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Scrum Guide 2020 Update Commentary

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November 18, 2020
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Scrum Guide 2020 Update Commentary

スクラムは、アジャイルな働き方の実践手法として、世界中で広まった一方、スクラムの実践が目的化し、成果をあげることにフォーカスできていないチームが世界中で見受けられました。また、ハードウェア開発、マーケティング、セールス、人事など、新たにスクラムの実践を開始したソフトウェア開発以外のドメインの人々にとって、現状のスクラムガイドは、一部、理解しづらい表現や用語がありました。

今回のスクラムガイド2020アップデートでは、こうした状況を踏まえ、以下を目的に大幅な改版が行われました。

・チームはより一丸となって成果にコミット
・よりシンプルに
・より指示的な部分を少なく

主なアップデート内容は以下のとおりです。

 ・作成物に含める確約(コミットメント)対象を明確化
 ・スクラムマスターがチームの確約(コミットメント)の達成に責任を持っていることを強調
 ・チームはより一丸となり、コミットメントの達成に向けてWhy/What/Howを自己管理
 ・スプリントプランニングのトピックの追加
 ・デイリースクラム・スプリントレビューにおける指示的な内容を削除
 ・スウォーミングの採用

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Scrum Inc. Japan

November 18, 2020
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Transcript

  1. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan スクラムガイド2020の アップデート内容の解説

  2. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan アップデートの背景・目的 チームはより

    一丸となって 成果にコミット スクラムチームは 一丸となって プロダクトゴール/ スプリントゴール/ 完成の定義の達成を 確約(コミットメント) より シンプルに ソフトウェア以外の 業界・領域の人にも 理解しやすいよう 用語を見直し、 内容もよりリーンに より指示的な 部分を少なく スクラム実践の柱である 実験・インクリメント・ 繰り返しの重要性に フォーカスし、 具体的なやり方に 関する記述は最小に
  3. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan 作成物の確約(コミットメント)の明示 作成物

    作成物に含める確約(コミットメント) スクラムチームが進捗を測定し、より高い成果をあげられるよう 作成物に含める確約(コミットメント)対象を明確化 プロダクトバックログ 進捗を 測定し 高い成果 プロダクトゴール スプリントバックログ スプリントゴール プロダクトインクリメント 完成の定義
  4. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan スクラムマスターの役割 スクラムマスターがチームの確約(コミットメント)の達成に

    責任を持っていることを強調するために役割を再定義 スクラムガイド 2017 <スクラムマスターの役割> スクラムガイド 2020 <スクラムマスターの役割> サーバントリーダー プロダクトゴール/ スプリントゴール/ 完成の定義の 確約(コミットメント)に 責任を感じていない スクラムマスターが 世界中で見られた チーム・組織に奉仕する 真のリーダー チームが 確約(コミットメント)を 達成することに スクラムマスターが 責任をもっていることを 強調するために再定義
  5. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan チームはより一丸に ・開発チームから「開発者」となり、チームはスクラムチームだけに

    ・開発チームの「自己組織化」からスクラムチームの「自己管理」へ 開発チーム(3〜9人) チーム内の壁 Howを 自己組織化 Whatを担う スクラムガイド 2017 スクラムガイド 2020 開発者 スクラムチーム スクラムマスター プロダクトオーナー スクラムチーム(10人以下) スクラムチーム全体で コミットメントの達成に向けて Why/What/Howを 自己管理 スクラムマスター プロダクトオーナー
  6. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan スプリントプランニングのトピックの追加 スプリントの成功の鍵は、スクラムチーム全体が協力して

    スプリントゴール(=価値)を定義すること トピック1:このスプリントはなぜ価値があるのか? NEW トピック2:このスプリントで何ができるのか? トピック3:選択した作業をどのように成し遂げるのか?
  7. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan より指示的な部分を少なく:デイリースクラム 形式的な質問の場ではなく、チームがスプリントゴールへの

    確約(コミットメント)の進捗とよりよい仕事のやり方を議論する場へ • 開発チームがスプリントゴールを 達成するために、私が昨日やったことは何か? • 開発チームがスプリントゴールを 達成するために、私が今日やることは何か? • 私や開発チームがスプリントゴールを 達成する上で、障害となる物を目撃したか? スクラムガイド 2017 <具体的な質問事例を記載> 開発者は、デイリースクラムが スプリントゴールの進捗に焦点をあて、 これからの1日の作業の実行可能な計画を 作成する限り、必要な構造とやり方を 選択できる。 スクラムガイド 2020 <議論すべきトピックを明記>
  8. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan より指示的な部分を少なく:スプリントレビュー 形式的なプレゼンテーションの場ではなく、

    より本質的なプロダクトゴールの達成に向けた議論の場へ • プロダクトオーナーは、プロダクトバックログ アイテムの「完成」したものと 「完成」していないものについて説明する。 • 開発チームは、「完成」したものをデモして、 インクリメントに対する質問に答える。 スクラムガイド 2017 <具体的な運営方法を記載> スクラムチームは、主要なステークホルダー に作業の結果を提示し、プロダクトゴールに 対する進捗について話し合う。   スプリントレビューはワーキングセッション であり、スクラムチームはスプリント レビューをプレゼンテーションだけに 限定しないようにする。 スクラムガイド 2020 <議論すべきトピック・注意点を明記>
  9. © 1993-2020 Jeff Sutherland & Scrum Inc. Japan スクラムパターン:スウォーミングの採用 開発者はデイリースクラムのときだけでなく、できる限り協働して、

    スプリントバックログのアイテムを完了していくことを推奨 開発者が計画を調整できるのは、 デイリースクラムのときだけではない。 スプリントの残りの作業を適応または 再計画することについて、より詳細な議論を するために、開発者は一日を通じて 頻繁に話し合う。 スクラムガイド 2020 <デイリースクラム>