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果てしないバラマキの果てに 限界を超えた医療の現状 社会保険料を引き下げる会 第2回meet up 葛見律太郎(くず)

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• 自己紹介 • 現代医療における問題点 1. 高騰する医療費と世代間格差 2. 享受できる医療の世代間格差 3. 終末期医療のあり方 • 提言 本日のメニュー 社会保険料を引き下げる会 第2回meet up

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• 医師9年目 • 専門医資格:救急、集中治療、画像下治療(IVR) • 急性期病院(+大学病院)・慢性期病院・クリニック • 2023年11月よりXでの発信開始 自己紹介 社会保険料を引き下げる会 第2回meet up

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きっかけは… COVID-19 医療逼迫

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1. 高騰する医療費と世代間格差 社会保険料を引き下げる会 第2回meet up

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医療の「バラマキ」 優遇世帯から 過剰な需要が発生 持続不能な「国民皆保険」制度 医療費高騰 → 激安割の原資である 現役世帯の負担は∞化 「穏やかでない」終末期 カネと医療資源の浪費・枯渇 → 現役世帯への健康被害

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社会保障給付費の推移 出典 https://www.mhlw.go.jp/content/000973207.pdf

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国家予算に占める社会保障費の割合

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社会保障の給付と負担の現状 出典 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21509.html

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国民負担率の推移 出典 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21509.html

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給付は高齢者に 負担は現役世帯に

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なぜ医療費が高騰するのか?

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①高齢化 ②医療の進歩 「青天井医療」と安すぎる自己負担 ③医療介護訴訟 ④医療機関のガラパゴス化 比較的低価値医療の薄利多売

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①高齢化 出典 https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2023np/index.html

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年齢別医療費と自己負担割合 出典 https://www.mhlw.go.jp/content/nenrei_r01.pdf

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人口の推移 出典 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/07.pdf?utm_source=chatgpt.com

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1973 老人医療費無料制度(70歳以上無料)、高額療養費制度 1983 一部負担金制度:70歳以上外来400円、入院1日700円 1997 定率負担の導入:70歳以上1割負担 2008 後期高齢者医療制度 1970年 2005年 2025年 出典 https://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/PopPyramid2017_J.html

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高齢者医療制度の適正化が、 人口動態の変化に 追いついていない

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②医療の進歩 「青天井医療」 と 安すぎる自己負担

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2025年現在 低侵襲治療(ロボット手術やTAVIなど) 血液透析など血液浄化療法、Impella 集中治療、長期療養入院、延命治療 分子標的薬、生物学的製剤 免疫チェックポイント阻害薬 CAR-T細胞療法 …

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ニボルマブ(オプジーボ) 2週間おきに240mg ≓ 31.1万円 推奨投与期間は定まっていない(!) 一般的には、半年~1年ほど → 810万円/年 ※2014年発売時は100mgで73万円であった

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アテゾリズマブ(テセントリク) 3週間おきに1200mg ≓ 56.4万円 推奨投与期間は定まっていない(!) 一般的には、半年~1年ほど → 959万円/年 ※2018年発売時は1200mgで80万円であった

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レカネマブ(レケンビ) 体重60kg:2週間おきに600mg ≓ 13.7万円 推奨投与期間は原則18ヶ月、以降は医師の判断 → 356万円/年 ※効果:症状進行を約5ヶ月遅らせる 「レカネマブ、想定上回り投与拡大 医療機関250カ所が採用、来年3月までに累計7千人」 (2024年5月8日 産経新聞)

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療養病床への入院 入院基本料 約15000円/日 中心静脈注射 約1400円/日 リハビリ 約1000円/日 褥瘡マネジメント加算 薬剤・輸液製剤費など →月100万ほど = 1年に1200万円… ※追加オプション 維持透析(週3回) → 300~400万円追加 状態悪化時に急性期病院に転送 → ∞

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年齢・認知機能・ADLを 鑑みた適応制限 なし…

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医療費の自己負担割合 現役並み所得 = 年収370万円~ 生活保護など→無料 ※75歳以上 (無料世帯以外) 3割負担 7% 2割負担 20% 1割負担 73% 出典 https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/info02d-37.html

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高額療養費制度 自己負担限度額が世帯によって異なる 75 出典 https://www.cao.go.jp/bunken-suishin/kaigi/doc/senmon138shi02_6.pdf

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高額療養費制度 ※生活保護など→無料

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自己負担額は医療需要に大きく影響する 出典 https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/07/

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「無料~激安で 最高級フレンチ 食べ放題」 →激並び 「タダ同然だし、やってもらおうよ」

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実費 - 自己負担額 = 公費 “=” 現役世帯負担 <例:70歳以上の住民税非課税世帯(Ⅰ)の場合> オプジーボ(薬価のみ) 654万 - 18万 = 636万円/年 テセントリク(同上) 959万 - 18万 = 941万円/年 レカネマブ(同上) 330万 - 18万 = 312万円/年 療養病床への入院 1200万 - 18万 = 1182万円/年 維持透析 350万 - 0万(障害等級≧2級) = 350万円/年 ※実際は「多数回該当」の優遇があるため、更に自己負担額は少ない

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高齢者医療制度の適正化が、 人口動態の変化と、 医療の進歩(?)に 追いついていない

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保険適用とする際、 費用対効果の 検証は…?

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③医療介護訴訟

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入所男性がパンを詰まらせ死亡、特養ホーム側に2490万円賠償命令… 「危険性を認識できた」 (2023年8月7日 読売新聞) 県立西宮病院で認知症患者が転倒、重い障害 「転倒の恐れ予見できた」県に532万円支払い命令 (2022年11月2日 神戸新聞) ICUでベッドから転落した事故について損害賠償が命じられた事例 (2023年3月 診断と治療111巻3号) 食べ物を喉に詰まらせ81歳死亡、特養側に1370万円支払い命令… 「危険性予見できた」 (2023年3月1日 読売新聞)

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訴訟対策の例…… 誤嚥:絶食, 経管栄養, 胃瘻造設, 気管挿管, 気管切開, 喉頭気管分離 転倒:拘束, 鎮静 認知機能低下(危険行動・暴力・暴言):拘束, 鎮静 慢性期病院や施設内での変化(発熱や食事摂取不良など):救急要請 インフォームドコンセント:取り得る医療の選択肢を全て説明 =「説明義務違反」対策 家族と連絡が取れない、家族が迷っているが生死の危機:「FULL CODE」 「治療差し控え」「治療中断」「看取り」は、 家族の総意と多職種カンファレンスが必須。 訴訟リスクや倫理的問題に抵触しやすいが、病院の収益性は低い →「FULL CODE」よりハードルが高い

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医療・福祉の就業者数の推移 15年で300万人増加

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救急車の出動件数 出典 https://www.fdma.go.jp/publication/ugoki/items/rei_0506_07.pdf?utm_source=chatgpt.com

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④医療機関のガラパゴス化 比較的低価値医療の薄利多売

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診療科別医師数の推移 (1994年を1.0とした場合) 出典 https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/21/backdata/01-01-02-05.html

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医師数: 増加 診療科: マイナー科増 病院: 減少 診療所: 増加 医師は開業に流れている = 医療機関のガラパゴス化 出典 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/22/dl/11gaikyou04.pdf

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病院の経営困難 ※20~99床:14.3%, 100~199床:31.3%, 200~299床:15.7%, 300~399床:13.6%, 400~499:10.4%, 500床~:14.7% 出典 https://www.hospital.or.jp/pdf/06_20241116_01.pdf

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01 インフレ + 診療報酬は→~↓ 02 比較的エッセンシャルな 医療は、訴訟リスクが 高いのに赤字 必要最小限の医療を 提供していると赤字 03 低~無リスク・ 低~無効果な医療の 薄利多売地獄 :公的医療保険頼り ※費用対効果を鑑みる メリットはない

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出典 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001e933-att/2r9852000001e9i6.pdf

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相関係数 0.907 満床近くをキープ しないと赤字。 ベッドを埋めるため、 過剰医療が提供される 出典 https://www.mhlw.go.jp/houdou/0103/h0306-1/h0306-1g.html

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風邪薬、ビタミン剤、湿布… 頻回の外来・往診、検査、リハビリ… <比較的簡易な業務の独占>

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日本医師会の動向

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診療報酬の不均衡

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医療扶助で過剰な訪問診療か 大阪の16医療機関 (2010年12月17日 朝日新聞) 都市部で次々立ち上がる夜間休日往診サービス (2018年9月13日 日経メディカル) 年100軒ペースで増加…「コンビニ化する精神科」の闇。 「患者の話を聞くのは5分以内」 (2023年3月 診断と治療111巻3号) 大阪の老人ホーム 過剰訪問看護か 会社否定 社員「診療報酬目的」 (2024年6月23日 Yahoo!ニュース)

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「無料~激安で 最高級フレンチ +すたみな太郎の寿司 食べ放題」 →激並び 「タダ同然だし、貰っておこうよ」

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医療の「バラマキ」 優遇世帯から 過剰な需要が発生 持続不能な「国民皆保険」制度 医療費高騰 → 激安割の原資である 現役世帯の負担は∞化 「穏やかでない」終末期 カネと医療資源の浪費・枯渇 → 現役世帯への健康被害

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2. 享受できる医療の世代間格差 ①医療逼迫とトリアージ ②高額療養費制度 社会保険料を引き下げる会 第2回meet up

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医療の「バラマキ」 優遇世帯から 過剰な需要が発生 持続不能な「国民皆保険」制度 医療費高騰 → 激安割の原資である 現役世帯の負担は∞化 「穏やかでない」終末期 カネと医療資源の浪費・枯渇 → 現役世帯への健康被害

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①医療逼迫と トリアージ

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救急車の出動件数 出典 https://www.fdma.go.jp/publication/ugoki/items/rei_0506_07.pdf?utm_source=chatgpt.com

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救急車「30人待ち」、搬送まで4時間 インフル猛威、札幌で出動急増 緊急性高い患者に影響も (2025年1月18日 北海道新聞) 医療の優先順位「どうなっているか聞きたい」 逼迫懸念に馳知事 やけどの5歳男児…搬送されず数日後に死亡か (2024年1月10日 日テレニュースNNN) 新型コロナ第7波 病床逼迫 限界超えた… 自宅療養者危機 (2022年8月25日 NHKニュース)

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トリアージ = 傷病者の治療優先順位を決定すること

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START法 元来虚弱な 高齢者が 優先されやすい…

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①90歳男性 「赤」タグ 誤嚥性肺炎に伴う重症呼吸不全 ②5歳男児 「赤」タグ 多発外傷に伴う出血性ショック 災害時、対応できる医師は1人 どちらかに診療の重きをおけるか?

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重症度が同等であれば先着順 年齢・認知機能・ADLを鑑みたトリアージの認可なし ↓ 自己負担が安く余暇がある + 重症度トリアージで優先されやすい + 各所より訴訟リスク軽減のための救急搬送 受診閾値の低い高齢者が病院に殺到するが、 子供・若者優先を正当化する手立てはない…

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「無料~激安で 最高級フレンチ 食べ放題」 →激並び 「タダ同然だし、救急いこうぜ」

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無料・激安は モラルハザードを 生む 対応にも資源を要する (訴訟対策の意味も)

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②高額療養費制度 所得制限の1つ 世代間格差の権化

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医療費の自己負担割合 現役並み所得 = 年収370万円~ 生活保護など→無料 ※75歳以上 (無料世帯以外) 3割負担 7% 2割負担 20% 1割負担 73% 出典 https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/info02d-37.html

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高額療養費制度 ※生活保護など→無料

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無料みたいなもんだし、 できることは全部やって。 副作用が出ないのに良く効く 新しい治療?それにして! 地獄天引きで手取りも資産も少ない… 良い治療があるみたいですが払えません。 副作用がキツくて効きも悪くても、 安い方の治療でお願いします。 享受できる医療の不均衡

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悪性腫瘍 分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬 自己免疫疾患(炎症性腸疾患、関節リウマチなど) インフリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ) トシリズマブ(アクテムラ)、ウパダシチニブ(リンヴォック) リツキシマブ(リツキサン)、エタネルセプト(エンブレル) 血液疾患 エルトロンボパグ(レボレード)、エクリズマブ(ソリリス) ラブリズマブ(ウルトミリス)、ルキソニチニブ(ジャカビ) ロピプロスチム(ロミプレート)、デファラシロクス(エクジェイド) アレルギー疾患 オマリズマブ(ゾレア)、メポリズマブ(ヌーカラ) ベンラリズマブ(ファセンラ)、デュピルマブ(デュピクセント) 不妊治療 現役世帯は自己負担額を考え、 前時代的な薬剤で代用するか、諦める。 横では非課税世帯や生活保護世帯が受け放題。 長期にわたる 難病で多い

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現役世帯は、自分や家族が先進医療 の恩恵を享受できない代わりに、 見ず知らずの優遇世帯が最高級医療 を受けるための仕送りをしている

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「応能負担の強化」を重ねる高額療養費制度 ~2015年 ~2018年

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2025年改定 享受できる医療の格差、 増悪は必至。 納税額と 医療の質が 反比例

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国民皆「保険」…? 保険とは、 予測される事故発生の確率に見合った一定の保険料を、 加入者が公平に分担し、万一の事故に対して備える 相互扶助の精神から生まれた、助け合いの制度 (日本保険損害代理業協会 HPより)

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「保険料」は年々増大。 受益と負担の世代間格差も増大。 他の所得制限と同様、 「保険料」を払えば払うほど、 有事に支援は受けられない 「老化」は「万一の事故」か…? 出典 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2001L0Q3A420C2000000/?n_cid=SNSTW007

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厚生労働省 「我が国の医療保険について」 …。 出典 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/iryouhoken01/index.html

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③公的医療保険の種類による 保険査定基準の差異

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同じ診療内容であっても、 被用者保険(会社員など) :査定 = 非認可 国民健康保険 :認可 後期高齢者医療制度 :認可かつゆるゆる といった事例が、地域によっては生じている…

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著しい世代間格差 < 現役世帯 > 優遇世帯の高いチケット代を毎月支払う。 たまに飛行機に乗ってもエコノミー。 エコノミーにすら乗れない時もある。 < 優遇世帯 > 飛行機に乗る機会が多いのに、 ファーストクラス乗り放題。

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医療の「バラマキ」 優遇世帯から 過剰な需要が発生 持続不能な「国民皆保険」制度 医療費高騰 → 激安割の原資である 現役世帯の負担は∞化 「穏やかでない」終末期 カネと医療資源の浪費・枯渇 → 現役世帯への健康被害

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3. 終末期医療のあり方 社会保険料を引き下げる会 第2回meet up

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医療の「バラマキ」 優遇世帯から 過剰な需要が発生 持続不能な「国民皆保険」制度 医療費高騰 → 激安割の原資である 現役世帯の負担は∞化 「穏やかでない」終末期 カネと医療資源の浪費・枯渇 → 現役世帯への健康被害

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「寝たきり大黒柱」

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療養病床への入院 入院基本料 約15000円/日 中心静脈注射 約1400円/日 リハビリ 約1000円/日 褥瘡マネジメント加算 薬剤・輸液製剤費など →月100万ほど = 1年に1200万円… ※追加オプション 維持透析(週3回) → 300~400万円追加 状態悪化時に急性期病院に転送 → ∞

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高額療養費制度 ※生活保護など→無料

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<70歳以上 住民税非課税世帯> 基礎控除 48万円、年金控除 110万円 → 年金収入<158万円/年(13万円/月)で非課税維持 入院費:高額療養費上限 2.46万円/月 → 13 - 2.46 = 10.54万円 /月 は黒字 「寝たきり大黒柱」 ※自宅での生活費・介護費用や手間を考えれば、 潜在的には更にオトク!施設に入れるよりも激安! 何が起こるか…

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優遇世帯は、 入院と積極的治療を 希望し続ける 「入院できない? or もう退院? こんな状態で家(施設)では見れません。 何かあったら責任取れますか。 心配なので、暖かくなるまで 病院に置いてください」

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出典 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001e933-att/2r9852000001e9i6.pdf

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保険診療の薄利多売地獄、 高齢者の延命治療も 経営の足しになる ※赤字になりやすい急性期病院は、積極的に転退院を促し、 ベッドを高速回転させねば採算取れないが… = 保険診療 薄利多売地獄 の1つの形

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患者の「幸福度」を鑑みて、最適であると考えられるなら、 医師が終末期医療に導く努力は必要だが、 患者側の同意取得という限界がある。 ①年齢・認知機能・ADLを鑑みた、医療の適応制限について、 ガイドラインなど後ろ盾がない ②訴訟対策に労力がかかる 「何かあったら責任とれるんか」:これまでの判例が効く ③過剰に医療を提供せねば、赤字となりやすい → 積極的・侵襲的治療や延命治療に流れやすい 「やれるところまでやる」方がむしろラク… 行政・司法に左右される医療現場

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「死ぬ時はポックリが良い。延命治療は望まない。 でも何かあったら救急車呼んで大きな病院に かかれば良い」 「昨日までは元気だったのに。突然すぎる。 とりあえず、できる限りの治療をお願いします」 → 地獄延命の入口となる… 無料~激安の自己負担で 医療受け放題 + 黒字化まで → リビングウィルが普及しにくい土壌

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リビングウィルなし:救急の場で慌ただしく決めざるを得ない その間資源浪費。看取り方針になっても出口が見つからない

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医療の「バラマキ」 優遇世帯から 過剰な需要が発生 持続不能な「国民皆保険」制度 医療費高騰 → 激安割の原資である 現役世帯の負担は∞化 「穏やかでない」終末期 カネと医療資源の浪費・枯渇 → 現役世帯への健康被害

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おわりに:提言 限られた医療資源を「適切に」配分するためには 社会保険料を引き下げる会 第2回meet up

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医療逼迫の予防には 医療従事者不足を解決せよ 順番がおかしい まずは過剰な需要への対策を!

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医療の「価値」は? どこで線を引けば良い?

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「比較的」過剰医療の元凶 ① 優遇世帯の自己負担額(激安~無料) 医療の「バラマキ」 ② 必要最小限の「適正」医療では赤字 診療報酬の不均衡 → ガラパゴス化 + 薄利多売地獄 ③ 医療訴訟判例

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①自己負担額の適正化 = 一律3割・高額療養費制度一律化など ②混合診療の解禁 → 医療介護機関の統廃合集約化と効率化 生活保護制度の存続と適正化 リビングウィルの法制化、医療介護訴訟に対する糾弾(免責?) 終末期医療に関する法整備とガイドライン充実化 「比較的」低価値医療や高額医療の保険適応制限(自由診療化) 医療DX、マイナ保険証による管理、医業独占の緩和 などなど…

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人口動態と国力に併せ、制度の適正化を