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2022/5/10 たかくに 1 RDSがIPv6をサポートしたため 調査・検証してみた

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2 ⾃⼰紹介 名前︓たかくに(Twitter @takakuni_) 所属︓クラスメソッド株式会社(2022年1⽉にジョイン︕︕︕) ブログ︓https://dev.classmethod.jp/author/takakuni/ 最近勉強しているサービス︓ECS、EKS(コンテナ周り)

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3 今⽇のゴール 話すこと(⽬標値) ・RDSのパブリックアクセスについて説明できるようになる →突然、誰かから聞かれても答えられるように ・IPv6 RDSをチョットダケワカルようになろう 話さないこと ・DB内部の設定値の話(パラメータ設計など)

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4 アジェンダ ・LTに⾄った経緯 ・RDSのパブリックアクセスについて調査してみた ・IPv6 RDSを調査してみた ・まとめ

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5 LTに⾄った経緯

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6 RDSでIPv6をサポート 引⽤:Amazon RDS が Internet Protocol Version 6 (IPv6) をサポート

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7 疑問に思ったこと ・パブリックアクセスの設定値について → IPv6はパブリックIP。まさか、有効化するの︖(怖い) ・アクセス経路について → インターネットを経由しない構成を取るにはどうすればいいのか。 ・IPv6 on AWS ゼンゼン ワカラナイから勉強してみよう

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8 先に結論 ・IPv6のみのRDSはサポートされていない(デュアルスタックモード必須) ・「パブリックアクセス」と「IPv6サポート」はどちらかのみ有効化可能 → IPv4でパブリックアクセスを使⽤している場合は注意 ・設定変更時はダウンタイムが発⽣するため⼊念に検証しよう

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9 RDSのパブリックアクセスについて調査してみた

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10 パブリックアクセスについて説明できますか︖

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11 懺悔します。

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12 検証前の私 ・RDSをインターネットからアクセスしたい場合に使⽤する設定値 ・普段要件としてほとんど要望がないため無効にしている

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13 検証前の私 有効にした場合と無効にした場合、何が変わるの︖ →パブリックIPを持つか持たないか︖ 有効にした場合でもプライベートIPで解決したいときはどうするの︖ → ... (わからない)

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14 公式ドキュメントより引⽤ Amazon VPC サービスに基づき、Virtual Private Cloud (VPC) 内で DB インスタン スを起動する場合は、そのインスタンスのパブリックアクセシビリティをオンまた はオフにすることができます。 作成した DB インスタンスにパブリック IP アドレスに解決される DNS 名を含むか どうかを指定するには、Public accessibility パラメータを使⽤します。 このパラメータを使⽤することで、DB インスタンスに対するパブリックアクセス があるかどうかを指定することができます。 Public accessibility パラメータを変更することによって、DB インスタンスのパブ リックアクセス可能性をオンまたはオフにすることができます。 引⽤:パブリックアクセシビリティ

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15 公式ドキュメントより要約 引⽤:パブリックアクセシビリティ ・VPC内でRDSを起動する際に設定する値 ・DNS名の回答値にパブリック IP アドレスを含めるかを設定する ・変更可能な設定値

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16 DNS周りでもう少し補⾜ (IPv4) DNSサーバーがAmazon Provided DNSの場合 ・RDSと同じVPC内のリソースから名前解決 →プライベートIPアドレスが優先して返される ・RDSと別のVPC内のリソースから名前解決 →デフォルトでは、パブリックIPが優先して返される

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17 RDSと同じVPC内のリソースから名前解決

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18 RDSと同じVPC内のリソースから名前解決

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19 RDSと同じVPC内のリソースから名前解決

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20 RDSと同じVPC内のリソースから名前解決

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21 RDSと同じVPC内のリソースから名前解決

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22 RDSと別のVPC内のリソースから名前解決

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23 RDSと別のVPC内のリソースから名前解決

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24 RDSと別のVPC内のリソースから名前解決

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25 RDSと別のVPC内のリソースから名前解決

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26 RDSと別のVPC内のリソースから名前解決

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27 RDSと別のVPC内のリソースから名前解決

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28 RDSと別のVPC内のリソースから名前解決

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29 プライベートIPで名前解決するには… 参考:パブリックアクセスを有効にした Aurora (RDS) に閉域網から接続したい

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30 プライベートIPで名前解決するには… 参考:Transit Gateway を作成する

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31 調査してみた

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32 わかったこと(主に制約事項) ・Amazon Auroraはサポートしていない ・IPv6のみはサポートしていない(デュアルスタックモードで使⽤) ・「db.m3」や「db.r3」の旧世代インスタンスタイプはサポートしていない ・DBエンジンバージョンごとに対応可否が異なる ・サブネットグループに新しいプロパティが登場 ・「パブリックアクセス」と併⽤不可 ・設定変更でダウンタイムが発⽣する可能性がある ・「無料利⽤枠」コンソールからは、デュアルスタックモードで作成できない

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33 Amazon Auroraはサポートしていない 引⽤:Amazon RDS が Internet Protocol Version 6 (IPv6) をサポート

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34 IPv6のみはサポートしていない データベース作成画⾯

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35 DBエンジンバージョンごとに対応可否が異なる 対応しているエンジンバージョン 引⽤:Availability of dual-stack network DB instances

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36 サブネットグループに新しいプロパティが登場 「サポートされているネットワークタイプ」が登場

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37 「パブリックアクセス」と併⽤不可 「パブリックアクセス」有効かつ「デュアルスタックモード」起動時のエラー 翻訳 DBインスタンスにパブリックデュアルスタックモードを指定することはできません。 別のネットワークタイプを指定するか、DBインスタンスをプライベートにしてください。

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38 「パブリックアクセス」と併⽤不可 ドキュメントにも記載があります。 ざっくり翻訳︓ デュアルスタックモード時はプライベートがマストです。 パブリックアクセスできないよ。 引⽤:Limitations for dual-stack network DB instances

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39 設定変更でダウンタイムが発⽣する可能性がある 引⽤:Settings for DB instances

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40 まとめ

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41 まとめと今回のLTを通じて ・「パブリックアクセス」を学ぶことができた(認識を修正できた) ・「パブリックアクセス」と「IPv6サポート」はどちらかのみ有効化可能 →ドキュメントやコンソールでは、 「パブリック/プライベートデュアルスタックモード」と表現 ・サポート状況は「インスタンスタイプ/エンジンバージョン」で異なる ・設定変更時はダウンタイムが発⽣するため⼊念に検証しよう ・IPv6のみのサポートにも期待