Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
pmconf2020_スケールするプロダクト開発組織との向き合い方
Search
Hayato Ishida
October 27, 2020
Technology
5
2.6k
pmconf2020_スケールするプロダクト開発組織との向き合い方
Hayato Ishida
October 27, 2020
Tweet
Share
More Decks by Hayato Ishida
See All by Hayato Ishida
Chatworkの継続的な改善を支えるプロダクトマネジメント
hayatoishida
1
390
Other Decks in Technology
See All in Technology
OCI Network Firewall 概要
oracle4engineer
PRO
0
4.1k
オープンソースAIとは何か? --「オープンソースAIの定義 v1.0」詳細解説
shujisado
7
800
DMARC 対応の話 - MIXI CTO オフィスアワー #04
bbqallstars
1
160
Taming you application's environments
salaboy
0
180
マルチプロダクトな開発組織で 「開発生産性」に向き合うために試みたこと / Improving Multi-Product Dev Productivity
sugamasao
1
300
信頼性に挑む中で拡張できる・得られる1人のスキルセットとは?
ken5scal
2
530
SSMRunbook作成の勘所_20241120
koichiotomo
2
130
リンクアンドモチベーション ソフトウェアエンジニア向け紹介資料 / Introduction to Link and Motivation for Software Engineers
lmi
4
300k
Python(PYNQ)がテーマのAMD主催のFPGAコンテストに参加してきた
iotengineer22
0
470
個人でもIAM Identity Centerを使おう!(アクセス管理編)
ryder472
3
200
マルチモーダル / AI Agent / LLMOps 3つの技術トレンドで理解するLLMの今後の展望
hirosatogamo
37
12k
Amazon Personalizeのレコメンドシステム構築、実際何するの?〜大体10分で具体的なイメージをつかむ〜
kniino
1
100
Featured
See All Featured
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
136
6.6k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.5k
Docker and Python
trallard
40
3.1k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
67
4.3k
A better future with KSS
kneath
238
17k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
73
9.1k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
38
1.8k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
267
20k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
175
9.4k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
10
720
Transcript
プロダクトマネージャーカンファレンス2020 Chatwork株式会社 プロダクトマネジメント室 マネージャー 石田 隼 スケールするプロダクト開発組織 との向き合い方
自己紹介 2 Chatwork株式会社 プロダクトマネジメント室 マネージャー 来歴 2012年 米国でユーザーテスト会社を学生起業 2015年 Chatworkの米国支社に入社
2017年 東京支社に転籍しプロダクトマネージャーに就任 2019年 プロダクトマネジメント室 マネージャーに 石田 隼 Hayato Ishida
Chatworkの紹介 3 働くを もっと楽しく、 創造的に 人生の大半を過ごすことになる 「働く」という時間において、 ただ生活の糧を得るためだけではなく、 1人でも多くの人がより楽しく、 自由な創造性を存分に発揮できる社会を実現する
本日のお話 事業が成長する中でPMとして取り組んだ プロダクト開発における組織的なチャレンジ
事業と組織の成長
ビジネスチャットを取り巻く環境 6 リモートワークやDXの推進により、ビジネスチャットのニーズが急速に拡大 日本 アメリカ イギリス ドイツ 23.7% 67.4% 56.9%
50.6% 62億円 230億円 2017年 2022年 日本国内ではこれから普及が加速する見込み 市場規模はCAGR30%で成長中
市場拡大に伴う事業成長 7 利用企業は28.5万社を突破! 2019年東証マザーズ上場 ※2019年9月時点
2017/1 2018/1 2019/1 2019/6 2020/1 2018/6 2017/6 2020/7 プロダクト開発に関わる人員の増加 8
① 立ち上げ期 ② チャレンジ期 ③ 組織化期 1 7 30 60 エンジニア&デザイナー プロダクトマネージャー プロダクト マネージャー エンジニア & デザイナー
プロダクト開発組織の移り変わり
立ち上げ期
プロダクト開発組織の移り変わり:立ち上げ期 11 PM体制が発足し、ロードマップの遂行を最優先に開発を実施 CEO CTO Dev Dept. PM Backend Web
Mobile Design Project Project Project ① CEO/CTO/PMでロードマップを作成 ② プロジェクトごとにエンジニアを割当 ③ PMワンオペ 期初に策定したロードマップはすべて遂行
12 1 2 3 プロジェクトの終わりが、その機能の終わり プロダクトに対するオーナーシップの減少 フィードバックに対するアクションが取れない プロダクト開発組織の移り変わり:立ち上げ期 ぶつかった壁 4
PMボトルネック
チャレンジ期
オーナーシップの向上 開発スピードUP 14 継続的な改善 プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期 期待 職能別の組織から、機能別ユニットを追加したマトリクス組織へ
プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期(機能別ユニット) 特定の機能領域ごとにユニットを組み、継続的な改善を行える体制へ CEO CTO Dev Dept. Backend Web Mobile Design
PM Chat Unit PM Work Unit Dev Mgr Admin Unit PM Team Dev Mgr API Unit Backend Backend Backend Backend ③ ユニット内で開発優先度を決める ① 全てのエンジニアが、ユニットに所属 ② ユニットごとにバックログを持つ
一定の所属意識を持てた 意思決定はしやすい 評価との紐付けが弱い 成功指標がわかりにくい アーキテクチャーと 切り分けができない 16 機能別バックログは◯ リソース効率の低下 プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期(機能別ユニット)
学び 課題 オーナーシップの向上 開発スピードUP 継続的な改善 期待
17 プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期 次なる一手 PRDの徹底と開発プロセスの再設計 KPIを軸に切り分けたユニットへの変更 ユニットにはPM/開発Mgr/デザイナーのみ固定 評価との紐付けが弱い 成功指標がわかりにくい アーキテクチャーと 切り分けができない
リソース効率の低下 課題
KPIを軸にユニットを組み、事業数値にコミットできる組織を作る CEO CTO Dev Dept. Backend Web Mobile Design PM
Activation Unit PM Engagement Unit PM Team Dev Mgr Dev Mgr API Unit PM Dev Mgr Project プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期(KPI別ユニット)
19 エレベーターピッチ ターゲットユーザー 解決したい課題 課題の根拠 課題に対する解決策 改善が期待できるKPI 検証プラン リスク 機能スコープ
デザインモックアップ 起案 PRD作成 要件レビュー モックアップ作成 PRD承認 システム要件設計 開発プラン設計 実装 テスト リリース可否判断 リリース 検証&KPI振り返り PRDの徹底 プロダクト開発プロセスの設計 プロダクト開発組織の移り変わり:チャレンジ期(KPI別ユニット)
組織化期
プロダクト開発組織の移り変わり:組織化期 ミッション 開発本部から完全に独立したPM付けの開発部隊を構成する ① ユニット型チームのロールモデルを作る ② データ分析に連動したグロース施策と機能改善の実施
ロードマップや差し込み案件に影響を受けない開発組織の構築 CEO CTO Dev Dept. Backend Web Mobile Design PM
Team Dev Mgr プロダクト開発組織の移り変わり:組織化期 Growth Engineering Team Mobile PM PM PM Design PM Project Project Project Project
継続的な開発ができるようになり全体の機能デリバリー数が150%増 プロダクト開発組織の移り変わり:組織化期 GE発足
次のステージへ
ネクストステージへ 25 小さなサービス群ごとに 開発でき、機能別に組織 を切り分けやすくなる カスタマーサクセスや マーケティングと連動し た事業KPIに紐づく改善 が活性化 マイクロサービス化
ビジネスチームの拡大 これからのプロダクト&事業ステージに合わせた組織成長が求められる 機能別ユニット KPI別ユニット ✕
結びに
一緒に社会のインフラをつくる プロダクトマネージャー募集中!