Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
評価システム開発者視点からみたメルカリのOKR / Mercari's OKR as seen...
Search
Kenji Kinukawa
September 12, 2018
Business
10
22k
評価システム開発者視点からみたメルカリのOKR / Mercari's OKR as seen from CSE Engineer
Kenji Kinukawa
September 12, 2018
Tweet
Share
More Decks by Kenji Kinukawa
See All by Kenji Kinukawa
カイシャの成長を支える技術@メルカリ/Technologies that support company growth
k_kinukawa
9
24k
We are “Corporate Solutions Engineer” Corporate Solutions Engineering Meetup #2
k_kinukawa
3
3k
日常業務を自動化する Slackボットサービス”Subot”その裏側
k_kinukawa
0
600
Other Decks in Business
See All in Business
ビジネス職中途採用向け会社説明資料_2025.pdf
zozo_midcareer
0
14k
AIサービス紹介資料_250331.pdf
babylonzoo
0
3.5k
AIで「お客様のことだけを考える」 時間を増やすためには
kosakiteppei
0
420
Meet_SYNTHESIS_July2025.pdf
minateramoto
PRO
0
280
GeminiのCanvas機能で脳を悦ばせてみた
o2mami
1
200
エスキュービズム 会社紹介資料
human_resources
2
19k
HATALUCK Recruiting 2027
hataluck
0
300
シゴデキAI秘書を携えれば営業の世界はもっと広がる
kt0118
0
200
三井物産グループのデジタル証券〜川崎・商業〜徹底解説セミナースライド(20250730)
c0rp_mdm
PRO
0
1.1k
あえてのNotAI_AI時代の営業、人の感情と志にBetする
hitoshi_kakizawa
0
260
技術的負債に立ち向かう、 ひとりから始めるチームづくり / From One to Team: Building Momentum Against Technical Debt
yoshiyoshifujii
1
170
merpay-Overview
mercari_inc
8
180k
Featured
See All Featured
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
179
9.9k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
37
2.8k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
695
190k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.6k
Code Review Best Practice
trishagee
69
19k
Visualization
eitanlees
146
16k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
278
23k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
65k
Facilitating Awesome Meetings
lara
54
6.5k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
134
9.5k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.3k
Transcript
Kenji Kinukawa @k_kinukawa At OKR Meetup #1, 2018/9/12 評価システム開発者視点からみたメルカリのOKR
自己紹介 衣川 憲治 (Kenji Kinukawa) @k_kinukawa Mercari Corporate Solutions Engineering
Engineering Manager & Backend Engineer (Go) メーカーでロボット開発 -> iOSアプリ開発 -> 起業 (HR Tech) -> イマ ココ 瞑想の代わりにガンプラ作る
Corporate Solutions Engineering Solve corporate challenges by Engineering 「エンジニアリングで経営課題を解決する」
経営課題をエンジニアリングで解決 • プロダクトの開発、事業の成長がする一方で... ◦ 組織もどんどん成長・変化している ▪ 増え続けるオペレーション ▪ “なんとなく” じゃないマネジメントの重要性
▪ あらゆる作業の効率化・精度向上 → こういう課題をエンジニアリングで解決したい
Creating an optimized workflow and a system to apply globally
- 現在のワークフローを整理 - あるべきワークフローの構築 - 国内外拠点で統一されたワークフローの実現
プロダクトの紹介 TeamsとReviews
Teams と Reviews • 人とチームのデータベース • そして人事評価システム
Teams • レポートラインを可視化 • 日付をさかのぼって再現可能 ◦ あのときの状況 • 属性・職種・役割から、雇用形態 まで
• 今、を表せるシステムは多いが、 いつどうだった、を表現できるも のが実はあまりない • 自分たちの会社の “曖昧なとこ ろ” を整理していく
Teams はすべてのシステムの基盤 Teams Talent Pool ATS Review Cycle Career Development
Offering Wait for Join/ OnBording Resign • 基盤としての Teams があり、その上には、様々な、人とかかわるモノがある • これを一貫して扱えるようにする
Reviews - 人事評価システム • 人への投資は最も重要 • メルカリを作る人達 • 人事評価 ◦
人が働いて成果を上げる ◦ これをしっかり評価・フィードバックする ◦ 人の成長が事業の成長の鍵 Performance Review Peer Review OKR Feedback Calibration Review Cycle
Reviews - なぜ内製? • 最も重要かつ課題感の大きなところ • マネジメントの成長も大きな成長課題 • 変化が激しい ◦
制度の変化 ◦ 組織の変化 ◦ すべてはトライアンドエラー Go Bold な評価制度を継続するため
すべてを内製ではやらない • まず、最も効果が高く、代替手段のないところをやる ◦ 一般的 SaaS が成熟していない領域とか ◦ 人事評価ツールから取り組み始めたのも、ここが大きい •
会社の成長とともに変化の激しいところは特に • すでにたくさんプレイヤーがいて、良いシステムがある場合は、 API でつなぎこむ • いつでも “やめる勇気” ◦ より良いものがあれば移行する ◦ 社内チャットツールと Slack の例 Teams
メルカリのOKR
OKRの構成 全社OKR チームOKR チームOKR 個人OKR 個人OKR 個人OKR 全社OKR 四半期ごとに設定 経営メンバーが作成する
毎週金曜日の全社定例で進捗共有 チームOKR 全社KRを参照し、各チームのマネージャー が作成する チームごとに管理方法は異なる (Check-in, Win Session, スプリントレビュー など) 個人OKR チームKRを参照し、全社員が作成する チームKRに紐付かない個人目標もOK 1on1で定期的に振り返る
Reviews OKR
全社定例(All Hands) • 毎週金曜 • 原則全員出席(子会社ごとに詳細は異なる) • OKRの進捗共有、重要事項の共有 mercanより https://mercan.mercari.com/entry/2018/07/19/161713
CHECK-In, WIN Session / Engineering Operations Teamの例
スプリントレビュー / Corporate Solutions Engineering Teamの例
OKRシステム開発者として 思っていること
柔軟性 チームObjective チームKR チームKR 個人KR 個人Objective 個人KR 個人KR 個人Objective チームOKR
個人OKR 親KRを直接Oと するパターン 親KRを参照し、 Oを新たに作るパターン 親KRを持たないパターン (個人目標など) • Oと親KRの関係を柔軟に設定できるようにしている • 個人目標も許容している
透明性 Reviewsから全社員のOKRが検索可能 参照可能にする、なるべく目につくところに置く • 全社員共通のOKR置き場を用意する • 例えばGoogle スプレッドシート
振り返り 定期的にマネージャーと一緒にOKRに立ち返る • 期初: OKR設定 • 週次: 1on1、Check-in、Win Session、スプリントレビュー •
期末: 自己評価 • 評価: 人事評価、フィードバック
ツールについて • 必須ではない ◦ 50人〜100人のとき(2015年頃)、スプレッドシートで運用 ◦ 本格的なシステム導入は昨年末から • 導入、運用が重要 ◦
OKRとは何か? メンバーへ丁寧にインストールする ◦ 柔軟性、透明性、振り返り • 実施は早ければ早いほうが良い ◦ データが残る ◦ PDCAが回る
OKRとスクラム
SCRUM Mon Tue Wed Thu Fri Daily Scrum Sprint Review
KPT Sprint Planning Estimation 毎日15分の standup meeting - 昨日やったこと - 今日やること - 気になっている阻害要因 今週のスプリントの成果物を共有 フィードバックと称賛の場 振り返りの場 Keep, Problem を洗い出し、 打ちて(Try)を決める 今週のスプリントで、 チームが何を実現するのか 計画を立てる バックログの見積もり
スクラムマスター • プロセスがうまく回るようにする • 妨害を排除する • 支援と奉仕をする • 教育、ファシリテート、コーチ、推進役 メルカリでは制度面は
People Experience Team、 システム面は Corporate Solutions Engineering Team が担当 実行は 経営 → マネージャー が責任を持つ
守破離 型を守り 基本を身につける 守 破 離 基本を破り 発展する 型や教えから離れ オリジナルを産み出す
型から始め、試行錯誤を繰り返し常に変化し続ける
創業5年で1,000人規模へ • まずやってみる • 常に試行錯誤する • 良くないと思ったらスパッと止 める mercanより https://mercan.mercari.com/entry/2018/09/12/120000
Mercari Tech Conf 2018 https://techconf.mercari.com/2018/ And we are