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Kenji Kinukawa @k_kinukawa At OKR Meetup #1, 2018/9/12 評価システム開発者視点からみたメルカリのOKR

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自己紹介 衣川 憲治 (Kenji Kinukawa) @k_kinukawa Mercari Corporate Solutions Engineering Engineering Manager & Backend Engineer (Go) メーカーでロボット開発 -> iOSアプリ開発 -> 起業 (HR Tech) -> イマ ココ 瞑想の代わりにガンプラ作る

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Corporate Solutions Engineering Solve corporate challenges by Engineering 「エンジニアリングで経営課題を解決する」

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経営課題をエンジニアリングで解決 ● プロダクトの開発、事業の成長がする一方で... ○ 組織もどんどん成長・変化している ■ 増え続けるオペレーション ■ “なんとなく” じゃないマネジメントの重要性 ■ あらゆる作業の効率化・精度向上 → こういう課題をエンジニアリングで解決したい

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Creating an optimized workflow and a system to apply globally - 現在のワークフローを整理 - あるべきワークフローの構築 - 国内外拠点で統一されたワークフローの実現

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プロダクトの紹介 TeamsとReviews

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Teams と Reviews ● 人とチームのデータベース ● そして人事評価システム

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Teams ● レポートラインを可視化 ● 日付をさかのぼって再現可能 ○ あのときの状況 ● 属性・職種・役割から、雇用形態 まで ● 今、を表せるシステムは多いが、 いつどうだった、を表現できるも のが実はあまりない ● 自分たちの会社の “曖昧なとこ ろ” を整理していく

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Teams はすべてのシステムの基盤 Teams Talent Pool ATS Review Cycle Career Development Offering Wait for Join/ OnBording Resign ● 基盤としての Teams があり、その上には、様々な、人とかかわるモノがある ● これを一貫して扱えるようにする

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Reviews - 人事評価システム ● 人への投資は最も重要 ● メルカリを作る人達 ● 人事評価 ○ 人が働いて成果を上げる ○ これをしっかり評価・フィードバックする ○ 人の成長が事業の成長の鍵 Performance Review Peer Review OKR Feedback Calibration Review Cycle

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Reviews - なぜ内製? ● 最も重要かつ課題感の大きなところ ● マネジメントの成長も大きな成長課題 ● 変化が激しい ○ 制度の変化 ○ 組織の変化 ○ すべてはトライアンドエラー Go Bold な評価制度を継続するため

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すべてを内製ではやらない ● まず、最も効果が高く、代替手段のないところをやる ○ 一般的 SaaS が成熟していない領域とか ○ 人事評価ツールから取り組み始めたのも、ここが大きい ● 会社の成長とともに変化の激しいところは特に ● すでにたくさんプレイヤーがいて、良いシステムがある場合は、 API でつなぎこむ ● いつでも “やめる勇気” ○ より良いものがあれば移行する ○ 社内チャットツールと Slack の例 Teams

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メルカリのOKR

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OKRの構成 全社OKR チームOKR チームOKR 個人OKR 個人OKR 個人OKR 全社OKR 四半期ごとに設定 経営メンバーが作成する 毎週金曜日の全社定例で進捗共有 チームOKR 全社KRを参照し、各チームのマネージャー が作成する チームごとに管理方法は異なる (Check-in, Win Session, スプリントレビュー など) 個人OKR チームKRを参照し、全社員が作成する チームKRに紐付かない個人目標もOK 1on1で定期的に振り返る

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Reviews OKR

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全社定例(All Hands) ● 毎週金曜 ● 原則全員出席(子会社ごとに詳細は異なる) ● OKRの進捗共有、重要事項の共有 mercanより https://mercan.mercari.com/entry/2018/07/19/161713

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CHECK-In, WIN Session / Engineering Operations Teamの例

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スプリントレビュー / Corporate Solutions Engineering Teamの例

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OKRシステム開発者として 思っていること

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柔軟性 チームObjective チームKR チームKR 個人KR 個人Objective 個人KR 個人KR 個人Objective チームOKR 個人OKR 親KRを直接Oと するパターン 親KRを参照し、 Oを新たに作るパターン 親KRを持たないパターン (個人目標など) • Oと親KRの関係を柔軟に設定できるようにしている • 個人目標も許容している

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透明性 Reviewsから全社員のOKRが検索可能 参照可能にする、なるべく目につくところに置く • 全社員共通のOKR置き場を用意する • 例えばGoogle スプレッドシート

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振り返り 定期的にマネージャーと一緒にOKRに立ち返る • 期初: OKR設定 • 週次: 1on1、Check-in、Win Session、スプリントレビュー • 期末: 自己評価 • 評価: 人事評価、フィードバック

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ツールについて ● 必須ではない ○ 50人〜100人のとき(2015年頃)、スプレッドシートで運用 ○ 本格的なシステム導入は昨年末から ● 導入、運用が重要 ○ OKRとは何か? メンバーへ丁寧にインストールする ○ 柔軟性、透明性、振り返り ● 実施は早ければ早いほうが良い ○ データが残る ○ PDCAが回る

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OKRとスクラム

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SCRUM Mon Tue Wed Thu Fri Daily Scrum Sprint Review KPT Sprint Planning Estimation 毎日15分の standup meeting - 昨日やったこと - 今日やること - 気になっている阻害要因 今週のスプリントの成果物を共有 フィードバックと称賛の場 振り返りの場 Keep, Problem を洗い出し、 打ちて(Try)を決める 今週のスプリントで、 チームが何を実現するのか 計画を立てる バックログの見積もり

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スクラムマスター ● プロセスがうまく回るようにする ● 妨害を排除する ● 支援と奉仕をする ● 教育、ファシリテート、コーチ、推進役 メルカリでは制度面は People Experience Team、 システム面は Corporate Solutions Engineering Team が担当 実行は 経営 → マネージャー が責任を持つ

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守破離 型を守り 基本を身につける 守 破 離 基本を破り 発展する 型や教えから離れ オリジナルを産み出す 型から始め、試行錯誤を繰り返し常に変化し続ける

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創業5年で1,000人規模へ ● まずやってみる ● 常に試行錯誤する ● 良くないと思ったらスパッと止 める mercanより https://mercan.mercari.com/entry/2018/09/12/120000

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Mercari Tech Conf 2018 https://techconf.mercari.com/2018/ And we are