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おおいし (@bicstone) リファインメントの実践 SaaS開発における手戻りを減らすための (C) 2024 Oishi Takanori 2024/11/06 | Startup in Agile #2 みんなの「リファインメントの現在地」を語ろう!

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Certified ScrumMaster® is a certification mark of Scrum Alliance, Inc. Any unauthorized use is strictly prohibited. 2 自己紹介 大石貴則 (@bicstone) 高専卒の元機械エンジニア。 インターネットが世の中を変えていく のを目の当たりにしWeb業界に転身。 現在はSaaSの開発を通じて物流業界の 課題解決に正面から向き合っている。 最近Duolingoはじめました。

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https://findy-code.io/engineer-lab/bicstone_me Findy Engineer Labにインタビュー記事公開中! Findy 大石 で [検索] 宣伝 3

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4 2022年: 物流DXの新プロジェクト立ち上げ プロダクトの背景 引用元: https://www.hacobell.com/optimization 配車計画業務をAIで支援し、効率化と属人性解消を目 指した新規事業SaaSのMVPへ向けた開発がスタート * MVP (Minimum Viable Product、実用最小限の製品)

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5 プロダクトの背景 アルゴリズムやUIの不確実性が存在するため、先行 導入した顧客と共同で仮説検証を実施 顧客からフィードバックを得ながら、アジャイルに プロダクト価値向上を目指す 先行導入顧客と協力しMVPを目指す → 要求の変化に機敏に対応するため スクラムチームを構築

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なぜ実施する? 何を話し合う? どのタイミングで実施する? これらの意識はどう浸透させる? みなさんの事例も ぜひ教えてください! 今日話すこと 弊チームにおける「リファインメントの現在地」 1 2 3 4 6

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なぜ実施する? 1 「選択に必要な○○○を獲得する」ため スクラムガイド 2020年版 ○○○ ○○ ○○ 7

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なぜ実施する? 1 「選択に必要な透明性を獲得する」ため スクラムガイド 2020年版 → スクラムの柱「透明性」を高める 透明性 検査 適応 8

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9 プロダクトゴールを再確認 ゴールに対する進捗の共通理解を形成 必要に応じてゴールの変更も実施 ゴールを元に優先度順にアイテムを並び替え 1~2スプリント後でやることを明確に チーム全体で優先順位の認識を揃える I. プロダクトバックログアイテムの優先順位 → 上位のアイテムを誰でも選択できる状態 2 何を話し合う?

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10 II. 上位のアイテムのブレイクダウンと明文化 2 何を話し合う? Notionを用いてアイテムを作成 アイテムの価値 やらないこと・ブロッカー 議事録 受け入れ基準 受け入れテスト観点 → テンプレートを活用し 考慮漏れを防ぐ

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11 価値・やらないこと・ブロッカー 2~3スプリント前から議論して決めきる 議事録 意思決定の透明性を確保 受け入れ基準 アイテムごとに「完成」の共通理解を形成 スクラムガイドの「完成の定義」とは異なる 受け入れテスト観点 QAも巻き込むことで観点漏れを防止 2 何を話し合う? II. 上位のアイテムのブレイクダウンと明文化

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12 プランニングポーカーによるポイント投票を実施 投票にあたって懸念がないことを確認 同時に投票することで個人の意思を可視化 8ポイント以上になった場合は分割を検討 アイテムを適切なサイズにし洗練 プロダクトバックログの肥大化を防止 III. 上位のアイテムの相対見積り → 見積りを通じてチーム内で合意を形成 2 何を話し合う?

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13 1日目: 改善・事務など 2日目: プランニング 9日目: リファインメント (1.5時間) 最終日: スプリントレビュー・レトロスペクティブ 毎日 : リファインメント (15分)・デイリースクラム ほぼ毎日リファインメントを開催 → 高頻度のリファインメントで新鮮な状態を確保 どのタイミングで実施する? 3

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価値観を明文化したドキュメント ステークホルダー全員で合意する いつでも誰でも見られる場所に置く 定期的に見直しをして陳腐化を防ぐ チームのルールを作成 (Working Agreement) → スクラムガイドのチームの解釈を明確に 4 これらの意識はどう浸透させる? 14

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スクラムイベントの定義やアジェンダ メンバーの役割と行動規範 開発・レビュー・リリースの手順 意思決定における投票手法 Working Agreement ルールの例 4 これらの意識はどう浸透させる? 15

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「選択に必要な透明性を獲得する」ために実施 テンプレートを活用し考慮漏れを防ぐ 上位のアイテムを誰でも選択できる状態 見積りを通じてチーム内で合意を形成 高頻度のリファインメントで新鮮な状態を確保 Working Agreementでスクラムガイドの解釈を明確に 大石 貴則 (@bicstone) 登壇資料 & SNS (bicstone.me) まとめ 16