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コロナ禍のチーム構成変更をイネーブルメントで乗り越える / DevLOVE 2020-08-08

コロナ禍のチーム構成変更をイネーブルメントで乗り越える / DevLOVE 2020-08-08

6/21はDevLOVEの日!DevLOVE13年目突入記念イベント
〜わたしの現場、あなたの現場〜

実施内容の詳細記事
https://note.com/suwash/n/n44f74bd1deed

イネーブルメントのアプローチを体系化した記事
https://note.com/suwash/n/n02fa7e60d409

質問や相談は、こちらからお気軽にどうぞ
twitter
https://twitter.com/suwa_sh

問い合わせフォーム
https://note.com/suwash/n/nea63141dda29

Shinichi Suwa

August 08, 2020
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Transcript

  1. コロナ禍のチーム構成変更を

    イネーブルメントで乗り越える

    2020-08-08 DevLOVEの日

    諏訪真一

    #devlove


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  2. 自己紹介

    suwa_sh


    Shinichi Suwa

    プロセスのデザイナー兼エンジニア

    株式会社プレーサ 取締役

    Red Alliance

    The Agile Guild

    xOps / プロセスマイニング / イネーブルメント

    個人事業主


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  3. 今日のテーマ



     請負契約の現場


     COVID-19

     人員削減

     一人を残して他の全メンバーを入れ替え


     どう引き継ぐ?

     どうオンボーディングする?




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  4. 詳細はnoteにまとめてあります


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  5. チームの支援先


     料金計算する部署内の、業務システムを開発する部署すべて

       5システム、150名くらい

       社員、業務委託オンサイト、ニアショア、オフショア 様々

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  6. チームの役割


     DevOpsな思想に進んでいけるように支援・伴走

       支援プロダクトの開発・運用、PR、カスタマーサクセス、サポート

       開発駆け込み寺、支援・伴走から見えた改善案の仮説検証

     


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  7. チームが提供している支援プロダクト



     ・CI/CDテンプレート


     ・シナリオテストの実行、検証を全自動化するフレームワーク


     ・複数リポジトリから1モノリスをつくるCI/CDユーティリティ


     ・DevOps Criteria

        LeanとDevOpsの科学で紹介されているケイパビリティのアセスメント


     など


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  8. チームの構成 3月時点



     中堅社員


    (中堅社員)


     私


     ベテラン


     若手



    PO、PR窓口、社内政治


    社内独自技術の支援 ※体制上いるがほぼ関わらない


    PO代行、仮説検証、支援窓口、エンジニア


    支援窓口、エンジニア


    エンジニア ※4月に新人と入れ替わる予定


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  9. 3月下旬のできごと


     

    ごめんなさい

    部署の予算削減で、6月から一人減らしてください


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  10. 3月下旬のできごと


     

    ごめんなさい

    部署の予算削減で、6月から一人減らしてください

    ほんとごめんなさい

    僕は6月から出向することになりました

    代わりに有望な若手が入ります!


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  11. 3月下旬のできごと


     

    6月から全社向けに新しい取り組みを始めるので

    手伝ってもらえますか?

    別部署


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  12. つまり



     中堅社員


    (中堅社員)


     私


     ベテラン  


     若手



    → 若手社員


    → ×


    → × 別部署の支援へ




    → 新人


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  13. チームの構成 6月時点



     若手社員






     ベテラン


     新人



    PO、PR窓口、社内政治






    PO代行、仮説検証、支援窓口、エンジニア  


    エンジニア


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  14. チームの構成 6月時点



     若手社員






     ベテラン


     新人



    PO、PR窓口、社内政治






    PO代行、仮説検証、支援窓口、エンジニア  


    エンジニア


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  15. 目指す状態



     ・チームとして、支援の幅が変わっていないこと


     ・チームとして、支援の質が変わっていないこと


     ・チームとして、支援のスピードが落ちることは許容

       ※人が減るので、ここは合意をもらっておいた

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  16. 問題



     ・期間が2ヶ月しかない


     ・人によってスタート地点が違う


     ・人によって目指すゴールが違う


     ・何ができたらゴールに達したのかがあいまい


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  17. やったこと


    セールスイネーブルメント

    をチームに適用してみた


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  18. セールスイネーブルメントとは



     組織としての成果 を出す営業社員を 輩出し続ける

     人材育成の仕組み



     欧米では主流なアプローチ


     日本は近年流行りはじめた


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  19. セールスイネーブルメントの特徴


     「求める成果」「成果に必要な行動」「行動に必要な知識/スキル」

      に一貫性を持たせる



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  20. セールスイネーブルメントのカイゼンサイクル


     成果、行動、知識/スキルに一貫性を持たせる

     顧客の意思決定プロセスに行動(営業プロセス)を合わせる

     行動と成果を計測、データドリブンにカイゼン


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  21. セールスイネーブルメントの構成要素


     学習を支えるトレーニングコンテンツ

     実践を支えるコーチング

     すぐに使えるツール/ナレッジの共有

     

    データドリブンな活動を支え
    るシステム

    +


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  22. このチームに適用するには



     支援先部署 を顧客と捉える


     顧客体験全体 の意思決定プロセスに

    
 価値提供プロセスを合わせる



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  23. 適用する方針



     はじめから 全部はやらない

       イネーブルメントがやりたいのではなく

       チーム構成の変更後も継続して価値を提供できるようにしたい

       それぞれのゴールを明確にして、それぞれのゴールに向かって進みたい


     すでにあるもの を活かす

       プロダクトの情報や進め方は最低限のドキュメントが残してある

       足りないのは既存メンバーの暗黙知とノウハウ

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  24. 適用結果:求める成果


    チームのインセプションデッキ / われわれ から仮置き

      業務システムの価値提供を、より楽で安全に、より早く多くする

      → 支援先のデリバリーパフォーマンス

      → 支援先のDevOpsCriteria


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  25. 適用結果:成果に必要な行動


    時間がないので以前に分析、整理したものを利用

    支援先の開発プロセス、チームの役割、チームの開発プロセス


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  26. 適用結果:行動に必要な知識/スキル


    役割と開発プロセスから洗い出し

    星取表の項目を、行動でグルーピング


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  27. 適用結果:学習を支えるトレーニングコンテンツ


    ありものの資料、ネット記事や書籍を行動に紐付けて星取表に整理

    ◎ / ○ / △ ではなく、習熟度で記載、可視化

    理解度の確認に、学びをLTで発表


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  28. 適用結果:実践を支えるコーチング


    時間が取れないのでコーチングではなく、モブワーク + 1on1

    モブワーク中は「なぜこうしたのか」の判断基準を共有

    Google Meet × code-server で実施



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  29. 適用結果:すぐに使えるツール/ナレッジ


    ソースや資料などに点在したツール/ナレッジを「再利用した」か、

    暗黙知をモブワークで「言語化できた」ら、行動に紐づけて整理

    markdownで作成、git管理で開発と同じプロセスに載せた


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  30. 適用結果:データドリブンな活動を支えるシステム


    今回はスキップ


    git、タスク管理、CI/CDのデータから手動で計測はできる


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  31. 適用結果の全体像


     


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  32. トレーニングの実施結果


     知識/スキルの習熟度 before / after








     必要な行動は、モブワークで1回以上は実施

     ツール/ノウハウは、期間中に見つけたものは整理済み


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  33. トレーニングの実施結果




     みんなの頑張りのおかげで

     支援活動を回せるようになった




     ここからカイゼンサイクルを回していく段階


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  34. まとめ



     イネーブルメント

       成果、行動、知識/スキルをつなげて整理

       人材育成を成果につなげるアプローチ

       どこの組織/チームでも適用できる



     できることから 段階的に 適用していきましょう!


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  35. すぐに使えるように、アプローチを体系化しました





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  36.  質問や相談はこちらへどうぞ 


    suwa_sh

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