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Developers Boost 2021 基調講演 株式会社スタディスト 執行役員 VPoE 北野 勝久 / @katsuhisa__ Job Crafting

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https://www.youtube.com/watch?v=J-awaEqMCcc The Pink Gloves Dance for Breast Cancer

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● 自らの仕事を形作り、変化させる自発的な行動 ● Job Crafting を実践できている人は、より満足度が高い傾向にある Job Crafting ?

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● 私のこれまでのキャリアの紹介 ○ Job Crafting の経験 ● Job Crafting のアプローチとの対応を説明しつつ、 皆さんが実践できるヒントを提供する この講演で話すこと・目的

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北野 勝久 (Katsuhisa Kitano) 株式会社スタディスト 執行役員 VPoE SRE Lounge / SRE NEXT 2020 主催 Twitter: @katsuhisa__ GitHub: katsuhisa91 自己紹介

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私のキャリアは、一直線ではない

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● 研究室では結晶成長がテーマだった ● 別の大学の教授に自分の研究のことを話した際に、 「あー、結晶成長屋さんなんですね」と言われ、 私の脳内で何かが芽生えた気がした(?) ● 試料作成から評価までの、 一回の試行にかかるリードタイムは約2日 大学時代は化学を専攻

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● あるきっかけがあり、Androidアプリをつくった ○ 思いつき・興味が8割で、崇高な理由はない ● つくったものが手元ですぐ動く、楽しい ○ 大学でやっていた研究と比較をすると、 試行回数を多く重ねられた ■ 自分の性に合うな、と直感的に思った ● なにかにハマるとしんどいのは、 研究と一緒だったので苦に感じなかった ソフトウェア開発との出会い

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● 試行回数の多さが、はやく価値を積み上げることに つながることは、スペースシャトルの分野においても言えそう > They don’t spend forever trying to get each version perfect, which would be very expensive. Instead, they build what their design says, rapidly and without being too careful. They want to get the thing to the test stand, even if it has imperfections. https://cliffberg.medium.com/spacexs-use-of-agile-methods-c63042178a33 (余談)SpaceX’s Use of Agile Methods

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卒業→就職

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● Tata Consultancy Services Japan ● システム開発〜運用に至るまでの開発を経験 ○ インフラの設計・構築 ■ 各種ミドルウェアの構築全般 ○ リリース関連の作業 ○ 運用フェーズを見越した各種検証 ■ データベースのリストア/リカバリ ■ 夜間バッチ ■ 運用の自動化・効率化に関わるスクリプトをつくる そして新卒でITの分野へ

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● 新卒入社時のメンターの方が、 毎朝時間をとって、技術面のレクチャーをしてくださった ● 社外イベントに出かけていくことにも寛容だった(?) ○ 当時、扱っていた製品系のカンファレンス ○ AWS Summit ○ 技術のことを学ぶのが楽しかった 周囲の人に本当によくしてもらった

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● AWS Summit で学んだ内容を社内で共有 ○ 誰かから頼まれたわけではない ○ 業務時間を使って出かけたので、 自社に還元しようかな 学んだことを勝手に社内で共有してみる

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● 昔から本の虫だったこともあり、 自分自身が欲しいと思っていた書籍に関するサービス ● 個人開発をやったことで、いろんな学びがあった ○ 全部を自分でやらないといけないので、 自然とWebサービス全体のことがわかった ○ よく分からない攻撃のリクエストが飛んでくる ○ 突然落ちるサーバー (余談)この頃、個人開発にも挑戦

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成長を実感できてきた

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● 当時、プライベートで人生の有限性を感じる出来事があり、 「いつかは小さい会社にいってみたい」を実行してみた ○ 当時は「会社とは、なにかよく分からない巨大なもので 成り立っている…」という感覚だった ■ 社内ツールのことで問い合わせをすると インドから国際電話がかかってくる ● なぜスタディスト? ○ プロダクト(Teachme Biz)への興味 ○ 代表との面談でなんかピンときた ふとしたきっかけで、スタディストに転職

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● Webアプリの開発・運用に関わることを一通り ○ 新機能開発 ■ 企画・設計・開発 ■ リリース前のユーザーマニュアル作成、社内説明会 ○ 不具合改修・障害対応 ■ サポートチームと連携し、不具合調査と対応の推進 ● 知人社長にプロダクトを紹介し、 営業チームにリードとしてトスする(受注した企業もある) プロダクトに関わることを何でもやる

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● インフラまわり(AWS)が絡む業務が次第に増える ○ インフラ構築して開発者に引き継ぐ ○ バージョンアップデートまわりをひたすら倒す ○ データベース移行などのサービス載せ替え ● 新機能開発や不具合改修のお仕事も、引き続き担当 次第に役割が増えた、たいへん

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どうしたら・・・

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● いっしょに現状把握、ロードマップづくり ○ 圧倒的にやることが分かる感 ○ どんどん自分の業務が楽になっていく ● SREのお話を聞く ○ ソフトウェア開発のアプローチで運用業務を見つめ直すことは 当時の自分にとって、すごくしっくりきた 技術顧問の方との出会い、SREを知る

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● 外部の勉強会にたくさん参加するように ○ 週1-3日くらいの頻度 ○ 懇親会で登壇者の方に、質問をたくさんする ● 学んだことを業務ですぐに実践する ○ 今では負債っぽくなってしまった仕組みもあり、 失敗した取り組みも中にはある ○ とはいえ、大きな方向性は間違っていなかった ■ Toilの削減 ■ 障害発生頻度の低減 新しいことをやると、疑問点が山ほど出てくる

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● SRE Lounge という勉強会に参加・登壇したが、 気づけば自分が運営側にまわっていた ○ どういうことだってばよ ● 崇高な理由はない ○ 自分が話を聞きたい人をお呼びできて、 運営側って得な役回りだなー ○ 参加者・スポンサー企業からも感謝され、自分も勉強になる ○ たのしい 気づけばコミュニティの運営側に

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● 日本初の、SREをテーマとしたカンファレンス ● この話だけで1時間枠必要なので、今日は割愛 (余談)後にカンファレンス開催にまで至った

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なにかつかめたっぽい

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● いっしょに働く仲間の、技術の話をもっと聞きたい ○ 次第にスタディスト開発チームも人が増えていたので、 職場の皆さんが何に取り組んでいるかが意外と分からない ● いまでは2週に1回の開催が文化として定着している ○ コミュニケーションの場としての側面も 社内でも勉強会を開催するように

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● そういえば、SREの取り組みも軌道にのりはじめてきたし、 仲間が欲しい ● どうやって採用すれば? ● そもそもスタディストって エンジニアの皆さんにとって知名度が高くないよね ○ 自分たちのこれまでのことを外部発信してみよう ○ 知名度が低いなら、高くすればいいじゃない 採用したい

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たくさん登壇してみた

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● 言うまでもなく、自分だけの力ではない ● 本当に本当に優秀な方が採用できた(しかも2名) ● そのタイミングで、組織図にもSREがチームとして反映され、 マネージャーに就任することに ● 余談だけど、社内でリファラル採用した人数は一番多いはず 採用できた、マネージャーへ

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”チームでうまくやること”への 関心が高まる

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● チームとしての共通言語づくりがしたかった ● はじめに取り組んだのは、SRE本の輪読 ○ 書籍に書かれてあることが自組織ではどう実装されているか、 昔はどういう状態だったか、を引き継ぐキッカケに ● ちなみに、このあたりも技術顧問の方に「やってみたら?」と アドバイスいただいた 輪読会をはじめる

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● 個の仕事から、チームでの仕事に切り替わる中で チームスポーツとしてのソフトウェア開発を学びたくなった ○ 「スクラム、なにそれおいしいの?」 ● 書籍を一通り読み漁った後、外部のスクラムマスター研修に参加 ○ 認定スクラムマスターへ ○ チームでの、仕事の管理・進め方をいろいろと見直し スクラムとの出会い

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なんか、めっちゃ良い感じに

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● この頃には SRE のプラクティス…というよりは、 ソフトウェアで物事を扱えるよう変えていくアプローチは システム運用に限らず有効だという確信を持っていた ○ DX も似た思想かもしれない ● なんかやってみるか! SRE の考えを、ほかの分野に応用できないか

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● Python で業務効率化につながりそうなネタを 何本か知人の Web メディアに寄稿した ○ それをみた出版社の方からお声がけがあった ● な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか わからなかった… 記事を書いていたら、書籍出版につながった

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出版後、書籍のテーマで 講師をするお仕事にもつながる

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● SREチームのマネージャーに加え、 開発部全体の副部長の役割も担当 ● 採用の基礎となる部分を整備することにした ○ 求める人物像の整理 ○ 会社紹介資料を公開 ● 変えたい部分を言語化し、いろんなところで話し続ける 本業では関わる範囲が広がっていた

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● 役員チームとしてのお仕事 ○ 中長期での会社の姿を考える時間が増えた ● 開発組織体制のスケール ○ マネジメント体制 ○ 技術と表裏一体に考える ○ 膨張するのではなく、 意思を持ってスケールできるように VPoEに就任、新しい興味がさらに広がる

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● React Native + Expo でのアプリ開発 ○ 大学生の頃を思い返しながら、 時代の変化にただただ驚いている ○ 「一番の下手くそであれ」を地で行っている (余談)本業以外に、新しい領域も歩み始めた

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まとめ

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Job Craftingのアプローチとの対応 ※Job Crafting の整理の仕方は論文によっても定義が異なる Reorienting job crafting research https://www.youtube.com/watch?v=OWmB8G8Y-SU

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Approach Crafting: 自ら、必要な仕事をつくる ● 社内勉強会を開催 ● 新しく学んだことを どんどん実践投入 ○ SRE ○ 開発プロセス ● 採用のための登壇 ● 知人に営業してみる

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Avoidance Crafting: ネガティブな仕事を回避 ● やる時間を減らしたいものを どんどん効率化・自動化 ○ Toilの削減 ○ 障害発生頻度の低減

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● 主体的であり続けること ● ボトムアップ的なアプローチ ● Job Crafting は周囲の人が受け入れてくれる範囲の中で実践できる ○ 周囲の人が明らかに許してくれなさそうだなーと思うことを 勝手に遂行することはできない ○ 承認を得る必要がある領域のことは、 ちゃんと承認を得ましょう ● Job Crafting は周囲にも良い影響を与える Job Crafting に大事なこと

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おわりに

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Connecting the Dots は 信じる力

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後から振り返ることでしか “つながり” は分からない

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本日の講演スライドをつくりながら、 ほんの少しだけ私は自身の “Connecting the Dots“ を感じられた

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Job Crafting × Connecting the Dots

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自発的に新しいチャレンジをし、 それが後から意味を成すと信じ続ける

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私は来年、 Developers Boost の 参加資格を失う(今年30歳)

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次は、皆さんの番です

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今日の場を一緒に楽しみましょう! そして、なにか1つでも気づきを! Job Crafting の詳しい話はブログを後ほど公開します Twitter: @katsuhisa__