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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 1 1 勉強会開催するにあたり FEARLESS CHANGE本を 実践してみた 新井 祐輝 2023年09月30日(土)

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 2 2 自己紹介 新井 祐輝 @araiguma47 (株)カカクコム 食べログのサーバサイドエンジニア 今、子供2歳の親バカエンジニアです。 1年前まで約1年間育児休暇を取得してました。

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 3 背景 背景

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 4 背景 最近社内の勉強会を開催する プロジェクトを運営中

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 5 背景 コロナにより社内勉強会が減った

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 6 背景 社内プロジェクト立てて勉強会開催しよう!

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 7 背景 4月 5月 6月 7月 8月 9月 3月 2月 2023年 プロジェクト 始動 LT会 LT会 LT会 外部の方を 招いての講演会 ChatGPT 大喜利大会 TDD道場破り (XP祭り) TDD 図書館 TDD 図書館 TDD 図書館 新卒向け 勉強会 毎回15-20人ほどが参加 月1,2回の勉強会開催 外部の方を招いた講演会には約50人もの人が参加

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 8 背景 今の所プロジェクトは大成功!

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 9 背景 成功の秘訣の一つは FEARESS CHANGEの本のパターンを実践したこと

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 10 背景 今日はプロジェクトで何を実践してきたのか話していく

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 11 今回参考にした本はこちら

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 12 FEARLESS CHANGE本とは

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 13 FEARLESS CHANGE本とは どんな本かというと

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 14 FEARLESS CHANGE本とは 組織に新しいアイデアや変化を持ち込むために どう振る舞うべきかを記載した本 48のパターンが載っており、 それらを実践することで組織にアイデアを 浸透させていくことが可能

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 15 FEARLESS CHANGE本とは 今日のセッションで 「Fearless Change」と心理的安全性への旅 というタイトルで発表した 川口さんが監訳している

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 16 パターンの実践割合 現在プロジェクトを初めて約半年 本の内容をどれくらい実践できているのか?

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 17 パターンの実践割合 17 48

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 18 パターンの実践割合 意外と少ない?

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 19 パターンの実践割合 いやいや、 今まだ使うタイミングでないパターンが多いだけで 結構頑張って実践してます

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. パターンの実践割合 48のパターンと実際に実践したパターンはこんな感じ

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 21 実際にやったこと - 全体に関わるパターン エバンジェリスト(1), 小さな成功(2), ステップバイステップ(3), 予備調査(4), ふりかえりの時間(5) - 序盤の活動に関わるパターン 協力を求める(6), ブラウン・バッグMTG(7), コネクター(8), 何か食べながら(9), 電子フォーラム(10), アーリーアダプ ター(11), 外部のお墨付き(12), グループのアイデンティティ(13), 達人を味方に(14), 空間を演出する(15), イノベーター (16), やってみる(17), 感謝を伝える(18), 次のアクション(19), 個人的な接触(20), 便乗(21), 種を蒔く(22), 適切な時期 (23),定期的な連絡(24), 勉強会(25), テイラーメイド(26) - 中盤以降の活動に関わるパターン 著名人を招く(27), 経営層の支持者(28), 正式な推進担当者(29), アーリーマジョリティ(30), 達人のレビュー(31), 体験談 の共有(32), みんなを巻き込む(33), ちょうど十分(34), 身近な支援者(35), 場所重要(36), メンター(37), 謁見(38), 相談で きる同士(39), 成功の匂い(40), 勢いの持続(41), トークン(42) - 抵抗と付き合うためのパターン 橋渡し役(43), 懐疑派代表(44), 根回し(45), 恐れは無用(46), お試し期間(47), 将軍の耳元でささやく(48) 48のパターンと実際に実践したパターン

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 22 実際にプロジェクトで 何をやったのか具体的にいくつか紹介

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 23 1つ目のパターン

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 24 グループのアイデンティティ(13) グループのアイデンティティ(13) アイデアに特別な名前をつけよう

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 25 グループのアイデンティティ(13) 勉強会のプロジェクト名を Tabelog Developer Dojo (TDD) と名付けた

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 26 グループのアイデンティティ(13) これにより、 TDD! , TDD!! といろんなところで 会話できるようになり、組織に浸透させやすくなった

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 27 グループのアイデンティティ(13) TDD(テスト駆動開発)ではないです けど、覚える時は TDD(テスト駆動開発) のおかげで覚えてもらいやすい

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 28 グループのアイデンティティ(13) 同じようにプロジェクトの企画 それぞれにも名前をつけた

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 29 グループのアイデンティティ(13) TDD図書館 TDD集会 TDD道場破り LT会 ChatGPT大喜利大会

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 30 グループのアイデンティティ(13) 今日このXP祭りに参加しているのも TDD道場破り(勉強会参加しよう企画) のひとつ

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 31 グループのアイデンティティ(13) 名前をつけることによって 会話をしやすくなり、またプロジェクト外の人に認識 してもらいやすくなったりといいことづくめです。

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 32 2つ目のパターン

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 33 協力を求める(6) 協力を求める(6) 頑張りに協力してくれる人やリソースを探そう!

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 34 協力を求める(6) プロジェクトの成功には これが一番大事なんじゃないかと思ってる 一人じゃできることもかなり限られてくるので

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 35 協力を求める(6) プロジェクト運営 方向性を相談に乗ってもらう上司や部長 各種勉強会の開催、発表や準備などの手伝い 人脈コネクションを利用して外部講演の方を招いてもらう など

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 36 協力を求める(6) 昔輪読会を一人で主催したことがあった

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 37 協力を求める(6) 自分一人が挫けると企画がポシャるので辛かった

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 38 協力を求める(6) 仲間がいるのは心強く プロジェクトを成功させるにはすごく重要

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 3つ目のパターン 39

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 40 ブラウンバッグ・ミーティング(7) ブラウンバッグ・ミーティング(7) 日常のランチの時間をアイデアを聞く場としよう

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 41 ブラウンバッグ・ミーティング(7) 最初プロジェクトの決定は 運営メンバーだけで会議を開いていた

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. TDD集会と改め 完全公開、ランチ時間に自由参加の形式に変更した 42 ブラウンバッグ・ミーティング(7)

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 43 ブラウンバッグ・ミーティング(7) 運営はちょっと... けど、企画には興味はある。 という人が何人か参加してくれた。

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 44 ブラウンバッグ・ミーティング(7) お試し期間(47)を用いてプロジェクトに参加

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 45 ブラウンバッグ・ミーティング(7) 企画から参加すること(みんなを巻き込む(33)) により企画の参加率上昇

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 46 ブラウンバッグ・ミーティング(7) ブラウンバッグ・ミーティングのように 参加の敷居を下げることは重要!

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 47 4つ目のパターン

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 48 種を蒔く(22) 種を蒔く(22) 機会のある時に資料(種)を持って行って それらを見せて(蒔いて)こよう

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 49 種を蒔く(22) LT会の開催など プロジェクトで企画をした際 いろいろなところへ説明資料を貼り付けたり 告知したりした

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 50 種を蒔く(22) その取り組みについて社内のエンジニアのMTGで 発表してくれないかと依頼が来た

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 51 51 種を蒔く(22) プロジェクトの認知度を上げるいい機会だと 発表を快く引き受けて発表をした

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 52 種を蒔く(22) 翌週、今度は人事から個人あてに連絡が...

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 53 種を蒔く(22) 人事がエンジニア同士の交流を行いたいが どうすればいいのか困っているとのことで 相談できたらとのこと

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 54 種を蒔く(22) エンジニアの交流のため勉強会を盛り上げていこうとなり 人事の協力を経てプロジェクトを進めることが可能となった

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 55 種を蒔く(22) この件により 人事という優秀なコネクタ(8)の協力を得ることができ 勉強会への参加者も倍以上に増えた

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 56 種を蒔く(22) 種を蒔くと 予期せぬところから育っていき いい結果に結びつくことがある

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 57 まとめ

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 58 まとめ 半年間FEARESS CHANGE本を実践した

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 59 まとめ 結果 現在、プロジェクトを成功させ 勉強会を定期的に開くことができている

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 60 まとめ 何か新しいアイデアを組織に導入したい場合は FEARESS CHANGEの48のパターンを参考にすると やるべき取り組みがわかるかもしれません。

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© Kakaku.com Inc. All Rights Reserved. 61 ご清聴ありがとうございました