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床面圧力センサで行う導線分析は,
人や物の重なりが問題にならず,プ
ライバシー保護の観点からも受け入
れられやすいと考えられる.
そこで,感圧導電シート(Velostat)
を用いた床面圧力センサを作成した.
このセンサでは,シートの分離方
式が計測に影響を与えると考えられ
たため,比較実験を行った.
床面圧力センサ開発における
感圧導電シート分離方式の検討
上村 宙† 由谷 哲夫* 渋谷 敦子* 湯村 翼† †北海道情報大学 *First Four Notes合同会社
はじめに
実験手法
結果
考察
今後の展望
中央の格子点に350gの重りを置き,
4秒間以上数値が安定するまで,全点
の圧力変化を測定する.
センサの開発
センサの基本構造は,Velostatを
5mmの銅箔テープで格子状に10mm間
隔で挟み込むものとした.
本研究では,上記の構造をもとに
以下の4タイプのセンサを作成した。
1.一体型
2. 帯状分離型(水平)
3. 帯状分離型(垂直)
4. 完全分離型
導線分析に使用するため,耐久度,
精度,制作コストの点から構造を検討
してセンサを作成する.AIなどを用い
て歩行時の圧力データから人の識別を
するソフトの開発を行っていく.
ヒートマップは初期値からの差分
をプロットしたもので,値は絶対値
であり,5回の計測の平均である.
結果より,相対的に周
囲の点への影響が少ない
構造は,帯状分離型(水
平)と判明した.
帯状分離型(水平)が相対的に最も
周囲の点への影響が少なかった.
原因は2つあると考えられる.
1. Velostatが分離されていることに
よって,一体型と比較して電流の
漏出量が少ないこと.
2. 分離するための隙間が送信側に必
要ないため,銅箔テープが短く
なったこと.
4.6 7.4 5.0 4.8 1.6
9.0 5.4 14.2 3.2 4.4
3.6 11.8 73.2 4.6 2.8
2.2 5.6 8.0 7.4 3.0
2.2 3.6 3.6 4.0 1.8
帯状分離型
(水平)
2.2 3.8 4.4 3.0 10.2
1.6 2.2 4.2 5.6 4.0
1.0 8.0 44.8 12.6 3.0
3.6 2.4 4.6 5.0 4.2
2.4 2.0 3.0 5.8 1.8
帯状分離型
(垂直)
5.6 5.8 3.2 3.2 2.6
1.8 12.6 4.4 4.0 6.2
4.4 8.8 52.6 9.6 3.8
3.6 4.2 5.8 4.0 4.2
4.8 4.8 5.6 3.6 1.4
完全分離型
3.0 3.4 5.2 5.8 4.0
3.4 4.8 11.6 4.8 6.6
5.8 8.6 16.0 9.0 6.6
3.8 4.6 4.2 5.4 4.0
4.2 6.2 4.0 1.8 2.0
一体型
一体型 帯状分離型 完全分離型