Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
RubyKaigiのプロポーザルを通したい。 / rubykaigi-proposal
Search
toshimaru
June 18, 2024
Technology
3
3.1k
RubyKaigiのプロポーザルを通したい。 / rubykaigi-proposal
RubyKaigi 2024 Wrap Party (
https://connpass.com/event/318501/
) で発表した資料です。
toshimaru
June 18, 2024
Tweet
Share
More Decks by toshimaru
See All by toshimaru
OKR基本のキ / OKR Basics
toshimaru
3
1.7k
10年モノのレガシーPHPアプリケーションを移植しきるまでの泥臭くも長い軌跡 / legacy-php-app-migration
toshimaru
1
2.1k
Faster Pull Request Reviews 〜ハイパフォーマンスチームへの道〜 / Faster Pull Request Reviews
toshimaru
7
2.5k
medpeer.jp 開発を加速させるエンジニアリング施策 / medpeer engineering kaigi on rails 2021
toshimaru
2
5.9k
FactoryBot the Right Way
toshimaru
12
4.8k
アラサーエンジニアの生存戦略 / career strategy for around thirty engineer
toshimaru
43
21k
Fat Modelの倒し方 / how to deal with fat model
toshimaru
20
19k
Make Rails Documents SEO(Search Engine Optimized)
toshimaru
3
1.6k
ActiveRecordデータ処理アンチパターン / active-record-anti-patterns
toshimaru
31
20k
Other Decks in Technology
See All in Technology
20241108_CS_LLMMT
shigashiyama
0
260
マルチプロダクトな開発組織で 「開発生産性」に向き合うために試みたこと / Improving Multi-Product Dev Productivity
sugamasao
1
280
Team Dynamicsを目指すウイングアーク1stのQAチーム
sadonosake
1
290
私はこうやってマインドマップでテストすることを出す!
mineo_matsuya
0
310
株式会社島津製作所_研究開発(集団協業と知的生産)の現場を支える、OSS知識基盤システムの導入
akahane92
1
200
ノーコードデータ分析ツールで体験する時系列データ分析超入門
negi111111
0
350
テストコード品質を高めるためにMutation Testingライブラリ・Strykerを実戦導入してみた話
ysknsid25
6
1.7k
利きプロセススケジューラ
sat
PRO
5
2.7k
エンジニア候補者向け資料2024.11.07.pdf
macloud
0
4.6k
"君は見ているが観察していない"で考えるインシデントマネジメント
grimoh
4
1.1k
TypeScript、上達の瞬間
sadnessojisan
37
9.4k
リンクアンドモチベーション ソフトウェアエンジニア向け紹介資料 / Introduction to Link and Motivation for Software Engineers
lmi
4
300k
Featured
See All Featured
Navigating Team Friction
lara
183
14k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
67
10k
It's Worth the Effort
3n
183
27k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
364
24k
RailsConf 2023
tenderlove
29
900
Building Your Own Lightsaber
phodgson
103
6.1k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3k
Speed Design
sergeychernyshev
24
610
Code Review Best Practice
trishagee
64
17k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
1.8k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.5k
Transcript
RubyKaigiのプロポーザルを通したい。 2024/06/18 RubyKaigi 2024 Wrap Party
久しぶりにRubyKaigiに参加したら @a_matsudaさんの思いが溢れる 最高の技術カンファレンスだと熱が高まって プロポーザルを出したくなった話
• toshimaru • GitHub: @toshimaru • 𝕏: @toshimaru_e • Backend
Engineer @MedPeer • RubyKaigi 現地参加は5年以上ぶり 🥳 • ほぼブース要員だった…
RubyKaigi is 何 • 年一回のRubyコミュニティのお祭り(not Rails!) • 日本の地方都市で開催(not Tokyo!)
「RubyKaigiは特殊」
何が?🤔
RubyKaigiの特殊性 • RubyKaigiは他の国際テック系カンファレンスとは一線を画す(オーガナイザの@a_matsudaさんの強い運営方針によるもの) • Rubyを「使って」いる人ではなく、Rubyを「作って」いる人がたくさん来る(野生のコアコミッターたち!) • 国際カンファレンスでありながら英語/日本語ハイブリッドで聴講可能(English Onlyではない) • いわゆる”勉強会”ではない(明日の業務には役立たない可能性が高い)
• ハッカーたちの”自慢大会”
@a_matsudaさんの強い思い • 「Techカンファレンスとして、最高のカンファレンスを作りたい」 • 「Rubyコミュニティの技術の粋を持ち寄って、最高のカンファレンスを作ろう」 • 「全世界で、同じことをやってるイベントは他にないという自負がある」 • 米国カンファレンスのDEIという大きな波に抗う
社会装置としての カンファレンス • 欧米において国際カンファレンスは格差を是正するための社会装置として機能する • 格差: テック業界における白人男性(マジョリティ)とそれ以外(マイノリティ)の格差 • 主催者は理想とするDEIな社会の実現のために、マイノリティ側に発表の機会を与える必要がある
RubyKaigiじゃないテック系カンファレンス • マイノリティ重視 • 美談やエモい話が多め • 誰もコードの話していない
None
RubyKaigi is 最高のテック系 カンファレンス
そんな最高のテック系カンファレンス・ RubyKaigi、
プロポーザルを通したくない?
僕は通したくなった!
RubyKaigi 傾向と対策 “敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず”
RubyKaigi傾向と対策 • 過去の採択されているプロポーザルの傾向を見る • プロポーザルの審査体制・審査基準を知る • 主催者がどんなトークを求めているか・求めていないかを知る
• どういう体制でプロポーザルを審査し、どんなプロポーザルを採択しているかは過去の@a_matsudaさんが出している資料を読めば 👍 • A RubyKaigi Talk - Speaker Deck
• ep3 “Inside RubyKaigi” - unasuke.fm • 過去の採択されているプロポーザルは、ほぼほぼ全て上述の公開資料通りの内容と言うことができます
RubyKaigiで 求められるもの・ 求められないもの
RubyKaigiで求められていないもの • エモい話 • 自社の製品紹介 • (誰かの書いた)gemの使い方紹介 • 初学者向けのEasyトーク •
コードが出てこない類の発表 • クローズドソースの自慢話
じゃあ何が求められている?
コード!
コード!!
コード!!!
RubyKaigiで求められるもの • コード!コード!!コード!!! • ハッカーたちの「コード自慢大会」 • コードを書かないことには始まらない 💨
プロポーザル審査体制 • Blind Review はしない • 英作文技術の良し悪しは見ない • (オープンに公開されている)コードを見る •
「コードの下の平等」 • ⚠️ 巷に溢れる「採択されるプロポーザルの書き方」みたいな話は、RubyKaigiの場合あてはまらないことが多いので注意! • 小手先テクニックでは採択されない
最高のプロポーザル例 • 実際に@a_matsudaさんがシビレたプロポーザル例として紹介していたもの • RubyKaigi 2016で採択されたUrabe Shyouheiさんのプロポーザル: “Optimizing Ruby”
最高のプロポーザル例 • プロポーザルの説明は “I made ruby 10x faster. Let me
show you how.” の一行のみ • そこに冗長な説明や英作文技術の巧みさはない • プロポーザルの背後にUrabeさんの書いたコードが透けて見える • コードに裏打ちされたプロポーザルの圧倒的説得力 • 実際に高速化するコードをたくさん書いたUrabeさんだから成立するプロポーザル例
駆け出しエンジニア にはムズくない?
はい。
でも、 それでいいんです。
駆け出しエンジニアの君へ • 初心者のためのRubyKaigi入門/RubyKaigi Introduction - Speaker Deck より • 「わからない」けど「気にしない」
• 勉強しに来ないでいいです • 明日からのお仕事に役立つ話はない • プログラマーたちのカッコいい姿が見れる • それくらいの感じでええんやで 😇
「プロポーザルとかは、、、 俺(私)には関係ないかな…☹️」
そんなあなたに
KaigiEffect #kaigieffect
KaigiEffect • RubyKaigiから刺激を得て何らかのアクションができるといいですね 💪 • Rubyコアのコードを読んでみる • Rubyの最新機能を使ってみる • LTをしてみる(今僕がやっているようにね
😉)etc. • ベテランRubyエンジニア「5年前聞いて全然わからなかった話が、今回は半分くらい理解できた」 • 勉強を重ねることで得られる一種のアハ体験 💡
KaigiEffect すごい
まとめ • RubyKaigi にプロポーザルを通すためには、自慢するに足るコードが必要 🔥 • そのためにも日々、コードを書くことが大事 🧑💻 • 誰かに自慢できるコードを書こう
💪 • コードをオープンにして RubyKaigi でコードを自慢しよう ❗
やっていきましょう
参考 • ep3 “Inside RubyKaigi” - unasuke.fm • A RubyKaigi
Talk - Speaker Deck • 初心者のためのRubyKaigi入門/RubyKaigi Introduction - Speaker Deck • 2017/ポエム/a_matsuda/RubyKaigi 2017はなぜ広島開催なのか? - esa-pages.io