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© 2022 Classi / EDUCOM 公教育市場における
 プロダクトづくりの試行錯誤
 2022/11/02
 Classi株式会社 米谷 和馬


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© 2022 Classi / EDUCOM 2
 自己紹介
 米谷 和馬
 Classi株式会社 
 小中事業開発部 プロダクトマネージャー 
 
 2004 - 2018 ゼロベース株式会社 
 IA / UXデザイナー / ディレクター 
 
 2012 - 2018 株式会社リクルートライフスタイル(現リクルート) 
 業務委託(UXデザイナー) 
 
 2015 - 2018 Classi株式会社
 業務委託(UXデザイナー/アドバイザー) 
 
 2019 - 現職
 tetoruプロダクトマネージャー 


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© 2022 Classi / EDUCOM 3
 1. tetoruについて
 2. MVP検討の工夫
 3. α〜β版のYWT
 4. サービスイン後の評価
 5. まとめ
 本日お話しすること


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© 2022 Classi / EDUCOM 1. tetoruについて


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© 2022 Classi / EDUCOM 5
 きっかけ
 幼稚園ではアプリでいろいろできたのに
 小学校では未だに連絡帳や電話なのはなぜ?
 
 自分が保護者のうちになんとかしたい


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© 2022 Classi / EDUCOM 6
 2022年4月サービスイン


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© 2022 Classi / EDUCOM 7
 戦略上の位置づけ
 小中学校×校務支援領域でシェア獲得
 10,000校
 高校×学習支援領域でシェア獲得
 高校生の3人に1人
 データテクノロジーを活用して
 「新しい学びが広がる未来の教育プラットフォーム」を創り 
 小中学校へ提供していくための一歩目 


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© 2022 Classi / EDUCOM 8
 グッドデザイン賞 2022受賞


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© 2022 Classi / EDUCOM 2. MVP検討の工夫


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© 2022 Classi / EDUCOM 10
 公教育市場の特徴
 ▪システムの契約は3〜5年、1年以上先の導入に向けて商談
 ▪数年後を見据えた機能開発のロードマップを求められる
 ▪スペックによる競合サービスとの比較検討  検討・意思決定
  配慮事項
 ▪地場産業・地元企業
 ▪多様な家庭環境(貧困家庭、外国人家庭など)
 ▪公平性の担保
  教育ICTの課題
 ▪自治体ごとのICT整備状況・個人情報の取り扱いなどガイドラインの差異
 ▪ITリテラシーのギャップ(学校/先生/家庭)
 ▪学校現場の活用を妨げる多機能が生み出す使いづらさ


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© 2022 Classi / EDUCOM 11
 ▪共働き家庭/デジタル世代の増加 
 ▪紙・電話・印鑑文化の負担感 
 ▪コロナ禍におけるICTの公私格差の拡大 
 ユーザーの課題・背景
 学校・教職員 保護者 自治体 ▪保護者対応の負担、働き方改革 
 ▪保護者連絡デジタル化の文科省通知 
 ▪低予算でサービスの選択肢が少ない 
 学校現場にふさわしい保護者サービスを広く届けたい 


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© 2022 Classi / EDUCOM 12
 バリュープロポジション
 背景・課題や各種リサーチを踏まえて3つバリュープロポジションを設定 
 
 基本機能
 無料
 ※公立の小中学校、教育委員会からの 
 申込に限ります 
 
 グループ会社製品との
 連携
 
 
 
 知見を活かした最適な
 UX
 
 
 プラットフォーム戦略
 スイッチングコスト低減
 
 競合が真似しづらい優位性
 ビジョン実現とマネタイズ
 教育プロダクトの運営経験
 保護者としての経験
 


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© 2022 Classi / EDUCOM 13
 先生と保護者のパネル調査で狩野モデル分析を実施して客観的に市場のニーズを把握 
 学校/学級運営など先生の役職ごとのニーズの違いも明らかに 
 MVPの機能選定
 先生・保護者の双方で実施
 役職ごとの傾向


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© 2022 Classi / EDUCOM 14
 プロダクトの原型を抽出
 ▪ペルソナを元にプロダクトを通してやりとり する情 報と流れを将来像も含めて整理 
 ▪先生のアクションで保護者が集まり、保護者 のア クションで先生が集まる最小構成を抽出 
 顧客への提供価値を押さえつつ 
 将来を見越したプロダクトの原型がMVP 


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© 2022 Classi / EDUCOM 15
 知見に基づく細部の進化
 教育系プロダクトに携わってきたからこそ気づける 
 アンチパターンの回避と新しいアプローチへのチャレンジ 
 ID/パスワード忘れ対応の先生負担  ▶ 自己解決形のアカウント体系
 毎年保護者の登録作業が必要  ▶ 一度の登録で使い続けられるように 
 兄弟のアカウント切り替え  ▶ シームレスに利用できるように
 初期登録や年度更新作業の負担  ▶ 校務支援システムのCSV取り込み 
 扱いづらい根幹的な概念  ▶ 年度やクラス編成の工夫


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© 2022 Classi / EDUCOM 16
 シンプルさを保つためのトレードオフ
 Dev Design CS ▪相反するようなユースケースを吸収できるか
 ▪設定項目が複雑化しないか
 ▪年度の切り替え前後に混乱を起こさないか
 ▪ユーザーに強いる操作に必然性があるか
 ▪ヘルプやガイドの工夫で回避できそうか
 ︙
 様々なユースケースの最大公約数を意識して手広く構えつつ 
 ユーザーへの負担をデザイン/開発/CSのどこで吸収するかを判断 


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© 2022 Classi / EDUCOM 3. α〜β版のYWT


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© 2022 Classi / EDUCOM 18
 α版での大混乱
 Y:やらかしたこと
 ▪先生の認証方式が全く受け入れられなかった 
 T:次にやること
 
 
 認証方式の大幅な見直し
 (でもα版のうちに気づけてよかった…)
 W:わかったこと
 ▪α版に飛びつく層でもフリーメールを利用 
 ▪GoogleやMSのメールアドレスは配布されても メー ラーは開放されていない実態 
 主要機能のPSFは検証できたが、 先生の認証で大混乱
 コロナ禍のICT整備加速でもメールは普及しなかったことが判明 


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© 2022 Classi / EDUCOM 19
 β版に向けての仕上げ
 主要機能
 申込〜初期設定
 その他
 認証方式の見直し
 オンボーディングの改善
 一括登録
 ︙
 利用規約
 退会・解約
 ヘルプセンター
 ︙
 α版を踏まえた改善
 負荷試験
 脆弱性診断
 ︙
 見込んでいた機能拡充は諦めて残課題のシューティング 
 ユーザーストーリーマッピングで俯瞰して抜け漏れの確認 


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© 2022 Classi / EDUCOM 20
 新しい認証方式は問題なかったが、 障害の多発で足元の甘さが露呈
 各種フローやドキュメントの整備に追われることに… 
 β版での大失態
 Y:やらかしたこと
 ▪安易なリリースや設計の不備による障害 
 ▪オペレーションミスによるサービス停止 
 T:次にやること
 障害対応やリリースフローの整備 
 全コードの見直し
 設計レビューの徹底 
 各種ドキュメントの整備 
 ︙
 (でもβ版のうちに気づけてよかった…)
 
 W:わかったこと
 ▪プロダクトを仕上げることに夢中になりすぎて 
  ドキュメントやフローの整備がおざなりに 


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当たり前品質も欠けた状態で
 不安を抱えたままのサービスイン…
 


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© 2022 Classi / EDUCOM 4. サービスイン後の評価


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© 2022 Classi / EDUCOM 23
 起こったこと
 不安とは裏腹に大きなトラブルもなく順調な滑り出し 
  ▪コールセンターの稼働が想定よりも大幅に少なかった
  ▪事前に設計していたオンボーディングの指標が役に立たなかった
  CS
  セールス
  ▪デモを見せれば意思決定者にも使いやすさが伝わる
  ▪無料かつシンプルなプロダクトで戦う土俵をずらせている
  プロダクト
  ▪VOCが集まることで機能拡充や改善など次の一手を選べるように
  ▪優先順位を組み替えてマネタイズ機能の開発を前倒しに
  顧客
  ▪β版を利用した校長先生が異動先の学校でも4月に即導入
  ▪導入校の保護者が隣接する学校を説得して即決
  CS負荷軽減
  SLGへの寄与
  グロースの
  方向性
  PLGの兆し


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© 2022 Classi / EDUCOM 24
 ユーザーからの評価
 教職員 保護者 NPS
 MHS / PMFスコア
 SUS
 +33.3 +7.2 76.2% 40.7% 74.4 73.2

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© 2022 Classi / EDUCOM 25
 利用学校数
 β版
 サービスイン〜現在
 見込み
 CSが戦々恐々とする勢いで増加中… 


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© 2022 Classi / EDUCOM 5. まとめ


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© 2022 Classi / EDUCOM 27
 何がよかったのか
 結果として、スペックでは比較されない「これでいい」を実現できていた 
 顧客の課題を
 的確に解決できている 
 プロダクトを
 シンプルに保てた
 バリュープロポジションが 噛み合っている
 (工夫をした甲斐もあって) (いろいろ諦めたのもあって) (チームにも助けられて)

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最後にみなさんへ
 
 
 教育業界に限らず見落としている
 「これでいい」はまだあるはず
 
 ここにいるみなさんの力を合わせて 
 世の中をアップデートしていきましょう! 
 
 


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© 2022 Classi / EDUCOM おまけ


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© 2022 Classi / EDUCOM 30
 採用情報
 https://corp.classi.jp/careers/ エンジニア、PdM/ディレクター、デザイナーなど 
 教育業界でプロダクトづくりに関わりたい方をお待ちしております