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目標設定は好きですか? アジャイルとともに目標と向き合い続ける方法 株式会社カケハシ 小田中 育生 2024.07.24

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小田中 育生(おだなか いくお) 株式会社ナビタイムジャパンでVP of Engineeringを務め、 2023年10月にエンジニアリングマネージャーとして株式会社カケ ハシにジョイン。 薬局DXを支えるVertical SaaS「Musubi」をコアプロダクトに位置 づけ、「しなやかな医療体験」を実現するべく新規事業のプロダ クト開発にコミットしている。 著書: ● いちばんやさしいアジャイル開発の教本 ● アジャイルチームによる目標づくりガイドブック ブログ: dora_e_m|note X: @dora_e_m

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© KAKEHASHI Inc. 目標づくりに関する本を書きました! チームで成果を生み出すための 目標設定と向き合い、目標に向かって 突き進んでいくためのやるべきこと、 考えるべきことをわかりやすく解説! このセッションでも エッセンスを紹介する予定です

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目標設定の意義

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© KAKEHASHI Inc. 目標がもたらすもの 明確な方向性 ゴールへの集中 モチベーション醸成 パフォーマンス発揮

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© KAKEHASHI Inc. 目標がもたらすもの 明確な方向性 ゴールへの集中 モチベーション醸成 パフォーマンス発揮

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© KAKEHASHI Inc. 私たちが目指す姿としてVisionがある Vision

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© KAKEHASHI Inc. 今年の夏サミの場合 目指す姿: 参加したエンジニアが現場の事業貢献にコミットしている

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© KAKEHASHI Inc. Visionへの道には選択肢がいくつもある Vision

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© KAKEHASHI Inc. 目標設定とは、選択肢を狭めること Vision

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© KAKEHASHI Inc. 選択肢を狭める→解決する課題を決める 解決したい課題、生み出したい価値は無限にある Visionへの道のり、自分たちの手札から 解決する課題を定める。それが目標設定。

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© KAKEHASHI Inc. このセッションの場合 参加したエンジニアが現場の事業貢献 にコミットしている このセッションが 生み出したい価値 参加したエンジニアが 目標達成めがけてアジリティ高く 前進していけるという自信をもつ

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© KAKEHASHI Inc. 目標がもたらすもの 明確な方向性 ゴールへの集中 モチベーション醸成 パフォーマンス発揮

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© KAKEHASHI Inc. 目標設定理論 “この「達成すると信じられる目標」を設定するときに意識 しておきたいのが、特に何もしなくても達成できる、置きに いった目標にせず、ちょっと尻込みしてしまいそうだけど決 して不可能ではない、そんな塩梅の目標を立てることです。 エドウィン・ロックとゲイリー・レイサムにより提示された 目標設定理論の中でも、具体的で挑戦的な目標がチームの高 いパフォーマンスを引き出すとされており、ワクワクしなが ら目標に向かっていくきっかけになります。” 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社

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© KAKEHASHI Inc. 背伸びした目標が成長を促す 目指したいもの→ 解決することで レベルアップする課題↓ 自分↓

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© KAKEHASHI Inc. 良い目標は、良い結果をもたらす 明確な方向性 ゴールへの集中 モチベーション醸成 パフォーマンス発揮

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ところで

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目標設定は好きですか?

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© KAKEHASHI Inc. あるXの投稿 ※本人の許可を得て掲載しています

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「なお、目標設定は 今のところまったく ぜんぜんこれでも かってくらい好き じゃない。」

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© KAKEHASHI Inc. 目標に対しての苦い思い出 納得感のない目標 目標の達成率と評価が直結

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© KAKEHASHI Inc. 納得感のない目標 なぜ、それを目指すのかわからない目標 モチベーションが上がらない そのため目標達成への進捗も芳しくなく 最終的にも未達

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© KAKEHASHI Inc. 目標の達成率と評価が直結 実際の成果ではなく立てた目標の達成率、 「いかに約束を守ったか」で評価される チャレンジすると未達のリスクが高くなるため 「これなら達成できるだろう」という 置きに行った目標を立てる

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© KAKEHASHI Inc. 組織の目線で考える モチベーションが上がらず目標が未達 置きに行った目標で、達成はしているが小さい成果 →組織が目指すゴールへの道のりが遠くなる

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よくない目標は 個人にも組織にも よくない

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© KAKEHASHI Inc. よい目標設定とは? ● 組織にとって ○ 組織が目指すビジョンの達成に近づく ○ 組織のミッション遂行に繋がっている ● 個人にとって ○ 自分のモチベーションと紐づいている ○ 具体的で挑戦的

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© KAKEHASHI Inc. 環境 チーム よい目標設定をするために 目標 明確で具体的 ミッションへの共感 メンバー同士の相互理解 チャレンジ推奨の気風 目標と評価の切り離し

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© KAKEHASHI Inc. 個人の力がチームの力に 目標 目標 目標 目標 目標

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© KAKEHASHI Inc. チームの力が組織の力に 目標 目標 目標 目標 目標

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© KAKEHASHI Inc. そんな組織が増えたら世界はもっとよくなる 目標 目標 目標 目標 目標 目標

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だから、目標と うまく向き合える 人を、チームを、組織を 増やしたい。

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© KAKEHASHI Inc. 環境 チーム よい目標設定をするために 目標 明確で具体的 ミッションへの共感 メンバー同士の相互理解 チャレンジ推奨の気風 目標と評価の切り離し SMARTな目標設定 チームビルディング OKR

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チームビルディング

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© KAKEHASHI Inc. チームに内在する方向性のばらつき チームは価値観も経験も異なる人間の集まりから始まる

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© KAKEHASHI Inc. チームの共通認識の形成 インセプションデッキ 我々はなぜ ここにいるのか エレベーター ピッチ パッケージ デザイン やらないこと リスト ご近所さんを 探せ 技術的な 解決策を描く 夜も眠れない 問題 期間を見極める 何を諦めるのか 何がどれだけ 必要なのか Jonathan Rasmusson(2011)アジャイルサムライ-達人開発者への道- オーム社

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© KAKEHASHI Inc. チームの共通認識の形成 インセプションデッキ 我々はなぜ ここにいるのか エレベーター ピッチ パッケージ デザイン やらないこと リスト ご近所さんを 探せ 技術的な 解決策を描く 夜も眠れない 問題 期間を見極める 何を諦めるのか 何がどれだけ 必要なのか Jonathan Rasmusson(2011)アジャイルサムライ-達人開発者への道- オーム社 チームの存在意義 目指すところ

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© KAKEHASHI Inc. Disagree & Commit 徹底的に意見を交わし合う A B B A 異なる価値観を持ったメンバー同士でひとつの方針に決定していく際には、 その方針に賛成できないメンバーが出てくることがある 妥協せずに意見を交わし、議論を尽くしたうえで一つの結論を選択し 全員でコミットしていくことが大切

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© KAKEHASHI Inc. 徹底的に意見を交わすことは難しい お互いによく知らない関係性だと、意見を交わしにくい … … … …

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© KAKEHASHI Inc. ジョハリの窓 自己開示が相互理解のきっかけになる 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社

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© KAKEHASHI Inc. 相互理解を通してチームが形作られる メンバー を知る ミッションへの 共感を生む

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SMARTな目標設定

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© KAKEHASHI Inc. SMARTな目標設定 Specific: 改善する領域を具体的に定めている Measurable: 定量的であるか、進捗を示す指標がある Assignable: 誰が取り組むのか明確にする Realistic: 達成が現実的であることを示す Time-Related: いつ結果が達成できるのか明らかにする

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© KAKEHASHI Inc. SMARTの観点で目標を点検し精度を上げる Specific Measurable Assignable Realistic Time-Related セッション参加者の目標 設定というスコープ 測定する指標がない 登壇者が参加者の 行動変容を促す きっとみんな目標の 捉え方が変わるはず! ここは明記されていない 参加したエンジニアが 目標達成めがけてアジリティ高く 前進していけるという自信をもつ

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OKR

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© KAKEHASHI Inc. OKR Objectives(目標)とKey Results(主要成果) Key Results ● 何を目指したいのか?と いう問いに対する答え ● 気後れするくらいの高い レベル ● 3-5個に絞る ● 目標までの到達度を測定 する指標 ● 定量的で計測可能なもの ● 1つのObjectiveに対し3個 ほど設定 Objectives

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© KAKEHASHI Inc. VisionとObjectiveの関係 Vision Objective 中長期的な理想像、あるべき姿 ある期間において目指すもの

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© KAKEHASHI Inc. 参加したエンジニアが 目標達成めがけてアジリティ高く 前進していけるという自信をもつ このセッションの目標で考える どうなったら目標を達成したといえるか?

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© KAKEHASHI Inc. 夏サミのベストスピーカー賞に 入賞している 参加したエンジニアが 目標達成めがけてアジリティ高く 前進していけるという自信をもつ 自信をもつ=講演の満足度が高い ベストスピーカー賞に入賞したなら、「自信をもった」参加者が 多かったといえそう

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© KAKEHASHI Inc. 書籍ブースで 「目標づくりガイドブック」が 売り切れる 夏サミのベストスピーカー賞に 入賞している 参加したエンジニアが 目標達成めがけてアジリティ高く 前進していけるという自信をもつ 前進の意思をもつ=本を買ってくれる! 売り切れになるくらい本が売れたら、みんなが目標設定と 真剣に向き合うことにしたと言えそう ※著者の願望が入っています

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© KAKEHASHI Inc. “OKRは、従業員を評価するためのツールではありません。  OKRは、社内共有のタスク管理ツールではありません。    実際のところ、OKRの使い方は他の目標設定の手法とは  異なります。簡単に達成できないような目標を設定する  のがOKRの狙いだからです。こうした方法でOKRを使用  すると、チームは大きな目標を見据えて専心し、  完全には達成できなくても予想外の成果を挙げられる  ようになります。” OKRはチャレンジを促す https://rework.withgoogle.com/jp/guides/set-goals-with-okrs#learn-the-abridged-history-of-OKRs

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© KAKEHASHI Inc. “OKRは、従業員を評価するためのツールではありません。  OKRは、社内共有のタスク管理ツールではありません。    実際のところ、OKRの使い方は他の目標設定の手法とは  異なります。簡単に達成できないような目標を設定する  のがOKRの狙いだからです。こうした方法でOKRを使用  すると、チームは大きな目標を見据えて専心し、  完全には達成できなくても予想外の成果を挙げられる  ようになります。” チャレンジを促し圧倒的成長を実現 https://rework.withgoogle.com/jp/guides/set-goals-with-okrs#learn-the-abridged-history-of-OKRs 目標と評価の切り離し チャレンジ推奨の気風

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© KAKEHASHI Inc. “OKRは、従業員を評価 するためのツールではあ りません。”   大事なこと https://rework.withgoogle.com/jp/guides/set-goals-with-okrs#learn-the-abridged-history-of-OKRs

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© KAKEHASHI Inc. どちらを評価するべきか? Aさん 目標: 年間売上10億円 実績: 2億円 達成率: 20% Bさん 目標: 年間売上10万円 実績: 20万円 達成率: 200% 簡単のため、AさんBさんの現在の等級・給与は同一であるとする

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© KAKEHASHI Inc. 目標の達成率で評価するということ Aさん 目標: 年間売上10億円 実績: 2億円 達成率: 20% Bさん 目標: 年間売上10万円 実績: 20万円 達成率: 200%

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© KAKEHASHI Inc. 目標の達成率で評価するということ Aさん 目標: 年間売上10億円 実績: 2億円 達成率: 20% Bさん 目標: 年間売上10万円 実績: 20万円 達成率: 200% Bさん達成率200%!すごい!高評価! Aさん達成率20%とかwww やる気あるんですか?低評価!!

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© KAKEHASHI Inc. 実績で評価する Aさん 目標: 年間売上10億円 実績: 2億円 達成率: 20% Bさん 目標: 年間売上10万円 実績: 20万円 達成率: 200% 簡単のため、AさんBさんの現在の等級・給与は同一であるとする

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© KAKEHASHI Inc. “こうした方法でOKRを使用す ると、チームは大きな目標を見 据えて専心し、完全には達成で きなくても予想外の成果を挙げ られるようになります。” OKRの効能 https://rework.withgoogle.com/jp/guides/set-goals-with-okrs#learn-the-abridged-history-of-OKRs

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© KAKEHASHI Inc. 高い目標を目指すことで成果がついてくる Aさん 目標: 年間売上10億円 実績: 2億円 達成率: 20% Bさん 目標: 年間売上10万円 実績: 20万円 達成率: 200% OKRは評価のためのツールでは ありません。 OKRでチャレンジングな目標を 設定しめざましい成果を上げ ることで、結果的に高く評価 されることはありえます。

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© KAKEHASHI Inc. 書籍ブースで 「目標づくりガイドブック」が 売り切れる 夏サミのベストスピーカー賞に 入賞している 参加したエンジニアが 目標達成めがけてアジリティ高く 前進していけるという自信をもつ チャレンジングで目指さずにはいられない目標 本気です

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こうやって ワクワクする目標を 作っていく

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でも

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目標設定は始まりでしかない

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© KAKEHASHI Inc. ここがスタート地点 O KR KR KR 設定したら、今度は目標達成へ向けて動き始めることになる

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© KAKEHASHI Inc. 目標達成への道のりは平坦ではない O KR KR KR 平坦ではないし、そもそも道のりが見えないことさえある

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© KAKEHASHI Inc. アジャイルなアプローチ ①生み出す価値、  検証したい仮説を明確にする ②どうやって価値を生み出すか  検討し実行する ③毎日、検査と適応を繰り返 しながら価値創出を目指す ④生み出した価値を検査する ⑥学びから新たな仮説を得る  プロセスをアップデートする ⑤プロセスをふりかえる

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© KAKEHASHI Inc. OKRとアジャイル O KR KR KR インクリメント その期間に 生み出す価値

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© KAKEHASHI Inc. 少しずつ、わかることを増やす O KR KR KR

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© KAKEHASHI Inc. 目標達成への不確実性を減らしながら進む

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© KAKEHASHI Inc. アジャイルチームが機能するために チームのマインド 目標達成への 高いモチベーション 成長を信じる しなやかマインド チームのスキル 開発力 マネジメント力

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© KAKEHASHI Inc. ワクワクする目標 目標達成への 高いモチベーション チームメンバーそれぞれのモチベーションと 紐づいた目標を設定することができれば 主体的に困難へと向かっていくことができる

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© KAKEHASHI Inc. 目標は高い。失敗することだってある。 O KR KR KR

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© KAKEHASHI Inc. 失敗が引き起こすモチベーション低下 “このチームなら絶対に目標達成でき るって思ってたんだよね。でも失敗し ちゃったじゃん?失敗したってことは、 このチームには目標達成する能力がない のかなって思っちゃって……。” 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社

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© KAKEHASHI Inc. ワクワクする目標がシナシナしてしまう 目標達成への 高いモチベーション 当初はモチベーションを駆り立てる目標 だったが、その困難さからメンバーの心を 砕く「高すぎる」目標に感じられてしまう

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© KAKEHASHI Inc. マインドセットがモチベーションを支える 目標達成への 高いモチベーション このとき、自分たちが成長し続けられると 信じる「しなやかマインドセット」があれば モチベーションを保ち前進することができる 成長を信じる しなやかマインド

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© KAKEHASHI Inc. マネジメントによる後押し マネジメント力 課題と向き合う個人との対話、 課題を乗り越えるワークショップの実施で しなやかマインドセットを獲得していく 個人へのアプローチ チームへのアプローチ ● 1on1で個人の課題感に 寄り添う ● 肯定的意図を捉え リフレーミングする ● ウィンセッションでの 成果の共有 ● ふりかえりを通した マインド醸成

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© KAKEHASHI Inc. 1on1のアウトライン例 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社

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© KAKEHASHI Inc. リフレーミングの例 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社

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© KAKEHASHI Inc. ウィンセッション メンバーが目標達成に向けて行動したこと、 生まれた成果についてメンバー同士で共有し合う場。 参加者のスタンス ● 建設的な姿勢 ○ どうしてうまくいかなかったかではなく、 どうやったらもっとうまくやれるか、で考える ● 惜しみない賞賛 ○ 最善を尽くしている姿勢そのものにエールを送る

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© KAKEHASHI Inc. 未来を見据えたふりかえりの例 この状態が 続けば どうなる? 熱気球で未来を考える Lean Coffeeで掘り下げる

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© KAKEHASHI Inc. マインドとスキルの好循環 開発力 成長を信じる しなやかマインド しなやかマインドが開発力の向上を促し、 開発力の向上がやればできるという マインドセットを後押しする

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© KAKEHASHI Inc. いかにしてチームの開発力を鍛えるか 開発力の向上 お互いの強みを 活かした チームワーク 個々のメンバーの スキルアップ

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© KAKEHASHI Inc. それぞれの強みを知り、背中を預け合う お互いの強みを 活かした チームワーク 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社 お互いの得意・不得意、 好き・嫌いを共有し 持ち味を活かしながら協働

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© KAKEHASHI Inc. 個人のスキルアップにチームで取り組む 個々のメンバーの スキルアップ チームで学ぶ時間(ラーニングセッション) を設け、ハンズオン・勉強会の開催、 外部セミナーへの参加を実施 今まさに必要とするスキル 近い将来に必要となるスキル ● 毎日30〜60分程度 ● ハンズオン、モブプロ など実際に手を動かす ● 毎週30〜60分程度 ● 輪読会などで体系的な 知識を習得

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© KAKEHASHI Inc. なんだけれども 個々のメンバーの スキルアップ チームで学ぶ時間(ラーニングセッション) を設け、ハンズオン・勉強会の開催、 外部セミナーへの参加を実施 今まさに必要とするスキル 近い将来に必要となるスキル ● 毎日30〜60分程度 ● ハンズオン、モブプロ など実際に手を動かす ● 毎週30〜60分程度 ● 輪読会などで体系的な 知識を習得 そんな時間はない!!

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© KAKEHASHI Inc. チャレンジングな目標 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社

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© KAKEHASHI Inc. 成長で達成を目指すアプローチ 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社 成長による達成

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© KAKEHASHI Inc. 成長への取り組みは結果が出ない時もある https://management30.com/practice/celebration-grids/

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© KAKEHASHI Inc. うまくいっている事でなんとかしたくなる https://management30.com/practice/celebration-grids/

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© KAKEHASHI Inc. 気合と根性ハードワーク開発宣言 個々のメンバーの スキルアップ よりも 個々のメンバーの ハードワーク を、価値とする…。

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© KAKEHASHI Inc. ハードワークへと向かうチーム 個々のメンバーの スキルアップ 個々のメンバーの ハードワーク チーム

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© KAKEHASHI Inc. マネジメントによる軌道修正 個々のメンバーの スキルアップ 個々のメンバーの ハードワーク チーム マネジメント力 ● メンバーのカレンダー 調整による時間の捻出 ● とにかく一回やる

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© KAKEHASHI Inc. しかし 今、進捗悪いですよね? 勉強する時間をとるより とにかく手を動かして 成果を出してほしいです

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© KAKEHASHI Inc. ステークホルダーから働きかけがある場合 個々のメンバーの スキルアップ 個々のメンバーの ハードワーク チーム ステークホルダー

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© KAKEHASHI Inc. マネジメントのふんばりどき 個々のメンバーの スキルアップ 個々のメンバーの ハードワーク チーム マネジメント力 ● ステークホルダーとの 期待マネジメント ステークホルダー

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© KAKEHASHI Inc. マネジメントのアンチパターン 進捗出せるようになるため 勉強してるんだが? 木こりのジレンマwww 知ってますかwww

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© KAKEHASHI Inc. ステークホルダー目線で話す 進捗が出ていないことの不安を汲み取りながら、 自分たちが取り組んでいるラーニングセッションがなぜ重要 でどのような効果が見込まれるかを解説していく なぜやるか 期待効果 成功事例

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© KAKEHASHI Inc. マインドとスキルを両手に前進 チームのマインド 目標達成への 高いモチベーション 成長を信じる しなやかマインド チームのスキル 開発力 マネジメント力 チームのマインドを土台に、スキルを発揮し、成長していく

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© KAKEHASHI Inc. 成長することが目標達成につながる 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社

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© KAKEHASHI Inc. 成長することでわかることがある 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社 1 2 3 4

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© KAKEHASHI Inc. OKRの更新 O KR KR KR インクリメント その期間に 生み出す価値

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© KAKEHASHI Inc. どんなときに見直すとよいか 見直しのアクション いつ? KRの上方修正 Oの達成にKRが有効で、かつ上積みするほど達成に 近づくと判明した場合 KRの下方修正 よりOの達成に寄与するKRが存在する場合 KRの追加 Oの達成に有効な手段が新たに見つかった場合 KRの削除 そのKRがOの達成に有効でないと判明した場合 Oの変更・追加・削除 戦略的意思決定が行われた場合などに限定される

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© KAKEHASHI Inc. 成長しながら、学びながら、目標に近づく O KR KR KR

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© KAKEHASHI Inc. そして達成を確認する日がやってくる 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社 KRの達成状況を確認する Oが達成できているか判断する ● 定量的なOなら数値で判断 ● 定性的なOならステークホル ダーを交え総合的に判断

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© KAKEHASHI Inc. Visionには近づくことができたのか? Vision

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© KAKEHASHI Inc. 次はどこをめざす? Vision

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© KAKEHASHI Inc. 自分たちの成果を主観的に評価する 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社 ふりかえり手法「通信簿」

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© KAKEHASHI Inc. さらなる高みを目指して 目指したいもの→ 解決することで レベルアップする課題↓ 自分↓

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まとめ

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© KAKEHASHI Inc. 良い目標は、良い結果をもたらす 明確な方向性 ゴールへの集中 モチベーション醸成 パフォーマンス発揮

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© KAKEHASHI Inc. 環境 チーム よい目標設定をするために 目標 明確で具体的 ミッションへの共感 メンバー同士の相互理解 チャレンジ推奨の気風 目標と評価の切り離し SMARTな目標設定 チームビルディング OKR

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OKR

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© KAKEHASHI Inc. 書籍ブースで 「目標づくりガイドブック」が 売り切れる 夏サミのベストスピーカー賞に 入賞している 参加したエンジニアが 目標達成めがけてアジリティ高く 前進していけるという自信をもつ チャレンジングで目指さずにはいられない目標

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目標設定は始まりでしかない

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© KAKEHASHI Inc. アジャイルとともに目標と向き合い続ける O KR KR KR

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© KAKEHASHI Inc. マインドとスキルを両手に前進 チームのマインド 目標達成への 高いモチベーション 成長を信じる しなやかマインド チームのスキル 開発力 マネジメント力 チームのマインドを土台に、スキルを発揮し、成長していく

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© KAKEHASHI Inc. 成長することが目標達成につながる 小田中育生(2024)アジャイルチームによる目標づくりガイドブック 翔泳社

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© KAKEHASHI Inc. いつかVisionを実現する日がやってくる Vision

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© KAKEHASHI Inc. そんな組織が増えたら世界はもっとよくなる 目標 目標 目標 目標 目標 目標

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© KAKEHASHI Inc. このゴールが達成されたことを願って… 参加したエンジニアが現場の事業貢献 にコミットしている このセッションが 生み出したい価値 参加したエンジニアが 目標達成めがけてアジリティ高く 前進していけるという自信をもつ

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© KAKEHASHI Inc. カケハシの技術に関連する情報を 発信しています。 𝕏 @kakehashi_dev 是⾮フォローしてください! ありがとうございました!!