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RubyKaigiのプロポーザルを通したい。 2024/06/18 RubyKaigi 2024 Wrap Party

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久しぶりにRubyKaigiに参加したら @a_matsudaさんの思いが溢れる 最高の技術カンファレンスだと熱が高まって プロポーザルを出したくなった話

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• toshimaru • GitHub: @toshimaru • 𝕏: @toshimaru_e • Backend Engineer @MedPeer • RubyKaigi 現地参加は5年以上ぶり 🥳 • ほぼブース要員だった…

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RubyKaigi is 何 • 年一回のRubyコミュニティのお祭り(not Rails!) • 日本の地方都市で開催(not Tokyo!)

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「RubyKaigiは特殊」

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何が?🤔

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RubyKaigiの特殊性 • RubyKaigiは他の国際テック系カンファレンスとは一線を画す(オーガナイザの@a_matsudaさんの強い運営方針によるもの) • Rubyを「使って」いる人ではなく、Rubyを「作って」いる人がたくさん来る(野生のコアコミッターたち!) • 国際カンファレンスでありながら英語/日本語ハイブリッドで聴講可能(English Onlyではない) • いわゆる”勉強会”ではない(明日の業務には役立たない可能性が高い) • ハッカーたちの”自慢大会”

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@a_matsudaさんの強い思い • 「Techカンファレンスとして、最高のカンファレンスを作りたい」 • 「Rubyコミュニティの技術の粋を持ち寄って、最高のカンファレンスを作ろう」 • 「全世界で、同じことをやってるイベントは他にないという自負がある」 • 米国カンファレンスのDEIという大きな波に抗う

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社会装置としての カンファレンス • 欧米において国際カンファレンスは格差を是正するための社会装置として機能する • 格差: テック業界における白人男性(マジョリティ)とそれ以外(マイノリティ)の格差 • 主催者は理想とするDEIな社会の実現のために、マイノリティ側に発表の機会を与える必要がある

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RubyKaigiじゃないテック系カンファレンス • マイノリティ重視 • 美談やエモい話が多め • 誰もコードの話していない

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No content

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RubyKaigi is 最高のテック系 カンファレンス

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そんな最高のテック系カンファレンス・ RubyKaigi、

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プロポーザルを通したくない?

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僕は通したくなった!

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RubyKaigi 傾向と対策 “敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず”

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RubyKaigi傾向と対策 • 過去の採択されているプロポーザルの傾向を見る • プロポーザルの審査体制・審査基準を知る • 主催者がどんなトークを求めているか・求めていないかを知る

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• どういう体制でプロポーザルを審査し、どんなプロポーザルを採択しているかは過去の@a_matsudaさんが出している資料を読めば 👍 • A RubyKaigi Talk - Speaker Deck • ep3 “Inside RubyKaigi” - unasuke.fm • 過去の採択されているプロポーザルは、ほぼほぼ全て上述の公開資料通りの内容と言うことができます

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RubyKaigiで 求められるもの・ 求められないもの

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RubyKaigiで求められていないもの • エモい話 • 自社の製品紹介 • (誰かの書いた)gemの使い方紹介 • 初学者向けのEasyトーク • コードが出てこない類の発表 • クローズドソースの自慢話

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じゃあ何が求められている?

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コード!

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コード!!

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コード!!!

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RubyKaigiで求められるもの • コード!コード!!コード!!! • ハッカーたちの「コード自慢大会」 • コードを書かないことには始まらない 💨

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プロポーザル審査体制 • Blind Review はしない • 英作文技術の良し悪しは見ない • (オープンに公開されている)コードを見る • 「コードの下の平等」 • ⚠️ 巷に溢れる「採択されるプロポーザルの書き方」みたいな話は、RubyKaigiの場合あてはまらないことが多いので注意! • 小手先テクニックでは採択されない

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最高のプロポーザル例 • 実際に@a_matsudaさんがシビレたプロポーザル例として紹介していたもの • RubyKaigi 2016で採択されたUrabe Shyouheiさんのプロポーザル: “Optimizing Ruby”

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最高のプロポーザル例 • プロポーザルの説明は “I made ruby 10x faster. Let me show you how.” の一行のみ • そこに冗長な説明や英作文技術の巧みさはない • プロポーザルの背後にUrabeさんの書いたコードが透けて見える • コードに裏打ちされたプロポーザルの圧倒的説得力 • 実際に高速化するコードをたくさん書いたUrabeさんだから成立するプロポーザル例

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駆け出しエンジニア にはムズくない?

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はい。

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でも、 それでいいんです。

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駆け出しエンジニアの君へ • 初心者のためのRubyKaigi入門/RubyKaigi Introduction - Speaker Deck より • 「わからない」けど「気にしない」 • 勉強しに来ないでいいです • 明日からのお仕事に役立つ話はない • プログラマーたちのカッコいい姿が見れる • それくらいの感じでええんやで 😇

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「プロポーザルとかは、、、 俺(私)には関係ないかな…☹️」

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そんなあなたに

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KaigiEffect #kaigieffect

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KaigiEffect • RubyKaigiから刺激を得て何らかのアクションができるといいですね 💪 • Rubyコアのコードを読んでみる • Rubyの最新機能を使ってみる • LTをしてみる(今僕がやっているようにね 😉)etc. • ベテランRubyエンジニア「5年前聞いて全然わからなかった話が、今回は半分くらい理解できた」 • 勉強を重ねることで得られる一種のアハ体験 💡

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KaigiEffect すごい

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まとめ • RubyKaigi にプロポーザルを通すためには、自慢するに足るコードが必要 🔥 • そのためにも日々、コードを書くことが大事 🧑‍💻 • 誰かに自慢できるコードを書こう 💪 • コードをオープンにして RubyKaigi でコードを自慢しよう ❗

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やっていきましょう

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参考 • ep3 “Inside RubyKaigi” - unasuke.fm • A RubyKaigi Talk - Speaker Deck • 初心者のためのRubyKaigi入門/RubyKaigi Introduction - Speaker Deck • 2017/ポエム/a_matsuda/RubyKaigi 2017はなぜ広島開催なのか? - esa-pages.io