Slide 1

Slide 1 text

Effective Remote Working ~リモートワークで最大の効果を得るために~ at Developers Summit 2021/2/18 岩瀬 義昌(@iwashi86) / NTT Communications 1 https://unsplash.com/photos/b6cIfmuGKw8

Slide 2

Slide 2 text

ゴール 2 リモートワークレベルが1つでも上がっている

Slide 3

Slide 3 text

3 https://unsplash.com/photos/bpxgyD4YYt4 皆様の会社ではどれぐらい リモートワーク されていますか?

Slide 4

Slide 4 text

4 NTT Comは全体の約80%がリモートワーク 出典)NTT Communications Digital Forum 2020 特別公演「ニューノーマル時代におけるリモートワークネイティブな働き方とは ~多様性を尊重したエンゲージメント向上をめざして~」

Slide 5

Slide 5 text

5 出典)NTT Communications Digital Forum 2020 特別公演「ニューノーマル時代におけるリモートワークネイティブな働き方とは ~多様性を尊重したエンゲージメント向上をめざして~」

Slide 6

Slide 6 text

6 リモートワークハンドブックを公開

Slide 7

Slide 7 text

● 岩瀬 義昌 (@iwashi86) ● NTT Communications HR部 人材開発や組織開発 たまにソフトウェアエンジニア業 ● Side Work ○ 早稲田大学 非常勤講師 ○ Podcaster

Slide 8

Slide 8 text

8 リモートワークプラクティス チームづくり マネージャの振る舞い 企業・組織文化 本日のトピック https://unsplash.com/photos/-1_RZL8BGBM

Slide 9

Slide 9 text

9 リモートワークプラクティス チームづくり マネージャの振る舞い 企業・組織文化 本日のトピック https://unsplash.com/photos/-1_RZL8BGBM

Slide 10

Slide 10 text

最重要なこと! 10

Slide 11

Slide 11 text

11 一人でもリモートであるならば 全員リモートであるように振る舞う https://unsplash.com/photos/KQ0C6WtEGlo

Slide 12

Slide 12 text

12 ● オフィス(多)と在宅(少)のハイブリッドになると チーム分断が生まれ全体のパフォーマンスが下がりやすい なぜか?

Slide 13

Slide 13 text

13 ● オフィス(多)と在宅(少)のハイブリッドになると チーム分断が生まれ全体のパフォーマンスが下がりやすい ● パフォーマンス低下の例 ○ 6人のチームで、5人出社 1人在宅 ■ 会議進行はオフィスメインでリモート側が置いてけぼり なぜか?

Slide 14

Slide 14 text

14 ダメなWeb会議の例

Slide 15

Slide 15 text

15 ● Web会議には、各自が個別マシンで参加 ○ どうしても集まるなら、性能の良いカンファレンスマイクを 一人でもリモートなら全員リモートを具体的に

Slide 16

Slide 16 text

16 ● Web会議には、各自が個別マシンで参加 ○ どうしても集まるなら、性能の良いカンファレンスマイクを ● オフィスで話したら事後に Teams/Slackなどに情報をテキストで残す ○ 理想は “Everything should a have URL”※ の状態 一人でもリモートなら全員リモートを具体的に ※ Why everything should have a URL / https://ben.balter.com/2015/11/12/why-urls/

Slide 17

Slide 17 text

17 ● 同期コミュニケーション(特に会議) ● 非同期コミュニケーション ● ファシリテーション コミュニケーション https://unsplash.com/photos/lb9hi0NDjT0

Slide 18

Slide 18 text

18 ● 同期コミュニケーション(特に会議) ● 非同期コミュニケーション ● ファシリテーション コミュニケーション

Slide 19

Slide 19 text

19 ● なぜか? 音質を最重要視する

Slide 20

Slide 20 text

20 ● なぜか? ○ 映像はなくてもコミュニケーションは成立する ○ 音声がなかったら/悪かったら、意思疎通できない ■ 「え、さっき何といいました?」 ⇒ 繰り返すとお互いのフラストレーションに… 音質を最重要視する

Slide 21

Slide 21 text

21 ● なぜか? ○ 映像はなくてもコミュニケーションは成立する ○ 音声がなかったら/悪かったら、意思疎通できない ■ 「え、さっき何といいました?」 ⇒ 繰り返すとお互いのフラストレーションに… ● 厄介なこと ○ 音質の悪さは自分では気づけない(気づきにくい) 音質を最重要視する

Slide 22

Slide 22 text

22 ● Good ○ ヘッドセット (コールセンタで使うようなタイプ) ■ マイク位置固定のため音質・音量が安定する ○ イヤフォンマイク ■ 比較的安定。ただし、服にこすれる音などに注意 デバイスを選ぶ

Slide 23

Slide 23 text

23 ● Good ○ ヘッドセット (コールセンタで使うようなタイプ) ■ マイク位置固定のため音質・音量が安定する ○ イヤフォンマイク ■ 比較的安定。ただし、服にこすれる音などに注意 ● Bad ○ PC内蔵マイク ■ キーボードの打鍵音や、外部音を拾いやすい (周囲が静かで、キーボードを使わないならあり) デバイスを選ぶ

Slide 24

Slide 24 text

24 ● なぜか? オーディオは無線より有線安定

Slide 25

Slide 25 text

25 ● なぜか? ○ 無線は環境により安定しない ○ 突然の電池切れ ○ デバイスによるが、音質が悪い ■ Bluetooth のプロファイルに依存 オーディオは無線より有線安定

Slide 26

Slide 26 text

26 ● なぜか? ○ 無線は環境により安定しない ○ 突然の電池切れ ○ デバイスによるが、音質が悪い ■ Bluetooth のプロファイルに依存 ● ただし、最近は比較的高価なデバイスなら無線もあり (電池も長時間持ち、音質も悪くない) オーディオは無線より有線安定

Slide 27

Slide 27 text

Laptopなら電源も有線で接続しておく 27 ● なぜか?

Slide 28

Slide 28 text

Laptopなら電源も有線で接続しておく 28 ● なぜか? ○ 無線ヘッドセットと違い電池切れが理由ではない ○ モダンなCPUは電力状況に合わせて パフォーマンスを上下させる

Slide 29

Slide 29 text

Laptopなら電源も有線で接続しておく 29 ● なぜか? ○ 無線ヘッドセットと違い電池切れが理由ではない ○ モダンなCPUは電力状況に合わせて パフォーマンスを上下させる ○ Web会議、特に映像を使う場合は処理負荷が高い ■ リアルタイム映像通信は本質的に重い ■ CPUがサチると、音質に悪影響がでる

Slide 30

Slide 30 text

Laptopなら電源も有線で接続しておく 30 ● なぜか? ○ 無線ヘッドセットと違い電池切れが理由ではない ○ モダンなCPUは電力状況に合わせて パフォーマンスを上下させる ○ Web会議、特に映像を使う場合は処理負荷が高い ■ リアルタイム映像通信は本質的に重い ■ CPUがサチると、音質に悪影響がでる ● だから、CPU※ が全力を出せるようにする ※ 最近は Apple M1 Chip がゲームチェンジャーになりつつあるので、全て必須ではない

Slide 31

Slide 31 text

31 ● なぜか? ネットワークも(できれば)有線安定

Slide 32

Slide 32 text

32 ● なぜか? ○ ネットワークの品質は音質に直結する ○ ダメな例 ■ 無線APが遠くて、音がブチブチしている ネットワークも(できれば)有線安定

Slide 33

Slide 33 text

33 ● なぜか? ○ ネットワークの品質は音質に直結する ○ ダメな例 ■ 無線APが遠くて、音がブチブチしている ● したがって ○ 有線が選べるなら有線を ○ 選べない場合は無線ならメッシュWiFiを選択肢に ネットワークも(できれば)有線安定

Slide 34

Slide 34 text

34 ● なぜか? ○ PPPoEはアクセス回線と ISP間の装置が混雑しやすい PPPoE(v4) よりも IPoE(v4/v6) を https://www.ntt.com/personal/services/internet/hikari/ipv4overipv6.html

Slide 35

Slide 35 text

35 https://www.ntt.com/personal/services/internet/hikari/ipv4overipv6.html

Slide 36

Slide 36 text

36 ● なぜか? 映像を上手く使う

Slide 37

Slide 37 text

37 ● なぜか? ○ 映像はコミュニケーションの大きな情報源 ○ 聞き手が全員映像オフだと 話し手は壁に向かって話しているのと同じ状況 映像を上手く使う

Slide 38

Slide 38 text

38 ● なぜか? ○ 映像はコミュニケーションの大きな情報源 ○ 聞き手が全員映像オフだと 話し手は壁に向かって話しているのと同じ状況 ○ ポリコム社の調査※によれば24,000人以上の回答のうち 92%が映像活用により、チームの関係性が改善・チームワーク向上と回答 映像を上手く使う ※https://www.polycom.com.au/content/www/au/company/news/press-releases/2017/20170321.html

Slide 39

Slide 39 text

39 ● なぜか? ○ 映像はコミュニケーションの大きな情報源 ○ 聞き手が全員映像オフだと 話し手は壁に向かって話しているのと同じ状況 ○ ポリコム社の調査※によれば24,000人以上の回答のうち 92%が映像活用により、チームの関係性が改善・チームワーク向上と回答 ● したがって ○ 可能であれば映像をオンにするのが良い ● ただし ○ 強制ではない(化粧が気になる、帯域が細い など) 映像を上手く使う ※https://www.polycom.com.au/content/www/au/company/news/press-releases/2017/20170321.html

Slide 40

Slide 40 text

40 ● なぜか? ○ 自己開示のボーナスタイム ○ (後述する)チームの信頼構築の方法の1つになる 家族やペットの乱入を歓迎する

Slide 41

Slide 41 text

41 ● なぜか? ○ 自己開示のボーナスタイム ○ (後述する)チームの信頼構築の方法の1つになる 家族やペットの乱入を歓迎する https://www.youtube.com/watch?v=Mh4f9AYRCZY 親しみが湧く例

Slide 42

Slide 42 text

42 ● 同期コミュニケーション(特に会議) ● 非同期コミュニケーション ● ファシリテーション コミュニケーション

Slide 43

Slide 43 text

43 ● なぜか? ○ メールはオーバーヘッドが多い ■ 毎回の「XXさん/様」「お疲れ様です」 ■ 宛先を間違う恐れ(ドメインをタイポしたら情報漏えい) メールよりもチャットツールを

Slide 44

Slide 44 text

44 ● なぜか? ○ メールはオーバーヘッドが多い ■ 毎回の「XXさん/様」「お疲れ様です」 ■ 宛先を間違う恐れ(ドメインをタイポしたら情報漏えい) ● チャットツールであれば ○ オーバーヘッドが少ない ○ 宛先ミスの心配も極小(そもそも関係ない人はJoinしてない) メールよりもチャットツールを

Slide 45

Slide 45 text

45 ● なぜか? ○ DMの情報は当事者間で埋もれてしまうから ■ 異動や退職すると、取り戻せなくなる(特に背景や経緯のロスト) ○ 当事者間で物事が決まってしまい、経緯の透明性がないため 不信感が生まれてしまう DM / Private Channel を避ける

Slide 46

Slide 46 text

46 ● なぜか? ○ DMの情報は当事者間で埋もれてしまうから ■ 異動や退職すると、取り戻せなくなる(特に背景や経緯のロスト) ○ 当事者間で物事が決まってしまい、経緯の透明性がないため 不信感が生まれてしまう ● できるだけ、Public Channelで会話する ○ SlackでもTeamsでも同じ ○ (人事情報などセンシティブなものはその限りではない) DM / Private Channel を避ける

Slide 47

Slide 47 text

47 DMが届いたら?

Slide 48

Slide 48 text

48 DMで「お疲れ様です」だけ言わない Please Don't Say Just Hello In Chat※ https://www.nohello.com/2013/01/please-dont-say-just-hello-in-chat.html 同僚:お疲れ様です。 (ここで通知からChatを開く。作業中の場合、集中が切れる。)

Slide 49

Slide 49 text

49 DMで「お疲れ様です」だけ言わない Please Don't Say Just Hello In Chat※ https://www.nohello.com/2013/01/please-dont-say-just-hello-in-chat.html 同僚:お疲れ様です。 (ここで通知からChatを開く。作業中の場合、集中が切れる。) ## 同僚が入力中です…  (この間、あなたは待ち状態)

Slide 50

Slide 50 text

50 DMで「お疲れ様です」だけ言わない Please Don't Say Just Hello In Chat※ https://www.nohello.com/2013/01/please-dont-say-just-hello-in-chat.html 同僚:お疲れ様です。 (ここで通知からChatを開く。作業中の場合、集中が切れる。) ## 同僚が入力中です…  (この間、あなたは待ち状態) 同僚:いまXXに取り組んでいて、YYで困っているんですけど... あなた:それならZZで解決できますよ

Slide 51

Slide 51 text

51 DMで「お疲れ様です」だけ言わない Please Don't Say Just Hello In Chat※ https://www.nohello.com/2013/01/please-dont-say-just-hello-in-chat.html 同僚:お疲れ様です。 (ここで通知からChatを開く。作業中の場合、集中が切れる。) ## 同僚が入力中です…  (この間、あなたは待ち状態) 同僚:いまXXに取り組んでいて、YYで困っているんですけど... あなた:それならZZで解決できますよ 不要

Slide 52

Slide 52 text

52 DMで「お疲れ様です」だけ言わない Please Don't Say Just Hello In Chat※ https://www.nohello.com/2013/01/please-dont-say-just-hello-in-chat.html 同僚:お疲れ様です。    いまXXに取り組んでいて、YYで困っているんですけど... あなた:それならZZで解決できますよ

Slide 53

Slide 53 text

53 ● Quick Callとは ○ 事前に予定をとっておかず、さっと通話してしまうこと ● なぜか? ○ チャットとビデオ通話では帯域・特性が異なる ○ 細かいニュアンスはリアルタイムであわせたほうが早い 往復が続いたらQuick Callへ

Slide 54

Slide 54 text

54 ● 同期コミュニケーション(特に会議) ● 非同期コミュニケーション ● ファシリテーション (あえて切り出して) コミュニケーション

Slide 55

Slide 55 text

なぜファシリテーションが重要なのか? 55 ● ペントランド氏の研究結果によれば 以下の特徴を持つチームはパフォーマンスが高い https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761273828

Slide 56

Slide 56 text

なぜファシリテーションが重要なのか? 56 ● ペントランド氏の研究結果によれば 以下の特徴を持つチームはパフォーマンスが高い ○ チームの全員の発言量が同じで1回の発言が短い ○ メンバー同士で直接コミュニケーションを取る ○ メンバー間で個人的な雑談がある https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761273828

Slide 57

Slide 57 text

57 ● よくあるパターン ○ 一通り説明して「質問ありますか?」 ⇒ シーン… となって質問がでない そもそものオンラインファシリテーションの難しさ

Slide 58

Slide 58 text

58 ● よくあるパターン ○ 一通り説明して「質問ありますか?」 ⇒ シーン… となって質問がでない ○ 発言タイミングがつかめず、 一言も 話さず/話せず に終わる そもそものオンラインファシリテーションの難しさ

Slide 59

Slide 59 text

59 ● よくあるパターン ○ 一通り説明して「質問ありますか?」 ⇒ シーン… となって質問がでない ○ 発言タイミングがつかめず、 一言も 話さず/話せず に終わる ● 固い雰囲気を作ってしまうと、発言ハードルが上がっていく そもそものオンラインファシリテーションの難しさ

Slide 60

Slide 60 text

60 ● 会議本題に入る前に全参加者が一度でも発言できると良い ○ 開始前に雑談 意図的な 雑談/チェックイン を組み込む

Slide 61

Slide 61 text

61 ● 会議本題に入る前に全参加者が一度でも発言できると良い ○ 開始前に雑談 ○ 冒頭でチェックイン ■ 会議冒頭で全員が「今の気持ち」などをシェア 意図的な 雑談/チェックイン を組み込む

Slide 62

Slide 62 text

62 ● 会議本題に入る前に全参加者が一度でも発言できると良い ○ 開始前に雑談 ○ 冒頭でチェックイン ■ 会議冒頭で全員が「今の気持ち」などをシェア ○ 補足) 終了時にチェックアウトで振り返り ■ 今の会議は何点だったか? ■ どうすればもっとよく出来たか? 意図的な 雑談/チェックイン を組み込む

Slide 63

Slide 63 text

63 ● 意見を集めたい場合 ● Bad Pattern ○ 「何かアイデアなどあれば発言ください」 インタラクションを促す会議設計

Slide 64

Slide 64 text

64 ● 意見を集めたい場合 ● Bad Pattern ○ 「何かアイデアなどあれば発言ください」 ● Good Pattern ○ 「チャットに書いてみてください」 (2トラックで盛り上がることも) インタラクションを促す会議設計

Slide 65

Slide 65 text

65 ● 意見を集めたい場合 ● Bad Pattern ○ 「何かアイデアなどあれば発言ください」 ● Good Pattern ○ 「チャットに書いてみてください」 ○ 「3-4人でBreakoutして話してみてください」 「戻ってきたら集約した意見を教えてください」 ■ 小さいRoomほど話しやすい (1:1で話さなかったら気まずさMAX) インタラクションを促す会議設計

Slide 66

Slide 66 text

66 ● 前提: 回答候補者が複数いる ● Bad Pattern ○ 質問を読みあげてから、「Aさんいかがでしょうか?」 Tips: 先に名前を読んでから、質問を読む

Slide 67

Slide 67 text

67 ● 前提: 回答候補者が複数いる ● Bad Pattern ○ 質問を読みあげてから、「Aさんいかがでしょうか?」 ○ なぜか? ■ オンライン時はミュートしていることも多く 回答までに数秒のタイムロスが発生する ■ またAさんが考える時間的余裕も少ない Tips: 先に名前を読んでから、質問を読む

Slide 68

Slide 68 text

68 ● 前提: 回答候補者が複数いる ● Bad Pattern ○ 質問を読みあげてから、「Aさんいかがでしょうか?」 ○ なぜか? ■ オンライン時はミュートしていることも多く 回答までに数秒のタイムロスが発生する ■ またAさんが考える時間的余裕も少ない ● Good Pattern ○ 「Aさんにお答えいただきたいと思います」と言ってから質問読上げ ○ これにより、事前ミュート解除 + 考える時間を与えられる Tips: 先に名前を読んでから、質問を読む

Slide 69

Slide 69 text

69 ● なぜか? リアルタイムに議事録を共同編集

Slide 70

Slide 70 text

70 ● なぜか? ○ 打ち合わせが終わってから議事録整理は時間がかかる ○ 打ち合わせ終了時点で議事録が完成している状態がベスト ■ ネクストアクション、担当、締切 が決定している リアルタイムに議事録を共同編集

Slide 71

Slide 71 text

71 ● なぜか? ○ 打ち合わせが終わってから議事録整理は時間がかかる ○ 打ち合わせ終了時点で議事録が完成している状態がベスト ■ ネクストアクション、担当、締切 が決定している ● どうやるか? ○ Google Docs / CodiMD などリアルタイム共同編集アプリを使う ■ 会議開始時にURLを共有し、共同編集していく リアルタイムに議事録を共同編集

Slide 72

Slide 72 text

72 リモートワークプラクティス チームづくり マネージャの振る舞い 企業・組織文化 本日のトピック https://unsplash.com/photos/-1_RZL8BGBM

Slide 73

Slide 73 text

なぜチームづくりが必要なのか? 73

Slide 74

Slide 74 text

知っておいてほしい事実① (リンクアンドモチベーション社の調査から) 74 https://www.lmi.ne.jp/about/me/finding/filedownload.php?name=09540c9c7dc93e02dba4e085670faf8f.pdf

Slide 75

Slide 75 text

75 ● エンゲージメントとは ○ 企業と従業員の 相互理解・相思相愛度合いのこと エンゲージメントが高まるほど良い ※ https://www.lmi.ne.jp/about/me/finding/filedownload.php?name=09540c9c7dc93e02dba4e085670faf8f.pdf

Slide 76

Slide 76 text

76 ● エンゲージメントとは ○ 企業と従業員の 相互理解・相思相愛度合いのこと ● 上場企業66社を対象とする調査※によれば エンゲージメントが高まるほど ○ 営業利益率が高まる ○ 労働生産性が高まる エンゲージメントが高まるほど良い ※ https://www.lmi.ne.jp/about/me/finding/filedownload.php?name=09540c9c7dc93e02dba4e085670faf8f.pdf

Slide 77

Slide 77 text

知っておいてほしい事実② (ADP Research Instituteの調査から) 77

Slide 78

Slide 78 text

78 1. 高エンゲージメントに最も影響を与える要因は? エンゲージメント要因

Slide 79

Slide 79 text

79 1. 高エンゲージメントに最も影響を与える要因は? ⇒チームで仕事しているかどうか(組織図に記載されてなくてもOK) エンゲージメント要因

Slide 80

Slide 80 text

80 1. 高エンゲージメントに最も影響を与える要因は? ⇒チームで仕事しているかどうか(組織図に記載されてなくてもOK) 2. エンゲージメントの高さをずば抜けて説明する要因は? エンゲージメント要因

Slide 81

Slide 81 text

81 1. 高エンゲージメントに最も影響を与える要因は? ⇒チームで仕事しているかどうか(組織図に記載されてなくてもOK) 2. エンゲージメントの高さをずば抜けて説明する要因は? ⇒チームメンバがチームリーダを信頼しているかどうか エンゲージメント要因

Slide 82

Slide 82 text

どうやって良いチームを作るのか? 82

Slide 83

Slide 83 text

83 ● オフラインで集まれるのがベスト ○ フルリモートの会社もオフラインを効果的に活用する チームビルディングに投資する

Slide 84

Slide 84 text

84 ※ 2019年の情報。2020年は開催されていない https://about.gitlab.com/events/gitlab-contribute/ フルリモートのGitLab社もオフラインイベントを開催※

Slide 85

Slide 85 text

85 ● オフラインで集まれるのがベスト ○ フルリモートの会社もオフラインを効果的に活用する ○ だが、現在の状況下では難しい チームビルディングに投資する

Slide 86

Slide 86 text

86 ● オフラインで集まれるのがベスト ○ フルリモートの会社もオフラインを効果的に活用する ○ だが、現在の状況下では難しい ● そこで、オンラインでチームビルディングする ○ オフラインと変わらずに活用できる手法が色々ある ⇒ 以降でいくつか紹介 チームビルディングに投資する

Slide 87

Slide 87 text

87 9-Tiles でメンバ全員で自己紹介しあう

Slide 88

Slide 88 text

88 Mixin (メンバ全員と総当たりで1on1) https://note.com/koelnote/n/nc2bf1b3c41df

Slide 89

Slide 89 text

89 全員でドラッガー風エクササイズ: 価値観と期待値を共有

Slide 90

Slide 90 text

90 ● なぜか? ○ 人間関係が構築されていない状態で 相手に仕事の相談をするのは難易度が高い 日常的に雑談する http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2460/

Slide 91

Slide 91 text

91 ● なぜか? ○ 人間関係が構築されていない状態で 相手に仕事の相談をするのは難易度が高い ● 会議、チャットで意識的に雑談を起こす ○ 雑談Channelで本当にくだらないことを投稿する ■ SlackならApp(Colla)などを活用 日常的に雑談する

Slide 92

Slide 92 text

92 ● なぜか? ○ 人間関係が構築されていない状態で 相手に仕事の相談をするのは難易度が高い ● 会議、チャットで意識的に雑談を起こす ○ 雑談Channelで本当にくだらないことを投稿する ■ SlackならApp(Colla)などを活用 ○ チームによっては雑談推奨するメッセージを出す ■ というのも意外と真面目な人も多い(社風依存) 日常的に雑談する

Slide 93

Slide 93 text

93 雑談には NeWork を!

Slide 94

Slide 94 text

94 ● 定番のDaily Standup ○ 昨日やったこと、今日やること、困っていること ⇒ チームのふりかえりで、もっと効果的なやり方を相談 進化する朝会

Slide 95

Slide 95 text

95 ● 定番のDaily Standup ○ 昨日やったこと、今日やること、困っていること ⇒ チームのふりかえりで、もっと効果的なやり方を相談 ● 現在は 個人にフォーカス 進化する朝会

Slide 96

Slide 96 text

96 チームのリモートワークアグリーメントを作る https://www.lucidmeetings.com/templates/how-create-team-working-agreement ● どのコミュニケーション手段がメイン? ○ e.g. 仮にSlackとするならば Slackが落ちたらどこで話す? ● 情報は何を、どこにストックする? ● スケジュールで都合の良い時間は? ○ e.g. 育児メンバが多い場合は 夕方のお迎え時間はMTGを外す

Slide 97

Slide 97 text

97 チームのリモートワークアグリーメントを作る https://www.lucidmeetings.com/templates/how-create-team-working-agreement ● どのコミュニケーション手段がメイン? ○ e.g. 仮にSlackとするならば Slackが落ちたらどこで話す? ● 情報は何を、どこにストックする? ● スケジュールで都合の良い時間は? ○ e.g. 育児メンバが多い場合は 夕方のお迎え時間はMTGを外す オンボーディングで即採用できる

Slide 98

Slide 98 text

98 見える化したオンボーディング

Slide 99

Slide 99 text

どうやって信頼感を獲得するか? 99

Slide 100

Slide 100 text

100 自分の取扱説明書を公開する ● これまでの略歴 ● プライベートのこと ● 何が得意で、何が苦手なのか ● どういう働き方を好むのか? ● 隠しコマンド ⇒ 自己開示は信頼感の獲得につながる (masked)

Slide 101

Slide 101 text

弱みを見せる 101 ● 人は自分の弱点を隠し、よく見せたい本能がある ● だが、これは嘘をついていることになり 心理的安全な場を作りにくい https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761273828

Slide 102

Slide 102 text

弱みを見せる 102 ● 人は自分の弱点を隠し、よく見せたい本能がある ● だが、これは嘘をついていることになり 心理的安全な場を作りにくい ● リーダーが隠したら、部下も当然隠す ● そもそもチームはお互いの弱みを補完しあい チームとして強みを生かして成果を出すはず https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761273828

Slide 103

Slide 103 text

弱みを見せる 103 ● 人は自分の弱点を隠し、よく見せたい本能がある ● だが、これは嘘をついていることになり 心理的安全な場を作りにくい ● リーダーが隠したら、部下も当然隠す ● そもそもチームはお互いの弱みを補完しあい チームとして強みを生かして成果を出すはず ⇒リーダー/マネージャから  自己開示して弱点も欠点も出す https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761273828

Slide 104

Slide 104 text

104 リモートワークプラクティス チームづくり マネージャの振る舞い 企業・組織文化 本日のトピック https://unsplash.com/photos/-1_RZL8BGBM

Slide 105

Slide 105 text

105 1位 上司から大切に扱ってもらえないこと 2位 積極的な行動を抑え込まれること 3位 意見に耳を貸してもらえないこと 4位 責任範囲を拡大してもらえないこと 5位 低賃金 https://www.mikasashobo.co.jp/c/books/?id=100834100 退職理由

Slide 106

Slide 106 text

106 1. 高エンゲージメントに最も影響を与える要因は? ⇒チームで仕事しているかどうか(組織図に記載されてなくてもOK) 2. エンゲージメントの高さをずば抜けて説明する要因は? ⇒チームメンバがチームリーダを信頼しているかどうか 再掲: エンゲージメント要因

Slide 107

Slide 107 text

107 ● 組織が成果を出すために「なんとかする」こと ○ manage to do = なんとかして ~ する ● マネジメント ≠ 管理 ○ 必要であればいわゆる「管理」も一部する ○ 障害を取り除く ■ 上司を説得する ■ 組織のルールを変える ○ 部下のエンゲージメントを高める マネジメントとは https://ko-chu-ten.com/__trashed/

Slide 108

Slide 108 text

108 どちらがマネージャ? ● どちらも成果を出す(勝つ)ためになんとかする

Slide 109

Slide 109 text

109 https://unsplash.com/photos/jtTqIwvGiUg マネージャは何をすればいいのか?

Slide 110

Slide 110 text

110 1on1 / 対話型マネジメント

Slide 111

Slide 111 text

111 ● なぜか? ○ チームが最大限の成果を出すために効果的だから ■ 1on1の時間を割く => 上司が部下に向き合う証拠 ■ 信頼関係の構築に有効 定期的な1on1の重要性

Slide 112

Slide 112 text

112 ● なぜか? ○ チームが最大限の成果を出すために効果的だから ■ 1on1の時間を割く => 上司が部下に向き合う証拠 ■ 信頼関係の構築に有効 ● 忙しくてできない? ○ 週40時間あるとして、優先度を低くしているだけでは? ○ 1on1の効果を活用できていないだけでは? 定期的な1on1の重要性

Slide 113

Slide 113 text

113 その意味では、岩田さんが大事にしていたのは、 一対一の面談ですね。 面談はHAL研究所にいたときからやっていましたから 岩田さんのなかでとても 優先順位の高いことだったと思うんですけど、 社長に就任したときは、 企画開発部の社員全員と面談をやりました。 たぶん、200人以上いたと思いますけど。 https://www.1101.com/books/iwatasan/free/

Slide 114

Slide 114 text

114 1. 毎月 1回 2. 隔週 1回 3. 毎週 1回 どれぐらいの頻度で1on1をやればいいのか?

Slide 115

Slide 115 text

115 1. 毎月 1回 ⇒ エンゲージメントが 5% 低下 2. 隔週 1回 3. 毎週 1回 ⇒ エンゲージメントが 13% 向上 どれぐらいの頻度で1on1をやればいいのか?

Slide 116

Slide 116 text

以前は、1on1の頻度というのは 部下の望む範囲でいい、と言っていましたが、 これを一切やめて、1週間に1回必ずやれ、と。 その代わり30分なくてもいい、 仮にキャンセルになったら翌日5分でも話せ、と。 なぜならば 1on1 のゴールというのは、 上司部下の信頼関係をつくるためにあるからです。 116 https://www.diamond.co.jp/book/9784478109977.html

Slide 117

Slide 117 text

117 情報設計 / 透明性の極大化

Slide 118

Slide 118 text

118 ● リモートワーク中心になると個人の仕事は オフィス中心より不透明になりやすい ⇒ 情報の非対称性が発生 なぜか?

Slide 119

Slide 119 text

119 ● リモートワーク中心になると個人の仕事は オフィス中心より不透明になりやすい ⇒ 情報の非対称性が発生 ● その結果 ○ 不信感が高まり、人は 相手を攻撃 or 相手から逃走へ ○ 情報有無で権力が発生、スピード感の欠如 ■ e.g. 「これについて教えていただきたいのですが…」 ○ 見えないもの(検知できないもの)は改善できない なぜか?

Slide 120

Slide 120 text

120 ● なぜか? ○ チャットツールは便利だが、流速が早い ■ 重要な決定事項も高速で流れていく ○ 検索で探せばいいが、そもそも探すのも大変 フロー情報とストック情報を使い分けるように

Slide 121

Slide 121 text

121 ● なぜか? ○ チャットツールは便利だが、流速が早い ■ 重要な決定事項も高速で流れていく ○ 検索で探せばいいが、そもそも探すのも大変 ● したがって ○ 重要な情報、たとえば決定事項・理由をWikiなどにまとめる =ドキュメントメンテナンスに、組織・チームとして投資する フロー情報とストック情報を使い分けるように

Slide 122

Slide 122 text

122 リモートワークを始める企業にとって 課題となっているのは、 物事を文書化する習慣が十分に 身についていないということです。 なぜなら、隣席にいる同僚と一緒に その場で決断を下す方が遥かに簡単だからです。 https://www.akashi.co.jp/book/b524244.html

Slide 123

Slide 123 text

123 https://unsplash.com/photos/pPMDsiKvFxs 背中を見せる / 率先垂範

Slide 124

Slide 124 text

124 ● 部下/同僚はよく見ている ○ マネージャが守らないルールなら 部下/同僚も守らなくて良いと学習する ● 大事なこと、浸透させたいことはまず率先してやる ○ 言行一致 ○ 情報を出すと決めたら、限界まで出す なぜ率先垂範か?

Slide 125

Slide 125 text

125 リモートワークプラクティス チームづくり マネージャの振る舞い 企業・組織文化 本日のトピック https://unsplash.com/photos/-1_RZL8BGBM

Slide 126

Slide 126 text

126 ● 良くも悪くも大企業には一定の文化・風土が存在 ○ 文化・風土は簡単には変わらない コロナ禍は危機であり機会でもある

Slide 127

Slide 127 text

127 ● 良くも悪くも大企業には一定の文化・風土が存在 ○ 文化・風土は簡単には変わらない ● 一方で今回のリモートワーク突入は大きな変化 ○ これまでと同じ仕事のやり方だと厳しい ○ 変化に乗じて組織文化に影響を与える ⇒ 組織レベルで透明性を上げることによる効果を見せる コロナ禍は危機であり機会でもある

Slide 128

Slide 128 text

社内Yammerでつぶやいて
 部内キックオフ録画を公開
 (HR部のWhy/What/Howを明らかに)


Slide 129

Slide 129 text

社内ニュースメディアにて
 幹部が全社施策の想いを継続的に語る


Slide 130

Slide 130 text

130 社外でバズる => 社内へ流入

Slide 131

Slide 131 text

131 リモートワークプラクティス チームづくり マネージャの振る舞い 企業・組織文化 今日お話したこと https://unsplash.com/photos/-1_RZL8BGBM

Slide 132

Slide 132 text

ゴール 132 リモートワークレベルが1つでも上がっている

Slide 133

Slide 133 text

ゴール 133 リモートワークレベルが1つでも上がっている おしまい リモートワークレベルが10上がった!