Slide 1

Slide 1 text

【使ってみた】 テストにマインドマップ 〜MM本読書会SIG(第2期)活動報告会〜 2018/05/16

Slide 2

Slide 2 text

Agenda 1. SIG活動について 2. 活動の報告兼、MMを使ってよかったこと 3. 実際にMMを描いてみる 4. まとめ

Slide 3

Slide 3 text

SIG活動について

Slide 4

Slide 4 text

NaITE(長崎IT技術者会)の紹介と本SIGの位置付け この勉強会は、 MM本読書会 第2期の活動報告の一部となります NaITE(長崎IT技術者会)の活動ページ http://naite.swquality.jp/?page_id=689 NaITE:長崎出身や在住、かつて在住など、長崎に何らかの関わ りや興味を持っている技術者の交流会

Slide 5

Slide 5 text

NaITE(長崎IT技術者会)の紹介と本SIGの位置付け SIGとは:「特定の興味ある事柄について、その道の専門家の考 えを聞いたり、メンバー同士が互いに知識や情報を交換する場 (Wikipediaより引用)」 NaITEのSIGでは個別のテーマについてじっくりと議論をしたり、ノ ウハウ集などの成果物を作ったりするための”研究活動”と位置 付けています。 http://naite.swquality.jp/?page_id=38

Slide 6

Slide 6 text

マインドマップから始める ソフトウェアテスト読書会SIG(第2期) 『マインドマップから始めるソフトウェアテ スト』(以下、MM本) 池田暁・鈴木三紀夫 著 の読書会 本の読破&実践を通して日々のテスト業務の 改善をめざす

Slide 7

Slide 7 text

MM本読書会SIG(第2期) メンバーの参加動機 ■テスト業務の改善 ・1個の改修でどこに影響があるかすぐにわからない どこまで、どの部分をやるのかを考えたい 工数が足りなくなることもある ・テスト技法自体はなんとなくわかってきたが、設計にもっと活かしたい ・要求分析的な部分も考えたい(★) ・バグ分析もできたらいいな ・工数見積りにつかえるのでは?

Slide 8

Slide 8 text

MM本読書会SIG(第2期) 活動内容 MM本を読み進めながら、実際にMMを描いた 本の章まとめと演習

Slide 9

Slide 9 text

マインドマップ 一言で言うならば「発想を助ける図 解技法」です。 【特徴】 ・思考に沿って記述を行う ・絵や色を多用する

Slide 10

Slide 10 text

MM本読書会SIG(第2期) テストプロセスのうち ・テスト分析 ・テスト設計 を重点的に扱った 【理由】 メンバーの興味のある内容だった 演習(テストケース作成)時に課題がたくさんあった

Slide 11

Slide 11 text

テストにMMをつかってみました

Slide 12

Slide 12 text

使ってみた経緯 ・MMはテストに使えそうだけど、実感はまだない ・MM本が、「とにかくMMを描く」内容の本だった せっかくだし描いてみよう ・描いてみないことにはよくわからない

Slide 13

Slide 13 text

使ってみた ・自己紹介 ・MM本の章まとめ ・MM本にある使い方の演習 ここで!

Slide 14

Slide 14 text

事件発生

Slide 15

Slide 15 text

事件(課題) つまづいて、演習が上手く進まなくなった (広がりすぎてまとまらなくなった)

Slide 16

Slide 16 text

No content

Slide 17

Slide 17 text

No content

Slide 18

Slide 18 text

だめだ…まずい…

Slide 19

Slide 19 text

なんとかするしかない!

Slide 20

Slide 20 text

つまづいた原因 ・広がりすぎてまとめられなくなった ・まとめようにもアウトプットの形が曖昧だった ・アウトプットの形式自体もひとつにまとめるのは難しかった ・収拾がつかなくなってMMを描く時間も取れていない

Slide 21

Slide 21 text

軌道修正 ・マインドマップを使って、テスト設計ができるように勉強していき たい ・MMを書く時間を増やす ・MMで広げて、テストケースに収束させる ・MMを見せあって観点の補完をする(継続) ・まとめることは難しい 全員でひとつをなんとかする→個人でそれぞれ収束させ、共 有するやり方に変更

Slide 22

Slide 22 text

改めて使ってみた 主な使いかた 1. お題(テスト対象/仕様書)を用意する 2. お題に対してMMを描く(宿題) 3. 描いたMMを共有し、議論する 4. 時間を区切ってテストケースをつくってみる 5. テストケースのフィードバック

Slide 23

Slide 23 text

No content

Slide 24

Slide 24 text

MM→テストケース

Slide 25

Slide 25 text

軌道修正後 ・1回に収まるボリュームにして数をこなす ・1回で収束までをやりきる ・アウトプットができる→共有/議論できる

Slide 26

Slide 26 text

描いているうちにわかったこと ・テスト観点が構造化して整理で きる ・設計内容を俯瞰してみられる ・自分の考えの不足しているとこ ろがわかる ・自分の考える癖が見える ・MM自体の扱いが上手くなる ・考えられることが増える

Slide 27

Slide 27 text

テストケースに落としてわかったこと ・テストケースの構造を意識でき る ・観点どうしの組み合わせを考え られる ・MMを描いた本人でない人もテ ストできる形になる ・テストケースに対してMMで 説明ができる

Slide 28

Slide 28 text

どうでしょうか

Slide 29

Slide 29 text

マインドマップ使えそうでしょう か?

Slide 30

Slide 30 text

描いてみないとわからない

Slide 31

Slide 31 text

実際に使ってみましょう!

Slide 32

Slide 32 text

おさらい:マインドマップとは? 一言で言うならば「発想を助ける図解技法」です。 【特徴】 ・思考に沿って記述を行う ・絵や色を多用する

Slide 33

Slide 33 text

マインドマップの描き方 1. 中央に考えたいキーワードやイメージ(テーマ)を置く 2. そこから放射状にイメージを広げ、繋げていく 3. 繰り返し

Slide 34

Slide 34 text

マインドマップの描き方 テーマ:中央に置く、考えたいこと メインブランチ:テーマから最初に伸びる線 ブランチ:メインブランチからさらに伸びる線

Slide 35

Slide 35 text

ではさっそく

Slide 36

Slide 36 text

お題:数取器 〜MMをテストに使ってみる〜

Slide 37

Slide 37 text

お題:数取器 https://garakutabako.jp/counter / 使い方 「+」ボタン クリックするたびに数字が+1されます。 「-」ボタン クリックするたびに数字が-1されます。 「Clear」ボタン 数字が0に戻ります。

Slide 38

Slide 38 text

お題:数取器 https://garakutabako.jp/counter / テスト設計にMMをつかってみましょう ・この数取器をテストするとしたら? ・ユーザーの立場から ・どんなバグがありそうか などなど 時間:10分間 https://online-timer.ja.downloadastro.com/tools/

Slide 39

Slide 39 text

描けましたか?

Slide 40

Slide 40 text

見せあってみましょう!

Slide 41

Slide 41 text

MMの共有 ・どんなことを考えたか/挙げたか ・どうしてそれを考えたか ・使ってみてどうだったか ・感想 などなど

Slide 42

Slide 42 text

どうでしたか?

Slide 43

Slide 43 text

*ToDo:数取器の見本MM

Slide 44

Slide 44 text

数取器のテスト ・表示がずれる? ・4桁になったときのカンマ区切り ・ブラウザ更新でリセット? ・キャッシュは? ・複数タブで別々にカウントしたら??

Slide 45

Slide 45 text

テストにつかってみると ・メインブランチを出すのが難しい ・ブランチを広げるのも難しい ・「手描き」自体も難しい あとでメインブランチを入れ替えたくなる 描ききれない

Slide 46

Slide 46 text

MMをテストにつかうコツ メインブランチの出し方 ・品質特性 ・利用者の立場:実装者/ユーザー ・意地悪漢字 ・業種/職種/経験 ・モデルをもとに発想:入力>変換>出力

Slide 47

Slide 47 text

MMをテストにつかうコツ ・ブランチの広げ方 気にしすぎない(階層/構造/見た目/内容…)で思いついたこ とはどんどん描く ブランチのそばにメモを書く ・ツールをつかうのもアリ Web、アプリ、付箋… ・描ききれないところはメインブランチごと別紙へ

Slide 48

Slide 48 text

まとめ

Slide 49

Slide 49 text

まとめ ・はじめはコツがいる メインブランチの出し方や、MM全体の整理のしかた ・広がりすぎに注意 複数人でやる難しさ(収拾がつかない) テストケースに落とす意識が要る (観点どうしの組み合わせ/ブランチ=1ケースとは限らない) ・取り掛かりやすい、はじめやすい、楽しくできる

Slide 50

Slide 50 text

まとめ ・繰り返し描くうちにMMの使い方自体も上手くなる ・テスト観点が多く挙げられるように なってくる ・慣れてくる 描きながら整理すること、考える順番 ・視覚的にまとまるので、他人と共有 しやすい ・共有すると別の考えも取り入れられる

Slide 51

Slide 51 text

使ってみてください!

Slide 52

Slide 52 text

終わり