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オープンソースのハードウェアの コンテストに参加している話 ミソジ 2025/5/31 オープンソースカンファレンス2025 #oscnagoya

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自己紹介 名前: ミソジ @misoji_engineer ブログ: エンジニアの電気屋さん(https://misoji-engineer.com/) ハードウェアのエンジニアで、趣味でブログとか書いてます

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アジェンダ • 最近参加したハードウェアのコンテスト
 
 • オープンの具合
 
 • コンテストに参加することのメリット
 
 • まとめ 趣味で参加しているコンテストの内容を紹介します

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最近参加したハードウェアのコンテスト

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最近参加したコンテスト 2022年 第5回AIエッジコンテスト https://signate.jp/competitions/537 RISC-Vを使用した自動車走行画像認識 2023年 第6回AIエッジコンテスト https://signate.jp/competitions/732 RISC-Vを使用した自動車走行時の画像・点群データによる3D物体検出 2024年 AMD Pervasive AI Developer Contest https://www.hackster.io/contests/amd2023 360° Object Detection Robot Car 2025年 Board Designer Competition https://www.hackster.io/contests/board-designer Maker's nRF54L15 Debug Board BLE Audio Design Challenge https://www.hackster.io/contests/SonicSprint Adaptive Directional BLE Audio Speaker *BLE…Bluetooth Low Energy 趣味で、直近数年で5回ほど参加していました。

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コンテストの結果 2022年 第5回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行画像認識 2023年 第6回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行時の画像・点群データによる3D物体検出 2024年 AMD Pervasive AI Developer Contest 360° Object Detection Robot Car 2025年 Board Designer Competition Maker's nRF54L15 Debug Board Sonic Sprint Adaptive Directional BLE Audio Speaker *BLE…Bluetooth Low Energy 運よく入賞したり、完走できない時も…(普通のエンジニアです) 完走できず... 2位🥈 (ただ複数人いる2位…) (完走はしたけど) 入賞できず... 今日、提出日でした 完走できず...

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2022年 第5回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行画像認識 2023年 第6回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行時の画像・点群データによる3D物体検出 2024年 AMD Pervasive AI Developer Contest 360° Object Detection Robot Car 2025年 Board Designer Competition Maker's nRF54L15 Debug Board Sonic Sprint Adaptive Directional BLE Audio Speaker *BLE…Bluetooth Low Energy 最近参加しているのは海外 今回は海外のハードウェアのコンテストをメインに紹介 自分も英語が苦手でヘタクソだけど 結構面白いです。

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海外のハードウェアのコンテストの オープン具合ってどんな感じ?

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ルールとして、オープン (自分が参加しているのは) 全てオープン https://www.hackster.io/contests/amd2023 /rules#requirements https://www.hackster.io/contests/board-d esigner/rules#requirements ・2024年 AMD Pervasive AI Developer Contest ・2025年 Board Designer Competition BOM(部品表)、Schematics(回路図)、Code(コード)、CAD(モデル)など全部

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オープンのここがオモシロイ 人の良い・悪い回路図・設計が一目瞭然 🤔 何だこのヘタクソなパターン設計は? 
 https://www.hackster.io/iotengineer22/make r-s-nrf54l15-debug-board-1a6a88

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上位入賞者もオープン やっぱり、レベル高い。 違った考え方していて、勉強になる。 1位の人、 
 どれだけ金と時間かけているの… 
 https://www.hackster.io/contests/amd2023#challengeNav

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コンテストに参加するメリット

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自分が知らない技術・分野に飛び込める コンテストが掲げるテーマへのチャレンジができます 2022年 第5回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行画像認識 2023年 第6回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行時の画像・点群データによる3D物体検出 2024年 AMD Pervasive AI Developer Contest 360° Object Detection Robot Car 2025年 Board Designer Competition Maker's nRF54L15 Debug Board Sonic Sprint Adaptive Directional BLE Audio Speaker 画像認識、FPGA(DPU)、RISC-V... LIDAR点群、Vitis-AI、PointPillars... PYNQ-DPU、ONNX、GStreamer、ROS2... Zephyr(RTOS)、nRF54L15、Bluetooth... Isochronous, PMIC, Broadcast, Pad on Via…

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例1: 第5回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行画像認識 2022年 第5回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行画像認識 テーマ:画像認識、FPGA(DPU)、RISC-V... <<その時の感想>> FPGA(Ultra96-V2)… 仕事ではまず使う機会が無いシリーズ。 RISC-V… 今回弄れなかったが、 GitHubにあるリファレンスのベース含めて勉強したい。 ffmpeg… 動画から静止画にこんなに簡単に変換できるのかと感動した。 TensorFlow,keras… 相変わらず全然分からん。もっと使えるようになりたい。 Python… 久しぶりにコードとにらめっこした。 GoogleColab… 本当に便利な計算資源です。もっと使いこなしたい。 Vitis-AI,petalinux… 本当に分からん。もっと使えるようになりたい。 感想ブログ記事: https://misoji-engineer.com/archives/ai-edge-contest.html

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例2: 第6回AIエッジコンテスト 自動車走行時の画像・点群データによる3D物体検出 感想ブログ記事: https://misoji-engineer.com/archives/6th-ai-edge-contest.html 2023年 第6回AIエッジコンテスト RISC-Vを使用した自動車走行時の画像・点群データによる3D物体検出 テーマ: LIDAR点群、Vitis-AI、PointPillars... <<その時の感想>> Python・Pytorch… ここまでプログラム触ったのは大学以来 (普段は電気屋で使わない …) docker… 神。無ければ開発環境を何回壊して、何回諦めていたか分からない。 KITTI・nuScenes… 自動車のデータセットをここまで調べるとは、夢にも思わなかった。 Vitis AI… 感謝。もしサンプルライブラリが無かったら、 3D物体検出は出来なかった。

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例3: AMD Pervasive AI Developer Contest 360°カメラとKR260を搭載したロボットカー 感想ブログ記事: https://misoji-engineer.com/archives/amd-xilinx-fpga-contest.html 2024年 AMD Pervasive AI Developer Contest 360° Object Detection Robot Car テーマ: PYNQ-DPU、ONNX、GStreamer、ROS2... <<その時の感想>> 360°カメラ… レンズによる端の歪み +切れ目があり、結構使いこなすの難しい …。 基板発注… 仕事で経験ありますが、個人発注は初めて。速く・便利で凄く驚きでした。 GStreamer… 各プラグイン、パイプラインの定義含めて奥が深かったです。 ROS2… 全く使いこなせなかった。出力テストした程度で終わってしまった。 ONNX… 周りから便利だよと言われてましたが、納得です。テストしやすいです。

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例4: Board Designer Competition CompetitionCompetitionContest nRF54L15を搭載したカスタムボード設計 感想ブログ記事:  まだ未作成…。また落ち着いたら書こうと思います プロジェクトURL: https://www.hackster.io/iotengineer22/maker-s-nrf54l15-debug-board-1a6a88 2025年 Board Designer Competition Maker's nRF54L15 Debug Board テーマ:Zephyr(RTOS)、nRF54L15、Bluetooth <<その時の感想>> NordicのnRF54L15が自分のテーマで、大体やりたいことは実施したと思う。 ・2層+コンパクトのブレットボード対応の基板設計 ・Zephyr(RTOS)での各インターフェース実装 ・新しいBluetoothの搭載 (BLE, isochronous) ・RISC-VとARM_M33の統合

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まとめ

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まとめ オープンなハードウェアのコンテスト、結構面白いです! ・国内外合わせたら、ハードウェアのコンペも結構あります。  (ネットでほぼ完結するので、海外のもハードル高くないです) ・他人のハードウェア構成とか見れて、勉強にもなります  (普段の仕事とは違う、別分野の設計が見れます) ・新たな技術・分野を学ぶ、良いきっかけになります  (知らないテーマを学ぶのも多少エネルギーがいりますので…)

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最後に ご清聴ありがとうございました。