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CTOが人事部長を兼務したことで どんなカルチャーが 生まれたか!? 取締役CTO 兼 人事部長 石野 良朋 2019/12/08 〜 July Tech Festa 2019 〜

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はじめに 自己紹介と会社紹介

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2002年:ソフト技研入社。国交省のシステム開発に従事 2004年:ベイカレント・コンサルティング入社。大手ポータルサイトの開発後は、   コンサルタントとして製造/金融業など数多くのプロジェクトを管理 2013年:マーベラス入社。インフラチームのマネージャーとして従事 2015年:サイバード入社。開発統括部長として組織戦略や採用など幅広く従事 2017年:2月よりiCAREにジョインしエンジニア組織を立ち上げ。人事部長兼任 取締役 CTO 兼 人事部長 (モヒカンCTO) 石野 良朋 Yoshitomo Ishino (40) Q. iCAREに入って健康になったの? タバコやめた 嫌いだった マラソンに ハマる 5kg 痩せた お酒は毎日! 好きなもの 食べる 自己紹介 yoshi111kazu

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金沢大学医学部卒業。沖縄県立中部病院で 3年間研修後、公立久 米島病院にて離島医療に従事。その後、慶應大学ビジネス・スクー ル(大学院)でMBAを取得。2011年に同級生と共にiCAREを創業。 東京ベイ・浦安市市川医療センターで経営企画室室長として病院の 経営黒字化の成功。クリニックでメンタルヘルス患者 2万人以上を診 療。現在も産業医として活躍し、プロの産業医育成勉強会も主催し ている。 産業医・労働衛生コンサルタント・総合内科専門医・心療内科医 代表取締役CEO 山田 洋太 Yota Yamada “ 働くひとと組織の健康を創る ” 産業医はじめの一歩 
 「働く人・企業」のニーズをつかむ!基本実務の考え方と現場で 困らない対応
 羊土社 株式会社iCARE(アイケア) Vision

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提供サービス ( ケアリー )

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チャットによる 相談・アドバイス 従業員向け 健康管理業務を 圧倒的に効率化 人事・産業医向け サービス概要 企業の健康を トータルサポート 従業員 メディカルスタッフ 人事・産業医 チャット クラウド 健康診断 ストレス チェック 残業時間

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健康の ミライ予測 ・将来の不調者を予測 ・ウェアラブルなどを利用し個別の健康アドバイス 目指す世界

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本題 CTOが人事部長を兼務したことで どんなカルチャーが生まれたか!?

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目次 1. 入社前ストーリー 1.1. 成し遂げたい世界観 1.2. どんな組織を作っていきたいか? 2. 各事業フェーズでやってきたこと 2.1. CTOの役割変化 2.2. 0→1(立ち上げ) 2.3. 1→10(拡大)  ★人事を兼務 2.4. 10→100(効率化) 3. まとめ

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目次 1. 入社前ストーリー 1.1. 成し遂げたい世界観 1.2. どんな組織を作っていきたいか? 2. 各事業フェーズでやってきたこと 2.1. CTOの役割変化 2.2. 0→1(立ち上げ) 2.3. 1→10(拡大)  ★人事を兼務 2.4. 10→100(効率化) 3. まとめ

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35才過ぎて ずっと思っていたこと...

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“ 仕事で成し遂げたい事 ” ってなんだろう?

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“最高のチーム”で “最高のプロダクト”を創る❗ シンプルだけど、やっぱこれ

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エンジニアの皆さんへ 質問です!

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心の底から “ 今の組織は最高だ! ” と言えますか?

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僕は、 昔は言えませんでした... なぜか?

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経営陣にエンジニアがいないと... ・承認フローの多さ、意思決定の遅さ 外と戦いたいのに中で戦ってばかり ・エンジニアに合った働き方、評価制度にならない 色々な会社で感じていた課題

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肩書きじゃない 自分への決意

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目次 1. 入社前ストーリー 1.1. 成し遂げたい世界観 1.2. どんな組織を作っていきたいか? 2. 各事業フェーズでやってきたこと 2.1. CTOの役割変化 2.2. 0→1(立ち上げ) 2.3. 1→10(拡大)  ★人事を兼務 2.4. 10→100(効率化) 3. まとめ

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“最高のチーム”で “最高のプロダクト”を創る❗

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でも、ちょっと曖昧 「最高のチーム」とは どんなチームなのか?

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エンジニアが “ 称賛され続ける ”状態❗

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こんなチームにしたい❗

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どうやって❓ 答えはシンプル!

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事業も 組織も エンジニアが引っ張る❗

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ユーザーの課題を深く理解! 1 プロダクトを先頭に立って引っ張る! 2 カルチャー作りを率先してやる! 3 具体的には エンジニア自らが

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ユーザーの課題を深く理解! 1 プロダクトを先頭に立って引っ張る! 2 カルチャー作りを率先してやる! 3 エンジニア自らが ⬆ 人事部長を兼務した理由はこれがメインです!

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目次 1. 入社前ストーリー 1.1. 成し遂げたい世界観 1.2. どんな組織を作っていきたいか? 2. 各事業フェーズでやってきたこと 2.1. CTOの役割変化 2.2. 0→1(立ち上げ) 2.3. 1→10(拡大)  ★人事を兼務 2.4. 10→100(効率化) 3. まとめ

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2.1 CTOの役割変化 CTOには3つの役割がある 自ら開発 コードレビュー ・自らがプロダクト開発、 運用 を実施 ・コードレビュー ・アーキテクチャ選定 ・メンテナンス性 ・スケールアップ 組織 マネージメント ・チーム文化を創る ・メンバーマネージメント ・働きやすく生産性の  高い環境づくり Engineering プロダクト オーナー ・ユーザヒアリング ・プロダクト設計 ・プロマネ Product Technical VPoE VPoP

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2.1 フェーズ毎の早見表 0 → 1 (立ち上げ) 1 → 10 (拡大) 10 → 100 (効率化) Seed α版β版 2013/9 〜 Pre-Series A 絶賛PMF 2016/3 〜 Series B 機能拡充 2018/2 〜 Series C 連携・強化 2019/8 〜 全従業員数 ~ 7 (人) 7 ~ 15 (人) 15 ~ 40 (人) 40 ~ (人) エンジニア数 1 (人) (初代CTO) 0 ~ 6 (人) (石野入社) 6 ~ 12 (人) (人事部長兼任) 12 ~ (人) ■ Technical 25 % 15 % 5 % ■ Engineering 50 % 30 % 20 % ■ Product 25 % 40 % 45 % ■ 人事部長 0 % 15 % 30 %

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2.1 フェーズ毎の早見表 0 → 1 (立ち上げ) 1 → 10 (拡大) 10 → 100 (効率化) Seed α版β版 2013/9 〜 Pre-Series A 絶賛PMF 2016/3 〜 Series B 機能拡充 2018/2 〜 Series C 連携・強化 2019/8 〜 全従業員数 ~ 7 (人) 7 ~ 15 (人) 15 ~ 40 (人) 40 ~ (人) エンジニア数 1 (人) (初代CTO) 0 ~ 6 (人) (石野入社) 6 ~ 12 (人) (人事部長兼任) 12 ~ (人) ■ Technical 25 % 15 % 5 % ■ Engineering 50 % 30 % 20 % ■ Product 25 % 40 % 45 % ■ 人事部長 0 % 15 % 30 %

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2.1 フェーズ毎の早見表 0 → 1 (立ち上げ) 1 → 10 (拡大) 10 → 100 (効率化) Seed α版β版 2013/9 〜 Pre-Series A 絶賛PMF 2016/3 〜 Series B 機能拡充 2018/2 〜 Series C 連携・強化 2019/8 〜 全従業員数 ~ 7 (人) 7 ~ 15 (人) 15 ~ 40 (人) 40 ~ (人) エンジニア数 1 (人) (初代CTO) 0 ~ 6 (人) (石野入社) 6 ~ 12 (人) (人事部長兼任) 12 ~ (人) ■ Technical 25 % 15 % 5 % ■ Engineering 50 % 30 % 20 % ■ Product 25 % 40 % 45 % ■ 人事部長 0 % 15 % 30 %

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2.1 フェーズ毎の早見表 0 → 1 (立ち上げ) 1 → 10 (拡大) 10 → 100 (効率化) Seed α版β版 2013/9 〜 Pre-Series A 絶賛PMF 2016/3 〜 Series B 機能拡充 2018/2 〜 Series C 連携・強化 2019/8 〜 全従業員数 ~ 7 (人) 7 ~ 15 (人) 15 ~ 40 (人) 40 ~ (人) エンジニア数 1 (人) (初代CTO) 0 ~ 6 (人) (石野入社) 6 ~ 12 (人) (人事部長兼任) 12 ~ (人) ■ Technical 25 % 15 % 5 % ■ Engineering 50 % 30 % 20 % ■ Product 25 % 40 % 45 % ■ 人事部長 0 % 15 % 30 %

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目次 1. 入社前ストーリー 1.1. 成し遂げたい世界観 1.2. どんな組織を作っていきたいか? 2. 各事業フェーズでやってきたこと 2.1. CTOの役割変化 2.2. 0→1(立ち上げ) 2.3. 1→10(拡大)  ★人事を兼務 2.4. 10→100(効率化) 3. まとめ

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2.2 0→1(立ち上げ) 内製の開発組織を0から創る(SES、知り合いに助けてもらう) 情シスの整備(G Suite、Slack、事務所の固定IP化、PCなど) CTO的 な事 イケイケの「動物園」状態 Technical 25% Engineering 50% Product 25% 人事部長 0% 石野の役割 組織人数 エンジニア  0 人 → 6 人 全従業員   7 人 → 15 人 特になし 人事的 な事 Engineering

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目次 1. 入社前ストーリー 1.1. 成し遂げたい世界観 1.2. どんな組織を作っていきたいか? 2. 各事業フェーズでやってきたこと 2.1. CTOの役割変化 2.2. 0→1(立ち上げ) 2.3. 1→10(拡大)  ★人事を兼務 2.4. 10→100(効率化) 3. まとめ

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2.3 1→10(拡大) POとしてプロダクトにコミット → ユーザヒアリング、設計、開発の優先度決め 技術顧問 ×2 Join CTO的 な事 0→1との圧倒的スピードの違い、ついに退職者も... Technical 15% Engineering 30% Product 40% 人事部長 15% 石野の役割 組織人数 エンジニア  6 人 → 12 人 全従業員   15 人 → 40 人 Product 人事

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プロダクトも伸び、組織っぽくなってきた。ここで 会社のベースとなるカルチャーを しっかり作り上げるのが何よりも大事❗ 率先してエンジニアを巻き込む このフェーズの石野の想い 2.3 1→10(拡大) 人事的な施策

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各部署から有志を集めて、イベントの企画から 福利厚生検討、半期に一度の全体合宿の企画など多くを実施 カルチャー作りの横断チームを発足 施策1 エンジニアが持っている良い文化を取り入れられる 2.3 1→10(拡大) 人事的な施策

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2.3 1→10(拡大) 人事的な施策 iCAREクレドの1つである「仲間に愛があるか」を集計するツール をエンジニアがSlackアプリとして作成 「ありがとう」を集計するツールを エンジニアが開発 施策 2 毎週の全体定例で発表し、クレドを根付かせる事に貢献

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社内で初の部活動をエンジニアが発足 施策 3 2.3 1→10(拡大) 人事的な施策

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エンジニアが率先して      オフィスデザインとBar設置 施策 4 2.3 1→10(拡大) 人事的な施策

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その結果 2.3 1→10(拡大) 人事的な施策

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・全社表彰式でエンジニアがMVPを受賞❗ 大規模機能開発とカルチャー醸成の両方を実現! ・さらに!クレド賞もダブル受賞❗ クレド賞とは、iCAREのクレドを一番体現した人 「自分にフタをしない、仲間に愛があるか、家族に誇れるか」 ※社員投票で決定! 2.3 1→10(拡大) 人事的な施策

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称賛されるチームへ 2.3 1→10(拡大) 人事的な施策

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2.3 1→10(拡大) 人事的な施策 ぐっとこらえてプロダクト開発との優先度づけ なんでもやってあげたくなっちゃう病 大変 だった でもアウトプットは最高です❗ 働き方の違いを説明するのが大事な仕事 朝起きるのが苦手なエンジニアも 大変 だった

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目次 1. 入社前ストーリー 1.1. 成し遂げたい世界観 1.2. どんな組織を作っていきたいか? 2. 各事業フェーズでやってきたこと 2.1. CTOの役割変化 2.2. 0→1(立ち上げ) 2.3. 1→10(拡大)  ★人事を兼務 2.4. 10→100(効率化) 3. まとめ

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2.4 10→100(効率化) みんなで採用活動(1人じゃ無理だ)   → 開発部専用HP、ブログ、登壇、Meetup開催 など マネージメントの委譲、リーダー育成 ・組織も大きくなり、経営の声が通りにくくなる Technical 5% Engineering 20% Product 45% 人事部長 30% 石野の役割 組織人数 エンジニア  12 人〜 全従業員   40 人〜 Product 人事 CTO的 な事

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プロダクトも伸び、いよいよ組織になってきた ・権限移譲と社内効率化がマスト ❗ ・将来のIPOも視野に入れるフェーズ。  働き方を理解した人事制度を導入したい ❗ このフェーズの石野の想い 2.4 10→100(効率化)

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幹部の育成 施策 2 月次で幹部候補メンバーを集め、勉強会を実 施。理想のリーダー像やモチベーションなどを ディスカッション 2.4 10→100(効率化) 正式に コーポレート部門を設置 施策 1 エンジニアの働き方を理解しているHRマネー ジャー、財務経理マネージャーをCTOが自ら 採用

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野心的な目標、重要目標の明確化、互いの目標共有 チームで目標を達成する! 目標管理をOKRベースに一新 施策3 エンジニアにマッチした評価制度づくり 2.4 10→100(効率化)

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毎週決まった時間でいつでもPOに 相談できる時間。気軽に聞けて距離 を感じさせない仕組み プロダクト・オーナーの部屋 施策 4 Carely理解の虎の巻 施策 5 入社メンバーのプロダクト理解を底上げ。 オリエンテーションの一貫として 2.4 10→100(効率化)

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目次 1. 入社前ストーリー 1.1. 成し遂げたい世界観 1.2. どんな組織を作っていきたいか? 2. 各事業フェーズでやってきたこと 2.1. CTOの役割変化 2.2. 0→1(立ち上げ) 2.3. 1→10(拡大)  ★人事を兼務 2.4. 10→100(効率化) 3. まとめ

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CTOが人事部長を兼務したことで どんなカルチャーが生まれたか!?

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エンジニアが 理解され、頼りにされ、称賛される! 人事部長のメリット ①最初は、エンジニアメンバーの背中を押すこと ②働き方、評価などの制度作成にコミットできること

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0 → 1 (立ち上げ) 1 → 10 (拡大) 10 → 100 (効率化) Seed α版β版 2013/9 〜 Pre-Series A 絶賛PMF 2016/3 〜 Series B 機能拡充 2018/2 〜 Series C 連携・強化 2019/8 〜 全従業員数 エンジニア数 ~ 7 (人) 7 ~ 15 (人) 0 ~ 6 (人) 15 ~ 40 (人) 6 ~ 12 (人) 40 ~ (人) 12 ~ (人) CTOの役割 Technical 25 % Engineering 50 % Product 25 % 人事 0 % Technical 15 % Engineering 30 % Product 40 % 人事 15 % Technical 5 % Engineering 20 % Product 45 % 人事 30 % まとめ 特になし ・とにかく色々やり、  エンジニアを巻き込む! (クレドや事業に直結するのがベスト) ①カルチャー作りの横断チーム発足 ②「ありがとう」集計ツール ③ランニングクラブの発足 ④オフィスデザイン&Bar設置 ・会社の制度作成に  絶対に関わる! ①コーポレート部門設置 ②幹部育成会 ③OKRの導入 ④POの部屋 ⑤Carely理解の虎の巻

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プロダクトも組織文化も 開発者から発信していこう! ご清聴ありがとうございました! 開発チームのクレド