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AI時代の教育 今世界の教育はどうなっているのか?

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アメリカ西海岸 プロジェクト・ベースド・ラーニング

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映画の舞台になったのは、2000年設立のカリフォルニア州サンディエゴ にある高校「High Tech High」(ハイテク・ハイ)

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教科別の時間割、決まった教科書、定期試験がない。 どんな授業をするかはそれぞれの教師の裁量。 1日2、3コマの緩やかな時間割。

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生徒たちはチームを作り、保護者などが見学に来る学期末の展示会に向 け、作品を制作。

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例えば「古代文明」のテーマでは、なぜその文明が興り、滅びたのか。 傾向や共通点などを探りながら表現方法を探し、 成果を作品としてつくりあげる。

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”HTHは裕福な子弟が通う私立校ではない。特別な認可を得た公立のチャ ータースクールで、低所得層の子どもが5割を占める。 だが、テスト準備のための授業がないのに、州の標準テストの成績は平 均を上回り、大学進学率も98%と高い。” 米教育界の論客が映画で見せた「これからの教育」 https://globe.asahi.com/article/11689607

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Q.裕福な地区ではない公立の高校でPBL中心の授業を行 い、州の平均点よりも、標準テストの成績も良くなるの はなぜか?

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「単に情報を話すだけだと、人間は多くを忘れる。 何かを具体的に示せば、いくらかは覚える。だが、 プロジェクトに巻き込めば、人間は理解するもの だ」 課題解決型学習、世界はこの学校に注目する 「ハイテク・ハイ」が日本にやってきた https://globe.asahi.com/article/12076800

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「PBLの究極の目的は、学び方を学び(learn how to learn)、生 涯にわたって学ぶ人間を育てることだ」 問題に直面し、常に考え、失敗もしながら、解決法を見いだして いく。 立派な見栄えのよい作品を作ることよりも、批評や失敗も含むプ ロセスが重要。 課題解決型学習、世界はこの学校に注目する 「ハイテク・ハイ」が日本にやってきた https://globe.asahi.com/article/12076800

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課題解決型学習(Project Based Learning、以下PBL) その先駆者として、世界中から見学者が押し寄せるのが、カリフォルニア 州サンディエゴにある「High Tech High」(ハイテク・ハイ、以下HTH) である。2000年にできた比較的新しい高校だが、今は、系列の小学校、中 学校なども含め、14校でPBL中心の授業が行われている。 米教育界の論客が映画で見せた「これからの教育」 https://globe.asahi.com/article/11689607

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世界各地で起こっている学びの革命

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サンフランシスコで最も新しい21世紀型中学校、2016年8月に設立され たばかりの 「Millennium School (ミレニアム・スクール)」

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学期制は取らず、6週間のプロジェクト5つを年間通して実施。 教科横断型のプロジェクトで少人数のグループワークを通し学ぶ。 教科横断型にすることで必要な知識を選んで使って問題解決することで より教科知識を習得する。

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アメリカ以外にも

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インドネシアのバリ島、ジャングルの中にあるGREEN SCHOOL 2008年に開校

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サステイナブルを意識した教育、プロジェクト型学習 世界中から生徒が集まる

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2020年、ニュージーランドに開校 北東西海岸のタラナキ

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オランダ イエナプラン

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異年齢学級 オランダ・イエナプラン教育DVD「明日の学校に向かって」 https://www.youtube.com/watch?v=IyJVCJqWoS0

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サークル対話 オランダ・イエナプラン教育DVD「明日の学校に向かって」 https://www.youtube.com/watch?v=IyJVCJqWoS0

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ブロックアワー 時間割を自分で決める オランダ・イエナプラン教育DVD「明日の学校に向かって」 https://www.youtube.com/watch?v=IyJVCJqWoS0

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ブロックアワー 時間割を自分で決める オランダ・イエナプラン教育DVD「明日の学校に向かって」 https://www.youtube.com/watch?v=IyJVCJqWoS0

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ワールドオリエンテーション オランダ・イエナプラン教育DVD「明日の学校に向かって」 https://www.youtube.com/watch?v=IyJVCJqWoS0

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日本 きのくに子どもの村学園

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教科書なし、テストなし、 宿題なし、チャイムなし 先生といわれる大人はいない 異年齢のクラス プロジェクト学習の学校

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「まずは子どもたちを幸福に。 すべてはそのあとに続く」

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完全縦割りの異年齢クラスで 1年間本気のアクティブラーニング この活動が学びの中心

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大学教育も変化

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ハーバード大学より難関のミネルバ大学 キャンパスを持たず、オンライン講義のみ。 4年間で7都市をまわり全寮制で生活し、世界各地でインターン

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子どもの自己教育力を 信じる

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教師は個性を育てるのではない。 個性が内から育ってくるのを援助する。

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「その子の本当の個性を伸ばす」もありえない。 個性を「自分自身になる自由」と理解するなら、 客観的に個性を把握することは無理。 だから「どんな個性の子でも尊重する」

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個性が育つとは? 個性豊かとは? 個性とは何か?

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出典『きのくに子どもの村の教育』(堀 真一郎、2013) 個性が育つとは、より自由になること、 自分自身の生き方ができるようになる こと。 個性豊かな人とは、知識や技能の多い 人というわけではない。むしろ自由な 人である。

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人間の成長とは何か

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出典『きのくに子どもの村の教育』(堀 真一郎、2013) 人間の成長とは、自分自身に気付き、 外面的な権威への依存をやめて、自分 自身の主人公になる過程である。

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AI時代の教育とは

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シンギュラリティ(技術的特異点) 2045年、人工知能は人間を超える

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https://dentsu-ho.com/articles/3260

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“21世紀には、自分が何を知っているかよりも、自分の知って いることで何をやれるかのほうがずっと重要になる。 いま生徒たちが身につけなければならない最も重要なスキル は、新しい問題を解決するために、新しい知識に関心を持ち、 新しい知識を作り出す能力だ。” 『未来のイノベーターはどう育つのか』トニー・ワグナー

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“イノベーションは 不服従と切り離すことはできない” 『未来のイノベーターはどう育つのか』トニー・ワグナー ハーバード大学テクノロジー起業センター初代フェロー(イノベーション教育)、 ハーバード教育大学院チェンジ・リーダーシップ・センター元共同ディレクター

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「学び」が変わる必要がある

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学び方から 変えないといけない

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必要なのは、 根拠のある自信ではない

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必要なのは、 根拠のない自信

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不確かな世界を生きる力

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不確かな中でも、前に踏み出す力

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ヴァルネラビリティ VULNERABILITY

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傷つく勇気 弱さを認めることが本当の勇気