『HOWはWHY WHATで判断せよ』 〜『ドメイン駆動設計をはじめよう』の読了報告と、本質への探求〜
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HideyukiKitao
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『HOW はWHY WHAT で判断せよ』 〜『ドメイン駆動設計をはじめよう』の読了報告と、本質への探求〜 北尾英之 (@kitaohx) 2025.11.14
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『ドメイン駆動設計をはじめよう』 読みましたか? Vlad Khononov 著 増田 亨、綿引 琢磨 訳 https://www.oreilly.co.jp/books/9784814400737/
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本書の冒頭は引用で始まります 課題の合意なしに解決方針の話をしても 無意味である。 解決方針の合意なしに実現手段の話をしても 無意味である。 エフラット・ゴールドラット・アシュラグ
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この引用は本書の結びでも、再び引用されます。 そして、Khononov 氏はこう続けます。 『この言葉こそ、この本で探求してきた ドメイン駆動設計の本質です。 』
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???
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私はドメイン駆動設計の 「設計手法」を学んでいたのでは?
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Khononov 氏の言うドメイン駆動設計の本質とは何か
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本題に入ります これは、この本をきっかけに私が気づいた 「ある重要な問題」と、 その「解決策」についての話です。
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私が感じていた『疑問』
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システム開発の現場で、こんな経験ありませんか?
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その新技術(HOW ) 、本当に必要ですか? 目的(WHAT )が曖昧なまま、手段(HOW )だけが 決まっていく会議 『なぜ(WHY )やるのか』が共有されず、 ひたすらタスクをこなす
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私は違和感を抱えてつつも、ソフトウエア開発を続けま した しかし、次のような疑問は抱えたままでした
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なぜ、 『HOW (どうやるか) 』の話ばかり してしまうのか? なぜ、 『WHY (なぜやるか) 』や 『WHAT (何をやるか) 』の話をできないのか?
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『HOW の罠』
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説明のため、この現象を『HOW の罠』と呼びます。
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『Khononov 氏の言うドメイン駆動設計の本質』が、 この『罠』からの抜け出し方を教えてくれました。
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WHY WHAT HOW
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WHY (なぜやるのか? / 課題・目的) WHAT (何をやるのか? / ゴール・要求) HOW (どうやるのか? / 手段・技術)
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これが、 『HOW の罠』から抜け出すための 思考のフレームワークです
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冒頭の引用に、説明のため補足を追記します 課題(WHY) の合意なしに解決方針(WHAT) の話を しても無意味である。 解決方針(WHAT) の合意なしに実現手段(HOW) の話を しても無意味である。 課題=WHY 解決方針=WHAT 実現手段=HOW
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今回の文脈(ドメイン駆動設計)における対応づけ WHY ( なぜやるか?) = 課題 ビジネス上、あるいはユーザーが解決したい根本的な 問題。 WHAT ( 何をやるのか?) = 解決方針 / ドメイン 課題を解決するためのアプローチ。 課題解決のために知るべきこと、表現すべきこと。 HOW ( どうやるのか?) = 実現手段 ドメインをコードに落とし込むための技術、設計、実 装。
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順序が重要です。 課題(WHY) が解決方針(WHAT) を決め、 解決方針(WHAT) が実現手段(HOW) を決める。 この一方向の流れこそが本質です
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『HOW の罠』は、この流れが逆流している状態です。 実現手段(HOW) が解決方針(WHAT) を決め、 課題(WHY) が無視される状態です
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『Khononov 氏の言うドメイン駆動設計の本質』が教え てくれたのは、まさにこの順序でした
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本質に沿った順序 WHY (課題): ユーザーが解決したい「課題」は何 か? WHAT (ドメイン): その課題を解決するために「知 るべきこと(=ドメイン) 」は何か? HOW (実装): そのドメインを、どう「コード(=設 計) 」に落とし込むか?
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得られた教訓・原則 「HOW (実装) 」から入るのではなく まず「WHY (課題) 」と「WHAT (ドメイン) 」を 探求し、合意すること。
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「本質を問う」ための道具
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では、この『順序』を どのように使えばいいのでしょうか
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その方法はシンプルです。 『HOW の答えを知る専門家』ではなく、 『WHY から動く人』になることです
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1. 「 『HOW 』を聞いたら、 『WHAT 』を問う」 例: 「その技術(HOW )は、私たちが合意したゴール (WHAT )になぜ最適なのですか?」 )
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2. 「 『WHAT 』を聞いたら、 『WHY 』を問う」 例: 「そのゴール(WHAT )は、そもそも我々の課題 (WHY )を解決しますか?」
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このシンプルな『問い』が、 『HOW の罠』から抜け出し 『無意味な議論』を『本質的な議論』に変える 出発点です。
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『問い』を始めましょう。 WHY とWHAT の合意から これが『ドメイン駆動設計をはじめよう』が私に示して くれた、スタートラインです