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コーディングは 技術者(エンジニア)の嗜みでして 【増補版】 2025-08-10 【劇場版】アニメから得た学びを発表会2025 2025-09-18 アニメから得た学びを発表会 in 関西 BABY JOB株式会社 浅野 正貴 (@mackey0225)

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コーディングは技術者の嗜みでして 自己紹介 名前:浅野 正貴 所属:BABY JOB株式会社 最近は AWS やインフラがメイン X: @mackey0225 いやぁ、アニメって本当にいいもんですね~ (CV:水野晴郎)

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コーディングは技術者の嗜みでして 最初におことわり ● 大体は個人の感想です! ● 異論は大いに認める! ● そして、互いを認め合いたい!! ※この資料は当日の投影資料から著作権に配慮した公開用に なります。一部違う部分があることをご了承ください。

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コーディングは技術者の嗜みでして アジェンダ ● 『ロックは淑女の嗜みでして』の紹介と推しポイント ● 音楽活動とシステム開発の相似性 ● 作品から得られた学びや気付き ● まとめ

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『ロックは淑女の嗜みでして』の 紹介と推しポイント

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コーディングは技術者の嗜みでして 『ロックは淑女の嗜みでして』とは? ● 原作は福田宏による日本のマンガ作品 ○ 2022年より連載、コミックス既刊7巻 ● 2025年4月にテレビアニメ化 ● 一言でいうと ○ お嬢様たちが熱く激しいインストロックで交わる ● 「清く、激しく、美しく。」

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コーディングは技術者の嗜みでして 画像引用元 : https://www.shochiku.co.jp/wp-content/uploads/2024/11/rocklady_key_fix-scaled.jpg

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コーディングは技術者の嗜みでして 推しポイント - 劇中曲のセンス ● 劇中曲は実在するバンドの曲を使用 ○ 選曲は原作とほぼ同じ ○ LITE, T-SQUARE, Sawagi, mudy on the 昨晩, te' など ● アニメ用に楽曲がアレンジされている ○ 主題歌担当の BAND MAID が演奏 ○ 映像化にあたって曲の展開を自然な形にしている ○ 特に13話の演奏はアニメならではの表現になっている

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コーディングは技術者の嗜みでして Now on Spotify!! https://open.spotify.com/intl-ja/album/5u4T1rCDaivylkD3j0UHJl

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コーディングは技術者の嗜みでして 推しポイント - 演奏シーン ● 演奏シーンはモーションキャプチャーを使って作成 ● 劇中曲を演奏した BAND MAID が担当 画像引用元: https://www.youtube.com/watch?v=8x9mTF-u91o

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コーディングは技術者の嗜みでして 推しポイント - 爽快な罵倒セリフ from EP.1 音「つまんねぇなぁ!テメェのギターは!」 音「この不燃ゴミが!そんなギター辞めちまえ!」 from EP.3 り・音「ダッセェな!それで全力かよ!」 from EP.5 り「テメェの半端な歌なんか聞く価値ねぇんだよ!この不燃 ゴミが!」

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コーディングは技術者の嗜みでして 推しポイント - 爽快な罵倒セリフ from EP.10 音「こんなもんじゃんねぇだろテメェは!もっと燃えろ よ!」 り「テメェだってもっとはじけろや!」 音・り「この不燃ゴミがー!」 り「まさか、テメェ!」 音「何も言われねぇって思ってんのか!」 音・り「つまんねぇんだよ!テメェのベースは!」 音・り「そんなベース、とっとと捨てちまえ!」

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コーディングは技術者の嗜みでして 推しポイント - 爽快な罵倒セリフ from EP.13 り「輝く未来が来なくて残念だったな!てめえらは負けたん だよ!」 環「おい、ロックへの情熱もリスペクトもない凡庸な迎合主 義のブタどもが!身の程がわかったか!なら、さっさと失せ ろ!」 テ「良かった!君たちと同類にならずにすんで」 音「お嬢さん方には、ロックは100年早いですわ」 り「ロックは遊びじゃねぇんだよ!玉無し野郎どもが!」

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コーディングは技術者の嗜みでして 推しポイント - 爽快な罵倒セリフ from EP.13 り「輝く未来が来なくて残念だったな!てめえらは負けたん だよ!」 環「おい、ロックへの情熱もリスペクトもない凡庸な迎合主 義のブタどもが!身の程がわかったか!なら、さっさと失せ ろ!」 テ「良かった!君たちと同類にならずにすんで」 音「お嬢さん方には、ロックは100年早いですわ」 り「ロックは遊びじゃねぇんだよ!玉無し野郎どもが!」 声優の方々、すげー

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コーディングは技術者の嗜みでして 余談:オープニングのオマージュ 画像引用元 : https://www.youtube.com/watch?v=yvQJMvms-ok

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コーディングは技術者の嗜みでして 余談:オープニングのオマージュ 画像引用元 : https://www.youtube.com/watch?v=yvQJMvms-ok Red Hot Chili Peppers 『Blood Sugar Sex Magik』 Pink Floyd 『狂気』 原題『The Dark Side of the Moon』 The Damned 『地獄に堕ちた野郎ども』 原題『Damned Damned Damned』 The Who 『The Who BBC Sessions』 The Rolling Stones『Flowers』 Nirvana『Nevermind』 ※画面全体の構図 PEARL JAM『Ten』

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音楽活動とシステム開発の相似性

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コーディングは技術者の嗜みでして ● 複数メンバーでパートを分けて行う ○ それぞれが役割を持って臨む ○ 個人開発はソロ活動とみなせる? ■ でも曲を出す/ライブするなどは一人ではできない ● ユーザー/リスナーという存在 ○ 使う・聞く人がいる ○ ただ自己表現と商業ロックのジレンマはある 自分が思う共通点(1/2)

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コーディングは技術者の嗜みでして ● ペース・テンポが大事 ○ 合っていないとグダグダになる ○ 開発・レビュー・リリースのメンバー間のタイミング ○ スクラムでいうスプリント ● コードが出てくる ○ Code と Chord(要はダジャレが言いたかった) 自分が思う共通点(2/2)

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コーディングは技術者の嗜みでして バンドや音楽を例えると... ● バンドの方向性・世界観の統一、ジャンル ● 歌唱力・演奏力の高さ ● 楽曲の完成度

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コーディングは技術者の嗜みでして バンドや音楽を例えると... ● バンドの方向性・世界観の統一、ジャンル → UI/UX、デザインシステム、トンマナ ● 歌唱力・演奏力の高さ → 技術力、スキル、知識 ● 楽曲の完成度 → 設計・アーキテクチャー

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コーディングは技術者の嗜みでして バンドや音楽を例えると... ● バンドの方向性・世界観の統一、ジャンル → UI/UX、デザイン(カラー、フォントなど) ● 歌唱力・演奏力の高さ → 技術力、スキル、知識 ● 楽曲の完成度 → 設計・アーキテクチャー なんであれ オーディエンス (ユーザー) の期待に 応えていかないといけないよね

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コーディングは技術者の嗜みでして ● バンドの方向性・世界観の統一、ジャンル → UI/UX、デザイン(カラー、フォントなど) ● 歌唱力・演奏力の高さ → 技術力、スキル、知識 ● 楽曲の完成度 → 設計・アーキテクチャー バンドや音楽を例えると... なんであれ オーディエンス (ユーザー) の期待に 応えていかないといけないよね とはいえ、 自己満足や自己実現も大事だよね

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作品から得られた学びや気付き

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コーディングは技術者の嗜みでして 今日話したいエピソード 以下の4つより説明 ● 第5話「ドキドキしますわね♡/こっちは出してんだ、テ メーも出してみろ!!!」 ● 第8話「ムダなワケないでしょ!!/秘策がありますわ♡」 ● 第12話「辞退させていただきますわ/最高だって証明して やる!!!」 ● 第13話「ロックレディ」

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コーディングは技術者の嗜みでして 第5話 - ざっくり概要 りりさと音羽はバンドメンバーを集める際に使ったサイトで とある町の吹奏楽団から声がかかり、ベースとドラムをやる ことにした。しかし、楽団のメンバーは「みんなで楽しく」 をモットーにしすぎたため、自分たちの技量に合わせて演奏 の難易度を下げてやろうとしていた。そんな姿勢に辟易して いた二人はリズム隊という立場から、楽団の演奏を牽引する 形で本気で演奏することの楽しさを楽団員に気づかせる。

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コーディングは技術者の嗜みでして 第5話 - 学び・気づき① ● チームでコンフォートゾーンに留まるのは破滅への道 ○ 人間は自分の能力の範囲に甘んじてしまいがち ○ チームでラーニングゾーンを意識しないのはマズい ■ とはいえ、パニックゾーンに入るのはもっとマズい 「でも、これ以上は演奏が難しくなるからねぇ。みんなで楽 しくがうちのモットーだから」・・・「なら、もうワンテン ポ遅らせようか」

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コーディングは技術者の嗜みでして 第5話 - 学び・気づき② ● 全力でぶつかることの意義 ○ 課題に気づくことができる ○ そもそも、全力は楽しい り「プレイヤーも観客もこんなもんじゃないでしょ!もっと むきだしでぶっとべー!」 (あれ、日々の仕事で全力出せている?)

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コーディングは技術者の嗜みでして 第8話 - ざっくり概要 結成後の4人での初セッション後に実力不足のティナに対し て、環が戦力外通告をする。りりさは5日でティナを環が納得 できる状態にさせると大見えを切る。そこで、音羽がティナ に秘策を提案する。秘策は譜面通りではなく、音数を減ら し、オモテや強拍に集中することで、演奏の難易度を下げ た。

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コーディングは技術者の嗜みでして 第8話 - 学び・気づき① ● MVP(Minimum Viable Product)の重要性 ○ 顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのこと ○ 譜面通り弾くことではなく、最低限の演奏を目指す ○ 他メンバーや聴衆のフィードバックを元に検証・改善 することができる 音「曲が難しいのなら、音数を減らしましょう」

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コーディングは技術者の嗜みでして 第8話 - 学び・気づき① ● MVP(Minimum Viable Product)の重要性 ○ 顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのこと ○ 譜面通り弾くことではなく、最低限の演奏を目指す ○ 他メンバーや聴衆のフィードバックを元に検証・改善 することができる 音「曲が難しいのなら、音数を減らしましょう」 ここで言っているのは、 品質を下げてもいいという意味ではないよ。

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コーディングは技術者の嗜みでして 第8話 - 学び・気づき② ● 新人・初学者へのサポートや声掛け ○ 熟練したメンバーの中に入るとスキル差が生じる ○ 放置や突き放しではなく、適切なサポートが必要 り「仲間にかける時間が無駄なわけないでしょ!」

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コーディングは技術者の嗜みでして 第8話 - 学び・気づき② ● 新人・初学者へのサポートや声掛け ○ 熟練したメンバーの中に入るとスキル差が生じる ○ 放置や突き放しではなく、適切なサポートが必要 り「仲間にかける時間が無駄なわけないでしょ!」 一方で、環が言っていたバンドが破滅する話も一理ある。 多分、対話が必要なんだろうな。

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コーディングは技術者の嗜みでして 第12話 - ざっくり概要 次の対バン相手が決まった中、ライブに向けてメンバー間で 話し合い、それぞれがライブをすることの意義を明かされ る。りりさはロックをけなされたことや努力が伝わらなかっ たことよる悔しさによる感情であり、一方で音羽は自身が全 力でドラムを演奏して、気持ち良くなることだった。各々の 想いを伝える中で、次のライブに向けて情熱を傾ける。

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コーディングは技術者の嗜みでして 第12話 - 学び・気づき① ● 対話の重要性・インセプションデッキ ○ 思っていることは外に出さないとわからない ■ 呉越同舟の可能性もある ○ 我々がなぜライブをするのか?を対話する 音「わたくしはただ全力でドラムを叩ければ、勝ち負けなん てどうでも良いんです。」 り「私は良くない!」

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コーディングは技術者の嗜みでして 第12話 - 学び・気づき② ● 感情を無視しない、丁寧に扱い、開示する ○ 業務上、感情は置いておくべきとされがち ○ 感情が揺れた時を観察することは自己理解の一歩 ○ チームに開示できるのは強いチーム(個人の主張) り「憤りと興奮で一睡もできなかった。」「誰にも伝わらな かったのが悔しくて」「私が嫌なの!」

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コーディングは技術者の嗜みでして 第13話 - ざっくり概要 対バン相手のファンが詰めかけるアウェイな状況の中、りり さたちの演奏が始まる。一方で音羽は観客を意識した選曲や パフォーマンスに辟易していた。音羽にとって、ドラムを叩 くことは自分が気持ち良くなる手段であり、それ以外の何物 でもないからだった。りりさの魂剥き出しのプレイに音羽が 我に返り、観客に聞いてもらう意味に気づく。

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コーディングは技術者の嗜みでして 第13話 - 学び・気づき ● ユーザーの存在 ○ 技術的なスキルや自分の自己満足だけではいけない ○ 使ってもらう人がいてこそのシステム・アプリである 音「今までわたくしは自分の音が人にどう聞こえているかな んて知らなかった。知る必要などないと思っていた。」

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コーディングは技術者の嗜みでして 第13話 - 学び・気づき ● ユーザーの存在 ○ 技術的なスキルや自分の自己満足だけではいけない ○ 使ってもらう人がいてこそのシステム・アプリである 音「今までわたくしは自分の音が人にどう聞こえているかな んて知らなかった。知る必要などないと思っていた。」 と言いつつも、 この技術が好きという純粋な欲望も大事にしたい。

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まとめ

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コーディングは技術者の嗜みでして まとめ ● 劇中曲が良すぎるので、アニメ好き以外にも観てほしい ● 音楽に限らず、集団活動を見ることで学びや気づきがある ○ チームとしての動き方のパターン ○ 誰のための活動なのかという問いかけ ○ 罵倒し合える関係性は心理的安全性が高いのでは? ● いやぁ、ロックって本当にいいもんですね~(CV:水野晴郎)

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ありがとうございました!