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顧客のニーズを「探求」するための 3つのアクション 2022年9月20日 ファーストアカウンティング株式会社 林 大輔 1

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はじめまして「ファーストアカウンティング」です 2016年創業 エンタープライズ企業の経理部門向けのプロダクトを提供しています 領収書 請求書 API Web 領収書Robota 請求書Robota Remota 2 2021年6月 ローンチ

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林 大輔 3 @HayashiDaisuke 楽天トラベル 
 ファーストアカウンティング 2004年8月〜2021年3月 
 2021年4月〜 メガベンチャー 
 スタートアップ BtoBtoC(toCプロダクトを担当) 
 BtoB 旅行 
 経理 UIデザイナー デザインマネージャー 
 1人目UIデザイナー 1人目プロダクトマネージャー

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経理の経験・知識がまったくない 社内のひとりPM🔰(本業UIデザイナー)が、 エンタープライズ経理向けプロダクトにおいて ローンチしてから1年ちょっとのあいだ ドメインエキスパートの協力を得ながら どうやって顧客のニーズを探求してきたか…の物語である。 4 今日のお話し

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5 1. 業界トレンドの把握 2. ユーザビリティテストの実施 3. ユーザーストーリーマップの作成 顧客のニーズを「探求」するための3つのアクション

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1. 業界トレンドの把握 6

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7 業界トレンドの把握 ●     2023年10月 インボイス制度開始 ●     2023年12月 電子帳簿保存法・猶予期間終了 ● 「電子インボイス」デジタル庁主導による標準仕様の策定 法対応 法対応 ドメインエキスパートと連携し、これらを理解して要件に落とす 「顧客の関心が高い」 「顧客も何をするべきか悩んでいる」

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やらなければ いけないこと より良い世界に 導けること 8 例えば、新しい法律への対応の場合 PM 法律の理解・解釈 法務 想定されるユースケース 経理 課題となりそうなこと CS 顧客 顧客の温度感 営業

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PM ● PRDを編集する過程でドメインエキスパートと連携し、 プロダクトディスカバリーにつなげていく PRD ユーザーストーリー ○○として、△△したい。 なぜなら、×××××××××××だからだ。 シナリオ1 ○○さんは、□□□で△△という業務をする。 ×××××××××××××××××××××××××××××××××××× ×××××××××××××× 要件1-1 ××××××××××××××××× 要件1-2 ××××××××××××××××× エンジニア 営業 CS 法務 レビュー 顧客 主にSlackで連携 たまにMTG 経理

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2. ユーザビリティテストの実施 10

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11 ユーザビリティテスト ユーザに実際に利用してもらい、その行動・発言の観察を通じて、 「ユーザ心理」と「課題」を見つける手法 出典:ユーザビリティテストとは?。ユーザビリティテストはなぜ重要か タスク 課題 観察・ヒヤリング

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12 ユーザビリティテストを実施するメリット 1. エンドユーザーとの接点ができる 2. エンドユーザー自身が気づかない課題・ニーズがわかる カスタマー: エンドユーザー: プロダクト導入推進者、決裁者、エンドユーザーの上司 実際にプロダクトを触る人

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13 1. エンドユーザーとの接点ができる 日頃からコミュニケーションを取るのは 「カスタマー」であることが多い カスタマー: エンドユーザー: プロダクト導入推進者、決裁者、エンドユーザーの上司 実際にプロダクトを触る人 カスタマー エンドユーザー 「エンドユーザー」との接点は、 意外と少ない

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どんな業務の中で、なぜ必要か? を立ち止まって考える ↑ウォンツであることも 本人は気づいていないけど、 客観的に見て課題だと感じるもの 14 2. エンドユーザー自身が気づかない課題・ニーズがわかる 顕在的な課題 潜在的な課題 顕在的なニーズ 潜在的なニーズ

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15 課題・ニーズをリストアップし flyle へ登録

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3. ユーザーストーリーマップの作成 16

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17 ユーザーストーリーマップ エンドユーザーの行動とプロダクトに求める価値を時系列で整理し、 それを実現するために必要な機能や要件をマッピングしたもの 出典:ユーザーストーリーマッピングとは?基本の進め方やおすすめのツールを紹介 時系列に並んだストーリーの骨格 ┗ 細分化したストーリーの骨格 ユーザーストーリー 「ユーザーとして、〇〇できる」 優 先 度 順

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18 なぜユーザーストーリーマップ? それぞれの解釈で 業務フローを把握 CS・PMMと連携し、ユーザーストーリーマップを作成することに 全体感のなかでの 各ニーズの立ち位置が不明

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19 どのように活用するのか?(弊社での活用案) ● 業務フローとマッチすることで、ニーズの解像度が上がる ● 顧客の業務フローや優先度の共通認識が持てる メインアクション ┗ 具体アクション 顧客のニーズ 優 先 度 順 少し改変 現在提供できている機能 ペルソナA ペルソナB

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20 どのように活用するのか?(弊社での活用案) メインアクション 具体アクション flyle のソリューションも アクション単位のフォルダ分類へ 変えていく予定 具体アクション メインアクション 具体アクション

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まとめ 21

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22 「顧客からの要望」対応もたくさんあります 契約 導入 この機能がないと 契約できない 現状の業務フローの中でも外せない要件 追加の要求 「なんか惜しい」の解消 「要望」も「ニーズ」もあわせて、 正しくプロダクトの価値につなけていくことが重要

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23 ひとりPMとして、できることは限られている 出典:The Product Management Triangle ● ←PMの役割ってめっちゃある… ● 押し寄せる 「やらなきゃいけない案件」たち ● 要件定義で精一杯

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24 チームでプロダクトマネジメントをやる! もちろん「顧客のニーズの探求」も 1. 業界トレンドの把握 2. ユーザビリティテストの実施 3. ユーザーストーリーマップの作成 法務、経理、CS、PMM… チームと協業して進める💪

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25 Meetyでお会いしましょう! ファーストアカウンティングにご興味がある方、 デザイナー出身のPMの方、 デザイナー兼PMの方 …ぜひお話をさせてください 林大輔のMeety

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ありがとうございました 制約を取り払うことで、 自信と勇気を与える。