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1 AR✖ゲームで離れた人々をつなぐ ARオンライン対戦ゲーム「Pieing」ができるまで curiosity, inc. 堀川 隆弘 #ARDKUG

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2 2 自己紹介 ● 堀川 隆弘 代表取締役CEO @ curiosity, inc. ● 現実とバーチャルが調和した新しいエンターテインメントの創出 ○ 現実のパフォーマンスを立体映像でXRに展開する プラットフォーム「Rememory」 ○ アバターと一緒に現実世界を旅する「AVATAVI」 ○ ファンタジー世界のXR物語体験「ロイと魔法の森」

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3 3 ● リモートのプレイヤーとARで対戦 ● 現実の空間が舞台 ○ メッシング機能を活用し、現実の オブジェクトをゲームに反映 ● 自分のリアルな分身アバターで対戦できる ○ in3dとのコラボレーションにより、 自分自身の姿を投影したリアルな アバターを数分で作成し、ゲーム内の キャラクターとして使うこと可能 ● Lightship AR Demo Challenge 準優勝作品として 選出頂きました Pieing - オンライン対戦パイ投げアプリ

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4 4 Pieing - オンライン対戦パイ投げアプリ https://www.youtube.com/watch?v=bnjmzWOmUZg

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5 5 開発経緯 企画当初(2020年4月)

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6 6 初期開発 ● AR Foundation + Photonで開発をすすめる ● 2020年10月時点でおおよその機能が完成している ● その後長い休眠期間に…

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7 7 第二次開発(ARDK対応) ● 2021年7月にパートナー会社(in3d)からARDKのコンテストに誘われ、Pieingを ARDK対応することを決める ● AR Foundation/Photonからの移行 メリット ● LiDAR非搭載端末・Androidでメッシング機能が利用できる ● オクルージョン表現ができる

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8 8 AR FoundationからARDKへの移行について ● 平面検出やメッシングはARPlaneManager・ARMeshManagerコンポネントをシー ン上に配置すればすべて裏で処理してくれる ● その他使っている機能もヒット検出くらいだったので、スムーズに移行できた ARFoundation ARDK UnityEngine.XR.ARFoundation.ARPlaneManager Niantic.ARDK.Extensions.ARPlaneManager UnityEngine.XR.ARFoundation.ARMeshManager Niantic.ARDK.Extensions.Meshing.ARMeshManager

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9 9 ● 現実のオブジェクトをゲームに反映 ○ MeshにMeshColliderをつけ、対戦中にオブジェクトを障害物として陰に隠れたり飛び 乗ったりできる他、投げたパイが張り付くなど防御時の壁として活用 ○ 透明だが影を落とすシェーダーを使うと現実感が増す https://gist.github.com/thorikawa/a80349974d5e78af95f116a894c4f724 メッシング機能の活用

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10 10 マルチプレイヤー機能の活用 ● PhotonからARDK Multiplayerに移行 ○ 現状のARDK Multiplayerには不足している機能があったため、実装には少し時間がか かった ○ マッチメイキング機能がない ■ ARDKは各セッション内のプレイヤーは同一のセッション IDで接続する前提 ■ マッチメイキングをして接続用のセッション IDを払い出すサーバーサイドの機能を自 作 ○ RPC機能がない ● 構想として離れたプレイヤーをつなぐことが前提だったため、ARDKのARローカラ イゼーションの機能は利用せず

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11 11 自分のリアルアバターの取り込み ● 自分のリアルアバター作成にはin3dというアプリを使用 ○ 5分程度でリグ済の人体3Dモデルをエクスポートできる ● Pieing側では任意のリグ済のfbxファイルを取り込める機能を追加 ○ TriLibというUnity Assetを使用 ○ リグ済のFBX/GLTFファイルなどをUnityのHumanoidとしてRuntimeで読み込める

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12 12 まとめ ● 離れたプレイヤーを、ARという共通の空間を介してつなぎたかった ● そのためにARDKのメッシングやMultiPlayerの機能を活用 ● ARFoundation移行は非常にスムーズ・Photon移行は不足している機能の対応が 必要だった ● アバターを取り込めると自分がプレイしている感覚で楽しい 2022年3月末までにリリース予定…