スクラムは、アジャイルな働き方の実践手法として、世界中で広まった一方、スクラムの実践が目的化し、成果をあげることにフォーカスできていないチームが世界中で見受けられました。また、ハードウェア開発、マーケティング、セールス、人事など、新たにスクラムの実践を開始したソフトウェア開発以外のドメインの人々にとって、現状のスクラムガイドは、一部、理解しづらい表現や用語がありました。
今回のスクラムガイド2020アップデートでは、こうした状況を踏まえ、以下を目的に大幅な改版が行われました。
・チームはより一丸となって成果にコミット
・よりシンプルに
・より指示的な部分を少なく
主なアップデート内容は以下のとおりです。
・作成物に含める確約(コミットメント)対象を明確化
・スクラムマスターがチームの確約(コミットメント)の達成に責任を持っていることを強調
・チームはより一丸となり、コミットメントの達成に向けてWhy/What/Howを自己管理
・スプリントプランニングのトピックの追加
・デイリースクラム・スプリントレビューにおける指示的な内容を削除
・スウォーミングの採用