手続きから勤怠管理まで対応 税務申告書作成業務を効率化。 法人税・消費税・法定調書・申請届出や電子申告にも対応

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Products 製品・サービス 2/2 低コストでマイナンバーの収集から保管、利用、破棄までが クラウド上で完結 画面に沿って入力するだけで、会社設立に必要なすべての書類を 5分で作成できる無料サービス 個人事業の開業手続きが無料、簡単、最速。 ガイドに沿って質問に答えるだけで書類作成が完了 Webで申し込みでき、最短 4営業日で発行。 創業時でも本人確認書類だけで審査可能

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7 利用事業所数累計
 
 100万
 
 
 2014.3 2015.3 2016.3 2017.3 2018.3 800,000 600,000 300,000 65,000 1,000,000 1,000,000

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会計・給与共に法人シェアNo.1
 ※1 2017年9月 BCN調べ ※2 2016年3月 MM総研調べ * 2017年8月より、クラウド給与計算ソフト freeeは、機能を強化し、新たに 「人事労務 freee」というサービス名に変更しました。  
 クラウド給与ソフト 
 市場
 40% クラウド会計ソフト 
 市場
 35.2%※1 ※2

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506人
 
 
 ※アルバイト、契約社員、インターンを含む。業務委託、派遣、出向を含めると約700名 従業員数 「働きがいのある会社」ランキング 
 2019年 4位
 2018年 8位
 2017年 3位
 2016年 4位
 2015年 5位
 
 
 
 ※2019年6月末時点

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● デザインリサーチ(2019年7月に出現、現在3名)
 ○ ユーザー理解促進の仕組み導入、ユーザー課題発見、結果の発信
 ● デザインシステム
 ○ デザインシステムの浸透、アクセシビリティの推進
 ● プロダクトデザイン1, 2
 ○ 特定開発プロジェクトにおけるユーザー課題発見、UIデザイン
 プロダクト戦略 > UX > 4つのチーム
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いままでの課題
 ● プロダクトを回しているとリサーチに回りにくくなり、縮小均衡の恐れ
 ● ペルソナやストーリーが各所に分散し、解像度が下がっている
 ● リサーチ結果やナレッジも分散している


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リサーチの必要性が高まった


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私達のObjectiveはマジ価値の種を発見すること
 ● リサーチを行い、ユーザーを理解し、マジ価値のタネを発見する
 ● それを元にプロダクトやプロジェクトのObjectiveを立案可能にする
 https://www.amazon.com/Vintage-Antique-Telescope-N autical-Telescopes/dp/B016BZQVCI

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14 評価 調査・分析 要求・要件定義 計画 設計・作成 HCDサイクルの全てに対応


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15 評価 調査・分析 要求・要件定義 計画 設計・作成 ①計画・調査・分析へのアプローチ


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ポイント : 共同でリサーチする
 ● リサーチを特別視しない(PdM・UXDのスキルマップにもリサーチがある)
 ● 適切に分担して、共同で行う
 ● 原理主義ではなく、現場にハマるリサーチを追求
 PM DR

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Qあたり約30件に対応
 ● PM・UX・Bizと共同で、リサーチ計画・実査・分析・評価のフォロー
 ● 各プロダクトのOKR達成のためのインサイトを提供し始めている


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リサーチ計画ヒアリングシート
 ● 何はわかっていて、何がわからないのか?どうすると前に進めるのか?


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リクルーティング検討シート
 ● どこから誰を呼べば良いのか?手順は?謝礼はどうする?


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SurveyKit
 ● アンケートの準備、設計、配信、分析までをガイド


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サロン開催


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22 評価 調査・分析 要求・要件定義 計画 設計・作成 ②定義と設計へのアプローチ


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ポイント : 共同でデザインする
 ● リサーチ結果を右から左に「渡す」と解像度が下がる
 ● プロジェクトチームと共同でコンセプトデザインを行うべき
 ● デザイナーがリサーチし、実際にデザインする。社内に置く意味はここ!
 UXD DR

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例:会計freeeレポート画面


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例:モバイルの「自動で経理」


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例:年末調整


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27 評価 調査・分析 要求・要件定義 計画 設計・作成 ③評価へのアプローチ


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ポイント : ユーザーによる評価を当たり前に
 ● Engは品質のためにPRのレビューしたりQAを通したりする
 ● 同様にデザインもUTを当然にやるようにする
 ● そのための土台づくりをプロダクトデザインチームと共同で行う
 UXD DR

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スキルトランスファー&計画への織り込み
 ● 特に若手に対して絶賛トレーニング中
 ● 各プロダクトで、UTを織り込んだプロジェクト計画に移行中


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UTKit
 ● テストの準備、リクルーティング、実査テクニック、分析までカバー


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新しい手法にもチャレンジ中
 ● リモートUT、デザインアンケート、アジャイルUTなど
 ● 目的とリソースに沿った手法を提案


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リサーチの様子を社内SNSに配信


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Slackで兆しをキャッチする


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私達のObjectiveはマジ価値の種を発見すること
 https://www.amazon.com/Vintage-Antique-Telescope-N autical-Telescopes/dp/B016BZQVCI

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今後の取り組み
 ● KeyResultsへの寄与から、Objectiveを見つけ出すリサーチへ
 ● リサーチ→デザインを反転、デザインドリブンなリサーチへ
 ● リサーチ ✕ アクセシビリティ、インクルーシブデザインの実現へ


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インクルーシブデザインへの取り組み


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プロダクトへの反映


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Leanな自主リサーチ&デザインへと歩み中


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スモールビジネスを、
 世界の主役に。