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コロナ禍のチーム構成変更を
 イネーブルメントで乗り越える
 2020-08-08 DevLOVEの日
 諏訪真一
 #devlove


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自己紹介
 suwa_sh
 
 Shinichi Suwa
 プロセスのデザイナー兼エンジニア
 株式会社プレーサ 取締役
 Red Alliance
 The Agile Guild
 xOps / プロセスマイニング / イネーブルメント
 個人事業主


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今日のテーマ
 
 
  請負契約の現場
 
  COVID-19
  人員削減
  一人を残して他の全メンバーを入れ替え
 
  どう引き継ぐ?
  どうオンボーディングする?
 
 
 


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 詳細はnoteにまとめてあります


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チームの支援先
 
  料金計算する部署内の、業務システムを開発する部署すべて
    5システム、150名くらい
    社員、業務委託オンサイト、ニアショア、オフショア 様々 


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チームの役割
 
  DevOpsな思想に進んでいけるように支援・伴走
    支援プロダクトの開発・運用、PR、カスタマーサクセス、サポート 
    開発駆け込み寺、支援・伴走から見えた改善案の仮説検証 
  


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チームが提供している支援プロダクト
 
 
  ・CI/CDテンプレート
 
  ・シナリオテストの実行、検証を全自動化するフレームワーク
 
  ・複数リポジトリから1モノリスをつくるCI/CDユーティリティ
 
  ・DevOps Criteria
     LeanとDevOpsの科学で紹介されているケイパビリティのアセスメント 
 
  など
 


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チームの構成 3月時点
 
 
  中堅社員
 
 (中堅社員)
 
  私
 
  ベテラン
 
  若手
 
 
 PO、PR窓口、社内政治
 
 社内独自技術の支援 ※体制上いるがほぼ関わらない 
 
 PO代行、仮説検証、支援窓口、エンジニア
 
 支援窓口、エンジニア
 
 エンジニア ※4月に新人と入れ替わる予定 
 


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3月下旬のできごと
 
  
 ごめんなさい
 部署の予算削減で、6月から一人減らしてください


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3月下旬のできごと
 
  
 ごめんなさい
 部署の予算削減で、6月から一人減らしてください
 ほんとごめんなさい
 僕は6月から出向することになりました
 代わりに有望な若手が入ります!


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3月下旬のできごと
 
  
 6月から全社向けに新しい取り組みを始めるので
 手伝ってもらえますか?
 別部署


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つまり
 
 
  中堅社員
 
 (中堅社員)
 
  私
 
  ベテラン  
 
  若手
 
 
 → 若手社員
 
 → ×
 
 → × 別部署の支援へ
 
 
 
 → 新人
 


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チームの構成 6月時点
 
 
  若手社員
 
 
 
 
 
  ベテラン
 
  新人
 
 
 PO、PR窓口、社内政治
 
 
 
 
 
 PO代行、仮説検証、支援窓口、エンジニア  
 
 エンジニア
 


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チームの構成 6月時点
 
 
  若手社員
 
 
 
 
 
  ベテラン
 
  新人
 
 
 PO、PR窓口、社内政治
 
 
 
 
 
 PO代行、仮説検証、支援窓口、エンジニア  
 
 エンジニア
 


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目指す状態
 
 
  ・チームとして、支援の幅が変わっていないこと
 
  ・チームとして、支援の質が変わっていないこと
 
  ・チームとして、支援のスピードが落ちることは許容
    ※人が減るので、ここは合意をもらっておいた 


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問題
 
 
  ・期間が2ヶ月しかない
 
  ・人によってスタート地点が違う
 
  ・人によって目指すゴールが違う
 
  ・何ができたらゴールに達したのかがあいまい
 


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やったこと
 
 セールスイネーブルメント
 をチームに適用してみた
 


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セールスイネーブルメントとは
 
 
  組織としての成果 を出す営業社員を 輩出し続ける
  人材育成の仕組み
 
 
  欧米では主流なアプローチ
 
  日本は近年流行りはじめた
 


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セールスイネーブルメントの特徴
 
  「求める成果」「成果に必要な行動」「行動に必要な知識/スキル」
   に一貫性を持たせる
 
 


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セールスイネーブルメントのカイゼンサイクル
 
  成果、行動、知識/スキルに一貫性を持たせる
  顧客の意思決定プロセスに行動(営業プロセス)を合わせる
  行動と成果を計測、データドリブンにカイゼン
 


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セールスイネーブルメントの構成要素
 
  学習を支えるトレーニングコンテンツ
  実践を支えるコーチング
  すぐに使えるツール/ナレッジの共有
  
 データドリブンな活動を支え るシステム
 +


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このチームに適用するには
 
 
  支援先部署 を顧客と捉える
 
  顧客体験全体 の意思決定プロセスに
 
 価値提供プロセスを合わせる
 
 


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適用する方針
 
 
  はじめから 全部はやらない
    イネーブルメントがやりたいのではなく 
    チーム構成の変更後も継続して価値を提供できるようにしたい 
    それぞれのゴールを明確にして、それぞれのゴールに向かって進みたい 
 
  すでにあるもの を活かす
    プロダクトの情報や進め方は最低限のドキュメントが残してある 
    足りないのは既存メンバーの暗黙知とノウハウ 


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適用結果:求める成果
 
 チームのインセプションデッキ / われわれ から仮置き
   業務システムの価値提供を、より楽で安全に、より早く多くする 
   → 支援先のデリバリーパフォーマンス 
   → 支援先のDevOpsCriteria
 


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適用結果:成果に必要な行動
 
 時間がないので以前に分析、整理したものを利用
 支援先の開発プロセス、チームの役割、チームの開発プロセス
 


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適用結果:行動に必要な知識/スキル
 
 役割と開発プロセスから洗い出し
 星取表の項目を、行動でグルーピング
 


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適用結果:学習を支えるトレーニングコンテンツ
 
 ありものの資料、ネット記事や書籍を行動に紐付けて星取表に整理
 ◎ / ○ / △ ではなく、習熟度で記載、可視化
 理解度の確認に、学びをLTで発表
 


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適用結果:実践を支えるコーチング
 
 時間が取れないのでコーチングではなく、モブワーク + 1on1
 モブワーク中は「なぜこうしたのか」の判断基準を共有
 Google Meet × code-server で実施
 
 


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適用結果:すぐに使えるツール/ナレッジ
 
 ソースや資料などに点在したツール/ナレッジを「再利用した」か、
 暗黙知をモブワークで「言語化できた」ら、行動に紐づけて整理
 markdownで作成、git管理で開発と同じプロセスに載せた
 


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適用結果:データドリブンな活動を支えるシステム
 
 今回はスキップ
 
 git、タスク管理、CI/CDのデータから手動で計測はできる
 


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適用結果の全体像
 
  


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トレーニングの実施結果
 
  知識/スキルの習熟度 before / after
 
 
 
 
 
 
 
  必要な行動は、モブワークで1回以上は実施
  ツール/ノウハウは、期間中に見つけたものは整理済み
 


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トレーニングの実施結果
 
 
 
  みんなの頑張りのおかげで
  支援活動を回せるようになった
 
 
 
  ここからカイゼンサイクルを回していく段階
 


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まとめ
 
 
  イネーブルメント
    成果、行動、知識/スキルをつなげて整理
    人材育成を成果につなげるアプローチ
    どこの組織/チームでも適用できる
 
 
  できることから 段階的に 適用していきましょう!
 


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すぐに使えるように、アプローチを体系化しました
 
 
 
 


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