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プロダクトマネージャーカンファレンス2020 Chatwork株式会社 プロダクトマネジメント室 マネージャー 石田 隼 スケールするプロダクト開発組織 との向き合い方

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自己紹介 2 Chatwork株式会社 プロダクトマネジメント室 マネージャー 来歴 2012年 米国でユーザーテスト会社を学生起業 2015年 Chatworkの米国支社に入社 2017年 東京支社に転籍しプロダクトマネージャーに就任 2019年 プロダクトマネジメント室 マネージャーに 石田 隼 Hayato Ishida

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Chatworkの紹介 3 働くを もっと楽しく、 創造的に 人生の大半を過ごすことになる 「働く」という時間において、 ただ生活の糧を得るためだけではなく、 1人でも多くの人がより楽しく、 自由な創造性を存分に発揮できる社会を実現する

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本日のお話 事業が成長する中でPMとして取り組んだ プロダクト開発における組織的なチャレンジ

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事業と組織の成長

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ビジネスチャットを取り巻く環境 6 リモートワークやDXの推進により、ビジネスチャットのニーズが急速に拡大 日本 アメリカ イギリス ドイツ 23.7% 67.4% 56.9% 50.6% 62億円 230億円 2017年 2022年 日本国内ではこれから普及が加速する見込み 市場規模はCAGR30%で成長中

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市場拡大に伴う事業成長 7 利用企業は28.5万社を突破! 2019年東証マザーズ上場 ※2019年9月時点

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2017/1 2018/1 2019/1 2019/6 2020/1 2018/6 2017/6 2020/7 プロダクト開発に関わる人員の増加 8 ① 立ち上げ期 ② チャレンジ期 ③ 組織化期 1 7 30 60 エンジニア&デザイナー プロダクトマネージャー プロダクト マネージャー エンジニア & デザイナー

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プロダクト開発組織の移り変わり

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立ち上げ期

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プロダクト開発組織の移り変わり:立ち上げ期 11 PM体制が発足し、ロードマップの遂行を最優先に開発を実施 CEO CTO Dev Dept. PM Backend Web Mobile Design Project Project Project ① CEO/CTO/PMでロードマップを作成 ② プロジェクトごとにエンジニアを割当 ③ PMワンオペ 期初に策定したロードマップはすべて遂行

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12 1 2 3 プロジェクトの終わりが、その機能の終わり プロダクトに対するオーナーシップの減少 フィードバックに対するアクションが取れない プロダクト開発組織の移り変わり:立ち上げ期 ぶつかった壁 4 PMボトルネック

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チャレンジ期

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オーナーシップの向上 開発スピードUP 14 継続的な改善 プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期 期待 職能別の組織から、機能別ユニットを追加したマトリクス組織へ

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プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期(機能別ユニット) 特定の機能領域ごとにユニットを組み、継続的な改善を行える体制へ CEO CTO Dev Dept. Backend Web Mobile Design PM Chat Unit PM Work Unit Dev Mgr Admin Unit PM Team Dev Mgr API Unit Backend Backend Backend Backend ③ ユニット内で開発優先度を決める ① 全てのエンジニアが、ユニットに所属 ② ユニットごとにバックログを持つ

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一定の所属意識を持てた 意思決定はしやすい 評価との紐付けが弱い 成功指標がわかりにくい アーキテクチャーと 切り分けができない 16 機能別バックログは◯ リソース効率の低下 プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期(機能別ユニット) 学び 課題 オーナーシップの向上 開発スピードUP 継続的な改善 期待

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17 プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期 次なる一手 PRDの徹底と開発プロセスの再設計 KPIを軸に切り分けたユニットへの変更 ユニットにはPM/開発Mgr/デザイナーのみ固定 評価との紐付けが弱い 成功指標がわかりにくい アーキテクチャーと 切り分けができない リソース効率の低下 課題

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KPIを軸にユニットを組み、事業数値にコミットできる組織を作る CEO CTO Dev Dept. Backend Web Mobile Design PM Activation Unit PM Engagement Unit PM Team Dev Mgr Dev Mgr API Unit PM Dev Mgr Project プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期(KPI別ユニット)

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19 エレベーターピッチ ターゲットユーザー 解決したい課題 課題の根拠 課題に対する解決策 改善が期待できるKPI 検証プラン リスク 機能スコープ デザインモックアップ 起案 PRD作成 要件レビュー モックアップ作成 PRD承認 システム要件設計 開発プラン設計 実装 テスト リリース可否判断 リリース 検証&KPI振り返り PRDの徹底 プロダクト開発プロセスの設計 プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期(KPI別ユニット)

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組織化期

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プロダクト開発組織の移り変わり:組織化期 ミッション 開発本部から完全に独立したPM付けの開発部隊を構成する ① ユニット型チームのロールモデルを作る ② データ分析に連動したグロース施策と機能改善の実施

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ロードマップや差し込み案件に影響を受けない開発組織の構築 CEO CTO Dev Dept. Backend Web Mobile Design PM Team Dev Mgr プロダクト開発組織の移り変わり:組織化期 Growth Engineering Team Mobile PM PM PM Design PM Project Project Project Project

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継続的な開発ができるようになり全体の機能デリバリー数が150%増 プロダクト開発組織の移り変わり:組織化期 GE発足

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次のステージへ

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ネクストステージへ 25 小さなサービス群ごとに 開発でき、機能別に組織 を切り分けやすくなる カスタマーサクセスや マーケティングと連動し た事業KPIに紐づく改善 が活性化 マイクロサービス化 ビジネスチームの拡大 これからのプロダクト&事業ステージに合わせた組織成長が求められる 機能別ユニット KPI別ユニット ✕

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結びに

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