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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan スクラムガイド2020の アップデート内容の解説

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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan アップデートの背景・目的 チームはより 一丸となって 成果にコミット スクラムチームは 一丸となって プロダクトゴール/ スプリントゴール/ 完成の定義の達成を 確約(コミットメント) より シンプルに ソフトウェア以外の 業界・領域の人にも 理解しやすいよう 用語を見直し、 内容もよりリーンに より指示的な 部分を少なく スクラム実践の柱である 実験・インクリメント・ 繰り返しの重要性に フォーカスし、 具体的なやり方に 関する記述は最小に

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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan 作成物の確約(コミットメント)の明示 作成物 作成物に含める確約(コミットメント) スクラムチームが進捗を測定し、より高い成果をあげられるよう 作成物に含める確約(コミットメント)対象を明確化 プロダクトバックログ 進捗を 測定し 高い成果 プロダクトゴール スプリントバックログ スプリントゴール プロダクトインクリメント 完成の定義

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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan スクラムマスターの役割 スクラムマスターがチームの確約(コミットメント)の達成に 責任を持っていることを強調するために役割を再定義 スクラムガイド 2017 <スクラムマスターの役割> スクラムガイド 2020 <スクラムマスターの役割> サーバントリーダー プロダクトゴール/ スプリントゴール/ 完成の定義の 確約(コミットメント)に 責任を感じていない スクラムマスターが 世界中で見られた チーム・組織に奉仕する 真のリーダー チームが 確約(コミットメント)を 達成することに スクラムマスターが 責任をもっていることを 強調するために再定義

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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan チームはより一丸に ・開発チームから「開発者」となり、チームはスクラムチームだけに ・開発チームの「自己組織化」からスクラムチームの「自己管理」へ 開発チーム(3〜9人) チーム内の壁 Howを 自己組織化 Whatを担う スクラムガイド 2017 スクラムガイド 2020 開発者 スクラムチーム スクラムマスター プロダクトオーナー スクラムチーム(10人以下) スクラムチーム全体で コミットメントの達成に向けて Why/What/Howを 自己管理 スクラムマスター プロダクトオーナー

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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan スプリントプランニングのトピックの追加 スプリントの成功の鍵は、スクラムチーム全体が協力して スプリントゴール(=価値)を定義すること トピック1:このスプリントはなぜ価値があるのか? NEW トピック2:このスプリントで何ができるのか? トピック3:選択した作業をどのように成し遂げるのか?

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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan より指示的な部分を少なく:デイリースクラム 形式的な質問の場ではなく、チームがスプリントゴールへの 確約(コミットメント)の進捗とよりよい仕事のやり方を議論する場へ • 開発チームがスプリントゴールを 達成するために、私が昨日やったことは何か? • 開発チームがスプリントゴールを 達成するために、私が今日やることは何か? • 私や開発チームがスプリントゴールを 達成する上で、障害となる物を目撃したか? スクラムガイド 2017 <具体的な質問事例を記載> 開発者は、デイリースクラムが スプリントゴールの進捗に焦点をあて、 これからの1日の作業の実行可能な計画を 作成する限り、必要な構造とやり方を 選択できる。 スクラムガイド 2020 <議論すべきトピックを明記>

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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan より指示的な部分を少なく:スプリントレビュー 形式的なプレゼンテーションの場ではなく、 より本質的なプロダクトゴールの達成に向けた議論の場へ • プロダクトオーナーは、プロダクトバックログ アイテムの「完成」したものと 「完成」していないものについて説明する。 • 開発チームは、「完成」したものをデモして、 インクリメントに対する質問に答える。 スクラムガイド 2017 <具体的な運営方法を記載> スクラムチームは、主要なステークホルダー に作業の結果を提示し、プロダクトゴールに 対する進捗について話し合う。   スプリントレビューはワーキングセッション であり、スクラムチームはスプリント レビューをプレゼンテーションだけに 限定しないようにする。 スクラムガイド 2020 <議論すべきトピック・注意点を明記>

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© 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan スクラムパターン:スウォーミングの採用 開発者はデイリースクラムのときだけでなく、できる限り協働して、 スプリントバックログのアイテムを完了していくことを推奨 開発者が計画を調整できるのは、 デイリースクラムのときだけではない。 スプリントの残りの作業を適応または 再計画することについて、より詳細な議論を するために、開発者は一日を通じて 頻繁に話し合う。 スクラムガイド 2020 <デイリースクラム>