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これからのSIer に必要なこと おおた まさふみ

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自己紹介 おおた まさふみ(45) 外見若いらしいです。で も45こえた。MSでは20。 ぐぐればでます→正体。だ からググれおまいら。 昨年はOpenStackがらみの 仕事ばっかり 今年もOpenStackの仕事 ばっかり。

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おもたる実績(?!) 1999年 Linuxが黎明期だったころVine Linuxベースの カスタムディストリを作成して某大学の教育用システムに 納入。 2005年 某社のシステムリプレース SunベースのWebサイ トシステムを『出入禁止』から挽回、案件獲得。 2007年 2004年までの大学の入札の経験などをまとめ た入札手法の資料をまとめる。未だ利用されてるらしい。 手抜きが極意(笑) 2015年 某所のOpenStack案件、構築を担当、GPGPU on OpenStackなどかなり無理を実現。

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All you need is..

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でも実際どうすれば..

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まずはどんなもん?

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オープンソースの特徴 ソフト代など基本料金タダである。 基本、自力解決が求められる。 一部からはフリーソフトと定義かわらんといわれる。 反対語がプロプライエタリ(長っ)だが、代替えできなかっ たりできたとしてもすげー高かったりする。 つくったいいだしっぺがサポートなど面倒くさいのやらんで済 む。 つくったいいだしっぺが周りは評価しやすいのですぐそのオー プンソースに反映される。

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オープンソースと ライセンス 以外に重要なんでおさえておいてね。 GNU(GPL,LGPL) BSD,Apache CDDL etc.. ポイントは著作権、再配布の要件、利用要件

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オープンソース こまったちゃんな現状 リリースなどサイクルがめっさはやっつ! とにかく新しいものになると社内リソース使えない! 複雑なオープンソースになると誰もわかんね! 英語しかググってもでてこねぇ..無理。 ググる→やってみる→うごかねー! オープンソースはバグってるんだからそんなの直して 使え!OxxxStackはサービスだ! by ぼりす

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いまどきオープンソース

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現状:ググれカス

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ひたすら調べる

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落とし込みできる?

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OSSググれカス極意 基本英語でググれカスる 必ず自分の知りたい情報があっても必ず複数あたる。 社内リソースにあったとしても必ず複数な!当たる。 内外の人構わず聞く、だだし外の人はうっかり情報な がさんように。 情報がない場合はコミュニティの存在を確認 日本語だろうが英語だろうが必要な情報は聞き魔にな る。

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コミュニティの利用 ある意味、OSSコミュニティはギルドみたいなもん。 サポートにコストをかけられないOSSベンダーのエコシ ステム ベストエフォートでの利用 答えは必ず正しくないので注意 昨今は日本のコミュは正直乏しい 海外の本家のコミュの利用も必要

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blogやSNSの利用 ハマった人が残してくれたログとかいいのもあるが、悪いのも あるのでやはり複数確認。 ソーシャルは信用できるところで。 OSSベンダーが用意してるSNSツールもあれば、redditのよう な一般的なのものに書き込むものもある。 結構いろんな人が見ているので聞き方は注意ね。 特に日本のは聞き方がなってないだけでキレるやつもいる ブログみてわからなかったらコメント書いてでもきこーね。

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英語できいてみよー 英語なんてどてきとーOK! 基本西海岸が雑多なので英語はど適当。 日本人がまともに英語できるなんて思ってない。 とにかく端的に要件を書いて聞いてみる。 ググる翻訳はnon-nativeな国も使ってるよ! できるようになったら言い回しに注意していく。 敬語ない部分は言い回しで。

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さて、問題です。

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どうまとめますか?

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問題です!

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調べたものどうしますか? ① そのままリソースとか出して軽くまとめて回答する ② 調べた結果を自分なりにまとめて出す。 ③ 調べた結果を自分で一旦試してみて、正しいか確 認したのち、自分の見解など、自分の考えに落と し込んで出す。 ④ その他 Any ideas?

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本当にただしいか疑う SNS、ブログ、MLなどなどはベンダーサポートと違っ て保証はぬぁんにもない。 論拠は自分で作るしかない。 正直実環境で実行できるのがすごく望ましい。 検証できなければ納得するまで疑う!納得するまで 頭でシミュレートする!

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自分マシンあればよし (ま、あればね) とにかく勉強・テストには最短の一歩。 自分でやってみる上では最短のベンキョー方法。 会社のVMでもおけ、でもぶっ壊すとめんどい。 正直自分PCに仮想化ソフトとか。 キチガイな設備はいりません。 自分の頭で仮想マシン実行できる人は必要なし(笑)

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試行錯誤 基本前提としてOSSに正しいのがないことはちゃんと 顧客に刷り込んでおく。 複数の仮説を立てる、結構経験がいる。 脳内サーバ(?)作れる人はひたすら実行。 間違いなど当たり前で存在する、問題は間違いが 正しい方向に近づく一歩となるか否か。 間違った時はあからさまに違ってもちゃんと次の正し い方向が示せるよう顧客と話しをする。

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予想と事実 OSSになると実は究極的に正しいかわからない。 事実を特定するのはかなり困難。新しものOSSは特 に厳しい。 あらゆるものをできる限り集めて事実への角度を高め るしかない。 最後はあれです、ある意味エイヤァー!です。

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コードを読む (読める人はね) 基本オープンソースはオープンなのだからコードは公 開されている。 最近はありがたいことにPythonで書かれていて読み やすい。ある意味Pythonわからずとも読める。 仕組みに立ち帰れるのは大きい、コードはある意味英 語の勉強と同じ。 意外に言語がわからなくともdiscriptionから仕組 みの推察はできる!ある意味読み得!!

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で、ここらへんが できてくると

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経験で大体の 分析の検討がつきます

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でも、経験は

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常にシェアして いけるように

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相手に自分を コピーさせて一人前

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シェアしたら..

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シェア仕返し!

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わらしべ長者的思考

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ベンダー懇親会 で情報交換の材料に

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たまには勉強会 にいってみる

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ま、そんなわけで。

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いや、つづき。 おおた まさふみ

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*保護者・先輩向け SIerの現状とこれから

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SIerの正しい現状認識 ベンダー製品からOSSベース製品への変更 製品が主からSIが主に サービス販売 形のないサービス・SIに対する工程標準化 数打ちゃ当たるからユーザ深耕へ ディスカウントストア的物量販売から百貨店的利益 誘導販売への転換

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よくある話。

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SIerは生き残れるのか?

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答え。

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生き残ります。

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ただ、かなりネガティブ。

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SIerで叫ばれる問題 技術力低下=勉強してる暇がない 営業力低下=変わらず接待や御用聞きでの乗り切り、 ま、他業界でも営業の能力低下は否めない。 IT土方=ある意味システム工事業者、人件費詰めま くりで人がこない。 コンプライアンス強化=大手SIerではかなりの足か せに。

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それでも仕事はくる ITシステムの複雑化によるエンドユーザの放り投げ状態 営業能力低下をベンダーのハイタッチ手法で補うSIer のダメな営業能力 ITベンチャーの激しい勃興と衰退によるSIerの補完利用 ベンチャーの営業能力の補完とSIerの営業能力維持とでの利害の一 致による「SIerべんりーくん」 SIerは必要ですと善的に語る某テクノロジーベンダー社長殿… 基本的に代理店販売ね、ね、という日本の商慣習。

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つまりSIerは…

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E/Uの都合のいい矛

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ベンダーの都合のいい盾

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矛盾をはらみ現状維持

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ただそこには.. SIerにスキルはなくてもいい、ベンダーとE/Uのある程 度の希釈能力さえあればいい。あとはいらない、細 かいところは直接やるから。 E/Uにとってベンダーができない部分を補いかつ、め んどくさいところを全部やってくれればいい。 ベンダーにとって都合の悪い部分だけ請け負ってくれ ればいい。いざとなったらベンダーを匿う盾になれ。

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必要スキル

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ほんにゃくこんにゃくSE

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これでいいのか? ま、考えてください。

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おしまい。