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クラウドサインのChurn Rate改善に向けた 戦略設計と施策を開示します カスタマーサクセス 天下一武闘会 25th - July, 2018

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株式会社ディー・エヌ・エー ビジネス開発部パートナーア ライアンスを経て、2016年にクラウドサインにジョイン。 PMF期のセールスから、マーケティング、アライアンス、 販売管理に至るまで幅広く行ってきた。現在はカスタマー サクセスのチームリードを務める。趣味はポケモンGO。 岩熊 勇斗 @yut0_kumoin https://note.mu/iwakuma

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話すこと  クラウドサインの紹介 残している成果 Churn防止のための戦略 具体的な施策

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話すこと  クラウドサインの紹介 残している成果 Churn防止のための戦略 具体的な施策 時間が無いので…

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5 残している成果

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月次Company Churn Rate %

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0社 使いこなせずにChurnした社数

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% Negative Churn Rate

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圧倒的な成長スピードに寄与

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10 Churn防止のための戦略

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Churnはなぜ発生するか?

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1.オンボーディングの失敗 2.導入を推進したチャンピオンの逸失 出典:Top Two Reasons for Churn(David Skok)
 https://www.forentrepreneurs.com/top-two-reasons-for-churn/

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採用すべき基本戦略はシンプル

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1.完璧にオンボーディングさせる 2.チャンピオンは手放さない 当たり前 w

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各戦略の解像度を上げ、 具体的な戦術(施策)に落とし込みます

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16 具体的な施策

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1.完璧にオンボーディングさせる 2.チャンピオンは手放さない

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1. 達成したいゴールを具体的に定義する 2. 現状のステータスを場合分けして精度を上げる 3. ゴールと現状との差分を埋める方法を考える 4. 実行する 手順 

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1. 達成したいゴールを具体的に定義する 2. 現状のステータスを場合分けして精度を上げる 3. ゴールと現状との差分を埋める方法を考える 4. 実行する 手順 

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オンボーディング完了ってどんな状態?

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* 運用が本格稼働(10件/月以上送信)した状態? * テンプレートを登録して、管理者がメンバー追加した状態? * 書類情報を入力し、アラート機能で契約管理を始めた状態?

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* 運用が本格稼働(10件/月以上送信)した状態? * テンプレートを登録して、管理者がメンバー追加した状態? * 書類情報を入力し、アラート機能で契約管理を始めた状態?

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* 運用が本格稼働(10件/月以上送信)した状態? * テンプレートを登録して、管理者がメンバー追加した状態? * 書類情報を入力し、アラート機能で契約管理を始めた状態? * 「おっ、クラウドサインを導入して良かった!」と実感した * 基本的な操作だけは自分でできる ※顧客の立場に立って考えるってめちゃくちゃ大事です

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1. 達成したいゴールを具体的に定義する 2. 現状のステータスを場合分けして精度を上げる 3. ゴールと現状との差分を埋める方法を考える 4. 実行する 手順 

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SMB ☺ クラウドサインCS 導入推進 兼 利用者 クラウドサインCS 利用者 導入推進者 情シス 法務 経理 Enterprise 例えばクラウドサインの場合は、企業規模によって 導入に際して巻き込む必要のある利害関係者の数・種類が異なりました

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☺ クラウドサインCS 利用者 導入推進者 情シス 法務 経理 Enterprise クラウドサインの導入によって利用者は 便利になるというメリットを享受できても…

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☺ クラウドサインCS 利用者 導入推進者 情シス 法務 経理 Enterprise 業務フローが変わるだけで何のメリットも得られないと感じ、 社内で導入推進に協力してくれないような人も居ます

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☺ クラウドサインCS 利用者 導入推進者 情シス 法務 経理 Enterprise 導入の成果を評価する主体が、利用者とは別の方かもしれません

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☺ クラウドサインCS 利用者 導入推進者 情シス 法務 経理 Enterprise 各ステークホルダーに協力してもらえる巻き込み、 導入後の評価者と評価軸の握り、 業務フローの提案など、顧客の状況を見極めた対応を徹底します

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1. 達成したいゴールを具体的に定義する 2. 現状のステータスを場合分けして精度を上げる 3. ゴールと現状との差分を埋める方法を考える 4. 実行する 手順 

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全ての顧客に共通するオンボーディングプロセス キックオフ ToDoこなす クロージング フィードバック * サポート体制の案内、運用開始に必要な準備を細分化したToDoを提供。 * 提供したToDoの対応スケジュールを握る。 ※ ちなみにクラウドサインはサービス自体が非常にシンプルなため、ほぼ雑談のような挨拶になる ことが多いですw

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全ての顧客に共通するオンボーディングプロセス キックオフ ToDoこなす クロージング フィードバック * キックオフで握ったスケジュールに沿ってToDoを進めてもらい、「実際にク ラウドサインを使って契約書を締結してみる」など効果を実感できそうな段 階に到達してもらう。

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全ての顧客に共通するオンボーディングプロセス キックオフ ToDoこなす クロージング フィードバック * 全てのToDoが完了したらクロージング。 * 実際に少し稼働して感じた段階での機能要望をヒアリングし、今後のロード マップや対応策をご案内。

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全ての顧客に共通するオンボーディングプロセス キックオフ ToDoこなす クロージング フィードバック * 「クラウドサイン導入の効果を実感しましたか?」に対して、「はい」以上 の回答をもらう。とにかくこのゴールに対してコミットする。 * 「いいえ」の場合はその理由を掘り下げ、個別に解決を行う。

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1.完璧にオンボーディングさせる 2.チャンピオンは手放さない

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チャンピオンの離脱ってどんな状態?

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* 退職してしまう * 別の部署に異動する * 心理ロイヤルティが薄れる

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* 退職してしまう * 別の部署に異動する * 心理ロイヤルティが薄れる

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必要不可欠な存在になる チャンピオンが異動・退職しても使い続けてもらうために

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顧客の要望が多く、 利便性向上に際して 極めて価値の高い機能 一度利用し始めると、 Churnしづらい =

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社内のシステムと連携して利用可能なWeb APIを無償提供開始

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書類情報の入力・検索機能 管理者向けアラート機能 契約期間や自動更新の有無、取引金額や管 理番号、その他任意の管理項目をクラウド サイン上で管理が可能 解約や更新の発生する書類に対して、適切 なタイミングで事前に通知を受け取り、書 類の期限管理を漏れなく行うことが可能 データの保管や管理、基幹システムとの連携機能は 業務フローに入り込むため、極めて効果的

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/ データを用いた担当者の異動や退職の事前検知は今後の課題… \

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* 退職してしまう * 別の部署に異動する * 心理ロイヤルティが薄れる

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“ロイヤルティには種類があるというのが定説だ。心理ロイヤルティと行動ロイヤ ルティである。 (中略) 実は、カスタマーサクセスとは、心理ロイヤルティを生み出すための手段なので ある。” カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則

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競合サービスや代替手段ではなく、 クラウドサインを使いたいと思ってもらう

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単純に好きになってもらう 満足度を上げる 未来に期待してもらう 心理ロイヤルティを上げる取り組み

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単純に好きになってもらう

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各種キャンペーンなど愛されるための取組み

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毎月末にアップデート内容やニュースの発信

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魔法の言葉 「このチャットは、CSチームのみでな くエンジニアやデザイナー、ディレク ター、セールスなど、社内の全メンバー が読んでいます。お客様のご要望をより 早く正確に反映するためにも、些細な要 望で結構ですので、なんでもご連絡くだ さい!」 キックオフMTG時に、とにかくチャットへ誘導

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単純接触効果 単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか、英: mere exposure effect)は、(閾下であっ ても)繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。1968年、アメリカの心理学者ロ バート・ザイアンスが論文 Zajonc (1968) にまとめ、知られるようになった[1]。 ザイアンスの単純接触効果、ザイアンスの法則とも呼ばれる。対人関係については熟知性の 原則と呼ばれる[2]。

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満足度を上げる

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* 「おっ、クラウドサインを導入して良かった!」と実感した * 基本的な操作だけは自分でできる オンボーディングの定義

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* 「おっ、クラウドサインを導入して良かった!」と実感した * 基本的な操作だけは自分でできる オンボーディング段階で情報過多にしない オンボーディングの定義 むしろ、「基本的な操作はわかると思うのですが、いざ実際に使うとなった ら迷うと思います。チャットにひと言いただければ即レスできますので、初 めのうちはそちらにお尋ねいただきながら徐々に慣れてください!」ぐらい がちょうど良い。

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問題やトラブルが一切発生 しなかった顧客の満足度 問題やトラブルが発生したが 万全に解決した顧客の満足度 <

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これ * 土日祝日、深夜も開放 * サポート満足度90%以上 * 回答時間中央値2分以内を維持 のチャットには、命賭けてますw

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未来に期待してもらう

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プロダクトの長期的なビジョンを発信

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顧客のフィードバックと開発情報を公開

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ありがとうございました!