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PMが⼿を離しても動くプロダクト 〜育休から得た仕組みづくり〜 株式会社ヤプリ 増渕亜美

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SPEAKER PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 株式会社ヤプリ 開発企画部 プロダクトオーナー∕PdMグループマネージャー 増渕 亜美 #ビジネスサイド出⾝PdM #社内の2部署を経て現役割  #⼀⼈⽬PdM #同社歴8年 #プロダクトオーナー  #PdMチームのマネジメント #2児(姉弟)の⺟ #⼩1の壁⽬前

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 1.PdMは離れられない仕事? 今⽇話すテーマ PdMが離脱してもチームが回る仕組み

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 1.PdMは離れられない仕事? 今⽇話すテーマ:PdMが離脱してもチームが回る仕組み ● PdMの⼀時的な不在で⽌まってしまうプロダクトはリスクを抱えている ○ ⾃⾝の妊娠‧出産をきっかけに改めて認識 ● 多様化する社会の中で、⼀時的な仕事の離脱は誰にでも起こりうる ○ パパの育休の増加、介護や⾃⾝の病気怪我など、何が起こるか分からない 2度の産休‧育休を通して⾒えた現実や 実践した解決策についてお話します

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INDEX ⽬次 1. PdMは離れづらい仕事 2. 1度⽬の産休で⾒えた属⼈化の現実 3. 2度⽬の産休に向けて実践したこと 4. 不在を前提にしたチームは強くなる 5. まとめ

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり PdMは離れづらい仕事

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 1.PdMは離れづらい仕事 PdMの役割(⼀般) UX Tech Buisiness PdM

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 1.PdMは離れづらい仕事 PdMはハブを担う(ヤプリの場合) PdM sales CS Dir デザイナー サポート 顧 客 開発チーム 法務

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり YappliのPdMは ⼀般的なPdMとしての側⾯に加え、 ドメイン知識のボリュームも多く とても離れづらかった 1.PdMは離れづらい仕事

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 1度⽬の産休で⾒えた 属⼈化の現実

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり プロダクトオーナー 2.1度⽬の産休で⾒えた属⼈化の現実 2017/2 2017/7 2017/12 初期制作 ディレクション システム連携 チーム⽴ち上げ PdM 2019/11 2020/4 2023/12 お休み 2024/6 お休み ⾃⾝の役割の変遷

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり プロダクトオーナー 2.1度⽬の産休で⾒えた属⼈化の現実 2017/2 2017/7 2017/12 初期制作 ディレクション システム連携 チーム⽴ち上げ PdM 2019/11 2020/4 2023/12 お休み 2024/6 お休み 1度⽬の産休 この直前は、 Yappliの管理画⾯の 全⾯刷新PJ期間 &アプリ画⾯のUI刷新

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 2.1度⽬の産休で⾒えた属⼈化の現実 引き継ぎ範囲は、 どこまで、誰に? 引き継いだあと、 復帰してキャッチ アップできるのかな?

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 2.1度⽬の産休で⾒えた属⼈化の現実 ⾃分に属⼈化している 仕事の前借り 半年分くらいの議論を先に進めた ※元気な妊婦だったからできた 1度⽬の産休育休前にやったこと 困ったときの判断者を決める ⼤きな判断:⼀度私の上まで戻す 当時の上司は快く引き受けてくれたが、 組織化の観点では後退 ⼩さな判断:リードエンジニアへ 進⾏中のプロジェクトの判断は1年半ほど 仕事をしてきたメンバーへ

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 2.1度⽬の産休で⾒えた属⼈化の現実 復帰のノウハウなし 会社として産休が2⼈⽬ Slackが⾒づらく(⼼理的に) キャッチアップ0 休み中に⾒ていいんだろうか、 ⼝を出したくなりそう、という 迷いがあって⾒づらかった (育休後半はそんな余裕もなかった) 1度⽬の産休育休からの復帰で起こったこと 浦島太郎化 議論の広がり 組織変更で構成メンバーが変わり、議 論の幅が予知できず思った以上の広が りを⾒せていた 背景の共有不⾜ 背景が伝わりきっておらず、想定と ズレてしまった部分も 想定と異なる状況

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 完全なる⼈頼みで、 もっと上⼿くやりたかった 2.1度⽬の産休で⾒えた属⼈化の現実

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 2度⽬の産休に向けて 実践したこと

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと 復帰後の⾃⾝の役割の変化 プロダクトオーナーとして プロダクト全体を⾒ることに プロジェクトを推進するPdMが どこで躓きやすいのかを 客観的に⾒る機会に PdMチームの マネジメントも⾏うことに PdMの採⽤‧育成にもしっかり 関わるようになり、 スキルセットを⾒つめ直す機会に

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと 持続可能な仕組みを作るための課題 属⼈化している ドメイン知識の共有の必要性 ただ、ドメイン知識の取得は ⼀朝⼀⼣には難しい (Yappliの場合は特に) 意志決定の⽅向性‧⽅法も メンバーに委譲すべき 何を考えてどう判断しているのかを、 ⾃分のものにしてもらう

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと 実践したこと ①ドメイン知識のインプット ②優先順位の意志決定構造を可視化 ③チームが⾃⾛できる環境づくり ④復帰の設計

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと 実践したこと ①ドメイン知識のインプット ②優先順位の意志決定構造を可視化 ③チームが⾃⾛できる環境づくり ④復帰の設計

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ①ドメイン知識のインプット バックログ整理会の実施 週1回1時間かけて過去分で 残存している800枚以上の 整理に着⼿ 具体の事例を⾒ながら話せる 仕様書だけ読んでも頭に⼊ってきづらい 内容の理解も深まる 背景の共有ができる その機能ができた背景や細かい 仕様の補⾜もできる Yappliは90以上の機能があり 網羅して話すのも難しい背景も なぜ? やったこと

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ①ドメイン知識のインプット Yappliの⽅向性‧今後考えていることを話すきっかけに 機能の刷新を検討しているからこの細かい改善は⽌めてOK、 機能のマージを考えているからその議論でいっしょに検討 など 効果

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと 実践したこと ①ドメイン知識のインプット ②優先順位の意志決定構造を可視化 ③チームが⾃⾛できる環境づくり ④復帰の設計

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ②優先順位の意志決定構造を可視化 優先順位のランクを可視化 優先順位の意志決定を⾏う上で 考慮しているポイントを 簡易的に可視化 ⾔語化できてきた ①の運⽤で⾔語化が進⾏ ボトムアップで対応できた メンバーから優先順位のランク付け の提案があり、それを取り⼊れる 形で構造を可視化 (⼩規模からスタート) なぜ? やったこと

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ②優先順位の意志決定構造を可視化 全機能を使われている度合いで分類&他要素の加点項⽬で可視化 よく使われる機能群A まぁまぁ使われる機能群B あまり使われない機能群C × 利⽤クライアント多数 営業効果がある 広報効果がある 急ぎ解消すべき技術負債

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ②優先順位の意志決定構造を可視化 PdM内での判断基準が明確になった 微妙なニュアンスや⾔語化しづらい感覚値もあるが、それでも共通認識は作れた エンジニアさん達にも明確な基準として提⽰できた 副次的に判断基準がわかりやすくなり、並び替えをせずに 優先順位の⾼いチケットに着⼿してもらえるように 効果

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと 実践したこと ①ドメイン知識のインプット ②優先順位の意志決定構造を可視化 ③チームが⾃⾛できる環境づくり ④復帰の設計

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ③チームが⾃⾛できる環境づくり メンバーに判断してもらう ①バックログ整理会が こなれてきてから、 ⾃分が⼝を出す回数を減らす チームの⾃⾛を促すため 出現頻度の⾼い機能などで インプットが多かった機能は、 メンバーも「これって…」と 話せる状況に なぜ? やったこと

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ③チームが⾃⾛できる環境づくり メンバーが判断に⾃信を持てるようになった ズレがある部分は適宜フィードバックし、どうしてそう考えているかを 都度インプットしていった ⾃分がいなくてもバックログ整理ができるようになった 迷いがあればすぐに相談してもらえるような関係構築とセット 効果

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと 実践したこと ①ドメイン知識のインプット ②優先順位の意志決定構造を可視化 ③チームが⾃⾛できる環境づくり ④復帰の設計

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり プロダクトオーナー 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと 2017/2 2017/7 2017/12 初期制作 ディレクション システム連携 チーム⽴ち上げ PdM 2019/11 2020/4 2023/12 お休み 2024/6 お休み そんな準備もしつつ、2度⽬の産休へ

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ④復帰の設計 育休中のキャッチアップ 体制の構築 ‧slackや動画/資料視聴 ‧上司との不定期1on1(※) 1度⽬の浦島太郎状態の回避 休むべきと理解はしつつも、 離れすぎたときのストレスが 強かったため労務と相談の上 対応を検討 なぜ? やったこと ※育休中の就業については、厚⽣労働省が⽰す育休の範囲内で⾏えるよう相談‧調整し対応  https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15420.html

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 3.2度⽬の産休に向けて実践したこと ④復帰の設計 会社の状況を理解した上で再接続できた 会社としての動きなど、主要な情報だけピックアップしてインプットした 双⽅向のコミュニケーションパスで不安も解消 会社からの情報を⾒ているだけだと疑問や不安が残りやすいが、 上⻑との不定期1on1もセットで実施したため状況が分かりやすく復帰時の 仕事のイメージもしやすかった 効果

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 不在を前提にしたチームは 強くなる

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 4.不在を前提にしたチームは強くなる 2度⽬の育休から復帰して 同時期に産休メンバーが出たが、それでも継続できた ドメイン知識をキャッチアップしてもらっていたメンバーの1⼈だったが、 複数⼈で仕組み化していたので、継続できた 1度⽬よりも⽌まる範囲‧困る範囲が減った ⾃分も1度⽬より苦しまずに引き継ぎ‧復帰ができた それでも現場メンバー達は絶対⼤変だったので本当に感謝! 結果

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4.不在を前提にしたチームは強くなる 働くメンバーへの安⼼感へ ここまで話してきたことは、チームをマネジメントするときに当たり前に必要に なるような話ですが、⽬の前のプロダクトの成果や開発に追われていると先送り にしがちなものかなと思います。 男性の育休取得も増えている中で、PdMでも安⼼してプロダクトを離れ、復帰が できる環境を作っていくことも、プロダクトを⽌めないという観点でプロダクト マネジメントの要素なのではないかと思っています。 私が所属する部では私を含め3名が産休‧育休を取得している状況で、安⼼して離 れて戻れる環境が作れつつあるのかなと思っています。 本⽇のセッションが、持続可能なプロダクト運営について考えるきっかけになり ましたら幸いです。

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり まとめ

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 5.まとめ PdMは属⼈化しがち。 だからこそ“不在を前提にした設計”が必要! ライフイベントをはじめ、誰でも離れる瞬間は訪れうる。 準備して臨んだ2度⽬の経験が、結果的に組織を強くした!

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PMが⼿を離しても動くプロダクト ー 育休から得た仕組みづくり 今⽇からできる⼀歩 5.まとめ 判断基準を 書き出す ⼩さな判断の 委譲をはじめる ドメイン知識の 共有をはじめる

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