Slide 1

Slide 1 text

Scrumに出会って人との関わり方を改善 していく事に夢中になっていた結果、 その知識と実践が エンジニアとしての 成長にも繋がったお話。 Kinjo Shogo 1

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 • 名前:金城翔悟 • 楽天グループラクマ開発課でエンジニア • @ATOM03151 on X • 北方謙三さんの水滸伝大好き 2

Slide 3

Slide 3 text

Learning Outcome エンジニアがコミュニケーションを磨くことで、 よりエンジニアリングが上手くなって、 強いエンジニアはもっと強くなれるヒントを得られると思います。 3

Slide 4

Slide 4 text

注意点 • コミュニケーション能力を磨いていれ ば技術研鑽を蔑ろにしても良いという意 図はありません。 • あくまで成長に対して更なる効果を生 むという意味でコミュニケーション能力 を磨くことを提案しています。 4

Slide 5

Slide 5 text

ざっくり私の経歴 5 2011/04 2011/09 2016/06 2020/01 2021/11 現在 開発経験5年弱 新卒で営業職に。 日本一の営業マン に俺はなる! 居酒屋、運送業な ど職を転々とする 暗黒時代 営業職難しすぎや ろ。。。 早期退職。 未経験のためヘルプデス クやRPAエンジニア、プ リセールスなど手を動か さない案件にしかジョイ ンできない日々 一念発起、「手に職」 をスローガンにIT業界 へ。 運よく手を動かす 開発現場にジョイ ン 楽天ラクマに Application Engineer として入社。 決済・配送関連の チームで開発。

Slide 6

Slide 6 text

経歴から何が言いたいかというと。。。 6 年齢の割に開発経験 年数が少ない とにかく焦る日々

Slide 7

Slide 7 text

経歴から何が言いたいかというと。。。 7 年齢の割に開発経験 年数が少ない とにかく焦る日々 技術的にもっと強くなりたい 、いやならねば!!

Slide 8

Slide 8 text

その時の私が考えるエンジニアの成長に必要なもの 8 技術力 コミュニケ ーション能 力(ソフト スキル) 圧倒的! もはや不要..

Slide 9

Slide 9 text

決心 9 よし、コード書きまくって エンジニアとして もっと成長してやるぞ!!

Slide 10

Slide 10 text

だがしかし… 10

Slide 11

Slide 11 text

技術に集中しようとすればするほど立ち塞がるのは 11 議論・レビュー 調整ごと 意見を伝える 待ってるよ 「プログラムを書くこと以外の壁」達

Slide 12

Slide 12 text

12 この壁は自分の技術力が低いから 立ち塞がっているんだ。 もっと技術力を磨かないと!

Slide 13

Slide 13 text

そんな中出会った現職の元上司の影響で世界が広がる 13 Scrum 教育心理学 モブプロ 楽しく開発したい ですよね

Slide 14

Slide 14 text

勧められるがままScrumとモブプロの学習と実践をしてみた 14

Slide 15

Slide 15 text

学びが深まり実践を続けていく事での気づき 15 今まで感じていた壁を 乗り越えられるように なっていた

Slide 16

Slide 16 text

つまり。。 16 Scrumとモブプロが もっと上手くなれば 技術力を存分に発揮して プログラムを書くことに 集中できるように なるのでは??

Slide 17

Slide 17 text

決心 Part2 17 Scrumとモブプロを もっと上手くなって とことん技術に集中出来る 環境を作ろう

Slide 18

Slide 18 text

18 感情的に反応 してしまう 相手に自分の意図を うまく伝えることが できない 上手くなるために実践から感じた課題を考える

Slide 19

Slide 19 text

19 感情的に反応してしま う 相手に自分の意図をう まく伝えることができ ない マインドフルネス・EQ NVC その課題を乗り越えるために役立った学び

Slide 20

Slide 20 text

マインドフルネス・EQ 〜反応柔軟性〜 20 「反応柔軟性」という能力がある。たいそうな名前 だが、行動を起こす前に間を置く能力ということだ。 強い情動的刺激を経験しても、普通するようにただ ちに反応する(たとえば、むかつくドライバーにブ ーイングを浴びせる)かわりに、一瞬だけ間を置く。 するとそのあいだに、その情動に満ちた状況でどう 反応したいか選ぶことができる 引用:サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人 生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法 (Japanese Edition)

Slide 21

Slide 21 text

PRのレビュー内容に納得がいかず 過剰に喧嘩腰に反応してしまう例で考えてみます。 21 刺激を受けて 直ちに反応する

Slide 22

Slide 22 text

反応柔軟性の能力でこうなるかと思います 22 刺激を受けて 間を起き反応を選ぶ

Slide 23

Slide 23 text

反応柔軟性はスキルなので鍛えることができる 23 どうやって?? マインドフルネス瞑想

Slide 24

Slide 24 text

なぜマインドフルネス瞑想で反応柔軟性が鍛えられるのか 24 「気が散った事に気づき、 また呼吸に注意を戻す」と いうプロセスがスムーズに なると、刺激から反応の間 に意識を挟むことが出来る ようになった 引用:サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍 させるグーグルのマインドフルネス実践法 (Japanese Edition)

Slide 25

Slide 25 text

反応柔軟性のまとめ 25 マインドフ ルネス瞑想 の実践 反応柔軟性 を獲得 感情的に反応す るかを選べるよ うになった

Slide 26

Slide 26 text

相手に自分の意図を上手く伝えることが出来ない 26 感情的に反応してしま う 相手に自分の意図をう まく伝えることができ ない EQ・マインドフルネス NVC

Slide 27

Slide 27 text

相手に自分の意図を上手く伝えることが出来ない 27 ただの評価や批判 みたいになってしまう 伝えたい内容の言語化 が苦手

Slide 28

Slide 28 text

例えば相手の振る舞いに対して改善をしてもらいたい時 28 あなたはいつもPRが適当 ですね。 もしかしたら受 け止めてくれて 改善をしてくれ るかもしれない ● 観察と評価が入り混じってる →観察と評価が一緒にしてしまうと、相手は 批判されたと受け止め、こちらのいうことに 抵抗を示す可能性が高い 他者を変えよう とする事も評価 と同様

Slide 29

Slide 29 text

NVC(Non-Violent Communication)の活用 非暴力コミュニケーション 先ほどの例に以下のNVCのプロセスを取り入れてみます。 ● 自分の人生の質を左右する具体的な行動の「観察」 ● 観察したことについて抱いてる「感情」 ● そうした感情を生み出している、価値、願望、「ニーズ」 ● 人生を豊かにするための具体的な行動の「要求」 29

Slide 30

Slide 30 text

相手の振る舞いに自分の言葉を表明する 30 あなたのPRは2つに一つはDescriptionに 何も情報が書かれていません。 私はそのPRをレビュー依頼された時イ ライラしてしまいます。 このチームではPRのDescriptionにはレビ ューに必要な情報は書く事をしたいです。 レビューを出す前にPRのDescriptionに情 報を記載してもらえないでしょうか。 観察 感情 ニーズ 要求

Slide 31

Slide 31 text

改善を積み重ねた結果自分のコミュニケーションに おける不安が少しずつ消えていくようになる 31 他者との対話が スムーズになる

Slide 32

Slide 32 text

自分より知識と経験を持ってる方との議論 32 コミュニケーションを磨く前 コミュニケーションを磨いた後 Feedbackの量 と質が段違 いで増える

Slide 33

Slide 33 text

学びが最大化される 33 引用: https://www.enfac.co.jp/yougoshu/%E5%8A%B9%E7%8E%87%E7%9A%84%E3%81%AA%E5%AD%A6 %E7%BF%92%E6%B3%95%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%83%A9%E3%83%B C%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83% 89/ コミュニケーション を磨く前の教わるば かりの一方的な学び コミュニケーション を磨いて議論が出来 るようになった時の 学び

Slide 34

Slide 34 text

NVCの活用まとめ 34 NVCのプ ロセスを 実践 評価や批 判を交え ず言葉を 伝えられ るように なる 議論の質 を上げる ことが出 来るよう になる 学びの最 大化

Slide 35

Slide 35 text

エンジニアとしての成長について 35

Slide 36

Slide 36 text

ソフトウェアエンジニアとしての成長について の大前提 36 新しい知識をInputして 技術力を磨き続ける事は 大前提として重要な ポイントです

Slide 37

Slide 37 text

37 抽 象 具 体 技術力 コミュニケーション 能力 言語化力 技術力とコミュニケーション能力の関係性

Slide 38

Slide 38 text

38 技術力 コミュニケーション 能力 言語化力 技術力とコミュニケーション能力の関係性

Slide 39

Slide 39 text

39 継続的デリバリーのソフトウェア工学 もっと早く、もっと 良いソフトウェアを作るための秘訣 David Farley (著), 長尾 高弘 (翻訳), 榊原 彰 (解説) その上でソフトウェアエンジニアとしての成長とは ソフトウェア開発は、探索と発見の プロセスです。そのため、ソフトウ ェアエンジニア(ソフトウェア工学 の実践者)がこの分野で成功するに は、学びのエキスパートになる必要 があります。

Slide 40

Slide 40 text

ソフトウェアエンジニアとしての成長 40 コミュニ ケーショ ン能力を 磨く 高い質で の議論を 実践 学びが最 大化され る 新しい知 識のinput と技術力 の研鑽 エンジニア としての 成長サイク ル

Slide 41

Slide 41 text

今の私が考えるエンジニアの成長に必要なもの 41 技術力 コミュニケ ーション能 力(ソフト スキル) 両方が同じくらいとても重要で相互に成長をブーストさせ合うもの

Slide 42

Slide 42 text

まとめ • Scrumとモブプロを上手くなるために課題 に向き合った • EQとマインドフルネス瞑想、NVCの学びと 実践 • コミュニケーション能力の向上 • 議論の質を上げることができた • 学びが最大化される • エンジニア=学びのエキスパート • 技術力とコミュニケーション能力はどちら もエンジニアとしての成長において重要 42

Slide 43

Slide 43 text

コミュニケーション能力を磨くこと に興味を持ってもらえたら幸いです。 ご清聴ありがとうございました。 43