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© GO Inc. スタートアップにおける プロダクト志向なエンジニア組織作り 2024.08.28 菅原 円 GO株式会社

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© GO Inc. 2 プロフィール写真 自己紹介 GO株式会社 バックオフィス基盤1グループ グループマネージャー 菅原 円 (すがはら まどか) 2023年2月 入社以来、主に決済基盤の開発に従事 2024年4月 決済基盤・ポイント基盤のEMに就任 @madoxten

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© GO Inc. 3 今日お話すること 通常1年かかるところ 3ヶ月でリリースされた新サービス。 開発を牽引したエンジニアの特徴を言語化して 自分たちのチームへ適用しようと試みる EMの「現在地」をお伝えします。

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© GO Inc. 4 背景となる タクシーアプリ『GO』の紹介

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© GO Inc. 5 アプリでタクシーを呼べるシンプルな体験を提供 タクシーアプリ『GO』とは ※サービスによって提供エリア・提供条件が異なります

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© GO Inc. 6 ※   は当社の登録商標です。 6 タクシーアプリ『GO』の事業成長 2022年9月 1000万ダウンロード突破! 2000万ダウンロード突破! 全国45都道府県に拡大 2021年11月 法人向けタクシー配車管理 『GO BUSINESS』リリース 2021年10月 500万ダウンロード突破! 2022年8月 全国33都道府県に拡大 2020年4月 Mobility Technologies誕生! 2023年4月 「GO株式会社」に商号変更 コロナ禍で一時的に影響を受けたものの、過去最高を更新 『GO』四半期別タクシー実車数 『GO』累積ダウンロード数 2020年9月 タクシーアプリ『 GO』 全国11エリアでスタート ※1 Sensor Tower by data.ai調べ - タクシー配車関連アプリにおける、日本国内ダウンロード数(App Store/Google Play合算値) - 調査期間:2020年10月1日~2024年6月30日 ※2 アプリ注文、乗り込み決済、無線配車連携などGOを利用した乗車回数合算値 2024年8月 2300万ダウンロード突破 ※1 2024年7月 実車数 月間1000万回達成 ※2 全国45都道府県で展開

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© GO Inc. 支払手段の事前登録で、降車時にスムーズに決済 (アプリでの配車の場合) 後部座席でのQRコード決済 (流しの場合) 7 キャッシュレス決済「GO Pay」

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© GO Inc. 8 乗務員に感謝を伝える「チップ機能」 アプリ上で乗務員へチップを送ることができる機能 乗務員は1ポイント1円で銀行から引き出し可能

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© GO Inc. 9 タクシーアプリ『GO』の開発 タクシー会社向け 管理画面 乗務員向けアプリ 後部座席アプリ 乗務員向け ポータル画面 乗客向けアプリ 決済系サーバ群 支払請求系サーバ群 社内向け 管理画面 ジオ・AI系サーバ群 配車系サーバ群 法人向け 分析系 ※ 参考: 「タクシーアプリ『GO』におけるプラットフォームエンジニアリングの実践」水戸 祐介     https://speakerdeck.com/mot_techtalk/takusiapuri-go-niokerupuratutohuomuenziniaringunoshi-jian

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© GO Inc. 10 タクシーアプリ『GO』の開発 タクシー会社向け 管理画面 乗務員向けアプリ 後部座席アプリ 乗務員向け ポータル画面 乗客向けアプリ 決済系サーバ群 支払請求系サーバ群 社内向け 管理画面 ジオ・AI系サーバ群 配車系サーバ群 法人向け 分析系 ● 10以上の開発チーム ● 100人以上の開発者 ● 100以上のマイクロサービス ※ 参考: 「タクシーアプリ『GO』におけるプラットフォームエンジニアリングの実践」水戸 祐介     https://speakerdeck.com/mot_techtalk/takusiapuri-go-niokerupuratutohuomuenziniaringunoshi-jian

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© GO Inc. 11 タクシーアプリ『GO』の開発 平均すると毎週 20のサービスが合計45回 本番環境にデプロイ ※ 参考: 「タクシーアプリ『GO』におけるプラットフォームエンジニアリングの実践」水戸 祐介     https://speakerdeck.com/mot_techtalk/takusiapuri-go-niokerupuratutohuomuenziniaringunoshi-jian

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© GO Inc. 12 通常1年かかるところ 3ヶ月でリリースできた 要因は何だろう? 言語化して 自分たちのチームに 適用したい! モチベーション

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© GO Inc. 13 開発を牽引した エンジニアの特徴

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© GO Inc. 14 開発を牽引したエンジニアの特徴 皆さんの組織では どんなエンジニアが 開発を牽引して いますか?

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© GO Inc. 15 開発を牽引したエンジニアの特徴 越境 仮説思考 推進力 設計力 意思決定 ドメイン 知識 当事者意識 要求定義

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© GO Inc. 16 開発を牽引したエンジニアの特徴 仮説思考:高解像度のドメイン知識で、課題と対策の仮説を立案 オーナーシップ:「ユーザーの現場」の体験で培った当事者意識 リーダーシップ:越境しステークホルダーを巻き込む推進力 要求定義力:技術面の実現性を踏まえ、要求定義の意思決定に関与 設計力:組織とシステムを俯瞰し、変化を見越して設計

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© GO Inc. 17 開発を牽引したエンジニアの特徴 今日掘り下るところ ✔ 仮説思考:高解像度のドメイン知識で、課題と対策の仮説を立案 オーナーシップ:「ユーザーの現場」の体験で培った当事者意識 リーダーシップ:越境しステークホルダーを巻き込む推進力 要求定義力:技術面の実現性を踏まえ、要求定義の意思決定に関与 設計力:組織とシステムを俯瞰し、変化を見越して設計

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© GO Inc. 18 開発を牽引したエンジニアの特徴 今日掘り下るところ ✔ ✔ 仮説思考:高解像度のドメイン知識で、課題と対策の仮説を立案 オーナーシップ:「ユーザーの現場」の体験で培った当事者意識 リーダーシップ:越境しステークホルダーを巻き込む推進力 要求定義力:技術面の実現性を踏まえ、要求定義の意思決定に関与 設計力:組織とシステムを俯瞰し、変化を見越して設計

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© GO Inc. 19 開発を牽引したエンジニアの特徴 今日掘り下るところ ✔ ✔ ✔ 仮説思考:高解像度のドメイン知識で、課題と対策の仮説を立案 オーナーシップ:「ユーザーの現場」の体験で培った当事者意識 リーダーシップ:越境しステークホルダーを巻き込む推進力 要求定義力:技術面の実現性を踏まえ、要求定義の意思決定に関与 設計力:組織とシステムを俯瞰し、変化を見越して設計

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© GO Inc. 20 プロダクト思考なエンジニア組織作り ① 仮説思考の土台作り

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© GO Inc. 21 仮説とは何か 今持っている情報から導き出した 仮の答え ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1

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© GO Inc. 22 仮説とは何か 事実 ✖ 推論 = 仮説 ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1

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© GO Inc. 23 仮説とは何か 事実 ✖ 推論 = 仮説 雲   雨 傘 傘が必要になる (はず) ゲリラ豪雨に なりそう 急に曇ってきた ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1

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© GO Inc. 24 仮説思考の利点 仮説を立てて 当たりをつけて進むので ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1

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© GO Inc. 25 仮説思考の利点 スピード  闇雲に調べるより素早く  意思決定や行動に移せる 全体像との整合性  全体のストーリーラインと  整合性を取りながら進められる ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1

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© GO Inc. 26 仮説思考の観点 技術 業務 法令 政策 ビジネス モデル 商品 サービス 業界 顧客

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© GO Inc. 27 仮説思考の問い 製品は課題を 解決できる? 機能は課題を 解決できる? 優先すべきは どの機能? どんな 体験が最適? 期日内に 実現できる? コスト内で 実現できる? 競争優位性を どう作る? 人材を 確保できる? 顧客にとって どれくらい 緊急 / 重要 / 価値がある? 製品 実現性 戦略 顧客 市場

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© GO Inc. 仮説① 28 仮説が「間違っている可能性」は 常に存在する 仮説思考の特徴 仮説② 仮説③ 仮説④ ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1

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© GO Inc. 仮説① 29 仮説思考の特徴 仮説② 仮説③ 仮説④ もろい部分 ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1 仮説は「ジェンガ」のような積み重ね 土台の「確からしさ」が低いと崩れやすい

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© GO Inc. 仮説① 仮説② 仮説③ 仮説④ 30 仮説思考の特徴 崩れるタイミングが遅くなるほど ヒト・カネ・時間の無駄が大きくなる 仮説⑤ 仮説⑥ 仮説⑦ ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1

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© GO Inc. 仮説⑥ 仮説⑤ 仮説① 31 間違いに気づいたら早めに軌道修正 必要であれば自ら崩そう! 仮説思考の特徴 仮説④ 仮 説 ② 仮 説 ③ ※ 参考: 「仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1)」 馬田隆明 https://speakerdeck.com/tumada/jia-shuo-si-kao-ru-men-sutatoatupufalsejia-shuo-si-kao-1

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© GO Inc. 32 仮説思考の特徴 安定した仮説を立てるために 仮説① 仮説② 仮説③ 仮説④ 仮説⑤ 仮説⑥ 低解像度の ドメイン知識

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© GO Inc. 高解像度の ドメイン知識 33 仮説思考の特徴 土台となるドメイン知識の 解像度UPを日常化しよう! 仮説① 仮説② 仮説③ 仮説④ 仮説⑤ 仮説⑥

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© GO Inc. 34 仮説思考の土台作り 「ドメイン知識学習会」 ● スキルマップ (星取表) でチームの弱点を特定 ● 初心者が調べて発表、有識者が補足 ● 簡潔なマインドマップや図表 (体裁より内容重視) ● 動画や資料を蓄積し共有 事業領域に関わる知識を学びあう場

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© GO Inc. 35 仮説思考の土台作り スキルマップ (星取表) でチームの弱点を特定 スキルマップとは ● 1人1人のスキルを見える化するテクニック 効果: スキルの見える化 ● 誰が何を知っているか、何をできるか 効果: リスクの見える化 ● 属人化した単一障害点のあぶり出し 「◯◯さんしか知らない、できない」 注意: 人事評価にからめないこと ● 過大報告につながり 効果が薄れる可能性も ※ 参考: 「スキルマップ作成のすすめ」 吉羽 龍太郎 https://www.ryuzee.com/contents/blog/7065

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© GO Inc. 36 仮説思考の土台作り リスク スキルマップ (星取表) でチームの弱点を発見 技術的なスキルと同列にドメイン知識をリスト化

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© GO Inc. 37 仮説思考の土台作り 初心者が調べて発表、有識者が補足 みんなが学習しづらくなるパターン 心理的安全性の「無知だと思われる不安」 何でも知ってるから 自分が教えてやる! ドキュメント 深掘りすればわかるのに 何で勉強してないんだ! ・・・・・

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© GO Inc. 38 仮説思考の土台作り 初心者が調べて発表、有識者が補足 学習中なので 誤りや補足があれば コメントください こういう経緯 だったらしいよ このケースは どうなるんだっけ? 先入観のない フラットな 気づき みんなが学習やすくなるパターン 活発な発言で情報が集まりブラッシュアップ

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© GO Inc. 39 仮説思考の土台作り 現時点の成果 ドメイン知識の解像度UPで スキルマップ上の弱点が 1つずつ解消 他チームやPdMが 動画や資料を活用 (オンボーディングやPRD etc) 要求定義などの場で 仮説思考を活用 他チームにも この取り組みが拡大

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© GO Inc. 40 プロダクト思考なエンジニア組織作り ② オーナーシップの醸成

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© GO Inc. 41 「ユーザーの現場」を体験 「ユーザーの現場」での 体験を通じて当事者意識UP

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© GO Inc. 42 「ユーザーの現場」を体験 トライアルタクシー制度 タクシーの乗車を体験 (月1万円まで補助、1回あたり上限4000円) タクシーというサービスを 身近に感じる目的で 会社が補助する制度

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© GO Inc. 43 「ユーザーの現場」を体験 配車デモ体験会 乗客向けのアプリや乗務員向けの端末の一連の操作を体験

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© GO Inc. 44 「ユーザーの現場」を体験 CX体験会 乗客・乗務員・タクシー会社の方々のリアルな声を聞く会を定期開催

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© GO Inc. 45 「ユーザーの現場」を体験 連携先チームのペイン(痛み)を把握 決済基盤 支払請求 基盤 ✖ ✖ ✖ ✖ 連携先 チーム 決済結果の連携部分が チーム間のエアポケット お金の集計が責務 決済の管理が責務 決済結果のデータ不備で エラー発生してるから 90万件再送してー 締め日までに バッチ作成とデータ修正を して再送しなきゃ! 自チーム 決済以外の責務が にじんできちゃうな 締め日の判定 そっちにも入れられる?

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© GO Inc. 46 「ユーザーの現場」を体験 連携先チームのペイン(痛み)を把握 仮想チームを結成して協業 仮想チーム 決済基盤 支払請求 基盤 ✖ ✖ ✖ ✖ 連携先 チーム お金の集計が責務 決済の管理が責務 自チーム 仮想の合同チームを結成 非公式のためお手軽 一緒に責務を整理し サービスをまたいだ リファクタを実施 決済結果の連携部分が チーム間のエアポケット

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© GO Inc. 47 「ユーザーの現場」を体験 連携先チームのペイン(痛み)を把握 仮想チームでの合宿も実現 決済基盤 支払請求 基盤 ✔ ✔ ✔ ✔ 連携先 チーム お金の集計が責務 決済の管理が責務 自チーム 仮想チーム 合宿のランチは 美味しい焼肉弁当で ワイワイ! 決済結果の連携部分が チーム間の絆に

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© GO Inc. 48 プロダクト思考なエンジニア組織作り ③ リーダーシップの 総和の最大化

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© GO Inc. 49 リーダーシップの種類 Traditional Leadership 伝統的なリーダーシップ ● ピラミッド型 ● リーダー中心 ● 指揮系統が明確 ● リーダーに情報・判断・権限が集中 ● ビジネス・サイクルの短縮化・複雑化で 対応が困難になる場合も ● 指示・指導のスキル ※ 参考: 「リーダーシップ論のパラダイムシフト─リーダー中心からフォロワー中心へ」池田 浩 https://psych.or.jp/publication/world105/pw03/ ※ 参考: 「シェアドリーダーシップ」でメンバーの主体性を高め、変化に対応できる組織をつくる方法」 https://www.corner-inc.co.jp/media/c0223/

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© GO Inc. 50 リーダーシップの種類 Servant Leadership サーバント・リーダーシップ ● 逆ピラミッド型 ● フォロワー中心 ● メンバーの能力を最大化するために リーダーが支援、チームの障害物を除去 ● 傾聴やフィードバックのスキル ※ 参考: 「リーダーシップ論のパラダイムシフト─リーダー中心からフォロワー中心へ」池田 浩 https://psych.or.jp/publication/world105/pw03/ ※ 参考: 「シェアドリーダーシップ」でメンバーの主体性を高め、変化に対応できる組織をつくる方法」 https://www.corner-inc.co.jp/media/c0223/

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© GO Inc. 51 リーダーシップの種類 Shared Leadership シェアド・リーダーシップ  ● 自律協業型 ● リーダーシップの機能をメンバーと共有 ● 各自の強み領域でリーダーシップを発揮 ● 権限の委譲、心理的安全性、情報の透明 性が大事 ● ファシリテーションのスキル ※ 参考: 「リーダーシップ論のパラダイムシフト─リーダー中心からフォロワー中心へ」池田 浩 https://psych.or.jp/publication/world105/pw03/ ※ 参考: 「シェアドリーダーシップ」でメンバーの主体性を高め、変化に対応できる組織をつくる方法」 https://www.corner-inc.co.jp/media/c0223/

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© GO Inc. リーダーシップの比較 Traditional Leadership 伝統的リーダーシップ Servant Leadership サーバント・リーダーシップ Shared Leadership シェアド・リーダーシップ 「個人」として発揮する リーダーシップ 「組織」として発揮する リーダーシップ 52 ※ 参考: 「リーダーシップ論のパラダイムシフト─リーダー中心からフォロワー中心へ」池田 浩 https://psych.or.jp/publication/world105/pw03/ ※ 参考: 「シェアドリーダーシップ」でメンバーの主体性を高め、変化に対応できる組織をつくる方法」 https://www.corner-inc.co.jp/media/c0223/

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© GO Inc. リーダーシップの比較 Traditional Leadership 伝統的リーダーシップ Servant Leadership サーバント・リーダーシップ Shared Leadership シェアド・リーダーシップ 「個人」へ属人化 「組織」で最大化 53

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© GO Inc. リーダーシップの比較 Traditional Leadership 伝統的リーダーシップ Servant Leadership サーバント・リーダーシップ Shared Leadership シェアド・リーダーシップ 「個人」へ属人化 「組織」で最大化 54 採用

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© GO Inc. シェアド・リーダーシップの特徴 55 ● 各自の得意分野でリーダーシップを発揮 ● 他のメンバーがリードする領域ではフォロワーシップを発揮 リーダーとフォロワーが流動的

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© GO Inc. 56 EMの役割 ① 方向性のファシリテーション ② マネジメント領域ごとの権限委譲

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© GO Inc. 57 EMの役割 ① 方向性のファシリテーション + = 会社・事業・チームの方向性

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© GO Inc. How を明らかにする Why を明らかにする 58 われわれは なぜここに いるのか エレベータ ピッチ パッケージ デザイン やること やらないこと リスト 技術的な 解決策 トレードオフ スライダー 期間を 見極める なにが どれだけ 必要か プロジェクトコミュニティ 夜も眠れない問題 ✔ ✔ ✔ EMの役割 ① 方向性のファシリテーション 「インセプションデッキ」でチームの方向性を統一 SMが動きやすい 場作り

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© GO Inc. 59 EMの役割 ②マネジメント領域ごとの権限委譲 Project People Product Tech 改善前 チーム付の PO/PdM 不在 手戻り発生 EMが兼務のため不在がち レビューが集中し ボトルネック化 SM TL L L L TL TL TL SM M EM : エンジニアリングマネージャー  TL : チームリーダー   L : リーダー  SM : スクラムマスター   M : メンバー マイクロマネジメント寄りの進捗管理 M M M M M M M M 少数の人に属人化し負荷が集中

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© GO Inc. 60 Project People Product Tech 改善後 ドメイン知識を強化 PdM領域に関与 専任のEMを配置 各L分担 SREレビューで補完 L&M L 全員 EM : エンジニアリングマネージャー  TL : チームリーダー   L : リーダー  SM : スクラムマスター   M : メンバー 各Lに分担 SM EM L L L M M M M M M M M M SM EM SMの改善提案で 会議体なども改善 複数の人に役割を分散し負荷を平準化 EMの役割 ②マネジメント領域ごとの権限委譲

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© GO Inc. 61 まとめ

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© GO Inc. 62 開発を牽引したエンジニアの特徴 今日掘り下げたところ ✔ ✔ ✔ 仮説思考:高解像度のドメイン知識で、課題と対策の仮説を立案 オーナーシップ:「ユーザーの現場」の体験で培った当事者意識 リーダーシップ:越境しステークホルダーを巻き込む推進力 要求定義力:技術面の実現性を踏まえ、要求定義の意思決定に関与 設計力:組織とシステムを俯瞰し、変化を見越して設計

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© GO Inc. 63 開発を牽引したエンジニアの特徴 今日掘り下げたところ ✔ ✔ ✔ 仮説思考:ドメイン知識学習会で仮説の土台作り オーナーシップ:「ユーザーの現場」の体験で培った当事者意識 リーダーシップ:越境しステークホルダーを巻き込む推進力 要求定義力:技術面の実現性を踏まえ、要求定義の意思決定に関与 設計力:組織とシステムを俯瞰し、変化を見越して設計

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© GO Inc. 64 開発を牽引したエンジニアの特徴 今日掘り下げたところ ✔ ✔ ✔ 仮説思考:ドメイン知識学習会で仮説の土台作り オーナーシップ:現場体験やチーム越境でペインを自分ゴト化 リーダーシップ:越境しステークホルダーを巻き込む推進力 要求定義力:技術面の実現性を踏まえ、要求定義の意思決定に関与 設計力:組織とシステムを俯瞰し、変化を見越して設計

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© GO Inc. 65 開発を牽引したエンジニアの特徴 今日掘り下げたところ ✔ ✔ ✔ 仮説思考:ドメイン知識学習会で仮説の土台作り オーナーシップ:現場体験やチーム越境でペインを自分ゴト化 リーダーシップ:シェアド・リーダーシップで総和を最大化 要求定義力:技術面の実現性を踏まえ、要求定義の意思決定に関与 設計力:組織とシステムを俯瞰し、変化を見越して設計

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© GO Inc. ■ フォロワーシップの醸成 ■ 権限委譲の明確化 (デリゲーションポーカー) ■ 情報の透明性 (共通言語、検索性/紐付、ストック型/フロー型) ■ 要求定義での意思決定 ■ 変化を受け入れる設計 (ドメイン駆動設計) ■ 組織のリファクタ (逆コンウェイの法則) ■ 提供価値の計測 66 次のステップ 今後掘り下げるところ

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© GO Inc. 67 不確実性に抗い続ける   仮説検証の「終わりなき旅」は続く TO BE CONTINUED…

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© GO Inc. 68 ご清聴ありがとうございました!

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© GO Inc. 一緒に未来を作ってゆく仲間を募集中! 69

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© GO Inc. 一緒に未来を作ってゆく仲間を募集中! 採用情報 https://goinc.jp/career/ 技術情報 https://x.com/goinc_techtalk 70

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© GO Inc. 71 Appendix

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© GO Inc. ● タクシーアプリ『GO』におけるプラットフォームエンジニアリングの実践. 水戸 祐介 ● 仮説思考入門 スタートアップの仮説思考 (1). 馬田隆明 ● スキルマップ作成のすすめ. 吉羽 龍太郎 ● リーダーシップ論のパラダイムシフト─リーダー中心からフォロワー中心へ. 池田 浩 ● 「シェアドリーダーシップ」でメンバーの主体性を高め、変化に対応できる組織をつくる方法 ● リーダーシップ・シフト: 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ. 堀尾 志保, 中原 淳 ● シェアド・リーダーシップへの挑戦. 菅原 円 72 参考

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© GO Inc. アジャイルの世界へ導いてくれた 森竹 泰文さん @moriyasu0410 コミュニティを支えるすべての方々 一緒に不確実性と向き合い続ける仲間たち 登壇の準備を支え励ましてくれた 妻と息子たちに 心から感謝! 73 謝辞

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文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。 © GO Inc.