Slide 1

Slide 1 text

多くの現場を見て気づいた 「有名ではないエンジニア」 の生きのこり方 2026/6/28 エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス2026 Track B 14:30~ けん・うすすぎ

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 けん・うすすぎ(HN) • インフラエンジニア/ SRE − サーバー系 → AWS • きのこ派 • ケイン・コスギ さん のファン ケイン・コスギ け ん・うすすぎ 濃 薄

Slide 3

Slide 3 text

キャリア概要 • 自社開発/客先常駐(COBOL/VB) • 社内サーバー管理者/情シス • SES(サーバー系 : OS、ミドルウェア) • 事業会社情シス • SES(サーバー、仮想化) • 自社開発(AWS専業SIer インフラ) • SaaSエンジニア(インフラ/SRE)

Slide 4

Slide 4 text

話すこと 数多くの現場で見てきた「生きのこるポイント」 || 有名ではないエンジニアの生きのこり方

Slide 5

Slide 5 text

SNSでよく見る光景 × 正直に言います。エンジニアとして生き残りたけれ ば、コミュニティに参加して、高い技術力を身につ け、人脈を作れ。 輝ララ | キラキラ企業エンジニア さすが輝ララさん! ほんこれ 首がもげるほど同意 キャー輝ララさーん(棒)

Slide 6

Slide 6 text

生きのこりと関係ある? 確かに、コミュニティで学ぶことは多いし、 そこで交流し、技術を身につける楽しさもある。 でも、それと生きのこりは関係あるの?

Slide 7

Slide 7 text

いや、関係なかった コミュニティに積極的に参加し、アウトプットや つながりを作ることに余念がない、かどうかは 生きのこりを左右しない (私の可観測範囲内)

Slide 8

Slide 8 text

No content

Slide 9

Slide 9 text

いや、関係なかった (私の可観測範囲内) (よくプロポーザル採択されたな...) コミュニティに積極的に参加し、アウトプットや つながりを作ることに余念がない、かどうかは 生きのこりを左右しない!

Slide 10

Slide 10 text

何が生きのこれるかを 左右するか?

Slide 11

Slide 11 text

ここで話す「生きのこるエンジニア」の定義 • 現場撤退となったときに、他から声のかかる エンジニア • 業務委託として入っている現場で、正社員と して登用されるエンジニア • 転職の際に、選択肢を増やせるエンジニア

Slide 12

Slide 12 text

何が生きのこれるかを 左右するか?

Slide 13

Slide 13 text

大前提

Slide 14

Slide 14 text

半分は 運

Slide 15

Slide 15 text

半分は 運 • 時にはこういうこともある − 経営者の諸々の判断、所属企業の業績など、自分一人 の力ではどうにもならないところで退職を余儀なくさ れる − 実力があっても、上司や企業のやり方などが自分と合 わず、低い評価を受ける − 人間関係、企業の方針は変化していく

Slide 16

Slide 16 text

半分は 運 • さらに最近だと、「新しい技術がどんどん出て、 トレンドが移っていく」 − 生きのこりの「ものさし」がガラッと変わってしまう ことが − たとえば昨今、AIの進歩により「大半の頭脳労働が駆 逐され、残るのは物理」という論も

Slide 17

Slide 17 text

環境や時間の制約は、皆それぞれ違う • 住んでいる場所 − 都心 − 地方 など • ライフイベントがいろいろある − 子育て − 自身や周囲の健康状態が悪化 − 親や親類の介護 など

Slide 18

Slide 18 text

環境や時間の制約は、皆それぞれ違う 皆さんそれぞれ事情がある 「コミュニティに積極的に参加すること」 以外の生きのこりの選択肢を示したい 今日の発表にかける思い

Slide 19

Slide 19 text

それらをふまえ 生きのこりのポイント

Slide 20

Slide 20 text

ポイントは7つ! 1. 【最重要】「継続して業務できる」環境を整える 2. 現場で「一緒に働きたい」と思われる人になる、逆 に自分がそう思える人と積極的に関わる 3. 「事業に貢献する」ために何をするか 4. 昔の現場仲間と時々会う機会を作る 5. 情報は積極的に収集し、興味を持てる分野や選択肢 を増やしておく 6. 自分が活躍できる場所、熱中できる仕事を見つける 7. 必ずしも「エンジニア」という肩書にこだわらない

Slide 21

Slide 21 text

7つを、自分がしっくりくる割合で • 7つすべてを極める必要はない − いまの自分に、どの要素をどれぐらいプラスしていくか、 自分で調合する − 自然に、もしくはワクワクしながらできることからやっ ていこう • 今日からイメージして、今の現場からやってみる • 自分流の生きのこり方をあみ出そう

Slide 22

Slide 22 text

【最重要】「継続して業務できる」環境を 整える • 体力をつける − 定期的な運動、食事、睡眠 • 健康を維持する − 運動、食事、睡眠、日光を浴びる、健康診断 • ライフイベントに備える − 「いつ来てもおかしくない」ことは頭の片隅に入れておく − ときにはシミュレーションしておく 一、

Slide 23

Slide 23 text

生きのこれなかった実例 • 実績豊富な期待の若手Aさん、異動に伴う配属で、B課長の課へ配属 • このB課長が、自分がハイパフォーマーでメンバーにもそれを求め るタイプ • 多くのタスクを強いプレッシャーとともに与えられ、Aさんはメン タルを病んで退職していった • 別の課に配属されていれば... • どれだけスキルが高くても、稼働を支える 「インフラ(心身の健康・良好な人間関係)」 が崩れれば能力が発揮できない 期待の若手がメンタルを病んで退職

Slide 24

Slide 24 text

現場で「一緒に働きたい」と思われる人になる、 逆に自分がそう思える人と積極的に関わる • 現場で、例えば次のようなアクションが、 「一緒に働きたい」につながる − アドバイスや指摘を素直に取り入れる、試してみた 結果をフィードバックする − 周りの人たちに少し興味を持ち、話題を振ってみる − 前回その人と話した内容を1つ覚えておいて話す とよい 二、

Slide 25

Slide 25 text

生きのこれた実例 • ある企業のCさんとDさんが、同じ現場にアサインされた • 現場撤退後、同じ現場の別のベンダー(E社)に引き抜かれた のはCさん − Cさん : 誰かのネタに対して笑い、誰かの不満にも共感す る姿勢、何でも話しやすい雰囲気 − Dさん : Cさんよりも技術力はあり、仕事はできるが、自社、 他社の境界線をひきがち、E社の人とあまり会話せず • その現場が撤退となったあと、E社の有力者からCさんへ声がか かり、転職につながる 一緒に笑い、共感してくれる人に、声がかかった

Slide 26

Slide 26 text

好ましくない例 • コミュニティに積極的に関わっている人で時々見かけます • 積極的にコミュニティに参加しない人を見下す − 有名エンジニアとつながりを持つことで自分のステータ スが上がった気分? • 勉強会で得た知識を「高名エンジニアが言ったから」という 理由を振りかざして現場に押しつけようとする 「コミュニティマウント」はやめましょう → 生きのこりから遠ざかる行為です

Slide 27

Slide 27 text

「事業に貢献する」ために何をするか • 「システムを作ること」にとどまらず、その 先の「事業に貢献する」を意識する − 経営に近い人の話から「何をすれば事業に貢献できる のか」のヒントを得て、仮説を立てる − 現場で、時にはリーダーとか周りの人とその視点での 話をしてみる − 話をすることで練られた仮説に沿って、自分の立場で できることから始めてみる 三、

Slide 28

Slide 28 text

最近よく見る実例 • 業務委託で現場に入り、現場のプロパーから声がかかって正 社員として転職(いわゆる「引き抜き」)となるメンバーに 共通する動きが前記 • エンジニア採用人数を目標にしているものの、昨今のエンジ ニア不足で苦戦している企業の現場では、業務委託からの引 き抜きは多く見られる(SIer、SaaS問わず) 業務委託で入り、プロパーから声がかかる

Slide 29

Slide 29 text

昔の現場仲間と時々会う機会を作る • つながりは、有名人の集まる「コミュニティ」 よりも、まずは「今ある関係」を大切にする • 時々会うと、こんな誘いを受ける − 出戻り / 同じ現場の他社から声がかかる /「知人でエンジ ニアを募集している会社があるよ」と紹介される、など • 一緒に仕事をしたことで、ふるまいや実力が分 かっているので、紹介しやすい 四、

Slide 30

Slide 30 text

最近よく見る実例 • 短期的には自分が成長できる、高給の企業へ転職するものの、 長期的にはつらい環境と分かり、安定して働ける環境(元の 職場)へ戻る例 • 会社の変化とともに、魅力的なポジションができたのでそこ へ収まる例 − 専任の情シスが置けなかった時期に、情シスとして専門 性を高めたくて離職したが、その後、元いた会社が成長、 専任の情シスポジションができたので戻った、など アルムナイ転職(出戻り)をけっこう見かける

Slide 31

Slide 31 text

情報は積極的に収集し、興味を持てる分野や 選択肢を増やしておく • 自分ができる職種、やりたい職種の選択肢を広 げるため − 「エンジニアに必要な能力、技術」が時代とともに移 り変わっていく − 「エンジニアの種類」も増えたり移り変わったり − 例 :「SRE」が広まっていったのはここ10年ほど • どんなスキルの組み合わせが、ジョブチェンジ につながるか分からない世の中 五、

Slide 32

Slide 32 text

自分が活躍できる場所、熱中できる仕事を 見つける • いろいろな役割、ポジションを経験してみよう − 実際にやってみて分かることは多い − 向いていなければ、戻る選択肢もある • 経験の中で、自分の強み、業務の中で熱中でき るタスクは押さえておく − いざ、転職を考えるときやポジションチェンジの話が 来たときに、動きやすい 六、

Slide 33

Slide 33 text

必ずしも「エンジニア」という肩書に こだわらない • 「マネージャー」「トレーナー」など、必ずし も「エンジニア」がつかない肩書でも、自分が 活躍できて、そこに楽しさがあれば、それを やっていくのはポジティブ • 楽しく、活躍できるポジションで業務すること が、ポイント1の「継続して業務できる」にも つながる 七、

Slide 34

Slide 34 text

私の実例 • PjM、社内組織の「課長」とも経験 • PjM、EM、課長、エンジニア、どのポジションも狙える • EM候補として採用され、社の方針変更により最終的には テックリード枠だったことも • 今の「SREになりきれないSRE」も楽しい − もちろんつらいこともある マネージャー(PjM、課長職)を経験して

Slide 35

Slide 35 text

以上7つです、ただし... • 生成AIが、生きのこりへも影響!? − 「はたらき方」に大きく関わる変革 − とはいえ人々のマインドが一気に変わるようなこ とがなければ、原理原則は変わらないはず AI

Slide 36

Slide 36 text

まとめ

Slide 37

Slide 37 text

7つのポイント(1+6) 1. 【最重要】「継続して業務できる」環境を整える 2. 現場で「一緒に働きたい」と思われる人になる、逆 に自分がそう思える人と積極的に関わる 3. 「事業に貢献する」ために何をするか 4. 昔の現場仲間と時々会う機会を作る 5. 情報は積極的に収集し、興味を持てる分野や選択肢 を増やしておく 6. 自分が活躍できる場所、熱中できる仕事を見つける 7. 必ずしも「エンジニア」という肩書にこだわらない

Slide 38

Slide 38 text

仲間の信頼を得る、信頼できる仲間を大切にする • 各ポイントの底に流れる、大切な意識 • 「生きのこり」につながる 今日から、今の現場から • 自分にできることを、1つずつ • それが、自分が気持ちよく働けることに つながれば、なおよし

Slide 39

Slide 39 text

一緒に、生きのこりの道、探しましょう AI 私自身、いまが安泰というわけではなく、 「どうすれば生きのこれるか」を 考え続けている当事者の一人です。 7つのポイントを携え、自分らしい「きのこ」道を 進みましょう

Slide 40

Slide 40 text

ご清聴 ありがとう ございました